デンマークはウクライナに対するF-16AMの引き渡しを年明けに予定していたが、Bloombergはデンマークメディアを引用して「最初の6機を年明けに提供する予定が第2四半期にずれ込む(6ヶ月遅れ)」と報じている。
参考:Danish F-16 Jets to Ukraine Will Be Delayed, Berlingske Says
参考:Dansk F-16-donation bliver flere måneder forsinket: Ukrainerne er ikke klar
参考:Dansk donation af F-16-fly op til et halvt år forsinket
F-16提供の遅れとF-35A取得の遅れに関係があるのかは不明
オランダを訪問してルッテ首相と会談したゼレンスキー大統領は「ウクライナ人パイロットの訓練完了後に提供されるF-16の数で合意した。提供数については話したくないが、首相は42機という数字を話し合っており、これは航空機の提供に関する共同決定だ。正確な提供数について話すのはもう少し後になるだろう」と、デンマークを訪問してフレデリクセン首相と会談後「デンマークと19機のF-16提供で合意した」と発表した。
オランダのルッテ首相は昨年末「ウクライナに初納入するF-16(18機)の準備開始をゼレンスキー大統領に伝えた」と明かしたが納入スケジュールは不明で、デンマークが提供するF-16についてはウクライナメディアがフレデリクセン首相の話として「年内に6機、2024年に8機、2025年に5機提供することを予定している」と報じていたが、Bloombergは「最初の6機を年明けに提供する予定だったが第2四半期にずれ込む(デンマークのBerlingske紙引用)」と報じている。
Berlingske紙はデンマーク国防省の話として「6人のウクライナ人パイロットは春までにF-16を操縦する準備が整う可能性があるものの、年明けに予定されていたF-16AM(6機)の引き渡しは最大で半年遅れる」「国防省は詳細を明かさなかったが納入スケジュールはパイロットの訓練状況、F-16を運用するためロジスティクスやインフラの状況に左右される」と報じており、Bloombergは「デンマークへのF-35A引き渡しが遅れている」と指摘したが「F-16提供の遅れ」と「F-35A取得の遅れ」に関係があるのかは不明だ。
因みにデンマークのポールセン国防相は昨年「2024年前半に取得予定だったF-35Aが少なくとも6ヶ月遅れる」「今のところいつ到着するかは不明(昨年11月松時点)」「取得が遅れる理由はソフトウェアのアップグレード問題だ」「NATOの義務やウクライナへのF-16提供に影響を与えるとは考えていない」と述べたことがある。
ポールセン国防相が指摘していた「ソフトウェアのアップグレード問題」とはF-35に搭載されるTechnology Refresh3(TR3)とソフトウェアの統合問題(詳しくは関連記事を参照)である可能性が高く、デンマークはTR3を搭載するF-35の出荷停止に巻き込まれているのだろう。
関連記事:ウクライナがF-16提供でオランダ・デンマークと合意、2025年までに最低でも42機
関連記事:オランダのルッテ首相、ウクライナに初納入するF-16の準備開始を表明
関連記事:F-35Block4実用化に向けたマイルストーン、TR3搭載の試験機が初飛行
関連記事:検証作業中のTR3でトラブルが発生、F-35の年内引き渡しが97機に減少
※アイキャッチ画像の出典:PRESIDENT OF UKRAINE
遅れる体でウクライナ敗戦(支援が無くなる)を期待している気がするのは私だけですかね。
今日はロシアのクリスマス!プーチン大喜び!
ってのはさておき支援国からの冷ややかな本音が感じられますね。今積極的に軍事支援してるのってドイツぐらい?(これも155mm砲弾は9000発と枯渇感が強い)イギリスも防空ミサイル200発渡してたか。
全面的にグダグダで士気も上がらんだろうにウ軍はよく耐えてるわ。
ヨーロッパ諸国は、本音と建前が、本当に読めないですよね。
ヨーロッパ情勢は『複雑怪奇』、これが外交と言われれば、それまでなのですが…。
外交政策において、ウクライナも下手を打ったけど、日欧米も相当
下手を打った気がするんですよね。ロシアを封じ込めようと制裁やら
何やらした結果、ベラルーシ中国北朝鮮中東諸国との結束が強まって
良いこと無かったじゃないですか。ロシア以外のならず者国家が雑魚
ばっかならそれでも別に良いですけど、真のラスボスは中国なので、
プーチンを皆でチヤホヤしまくってロシアを(他の旧ソ連諸国諸共に)
西側陣営に引き入れて中国&北朝鮮を潰し(その間にプーチンも寿命を
迎える)後顧の憂いが無くなってから騙し打ち的にロシアの解体工作を
仕掛ける(プーチンの死後ロシアが民主化してまともになったら不要)
のが得策だった気がしてならないです。まあ、日本が中国や北朝鮮と
近くにあるからそう思うだけで、欧州的には中国よりもロシアの方が
脅威に思えて先に潰したかったのかもしれないからアレなんですけど。
自分も同意です。
中ロ北は核保有国ばかりですし、ベラルーシも核配備されましたからね…。
日本と欧州、離れすぎてますから、(対中国など)本当は利害を共有していないと思う場面が多々あります。
ロシアを封じ込めようとしたから中国・北朝鮮・イランとの結束が強まったのではなく、どのみち三者の結束は強まるったと思う(欧米日が今の中国・イラン・北挑戦のようにロシア支援をした場合は除く)
どのみちロシアの侵攻自体が反欧米・戦後国際秩序(どちらかと言えばソ連崩壊後の)という価値観から行ったたわけだから、西側諸国がロシアの益になることをするのは自己否定でしょう
今回の侵攻開始後などという直近の話をしているんじゃありません。冷戦終了後もゴルバチョフとの約束を破ってNATOの拡大を続けてきたこと自体がロシア側に「未だに西側は隙あらばロシアを潰そうとしている」という警戒心を与えてきたのです。せっかく社会主義体制が倒れたのだから仮想敵は中国に変更し、ロシアは仲間に引き込んで仕舞えば良かったのです。
NATOの東方拡大が原因ではないと著名な識者がなんども発信してると思うのでスルーしますが、中国が悪の帝国とみなされだしたのは香港を併合してからのここ3,4年の話(東野篤子さんのような専門家は2015年ごろから変わったとの認識らしい)なので、仮想敵を中国にしてロシアを仲間にするというのは無理筋でしょう
というかプーチンですら初期はNATO加盟を目指してたようなので、NATOの東方拡大それ自体が”時代の流れ”だと思うし、その流れが気に入らないからウクライナに侵攻したロシアを擁護する理由にもならないと思います
ソ連は崩壊によって社会主義ではなくなりましたが、中国や北朝鮮は
依然社会主義のままでした。つまり社会主義陣営との対立という意味では
中国は未だに敵だったのです。せっかく社会主義国が1つ消えたのだから
仲間に引き入れて残った社会主義国を潰すべきだったと言ってるだけです。
ソ連崩壊でイデオロギーの戦争が終わりグローバリズムの時代になったのだから、そこを無視して中国や北朝鮮を潰すというifについて話をする意味があるとは思えません
それに今の敵は社会主義国家ではないロシアなのだから、中国を潰してもあまり意味がないように思います
で?その「社会主義国家ではないロシア」に勝てそうですか?中国や北朝鮮を先に潰していたなら今の戦況が大分マシだっただろうなあという話をしただけなんですけど。
中間の出来事を色々無視した見解ですね。
プーチン政権は確かに最初は新欧米派でした。NATOを目指していたというのは文書にもありませんが、それをおいても事実としてテロとの戦争での協力関係にありました。2004年G8サミットなどは友好関係を全面的に宣伝し、ソ連崩壊後の協調関係構築に積極的で、その時代にバルト三国のNATO加盟が実現してます。
転換点はカラー革命で、その後にロシア・ウクライナガス紛争とグルジア戦争に続く旧ソ紛争に発展しました。このカラー革命に友好関係構築した米国からの民主化援助資金があったとは、NHKのドキュメンタリーでも当時報道されました。
現代ロシアの時代を語る上でこれを外すのは無知か意図的な誘導でしょう。
意図的です
そういう時代だったし、その時代の軽い扱いに不信感を抱き、のちのカラー革命でロシアが危機感を抱いたのも事実だと思うけど、それがドンバス問題を抱えているせいで絶対にNATOやEUに加盟できないウクライナに攻め入る理由にはならないと思うから無視しました
そのような意図でしたら承知しました。
>それがドンバス問題を抱えているせいで絶対にNATOやEUに加盟できないウクライナに攻め入る理由にはならないと思うから無視しました
確かにNATOやEUに入るというのはドンバス問題を抱えているうちは不可能というのはその通りです。
ただ、ロシアはNATOでないウクライナにNATO加盟国(特に米英)が同盟国のように振舞って軍事教導や軍を近隣に派遣するというのに不満を表明してました。
実際、2014年時点から良くも悪くもNATO式への移行準備が進んでおりましたし、そのおかげで現在の抵抗ができております。ロシアの非NATO化・中立化の要求はNATO加盟国の干渉を排除し、将来の敵対軍事同盟化を阻止するという意味ではやはりリアリズム的判断です。
ウクライナ侵攻がロシア目線でのリアリズムであったことは否定しないけど、それがロシア以外の国にとってもリアルな現実味のある話かというとそれは違うと思います
そもそもウクライナ侵攻までNATO/EUはロシアを敵視してなかったしウクライナを身内とも思ってなかったわけだから、そのロシアの言い分が正しいと私は思わない
ロシアの行動原理を理解するには役立つとは思うけど、それ以上の価値があるのかというと疑問
ウクライナの西側接近の大きな理由はロシアから仕掛けられたハイブリッド戦で叩きのめされたからだからで、それを理由にNATOの拡大路線のせいとか少し身勝手すぎな気がします
ヨーロッパに戦略があると思うのが土台間違ってるというだけだろ
基本的に政党によって言ってることがバラバラな上レームダックに陥りやすく、EUという更に大きく混沌とした組織に首根っこ抑えられていて司法も経済も自由に動かせない弱小国家連合に碌な未来予想図を描けると思うのがそもそも間違ってる
かつて宗主国だったという国際的権威だけで飯を食ってるような奴らにまともな能力を期待する方がどうかしてる
そう言われるとEUを脱退したイギリスが賢かったように思えてきます
(いつぞや「安定や信用を得られるなど、数字に表れにくいメリットも
あった筈」的なコメントをした身でこんなこと言うのもアレですけど)。
他の方の意見を聞き、以前の自分の見方を修正していく姿勢はとても立派だと思います。管理人様のブログを見させて貰っている立場としては、私も含めコメントをしている皆がそのように心がけることで、より議論の場として有意義なコメント欄になれればいいなと思ってます。
ありがとうございます。
まさに仰る通りです。
自分も、ヨーロッパがまとまっていると考えるのは、間違っていると考えています。
日本が、海外への喜捨に対して、金額や期限をきっちり守る事が例外なのかもしれないですね(国連分担金んが分かりやすい事例ですね)。
自国民の利益が、第一な訳ですから、内政や第3国への配慮から変わる事はよくある事なのでしょう。
>日本が、海外への喜捨に対して、金額や期限をきっちり守る事が例外なのかもしれないですね(国連分担金が分かりやすい事例ですね)
米国が、国連が思い通りにならないから分担金を長期に渡って払わず、筋悪の戦争など国連を利用したい事情が生ずると急にまとめて払ったりするのは有名な話だけど、本朝がきちんと期限までに払うのが常態かといえば実はそうではないそうな。で、このことは自民党の外務大臣も国会答弁(「期限まで満額払っていてエライ」)とわかってなかった由。分担金最大の米国が払わないと当然、予算はピイピイするのでそこで日本が支払期限を超えてなかなか払わないと予算がショートしてくるから事務局が「いい加減払ってくださいよ!」と泣きついてくるのでそこで圧力をかけて「これをしてくれたら」とか「これをやめてくれたら」払ってやると取引を持ち掛けて色々と”筋悪な我儘”を裏で通そうとしてる由。ただし、チキンレースでもあって本当に不払いを続けると”「納税」なくして投票なし!”で投票権を剥奪されるんでギリギリのところで払い込むと。戦前に国際連盟を除名され、敗戦後は土下座&”エンコ”詰めによりサ条約と日ソ共同宣言という講和条約(占領を解いて主権を認める)を結んでもらって「敵国」であるにもかかわらず国連に復帰させていただいたのにヒデエなあと米欧側でない国は見ているだろう。
本朝は相当筋悪なことを押し込もうとしたりや強きに媚び弱きに尊大だし、昔の貧しかったころの「小国の負担を減らし大国からもっととれ」と、金巡りの良くなった時でいうことが「大国の負担を減らし小国を甘やかすな」と逆転したり、米国のお先棒担ぎだけでなくそれ以上にひどい部分もあったので地球の85%を占めるグローバルサウスの軽蔑と恨みを余計に買っている由。
その辺は「日本の外交は国民に何を隠しているのか (集英社新書)河辺 一郎 2006」を読むと蒙が開かれる。
>日本は分担金の恒常的滞納国である。国連予算の20パーセントもの額を意図的に滞納
米欧側でない国は、当時のフィリピン以下のGDPで諸々援助をもらい”これで今日を生き延びられます”と泣いて感謝していた時代をよく覚えているんで”いやあ、ズイブン偉くなったもんだよ”と見てる模様。今や本朝もGDPで人口半分のドイツに抜かれ、円の価値が50年前の1ドル360円時代並みに落ち貿易赤字が常態化し人口(労働力)減少が止まらずじり貧もいいところなのに、彼らはぐいぐいと成長している(BRICSだけでもG7よりGDPが上)から、今後はっきりと力関係が逆転すると国連他の場でこれまでの態度と仕打ちへの報復を受けそう。地球の外に逃げられない以上、外交は何百年、何千年と続くんでデカい態度をとる、騙す、おもちゃにするといったことをやると長年にわたってものすごくまずい。何かを頼むときの対価が高くつくし、信用がないから疑われていうことを聞いてくれなくなる。実は、本朝民が憎悪する国々は植民地独立援助=建国や支援などを長年ちゃんとやってきたんでグローバルサウスが集まってきてる。一方、本朝を含む米欧は食い物にしてきた方だから、ロシア制裁やイスラエル戦争に見られるように地球での孤立化が進んでる。
いま機体を受け取っても
保全して飛ばし続けるだけの
予算がないでしょう
戦闘機は稼働させるだけで金食い虫だし
確かにおっしゃる通りかと。そもそもあの米軍ですら、第五世代戦闘機への交換が上手くいっておらず、第四世代の老朽化に伴い全体能力の低下が起きてると米空軍の司令官級の方々が嘆いていますからね。予算と戦場での費用対効果を考えると、F16をゲームチェンジャーと叫ぶのはあまりにも現実と乖離してます。
敵国に戦闘機のソフトウェアが流出する可能性で、アメリカ(の国もしくは企業)が渋っている可能性がアメリカの国土と同じ大きさで存在している?
そもそも、NATOの盟主のアメリカが支援を渋っているのに、ウクライナと国境を接してもいない加盟国が積極的になるはずもなかった。という話でしょうね。ドイツはポーランドが隣国で、東欧諸国をEUに引き込んだ手前、そう簡単に損切りも出来ない事情があるのは分かりますが。
単にNATOの国防を考えたら,負けてるウクライナにコストかけてF-16を提供するくらいなら、無傷のポーランドに提供する方がコスパは良好です。
関係各国がそろそろ「戦線整理」に動いていると考えるべきかも知れませんね。
🇺🇦🇷🇺どっちが勝っても日本にあんまり良いことは無いな~願わくば静観してたいね。
ウが勝ってある程度安定した農業しないといろいろと高くなって困りはする。
そろそろ代替えとか考えたり投資していたりするかもしれんが