ロシア軍によるウクライナ侵攻から648日目が経過、ウクライナ軍の反攻作戦は完全に勢いを失い、逆にロシア軍はクピャンスク方面、クレミンナ方面、バフムート方面、アウディーイウカ方面での攻勢で目に見える前進を遂げている。
クピャンスク方面
ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARは「ロシア軍はライマン・パーシイ付近に接近していた敵を撃退してシンキフカに侵入した。さらにロシア軍はティムコフカ(1987年までオルリャンケの西に存在した集落のこと)~イワニフカ~キスリフカの防衛ラインを切り崩すことも成功した」と報告。
ウクライナ人が運営するDEEP STATEも「ロシア軍はシンキフカに足場を築くことに失敗したが、シンキフカに最も近い敵陣地は集落の目前に迫っている。さらにライマン・パーシイに向かうウクライナ軍の試みも様々な理由で後退が続いている」と報告し、シンキフカについての立場は異なるものの「ライマン・パーシイに迫っていたウクライナ軍が押し戻された」という部分の見解は一致している。
さらにロシア人達はティムコフカ一帯を確保したと主張しているが、これを裏付ける視覚的証拠は見つかっていない。
クレミンナ方面
ウクライナ人が運営するDEEP STATEは「残念ながらクレミンナ方面のロシア軍は広範囲な土地を占領し、多くの陣地からウクライナ軍を追い出すことに成功した」と報告している。
但し、ロシア人たちはクレミンナ方面での前進を今のところ報告しておらず、DEEP STATEの主張を裏付ける視覚的証拠も登場していない。
バフムート方面
ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARは「第98親衛空挺師団がベルヒフカ貯水池周辺で敵の攻撃を撃退して『ボダニフカ方向』と『クロモヴェ方向』への反撃を開始した。その結果、ベルヒフカ貯水池付近の支配地域を広げ、ウクライナ軍をクロモヴェ集落から追い出した。これによってチャシブ・ヤールへのさらなる攻撃の機会が開かれた。さらにバフムート南西のダーチャへの攻撃も始まっている」と報告し、クロモヴェ集落全体の占領を主張。
ウクライナ人が運営するDEEP STATEも「ロシア軍がクロモヴェを『部分的に』占領した。敵は道路沿いに足場を築こうとしたものの我が軍の砲兵が敵を少し押し戻した」と報告し、ロシア軍の前進はクロモヴェ集落を貫く道路沿いで食い止められていると主張しているが、双方の主張を裏付ける視覚的証拠は登場していない。
DEEP STATEはその後「O-0506付近でロシア軍との激しい戦闘が起きている」と報告している。
ホルリウカ方面
TIME誌の取材に応じたウクライナ軍関係者は「10月初旬に大統領府は10年近く占領状態が続くホルリウカ(ゴルロフカ)の奪還作戦を要求してきた。どうして(このタイミングで)ホルリウカを奪還する必要があるのか、作戦に必要な武器、大砲、新兵はどこにあるのかと回答した」と明かしていたが、19日頃にウクライナ軍がホルリウカ郊外のテリコンを唐突に襲撃。
ピブデンヌ近郊にあるユジナヤ炭鉱周辺には炭鉱の廃棄物が集積したテリコン(ぼた山)が複数存在し、この地域の前線位置は2014年以降ほとんど動いておらず、このタイミングでホルリウカ方向に攻撃(投入されている戦力は少数)を開始したウクライナ軍の意図も、テリコン周辺の状況も謎に包まれている。
あるウクライナ人ミルブロガー(Reporting from Ukraine)は「ホルリウカへの攻撃は同拠点経由でアウディーイウカ方向に向かう補給を脅かすためのもの=アウディーイウカ方向にかかる圧力を軽減するための牽制」と說明しているが、視覚的証拠で確認する限りテリコンへの攻撃規模は小規模なので「アウディーイウカ方向にかかる圧力を軽減するほどの脅威」をもたらしているかは疑わしい。
アウディーイウカ方面
ロシア人ミルブロガーのNGP RaZVedkaは「ステポヴェ郊外からのロシア軍撤退は事実だ。集落に対する敵の砲撃が激しくなり、無用な損失を避けるためロシア軍は砲撃地域を離れて安全な位置まで後退した」と、ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARも「破壊された集落への駐留は人員と装備への大きな損失に繋がるため、ロシア軍はステポヴェ方面の部隊を線路沿いまで後退させた」と報告していたが、ロシア軍は再びステポヴェ郊外に侵入している。
SPIEGEL誌の取材に応じたウクライナ軍指揮官(偵察中隊の指揮官でコールサインはソム)はアウディーイウカ方面について「敵は10倍の装備を持っている。さらに30倍とまで言わないものの20倍以上の弾薬を持っており、今のより多くの兵力をしてくればアウディーイウカを敵に明け渡さざる得ないだろう」「かつて100人の兵士がいたが私の部隊も戦闘に15人しか送り出せない。戦死した人もいるし、負傷しているも人もいるし、戦いに疲れ果てている人もいる。ここで戦う部隊のほとんどは私の部隊と似た状況に置かれている」と明かした。
因みに情報不足でまだ何とも言えないが、ロシア軍がヴォーダインやオプトネからアウディーイウカ方面やシェベルネ方向に向けて前進したという噂がある。
マリンカ方面
ドネツク州マリンカで「ロシア国旗を掲げる様子」が登場したためロシア人達は「マリンカ占領」と主張しているものの、依然としてウクライナ軍は集落内の一角を保持している。但し、集落の主要部分を失っているため「マリンカが占領されたかどうか」は殆ど意味を持たない。
ウクライナ人が運営するDEEP STATEも「第79空中強襲旅団の兵士はロシア軍によるマリンカ占領を否定した。ぼろ布(ロシア国旗のこと)が掲げられた家の付近はグレーゾーンだ」と主張し、ウクライナ軍はマリンカに陣地を保持していると主張している。
厳密なマリンカの範囲から見ると「ロシア軍が集落を占領した」というのは時期尚早だが、ウクライナ軍はマリンカの主要部分をほぼ失っているため、現状況で「マリンカが占領されたかどうか」を論じても殆ど意味をもたないが、ロシア軍が前進してウクライナ軍が後退しているという印象が更に強くなるため「政治的なダメージ」だけは避けられないだろう。
南ドネツク方面
南ドネツク方面のウクライナ軍は8月にウロジャイネ解放に成功したが、9月上旬に仕掛けたノボドネツキーとノボマイオルスキーへの攻勢に失敗、それ以降はロシア軍のボジション改善を意図した前進が続き、残念ながらウクライナ軍がモクリ・ヤリー川方向に前進する兆候は全く見られない。
ウクライナ軍は解放したスタロマイオルズキーとウロジャイネの両翼を広げることに失敗し、ロシア軍がモクリ・ヤリー川の西に広がる高台に陣取っているため「両拠点の維持に苦労している」と思われる。
この状況を改善するには「モクリ・ヤリー川の西に広がる高台」を確保するか「スタロマイオルズキーとウロジャイネを放棄して後退するか」のどちらかだろう。
ザポリージャ方面
ザポリージャ方面のウクライナ軍は9月下旬「ベルベーヴ西郊外に設定された防衛ライン」を装甲車輌で突破したものの、それ以上の進展は視覚的に確認されておらず、ノヴォプロコピフカ集落内への到達も一時的なもので終わったため両拠点はロシア軍が支配している。
現在でも時折「ウクライナ軍が前進したことを示す視覚的証拠(同じようにロシア軍の前進も)」が登場するが、もはや反攻作戦の前進自体が止まっているためポジションの改善に過ぎず、ザポリージャ方面の南下が再び始まる兆候は確認されていない。
現在の状況を考えると「年内のトクマク到達」はほぼ絶望的と言ってもいいだろう。
ドニエプル川沿い
全く出番のないドニエプル川沿いの戦況マップ(登場は3回目)で何の異常もなし。
ヘルソン方面
ヘルソン方面のウクライナ軍は6月にドニエプル川左岸のダチ(アントノフスキー橋の沿いの集落)に上陸、10月にも上陸してピシュチャニフカの北西地点に陣地を構築、さらにクリンキーにも上陸して集落の一部を占拠することに成功し、現在もウクライナ軍は左岸に確保した橋頭堡を維持している。
ウクライナ軍が攻めている唯一の場所なので注目したい気持ちも痛いほど理解できるが、反攻作戦が失敗に終わり、新たな方針も決まっていないタイミングで「なぜ左岸に上陸する必要があるのか」「限られた戦力を投入して何が得られるのか」「兵站構築が難しい左岸で何を狙っているのか」が不明で、DEEP STATEですら「状況は厳しくクリンキーの橋頭堡を維持する代償は非常に高くついている。戦力的に敵は著しく優勢で橋頭堡を維持できるかどうかは兵士の英雄的行動に掛かっている。このまま支配を拡大できなければ橋頭堡を維持するための英雄的防衛は悲劇に変わるだろう」と警告。
英国のGuardian紙も西側当局者の話を引用して「ヘルソン左岸に上陸したウクライナ軍に出来るには夏の反攻作戦と同じで『集落単位の漸進的な前進』に留まる可能性が高い」と指摘、RBC Ukraineのウクライナ人ジャーナリストも「ロシア軍は上陸したウクライナ軍の排除に手間取っているが、ウクライナ軍も安定的な兵站を確立できていないためこれ以上の前進を期待するのは難しいだろう。左岸のウクライナ軍は右岸に展開する砲兵部隊や防空部隊によって支援されており、彼らが今以上の前進を試みれば右岸から提供している支援ゾーンから外れてしまうためドニエプル川を渡河してクリミアに向かうというのは不可能だ」と述べている。
右岸上陸による最も現実的な利益は「ロシア軍による左岸集落への砲撃を遠ざける」と予想されているが、そのために海兵旅団を3個も投入する必要性があるのか本当に疑問だ。
関連記事:マリンカの戦い、ロシア軍が郊外に国旗を掲げるも完全占領は時期尚早
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※アイキャッチ画像の出典:Сухопутні війська ЗС України
分かりやすい纏め、ありがとうございました。
スロビキン線は、やっぱり凄かった
ゲームチェンジャー()F-16が来るまでもつのかこれ
ゼレンスキーはどうやって終わらせるかを考えているのかね
いざとなったら国外逃亡とか考えているんじゃないだろうな
それ以前に身辺を英軍特殊部隊が警護()している人間が独自に停戦交渉できるかが疑問だけど
やっぱあれ監視なんですかね。
時々ゼレンスキーが国外逃亡するみたいなこと言ってる人いるけど、首都自体が包囲されるかもしれない+斬首部隊が突っ込んでくるかもしれないって状況で、西側から亡命を勧められて手段も用意されてた中で逃げなかった人物相手にそれを言うのはなぜなんだろう。今の戦況をどんなにウクライナにとって悲観的に見ても、国家そのものが短期間で崩壊する可能性が十分あると見られてた2022年2月より悪いということはありえないと思うんだが。むしろ意地でもウクライナでの政治権力を維持しようとする可能性を懸念した方がいいんじゃないのか?その方がウクライナにとっても西側にとっても悪いシナリオだろう。
キエフにいたのか実際は疑問ですけどね。
キエフ全土を占領するほどの兵力はもってきてなかったのでロシアが出来たのは斬首か大統領官邸の制圧が限界
つまりポーランドにでも亡命して背景を合成しているように見せかけるとか余裕ですよ
自撮り動画も投稿してて、ウクライナ以外の西側メディアもロシア軍の北部撤退前に取材に入ってたわけで、根拠も無く「キエフにいたのか実際は疑問」なんて言っても、単なる妄想か陰謀論程度にしかならないですよ。2文目と3文目が論理的に繋がってないし。ロシア軍の戦力がキエフ全体の制圧に不十分であったことは、ゼレンスキーがキエフ以外の場所にいたことを示す根拠ではない。
>つまりポーランドにでも亡命して背景を合成しているように見せかけるとか余裕ですよ
流石にそれは陰謀論、パラレルワールド、妄想の類ですな
草も生えませんよ
ゼレンスキー亡命の可能性があるのは野党や軍(ザルジニー派)が選挙であれクーデターであれ政権を握った時だよ。
彼と側近たちは新政権によって訴追される可能性が高いから。
開戦時にロシア軍に殺害されていてもウクライナの英雄として歴史に刻まれることになっただろうが、汚職と政策の間違いで国家存亡の危機に至らしめた売国奴と新政権に汚名を着せられ刑務所で人生を終えるのは死ぬより屈辱でしかないのだから。
今となっては、反抗作戦に使われた10個旅団は予備旅団として温存し、ロシアの様な要塞線を冬に入る前に作っておくべきだったのでしょうね。
ロシアが何処かで攻めてきて要塞線で叩き返すか、西側の軍事増産体勢が整い、軍事支援のレベルが上がるのを待つ必要がありました。
が、ある意味これは後知恵で、仮に日本だったらと思うとやはり反抗作戦実施になっていた気がしますね。。
例えば九州地方が一時中国に制圧され、第一次反抗で福岡宮崎を取り返したとなった時に、熊本佐賀鹿児島は自衛隊tp米軍の準備が整わないから1年くらい解放できません。みたいな事を国民が許すかどうか。。
下手に勝ってしまったからこそ、次の勝利を国民は要求し、反抗作戦中止みたいな弱気は許さない様な気がします。
戦争は一時の勝利で沸き立たず、軍を信じる国民の冷静な意思も大切ですね。
例えが非現実的かな
日本の場合、何も自給できない島国なので
大規模に上陸許してる時点で白旗です
手始めにミサイルで製油所や油槽を破壊、
早く買わないと物資が無くなる
銀行は預金封鎖される
空港へ行けば先着順でグアムに避難など
ネットでデマを飛ばしてパニックを煽動すれば
おそらく日本など不戦敗でしょう
みんな、アホみたいにそれ言うんですけど、大規模上陸許したあと、米軍の艦隊おかわりが到着して、
後続の補給船を全部撃沈し尽くしたら、楽しいお削りタイムなのでは?
残念ながら日本のミリオタってそこまで頭回らないのよ。
地上戦の凄惨さを直視したくないので、上陸されたら終わり論に終始する事で地上戦そのものを無いものとするのです。
そんなトンチンカンな具合なので、軍板にも陸自より海空自に人員を振り分けろとか戦車やヘリ不要論だとかUAV買う金で戦闘機やフネを買えだとかそういうレベルの人が居るのです。
大規模に上陸されて
九州取られてるような状態で
一億人の物資をどうやって補給するんですかね?
グアムかハワイからピストン輸送?
スターリングラードの30万人ですら
早々に餓死者が出たそうですが
校庭に芋を植えてた80年前は
大陸も半島も、日本の勢力圏でしたが
この話題だと後詰めのない籠城戦に等しい
ちなみに油槽も製油所も絶賛集約中なので
兵糧攻めは簡単でしょうね
たとえ上陸されてもそこで戦いが終わるとは思わないけどそこまで行ったら日本は敗戦を引き延ばすことはできても勝てないし経済的にはお終いだろうね
アメリカが中国と正面から戦争して助けてくれると思うのもナイーブすぎるし
結局国家総力戦って起こった時点で規模が小さい方は負け確なんよ
だから規模の小さな国が本当に自分を守るにはエマニュエル・トッド氏が言ってるように核持つしかない
ウクライナも、米宇合同演習なんかやってバイデンに「アメリカはウクライナの防衛に全力でコミットする!」と言われてた時はそう思っていたんですよ。
万一ロシアが攻めてきたって、アメリカが軽く蹴散らしてくれる!と。
そこからのバイデン発言「防衛協力はするが、派兵はしない」からの〜 色々あって今この体たらくです。
国防を他国に頼ってはならない、ってのはマキャベリの君主論でも強く論じられている鉄則ですね。
勿論海があるということも含めて日本とウクライナが違うことは理解しています。
分かりやすくする為に現実に置き換えたのが逆にダメでしたかね。
要するに、緒戦で国土を奪われたが、第一次反抗作戦が成功して奪われた国土の一部を回復でき、国民の期待値も高まる中で、第二次反抗作戦を我慢できるかと言う事が言いたかった事です。
個人軍事掲示板にくるような、ここを見ている皆さんなら、(敵も懲りて防御体勢整えてるし厳しいかもな)とか予想できるでしょうが、一般国民の多くは「早く奪還しろ!」「第一次反抗ができたんだから第二次も出来るだろ!」となるのは目に見えていませんか?
そして民主主義国家であるからこそ、国民の多くの声を無視できないと思います。
負けると分かっていても、国民の多数が望む作戦を実施しなかったらそれは民主主義の否定になるのでは?と思うのですが、ここら辺政治に詳しい方どうなんでしょうか。
自分も見込みの薄い反攻実施より、兵力は予備として守備に徹するのがよかったのでは・・・と思いました。航空優勢と火力を欠く代わりに装甲部隊はそれなりに揃っていたようですから、火消しの部隊としてまあまあ適合したのかな。
まあご指摘の通り守勢にまわるのは国民が許さないだろうし、何より「反撃します」といって与えられた兵力を守りにあてがうのはスポンサーのウケも悪い。
でも延々先延ばしになる中でこのまま実施しないのか?高度なブラフで元から攻勢の予定はないのか?と疑う空気もありましたし、やるやる言って有耶無耶にできたらよかったんでしょうね。
視覚的証拠や想像以上に反転攻勢でウクライナ軍はダメージ受けたんだろうな。
反転攻勢開始後で7万人失ったという情報もあったが当時はガセだろうと考えてたけど、この状況を見ると本当だったのかもしれん。
弾薬備蓄も底を尽きつつあるのかも。
塹壕の少数の歩兵に対しても景気良くハイマース撃ちまくってたしな。
西側戦闘車両は生存性が高く撃破されても全員無事とかいう情報も怪しいと思ってる。
ロシア軍陣地の前で走行不能になったら運良く脱出できても、地雷の山と砲弾の雨の中、徒歩で後方まで生きて帰ることは困難なんじゃないかな?
ロシアの民間土木能力について、忘れられがちなのですが、資源大国というのがベースにあります。
キャタピラー・コマツ・日立建機・三一重工など、大量の建設機械・機械オペレーターがいるということを思い出しました(交換部品の問題はあり)。
スロビキンライン(サポリージャ方面)は、長大な防衛線を複線で構築しており、目標達成(膠着状態と兵力誘因)しています。
他地域も、目標地点に到達・戦線が安定した地域から、工兵部隊・民間企業を移動させて順次行っていくのでしょうね。
管理人様、各地域のまとめお疲れ様です。
やっぱり大きな戦果が無かったことが問題ですね。F16の供与がなかったとはいえ、陸上兵器に関してはロシア軍と継続的な戦闘が出来るだけの支援をしたと考えていた欧米からすれば、反転攻勢から半年でこの程度の結果に留まっていることに落胆もあるのでしょう。
ソ連軍の後継組織であるロシア軍と劣化ソ連軍のウクライナ軍で真正面から泥仕合したらこうなるよねという感じですよね。
レオパルドンやチャレンジャーで武装してNATO式の訓練を施しても所詮は劣化NATO軍でしかないですし、地味でねちっこい戦いが得意なのに短期決戦で勝つのが無謀というか、ハリコフ奪還がうまく行き過ぎて勘違いしてしまったんですかね。
型落ちのF16を貰ったくらいで
ロシア空軍を黙らせることができるなら
F35なんて要らないと思うんですが。
私は航空機は詳しくないので、
その辺、どなたかご教示ください。
ウクライナにとっては大事なんでしょうが、戦局を変えるほどじゃないですね。F16のような最新鋭機でなくても航空戦力の水増しをして、少しでも航空優勢が欲しかったのでしょう。
まあ、反転攻勢初期から無茶な突撃を繰り返していたので、結果に変化は無かったでしょう。F16が遅かったから、というウクライナ政府の言い訳にはなるんじゃないですかね。
訂正です。
F16 → F35
グラウアーと言った電子戦機すら無いとなると出来る事は限られますかな、
JDAMやHARMと言った対地攻撃システムがロシア軍の電子戦で妨害されるとなると、
あとは滑走爆弾投下してくるロシア航空機を追い払うぐらいだけど、
考えようによっちゃF-16を対空陣地におびき寄せる事も出来るからかなりハイリスク
大量供与と反攻作戦に間に合ってればまだ使い道もあったんですがね
ロシア空軍を、F16貰っただけで黙らせるのは無理でしょう。
日本のマスコミは、機体のカタログスペック・パイロット育成ばかり語られていますが、とても報道が浅く感じています。
早期警戒機・衛星・特殊部隊や諜報組織による情報収集などの目標支援。
整備員の育成・交換部品の調達や備蓄・整備工場の建設など、後方支援も重要になります。
新幹線や旅客機などと、同じ部分があるんですよね。
新幹線や旅客機で考えれば、信号システム・管制システム・機体整備などの重要性が分かりやすいと思います。
地対空ミサイルが枯渇しつつある中で、多少旧式でも戦闘機が得られればロシア機の接近を拒否できる状況がもう少し維持できるだろう・・・程度のものでしょうか。
それはウクライナも西側もわかっていると思いますが、おだてて気分良く供与してもらうために過剰に持ち上げているというか。
しかし塹壕線を押すには大量の航空機か火砲が絶対に必要、という第一次世界大戦以来の原則を忘れて攻勢を発動するセンスの悪さを見るに、まさか本気で「ゲームチェンジャー」と思い込んでしまっていたのでは?という疑念も捨てきれません。
大丈夫大丈夫、ウクライナの信奉するゲームチェンジャーとやらが到着すれば史上最強のウクライナ軍がロシア軍をボッコボコにして占領地域全土奪還できるよ
エイブラムスで何代目スナイパーになるんでしょうね。
ヤフーで万歳記事が大量に出てきますよ!
ロシア戦車と夢の一騎打ちになる前に地雷とドローンで足止めを食らうだけでは(実際レオパルド2も同じ目に遭った)。もういい加減にF35Bを提供してくださいバイデン大統領閣下、ステルスで垂直離着陸可能なF35Bならウクライナの何処でも運用可能でロシアのガラクタ戦闘機を一網打尽にできるはずです。
それがダメならロシアの機甲戦力を全て破壊できるほどのスイッチブレードでも良いです。
最近はレオパルド1もゲームチェンジャーとして持ち上げられてますよ。
3キロ先からロシア戦車を破壊できて、ロシア戦車の3倍の速度で後進離脱できるスーパー兵器だそうです。
装甲の薄さは高い機動力でアウトレンジ戦法を取ることでカバーできるので無問題。安心ですね!
こういう記事をウクライナの人々も毎日読んでるんだろうなと思うと、ウクライナ国民の半分がまだ戦争継続と対ロシア勝利を疑っていないのも納得です。
逆に「ゲームチェンジャー」には何がどれくらい必要でしょうかね?
訓練の完了した戦闘機200機
戦車1000輌
砲弾1000万発
歩兵50万
くらいあれば余裕を持って押し返せるかな。実態は
戦闘機は未達かつ訓練未了
戦車は売り切れ
砲弾は増産を前向きに検討中
歩兵は国民が売り切れ
なわけですが。
「ゲームチェンジャー」も当事者意識の無い西側の国民やメディアが娯楽感覚で騒いでいるだけで、ウクライナ軍や政府が「F-16がゲームチェンジャーで来たら即大勝利」とか騒いでるわけじゃない。結局こういうコメントも、娯楽感覚で今まさに人が大量に亡くなってる戦争を使って、そういう良くわかってないメディアや国民を小馬鹿にしてるだけなんだよね。
久しぶりに名前を見たので、ダム崩壊で冷却水ガ―、メルトダウンが―と騒いでいたサボリージャ原発がどうなっているのかちょっとググってみると。
冷却水用の水はまだ貯水池で何とかなっているものの冷却水用のポンプを動かす外部からの給電がたびたび止まっているらしい。メルトダウンの心配は今の所無いようですが、ウクライナ側がまたミサイルやドローンで原発攻撃してくると厄介な事故に繋がる恐れが。
原発攻撃はさすがに怒られて止めたんだろうね
日本の報道も世論もなぜかロシア軍が攻撃しているという論が優勢になっていたのを見たときは
本気でこの国を心配しました。
ウクライナ戦争の報道に関しては
わーくにのマスコミは控えめに言ってカスじゃね?
検証せずに大本営発表を垂れ流すだけのテレスクリーンだわ
この惨状で多少足踏みしているが戦況は宇軍優勢の報道スタンス崩さない我が国凄いと思う
このまま徐々に報道が減ってってロシアが非道な手段を使って押し切ったが大損害を被ったのでウクライナの戦勝みたいなオチだろうか
日本のマスコミは、無謬性が強いですからね。
東日本大震災、原発爆発の時もそうでしたが、方向性は替えないでしょう(東電債を買っていたり、スポンサーなどの背景もありますが)。
日本人の生活が、何か変わるものでもないですからね。
仰る通り、アフリカの内戦などと同じ感覚で、視聴率・視聴回数が減れば、新しい話題に切り替えていく気がします。
戦争やってる場所は遠いですから、そういう感覚で居る日本人は多いと思いますが、
ウクライナが仮に片付いた場合は、ロシアの兵力は太平洋側か、ポーランド沿いに張り付きます。
で、NATOと日本とどちらがやり易いかと言えば、中露連携するのであれば日本側の方がやり易いです。
ロシアは渡航能力が無いから北海道侵略はあり得ないというのは理論上そうであっても、
樺太・国後・ウラジオストクに自衛隊の総兵力を超える20万人のロシア兵が集結しただけで
日本の内閣はパニックになって吹っ飛ぶでしょう。
勿論太平洋岸に集結した場合は、中国の台湾侵攻はほぼ確定してる状況でしょうから、
日本側の北海道防衛に割けるリソースは限られてるわけです。
つまりウクライナが仮にこのまま押されて平定された場合、詰んだのはウクライナだけではなく、我が国も2アウトレベルまで追い込まれます。
ウクライナと同じレベルで米軍がどれだけ支援してくれるかだけで国の存亡が決まります。
東日本大震災の際に噂レベルでは大量の政府中枢の人間が西日本に避難したそうですが、ソ連の満州侵攻の時も関東軍は日本の民間人を見捨てている前科がありますので、もしロシア軍が太平洋岸に集結しただけで国の中枢の人間は我先に国外脱出を始めるかもしれません。
日本の中枢がそうなると日米安全保障条約があろうが米軍は参戦を見合わせるかもしれません。
仰る通りですね。
ロシア=フィンランドに新たな火種が生まれており、中東などの不法移民送り込みをきっかけに、国境検問所の封鎖が発表されています。
フィンランド国内のロシア人が、移動の自由を求めて、フィンランド国内でデモ活動を行っていますね。
自分は、米国大使館ルート・米軍ルートから、情報があったという人の話を聞きました(あくまで人づてです)。
六本木のクラブ・横須賀など、米国人が遊びに来たり友人もいるわけですから、その辺からの話もあったのでしょうね。
東海道新幹線下りは、再開が早かったですから、その辺の情報は上流階級にあったかもしれないですね。再開時期は、地震直後は分からなかった訳ですから…
>東日本大震災の際に噂レベルでは大量の政府中枢の人間が西日本に避難したそうですが…
> 樺太・国後・ウラジオストクに自衛隊の総兵力を超える20万人のロシア兵が集結しただけで
日本の内閣はパニックになって吹っ飛ぶでしょう。
各個分けられた地点で何故パニックになるのでしょうか?貴方がパニックになって吹っ飛ぶのですか?
>東日本大震災の際に噂レベルでは大量の政府中枢の人間が西日本に避難したそうですが、
噂レベルの言説を根拠に述べても…
毎度の事ながらこの詳細な戦況MAPは本当に素晴らしいです。
いつもありがとうございます。
ウクライナ軍の最大の失敗はザルジニー自身が認めたように、無理やり死守してロシア側の損害過多による失血死を狙ったこと。
公表こそされていないものの、ウクライナは半包囲状態のバフムトに逐次兵隊を送り続けたことでかなりの人的損害があったことは予想できる。
ロシア側の損害は傭兵部隊に吸収されて、ロシア軍本体はウクライナが言うほどには損害を受けていない可能性が高い。
西側から供与された戦車群は多分小分けにされて火消しに回されている可能性が高いが、損失はそれなりに積み上がっている可能性もある。
政治的にネタに詰まると、おそらくゼレンスキーあたりの指示による非正規戦闘での敵後方工作や目立つだけで戦略はおろか戦術的にも意味のない作戦が増える。
(前者は大橋爆破、ロシア遠方の鉄道破壊、後者はロシア系義勇軍の国境突破、ドニエプル渡河作戦、ホルリウカ(ゴルロフカ)の奪還作戦)
ロシアの今後の方針は多分現状の作戦方法維持で、西方は塹壕群を維持、東方はオスキル川のラインまでの戦線押上、中央はウクライナ軍突出部を左右から包囲して押しつぶす伝統のスチームローラー作戦。
ウクライナが西方の塹壕群に坑道戦術で大量のアンホ爆薬でも仕掛けてぶっ飛ばした上で、パンツァーカイルを突っ込むとかしない限り流れは変わらないかなあ。
寒くなるとロシアは元気になるからなあ。
予備が尽きてるのもあるんだろうけど、戦線縮小する頃合い
突出部蜂起して戦線をなだらかにして守りやすくしないと持たないと思う
ロボティネとかあそこまで進むのに何万も死んでるんだろうけど、あそこで止まったら不利にしかならない
冬にロシアと戦争して勝てるのはフィンランドくらい。
フィンランド軍コピペ省略。
ウクライナもフィンランド化くらいで済めば御の字ですが。