ロシア軍がクピャンスクとスバトボを繋ぐP07沿いの集落(クロフマリン)を占領、ウクライナ人が運営するDEEP STATEもクロフマリン占領を認め「残念ながら我々の度重なるミスがロシア軍に成功をもたらしている」と指摘した。
参考:на фронті станом на кінець доби 20 січня 2024 року
残念ながら我々の度重なるミスがロシア軍に成功をもたらしている
ロシア軍がクピャンスクとスバトボを繋ぐP07沿いの集落を占領した視覚的証拠=Ⓐが登場、ウクライナ人が運営するDEEP STATEも「ロシア軍がクロフマリンと村の東郊外を占領した。この後退は周辺の他部隊を危険に晒すだろう」と警告しており、ロシア軍がクロフマリンからコトリャリフカの間で「P07に到達している」と報告。
この方向のロシア軍はクピャンスクに西から迫ろうとしているものの「キスリブカ」と「イワニフカ」の守りが固いため何の成功も収められずにいたが、今回の前進でキスリブカの背後に回る込めるチャンスを獲得した格好だ。
ウクライナ軍はP07沿いに到達したロシア軍を押し戻すか、コトリャリフカ周辺でロシア軍の北上を阻止する必要があり、これに失敗するとクピャンスクは「オスキル川沿いに南下してくるロシア軍」と「P07沿いに前進してくるロシア軍」の脅威に晒される。
因みにDEEP STATEはアウディーイウカについても「依然として南の状況は危機的だ」「ロシア軍はツァルスカ・オホタから市内に侵入して足場を固めようとしている」「ウクライナ軍による安定化対策が進行中だ」「これに失敗すればアウディーイウカ東部が危機的な状況に陥る」と指摘し、新たにロシア軍がカムヤンカの南で前進したとも報告。
さらにDEEP STATEは「ロシア軍は1月後半に各地で活動を活発化させている。残念ながら我々の度重なるミスがロシア軍に成功をもたらしている」と述べており、ウクライナ軍のミスとは意志疎通のことを指している。
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※アイキャッチ画像の出典:Привет из дома 152
ミスといえば、ネット上では、ロシアばかりのものという感じですが、ここで初めてウクライナのミスという言葉を確認できました。勿論既にそういう言葉も出回っているのでしょうが、一般的な記事では初めて見ます。
そういう言葉が、味方から出るぐらいに、今は厳しいのでしょうね。
ロシアの成功は、敵の名将の決断による物では無く、我々のミスによる物だ!
些か負け惜しみが強くないかな?
ロシアの場合は当初、プリゴジンが上層部をディスってたので、どうなんだろう?と思っていましたが、なんだかんだで優秀なようですね。
ウクライナのミス発言や判断の悪さ発言等に関して言えば、実のところ暗に、ゼレンスキーに聞かせたくて言っているという感じにも見えます。「その命令が無ければ、もっと楽に戦えるんだよ」という感じで。
「戦争は、よりミスが少ない方が勝利する」
よく聞くフレーズなんですが出典がなんだったのか思い出せない。
>ミスといえば、ネット上では、ロシアばかりのものという感じ
私からしたらウクライナ擁護の西側諸国メディアって、なんかロシア軍が馬鹿であって欲しいのか些細なミス(おそらくプロパガンダでしょうけども)ですら大げさに戦果報道してますからね。戦時中の日本と同じように、どの時代どこの国であっても自軍のミスを隠して相手の小さなミスを大々的に貶めるような報道をしたところで、現実問題として戦況が傾かないと意味が無いのにね・・・
西側に関しては、売れてナンボなところもありますので、ロシアがお粗末であるほどに兵器も宣伝になり売りやすいというのもある気がします。
ただ、蓋を開けてみると、専門家が見れば、兵器も人員も数という感じに見えるでしょうし、逆に無駄に高い兵器が今後も売れるのか微妙になってくるような気がしなくもないです。宣伝も、当初ほどうまくいっていないように見えるので、極端な誇張はやはり良くないでしょうね・・
T-90Mでも西側戦車と比べてコストは1/5以下ですからね
そして数日前のM2との遭遇戦からもわかる通り性能も十分です
最近のロシア軍戦車の撃破割合はT-90系が5割以上となっており、その分だけ量産されているということで生産効率も申し分ないでしょう
これが商売敵でレオパルト2なんて買う理由が政治的立場以外であるのかというと
2021年の記事で、T-90Mは450万ドルですね。現在の為替だと7億円近いです。
アメリカのWikipediaはこの金額になってるのですが、何故か日本の記事は1999年頃のやたら安い金額が未だに記載されています。
というか、鋼材の高騰やルーブルの下落、電子機器の迂回調達にかかるコストを考えれば、現在のコストはもっと高くなってるでしょう。
というわけで、西側と比べて特段安い戦車ではないと思いますよ?
トッド先生は、もはやアメリカからなにも買っていないロシアについてドル換算で物事を推測するのは無意味であり、戦時において意味を持つのは資源と人数だと文藝春秋でおしゃってました。
私は先生の主張の方が妥当に思えます。
私も概ねその考えに同意です。
一部半導体は迂回して西側から今も調達しているかもしれませんが、今のロシアが大々的に西側の素材を使っているとは思えません。
それはつまり性能に優れる先端素材や、価格競争力に優れる部材を調達できないということです。
となると現在のロシアの戦車は、さらに価格が上がっているか、或いは各種構造部材が劣化しているかもしれないですね。
最近ブラッドレーに装甲を抜かれてましたが、ひょっとしたらと考えてしまいますね。
高価な素材を用いた少数の最先端兵器を「そこそこのもの」を大量に作ることで圧倒できるのが中露の強みなんですけど。
何日か前の記事に考察のコメントをつけましたが、M2の機関砲はT-90Mの装甲を側面ですら貫徹できていません
有効弾になったのは砲身基部と砲塔後部弾薬庫への被弾で、まぐれ当たりの域を出ません
貫徹出来なかったからT-90Mの乗員は3人とも無事でした
(『本部と前線、部隊同士の円滑な意思疎通体制が構築できていない』という解釈であっているなら)「ミス(不慮のアクシデント)」じゃなくて「実力(起こるべくして起こったこと)」でしょ。
重箱の隅を突いてしまいますが、日本語で言う「ミスをする」で使われるミスではなく、「ミスマッチ」のミスをイメージしていただけると、元の英語訳含め間違ってないことがわかります。
なるほど。
コミュニケーションのミスが、何を指しているのか気になります。
戦争は『ミスが少ない方が勝つ』、とも言わますが、最前線でも常に正しい判断は続けるのは難しいですね。
大国はそのミスを多くしても、リカバリーができるほどの余裕がある国ですしね。
中小国はミスを許容できるほど余裕ないでしょうけど、現実はミスを全く無くすなんて不可能でしょうし、自分らがこれだけ苦しいのだから、相手も苦しい筈みたいな希望的観測何か出たりするのが。
大戦略の本質で、まさに仰る通りです。
ミスを無くすのは、不可能ですよね…。
最近のウクライナ軍は楽観主義と準備不足が祟って大きな失陥を招くことが多いように感じる。 アウディ一イウカ南部の突破、ドニプロ川渡河の失敗、ヴェセレの失陥然り。部隊間の意思疎通問題も、南部攻勢でケリが着くと思って構築を怠ったのが原因では? 組織としてかなりガタが来てますねこれは。
まあ悲観シナリオ前提で備えて、後は上振れのみと横綱相撲できる国力は無いので仕方無いと言えば仕方無いんですよね
元々自力じゃ勝てないので、支援が届く前提を外したら継戦方針自体が破綻します
2022年春の停戦交渉蹴った時点で、悲観シナリオに備えて損切りするか楽観シナリオに乗れて大勝ちする可能性追うかの択から楽観側大勝ち狙いを選んだ
しかし西側はEUの100万発の砲弾も用意できず、アメリカも捻じれで支援途切れましたと
欧米の協力者は国や国民に悲惨な未来を招きますね
それが一番のミスかと・・・
逃げたウクライナ人もユダヤ系はイスラエルで兵士やるとか、外国で低賃金重労働でこきつかわれるかも
アフガニスタンで情報相してた人は欧州でフードデリバリーしてるとか・・・
米軍協力者のアフガニスタン人は、移住が認められましたが、家族を養うためライドシェアしてた最中に意味もなく殺害されたり
よくあることです
>アフガニスタンで情報相してた人は欧州でフードデリバリーしてるとか・・・
アフガニスタンで航空相してた人は極東で相撲してるとか・・・
あ、あれは伝説のアフガン航空相撲!?
亡国の重臣だった人間が落ち延びて肉体労働してるのには人生の悲哀を感じますね…
すくなくとも他国の政府系公共団体にのうのうとして再就職するよりは国民に対して申し訳は立つ。
申し訳が立つっていうのも日本人的な価値感ですね。
普通に考えると、そこまで国が投資して育てたインテリが、他国で誰でもできる肉体労働しているわけで、投資が無駄になっています。
他に職もないのでしょうが、アフガン国民にとっては残念ですね。
戦争というのは、とどのつまりは殺し合いですから。
それに関わってしまえば,そうそう簡単に縁が切れるわけではありません。殺された方の仲間や家族は覚えてますからね。
ちなみにウクライナに義勇軍として参戦した日本人も,例外なくロシアの暗殺ターゲットとしてリストアップされているそうで。
戦争はそのうち終わるかもしれませんが、復讐はなかなか簡単には終わりにならないんですね。
アウディーカ防衛の任にあたっていたウクライナ軍精鋭たちの抵抗を称賛するが、こうも包囲されてしまうと、いよいよアウディーカ陥落となった際に退却できず、その敢闘ぶりが却って仇になりはしないかと心配してしまう。
とはいうものの、稀代の名君ゼレンスキー大統領と稀代の猛将ザルジニー司令官のことだ。こんな素人の懸念程度はとうに織り込み済で指揮をとっているのだろう・・・
>いよいよアウディーカ陥落となった際に退却できず、その敢闘ぶりが却って仇になりはしないかと心配してしまう。
仇になってしまうと言えば、ウクライナ側が市内北部のコークス工場を利用して構築した要塞だ。
仮に居残って戦うのなら、最終的に市内の拠点で残りそうなのは補給路であり撤退路でもあるO-0542沿いの要塞化したコークス工場になるかもしれない。もし長期間籠城するにしろ、最終的に包囲され籠城を断念し降伏すれば要塞はそのままロシア軍に接収されることになるので、ロシア軍が要塞化したコークス工場をそのまま使用する可能性が出てくる。
そうなるとウクライナ側もアウディーイウカを取り戻そうと動いても、方角的に必ず要塞化したコークス工場は必ず大きな障害として立ちはだかる事になってしまう。その事をウクライナ首脳陣はどう考えているのだろうか?
>いよいよアウディーカ陥落となった際に退却できず、その敢闘ぶりが却って仇になりはしないかと心配してしまう。
仇になってしまうと言えば、ウクライナ側が市内北部のコークス工場を利用して構築した要塞だ。
仮に居残って戦うのなら、最終的に市内の拠点で残りそうなのは補給路であり撤退路でもあるO-0542沿いの要塞化したコークス工場になるでしょう。もし長期間籠城するにしろ、最終的に包囲されて籠城を断念し、ロシア軍に降伏すれば要塞は接収されることになるので、ロシア軍が要塞化したコークス工場をそのままアウディーイウカ防衛の為に使用する可能性がある。
そうなるとウクライナ側もアウディーイウカを取り戻そうと動いても、方角的に必ず要塞化したコークス工場は必ず障害になってしまう。その事をウクライナ首脳陣はどう考えているのだろうか?
このままウクライナは敗北し、紛争多発時代の到来は避けられないのだろうか。なんとかウクライナ軍には体勢を立て直し、ロシアを敗北に追いやって欲しい。
仮に紛争多発時代が到来したら、資源を海外に依存する日本はひとたまりもない。それなのに今の政府は、そのための備えを一切行っていない。それを不安視する意見も少ない。
この戦いは、勝てる戦いだった。仮にバイデンが積極的な支援を行ない、F16の到着が反攻作戦に間に合っていたら、絶対に勝てていた。
仮にプーチンが勝ったら、高い代償を今後の人類は払う羽目になる。トランプのアフガン撤退とバイデンの消極的な支援は、世界秩序を不安定化させる要因となったと、十年後の未来で非難されると思うけどね。
どうも欧米人というのは、自分に理性があるから相手にも理性があるはずだと考える傾向がみられる。しかし理性のある人間は、政治的打算や経済的損得を無視して国境を踏み躙ったりしない。
仮にウクライナを制圧したとして、どんなメリットがプーチンとロシアにあるのだろうか?合理的な計算をしない人間というのは、世の中で一番危険な害獣なんだよ。
ウクライナが勝とうが負けようが過去も未来も紛争ばかりですよ
勝てる戦争だったかどうかも怪しいですね、よくて負けない戦争をできたかどうか…
F16がゲームチェンジャーでないことはウクライナも認めていますので神格化はやめましょう
>どうも欧米人というのは、自分に理性があるから相手にも理性があるはずだと考える傾向がみられる。
人類皆同じという普遍主義がそもそもの間違えで、人類が本当に「普遍的」ならソマリアでもアフガニスタンでも苦労しないし、移民の受け入れによる軋轢も無いはずだ。
私は西側諸国の価値観を信じる人間であり、ロシアも暫く立ち直れないぐらい痛手を負うべきだと思うが、ウクライナの被害はロシアより大きく、西側諸国も諸問題を抱え支援には限界がある。現状ではウクライナと西側諸国が再起不能になる前に妥協することも考えなくてはならない。
普遍主義が間違えならせめて「棲み分け」を図るべきであり、権威主義国家や途上国とは「完全に仲良くできないが利益のためなら手を結ぶ」ぐらいの付き合いをすべきでしょう。
(賛否・批評は置いておくとして)その根拠・論文などは、何なのでしょうかね?
ドミノ理論が近いと思うのですが、ベトナム敗戦後、杞憂でした(ただ結果論です)。
ナゴルノカラバフ戦争は、2020年ウクライナ戦争の前ですし、それ以前からも紛争を繰り返し。
イスラエルはガザで暴れて、イエメンのフーシ派により紅海のシーレーンが破壊されました(喜望峰に、船舶が迂回しています)。
ウクライナ戦争の勝敗に関係なく、世界のどこかで紛争・内戦はあるように感じています。
根拠は、ゼレンスキーなんじゃないかな。
なるほど、『スローガン』という感じでしょうか。
マクロン仏大統領の発言、『台湾海峡問題で中立』(2023年4月7日の中国訪問)の趣旨は、日本の望む見返り(期待感)と大きくずれている気がします。
台湾問題は『力による現状変更があっても中立!』っていうのも、違和感が残ってるんですよね。
マクロンの真意はわかりませんが、
オーストラリアへの潜水艦輸出で、米英にコケにされた上、
ウクライナ戦争にも巻き込まれたのだから、
マクロンが米英と仲良くするのは、無理な注文です。
かといって、プーチンとも敵対したわけですから、
中国と仲良くしておくのが、フランスの国益に適っていると思います。
あと、日本で「中東問題には関わらないのが正解」という意見をよく聞きますが、
それと同じで、フランス人にとって、「台湾問題には関わらないのが正解」という解釈もできますね。
日本が、中東問題に距離を置く事との対比、しっくりときました。
外交は、やはり是々非々ですね…。
そもそもこの戦争は旧ソ連の内輪揉め(ロシアからウクライナに移管されたクリミア半島や連邦の枠内で国境を越えて移住していた多数の国民の扱いなど、解体時に明確な解決をせず曖昧なままにしてしまった事項の再燃)という要素が多分に含まれるので、原因の本質をプーチンという指導者個人の資質のみに求めるのは違うのでは?与党統一ロシアに民衆の支持が無ければここまでのことはやれない訳で、プーチンがやらなくても、遅かれ早かれ強硬派が現れたと思いますよ。
まーたウクライナの敗北=日本の輸入危機論者か
それが本当ならロシアガスに依存しまくってたヨーロッパはとっくにくたばってるっつーの
日本を含む欧米諸国がウクライナを支援すれば支援するほど対中国への軍事的リソースが減少し、
日本にとってより不利な構図に追いやられるということは明白なのに何故ウクライナ支援論に固執するのか理解できないね
むしろアメリカはさっさとウクライナを損切りしてロシアにハリコフでもオデッサでも割譲させて、対中戦略でロシアを中国から引っ剥がす方が重要でしょ
まあ輸入危機は置いといて勝っても負けてもここまで強硬な姿勢を取った以上余程の譲歩をしない限り今後半世紀は事あるごとにネチネチ擦られるんじゃないですかね
ぶっちゃけ現状仮想敵国だったソ連の時より関係悪化してると思いますし
ロシアの兵力は特に変わってないし
ウクライナ側の劣化が著しいのかね
ザルジニも兵の命が大事と言ってた割に
勝ち目のない街に固執して兵を死なす戦術は
変わり映えしてないな
ロシア軍兵士にとって今しなければならないことは始まりから今に至るまで一貫して明白である。
一方のウクライナ軍兵士にとっても今しなければならないことは明白だった。ただし反攻作戦の開始までは。
反転攻勢頓挫の後の今、ウクライナ軍兵士にとって今や自分は何をするべきかは明白ではない。やるべきことは多くあり、しかもそれらの中には両立できないものもあるからだ。
そもそも、指導部からして反転攻勢が失敗して作戦が放棄されたのかを明白にしていないのだから、兵士たちにわからないのは当然だ。
そんな有り様であれば、それぞれの部隊間で与えられた任務に対する理解に差が生じていたとしても不思議ではない。それがウクライナメディアのいう「ミス」なのだろう。
このようなミスを吸い上げて共有化し評価するシステムは、整備されているのかしら?