欧州関連

政権批判を再開したキーウ市長、現在のウクライナは権威主義に向かっている

キーウのクリチコ市長はドイツのSPIEGELに「ウクライナは1人の人間の気まぐれに全てが左右されるロシア(権威主義)との違いがなくなる」と、スイスの20minutesに「ゼレンスキー人気の低下に驚きはなく、犯した過ちの代償を支払っているに過ぎない」と述べた。

参考:Die Furcht der Ukrainer vor dem Patt an der Front
参考:Ukraine im Kriegswinter: Kämpfen und leben
参考:Кличко заявил, что Украина движется к авторитаризму
参考:Vitali Klitschko über Selenski, Sprichwörter, Korruption und Neid

もうゼレンスキー人気の陰りや政権批判は一部の意見だと見るには無理がある

SPIEGEL誌の取材に応じたウクライナ軍指揮官(偵察中隊の指揮官でコールサインはソム)はアウディーイウカ方面について「敵は10倍の装備を持っている。さらに30倍とまで言わないものの20倍以上の弾薬を持っており、今のより多くの兵力をしてくればアウディーイウカを敵に明け渡さざる得ないだろう」「かつて100人の兵士がいたが私の部隊も戦闘に15人しか送り出せない。戦死した人もいるし、負傷しているも人もいるし、戦いに疲れ果てている人もいる。ここで戦う部隊のほとんどは私の部隊と似た状況に置かれている」と明かした。

出典:Минобороны России

更に同誌の取材に応じたキーウのクリチコ市長は「大統領府が進める中央集権化にとって地方自治体の市長が邪魔だと考えている。ある時点で1人の人間の気まぐれに全てが左右されるロシアとの違いがなくなる」と語り、ウクライナの民主主義が深刻な脅威に晒されているのかという質問に「そうだ」と答えたが、同時に「ウクライナを無駄に権威主義へ変更する試みは不可能だ」とも指摘。

クリチコ市長は同タイミングで20minutesの取材にも応じており、この中で「大統領への野心があるのか」と問われると「そんなことを考えるのは愚かなことだ。現在もっとも重要なことはウクライナの存在を確かにすることで自由と独立のために戦っているが、この国の政治家らも選挙に向けた塹壕戦を始めている。本当に愚かなことで私が政治的野心を語るのは賢明でない」と回答している。

出典:左 PRESIDENT OF UKRAINE/右 Головнокомандувач ЗСУ

軍とは対照的にゼレンスキー人気が低下していることについて問われると「まったく驚きはない。人々は誰が有能で誰がそうでないかを見ている。ゼレンスキーは犯した過ちの代償を支払っているに過ぎない。人々は戦争への良い準備を政府が怠っていたことに疑問を感じており、なぜゼレンスキーは戦争に発展する可能性を最後まで否定したのか、なぜロシア軍は侵攻初期にあれほど早く前進してキーウに到達できたのか、目にしたことと耳にしたことの食い違いが多すぎた」と述べた。

ゼレンスキーとザルジニーの確執について尋ねられると「ザルジニーは真実を語っただけだ。人々は真実を聞きたくないときもあるが彼には說明責任がある。勿論、我々はパートナーに陶酔的な嘘をつくことができるが、それも永遠に続けることはできない。政治家の中にはザルジニーの明確な言葉を批判する者もいるが私は彼を支持する」と主張し、戦争終結まで大統領を支持するものの「全ての政治家は戦後に失敗の代償を支払うことになる」と付け加えている。

出典:Віталій Кличко

これまでもウクライナ国内の雰囲気を伝える記事を紹介してきたが、もう「ゼレンスキー人気の陰りや政権批判は一部の意見だ」と見るには無理があり、元から対立関係(侵攻後に1度もゼレンスキーとクリチコは会談も電話もしていないらしい)にあったクリチコ市長が堂々と大統領批判を再開したため、ウクライナ国内の政治的分裂=政治闘争の再開は隠すことができない事実だ。

果たしてゼレンスキー大統領は強まる政治的逆風の中で現在の立場を維持できるのだろうか?

出典:GoogleMap クレミンナ方面の状況(クリックで拡大可能)

追記:ウクライナ人が運営するDEEP STATEは2日「残念ながらクレミンナ方面のロシア軍は広範囲な土地を占領し、多くの陣地からウクライナ軍を追い出すことに成功した」と報告している。ただしDEEP STATEの主張を裏付ける視覚的証拠は登場していない。

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※アイキャッチ画像の出典:Віталій Кличко

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コメント

    • ash
    • 2023年 12月 03日

    ほんの少しでもゼレンスキーの言動に疑問を投げかけたら親露派扱いされた時期が懐かしい…

    56
      • 謎の密使
      • 2023年 12月 03日

      懐かしむ事が出来るだけ、貴方は未だ良いですよ……
      こっちなんか、同じ頃「ロシア軍は弱くない、いや強い!」と諫めようしたら袋叩きでしたからね
      今、こっちを袋にしていた連中は息をしているかな?(すっとぼけ)

      57
      • たむごん
      • 2023年 12月 03日

      マスコミの報道に流されているわけですから、ガザ紛争の方に引っ越したのではないでしょうかね。

      B層という表現をあまりしたくはないですが…
      Googleトレンドを使うと分かりやすいですね。

      2022年2月20日~26日 100
      2022年2月27日~3月5日 100
      2023年10月8日~10月14日 3(イスラエル27)
      2023年11月26日~12月2日 2(イスラエル2)

      『ウクライナ』のワードでこんな感じです。
      世間の関心が分かりやすいですね。

      16
      • ハハッ
      • 2023年 12月 03日

      今思い出してもあの頃の空気は異常だったとしか言いようがない
      もちろん今だって場合によっちゃあ白熱するときもあるけどあの時ほどじゃないし、
      時たまジョークも飛び交うから穏やかになったなとは思う

      26
      • gepard
      • 2023年 12月 03日

      匿名の我々は嫌になったら逃げれば良いだけですが、某全裸中年氏含め厳しいことを主張していたごく僅かなまともな専門家の心労を思うと…

      13
        • 謎の密使
        • 2023年 12月 03日

        ホントそうですよね……
        特に全裸中年氏は本当に根気良くロシア側の実情を伝え続けているので、頭が下がります

        4
          • 戦略眼
          • 2023年 12月 03日

          でも、ここまで国民を奮い起たせ、西側から援助を引っ張り出したのも、ゼレンスキーなんだよなあ。

          9
            • 歴史と貧困
            • 2023年 12月 03日

            しかし、西側からの援助がウクライナにどのような“良い結果”をもたらしたのでしょうか。死んでいった兵士や破壊された街、分断された家族の苦しみに釣り合うだけのものとは思えません。

            今、内ゲバが生じているということは、“国論の統一”や“一致団結”にすら寄与しなかったことを意味する。親露か親欧米で分裂したドンバス分離独立紛争の次が、ゼレンスキー派とザルジニー派の分裂抗争では目も当てられません。

            20
              • たむごん
              • 2023年 12月 04日

              仰る通りです。
              ウクライナは、欧米よりも圧倒的に、ロシアに精通してるはずなんですよね。

              旧ソ連の主要構成国であり、軍関係者・政治関係者・友人親類も多く、言語・文化的な背景、隣国という事情もあるためです。
              反転攻勢失敗を、アメリカやイギリスなど、外国の支援だけに責任を擦り付けるのは、やや違うんですよね(ウクライナのロシア分析力は、世界一レベルです)。

              ゼレンスキー大統領が、クリミア奪還の可能性を感じた・意思決定に至る背景が気になっています。

              5
    • 朴秀
    • 2023年 12月 03日

    勝ってればいいけど負けるとこうなるわな

    焚き付けたアメリカは最後まで責任もてよ
    イラクでもアフガンでも飽きたらポイじゃねえか

    45
      • 謎の密使
      • 2023年 12月 03日

      あの米国が責任持つ訳が無いじゃ無いですか
      焚きつけてからポイ捨てはベトナム戦争でもやっているし、その内NATOや日米同盟をポイ捨てしても私は疑いません

      51
        • 暇な人
        • 2023年 12月 03日

        そうなんですよねえ。
        だから日本独自で再軍備と核武装が必要なんですけど
        日本の野党は反米やるなら再軍備と核武装を推してくれと。
        反米だけやっても見捨てられるだけ、親米だけやってもいいように使われて最後には切り捨てられるだけ
        アメリカにとって太平洋に出てこないようにしたいだけであって、日本が戦場になったり日本人を戦場に送り込む事は必要経費程度に考えてそうなのに

        24
          • んも
          • 2023年 12月 03日

          野党だけじゃなく与党もでしょ
          軍拡=増税
          それが本質
          だから財務省は許可しないし、自民党は財務省に従う
          トリガー条項ですら財務省がNoと言ったらNoで政治判断を超えているからな

          そのため「無料」でできる憲法改正だけ訴えているのが自民党という事
          そもそも現状で、現行憲法で認められている必要最低限の防衛力すらないのだ。それはつまり金が無いという事だ

          ガンガン軍拡してその上で憲法の壁にぶち当たったら改正する事に意味はあるが
          現状で金もないくせに憲法改正するのには反対だ

          ヒトラーだって建前として共産党対策として突撃隊を組織し、ソ連対策と言って軍拡をしていった
          表向きはヨーロッパと仲良くする姿勢だった。五輪もそう
          そして裏で軍拡を続け最後の最後に憲法改正して奇襲というのが賢いやり方だ
          最初に憲法改正したら敵が対応するし先制攻撃の口実を与えるだけ

          19
            • んも
            • 2023年 12月 03日

            核武装と言えば簡単に安心が買える思えるが、一発だけ持ってても北朝鮮のテポドンと同じ。
            ミサイルは迎撃されるので「抑止力」として機能させるなら多数の原子力潜水艦と、トライデントのような多弾頭ミサイル、あるいはデコイや極超音速ミサイルなど実際に戦争になった時「核攻撃を成功させる能力がある」という状態にしなければ抑止力は発生しない

            アメリカは絶えず原潜を運用してるから抑止力になっている訳で、多額のコストがかかっていることをスルーして核を持ったら抑止力になると思ってる人が核武装賛成派にも多い

            13
              • Authentic
              • 2023年 12月 04日

              最初からフルセットで核武装できなければ全く抑止力にならないというのは極論だよ
              べつに原潜がなくても自走式の弾道ミサイルや空中発射式のステルス巡航ミサイルがあるだけで十分脅威にはなる

              6
              • XYZ
              • 2023年 12月 04日

              複数の核兵器発射手段が有効な理由は全てを完全に破壊する事が100%可能な手段が存在しないからです。

              それと同様に例え数が少なかろうと100%迎撃可能な手段が存在しない限り核抑止力として有効です。

              2
          • 幽霊
          • 2023年 12月 03日

          原子力の軍事利用はともかく核武装を諸外国が認めてくれるでしょうか?
          日本は核不拡散条約に批准してますし、条約から脱退して核開発を進めるにしても核兵器の原料は海外から輸入する必要が有りますが輸出国が輸出を認めない事も考えられます。
          それに国内に存在する核物質で核開発を進めるにしても今度は核実験をどうするのかと言う問題も生じます
          条約により地下核実験以外は禁止されてますし、条約から脱退する若しくは地下核実験だけを行うにしても今度は何処で実験するのかと言う問題が生じます
          国民や諸外国からの反発もかなり有るでしょう
          実際に起爆させない臨界前核実験でも地方自治体や地元の人は反対するでしょうし、実際に起爆させた時のデータが無いシミュレーションだけで実験は可能なのかどうかなどの問題も出てくると思います。

          20
            • たむごん
            • 2023年 12月 03日

            諸々の条約、外交上の問題点、国民の反発は置いときまして。
            核兵器を作る材料があるのかどうかに焦点を絞ると、材料は充分にありますね。

            六ヶ所村のプルトニウム、各原発のプールに使用済み核燃料が大量にあります。
            遠心分離機を開発する能力も充分にあります。

            核実験をどうするのか、どこかに協力して貰うのかでしょうか。
            抑止力をどう見るかですが、イスラエルの核保有に対して核実験(不透明)をどう見るのかでしょうかね。

            7
            • 暇な人
            • 2023年 12月 03日

            近隣国が核武装する、核で恫喝するで脱退条件クリアなので北朝鮮とロシアがいるんだから可能ですよ、地下核実験がダメなら核実験場はインドにでも借りるという手もありますね、中国をけん制することにもなりますから、わりとかしてくれるかと
            核燃料はさほど困りません、最悪海水からでもウランはとれます

            4
          • 黒丸
          • 2023年 12月 03日

          イギリスやフランス見ていると
          日本の国力で核武装と現状の通常戦力の両方維持できるのか
          ものすごく不安なのですが。

          29
            • kitty
            • 2023年 12月 03日

            技術的に核弾頭の製作はわりと簡単にできそうですが、それを投射するプラットフォームの維持がとんでもなくお金がかかりますからねえ。
            核シェアリングみたいに自国土で攻め入る大軍相手に使う覚悟があるなら別ですが。

            10
    • 拓也さん
    • 2023年 12月 03日

    アウディ一イウカの司令官の話が本当ならもう東部戦線は手遅れかもしれませんね。ここまで絶望的な市街地戦はセベロドネツク以来かな。記事にあるクレミンナ方面では幅5km、深さ1.7kmもロシア軍が突破したという情報があり、ここまで抉られるのはウクライナ軍とロシア軍の均衡が崩れてしまったことに他ならないと思います。ステポヴェでは再度線路を越え橋頭堡を築き、バフムトでは更なるロシア軍の増援と空爆、極めつけにマリンカの陥落。 今後はこのようなニュースが次々に届けられることでしょう。

    24
      • 謎の密使
      • 2023年 12月 03日

      そして「キエフ陥落」「ウクライナ全土制圧」まで後何日ってテロップが出るのも時間の問題かと

      8
        • 理想はこの翼では届かない
        • 2023年 12月 03日

        現実問題としてロシア軍の陸上兵力の兵員数が絶対的に足りないので「ウクライナ全土制圧」はあったとしても年単位で先だと思います
        もしくは、ウクライナ軍が本格的に軍として機能しなくなって事実上の白旗状態にならないと無理でしょう

        37
          • ( ゚Д゚)
          • 2023年 12月 03日

          実際ウクライナを全土併合したらどういう行政単位で統治するんですかね。
          クリミアと4州以外を丸ごとウクライナ共和国として連邦構成主体に入れる
          (キエフだけはモスクワ市・サンクトペテルブルグ・セヴァストポリと同じく
          連邦直轄市とする)つもりなのか1回州に分解してそれぞれを構成主体にして
          「ウクライナ」という名前すら地図から完全に消し去ってしまう気なのか。
          一見するとプーチン的には後者の方が都合が良いように見えるけどロシア連邦
          議会は各構成主体から2名の代議員を出すので旧ウクライナ地域の利益代表を
          過剰に増やすような選択は避けるのかも。

          4
            • ras
            • 2023年 12月 03日

            その手の統治の話自体聞いたことないので、やはり併合は計画にないと思いますね。考えてたら特に戦争初期のゴタゴタでロシア側から話が漏れているでしょう。
            おそらく併合程度のウクライナ白旗シナリオでもベラルーシ・ロシア連合国家計画にウクライナ新政権が入るのを承認するまでじゃないでしょうか? まあいずれにしろ反露感情の爆発をどのように抑圧するかが気になるところですが

            10
          • 謎の密使
          • 2023年 12月 03日

          確かに、その辺については同感です(言葉足らずで申し訳ない)

    • たむごん
    • 2023年 12月 03日

    戦争は、政治・外交の延長線上ですからね。
    最高責任者(ゼレンスキー大統領)は、停戦拒否後の成果(何を得られて・何を失ったのか)を特に問われるわけです。

    軍はあくまで、実務部隊・実行部隊であり、大統領の部下なわけです。
    ゼレンスキー大統領が、ザルジニー総司令官など、軍トップに責任を押しつけるのは見苦しく見えますね(トップ、幹部や中間管理職に責任を押し付ける構図ですね)。

    27
    • 暇な人
    • 2023年 12月 03日

    有力者を金で抱き込んで、腐敗を理由に手を引くからなあ
    そりゃ金で抱き込める奴は腐敗した連中だろうとしか・・・

    18
    •  
    • 2023年 12月 03日

    ロシア、ベラルーシ、ウクライナのスラブ民族には民主主義による統治は無理があるのよ。
    圧倒的独裁者によるトップダウンでないと皆バラバラで足の引っ張り合いに終始するだけ。

    11
      • 謎の密使
      • 2023年 12月 03日

      まあ、元々あの手の国は「独裁者に抵抗すると裸で真冬の大河に放り出される」様なオチが有るから、民主主義自体が成立しませんもんね……
      只、それを放って置くと今回みたいな戦争が起きるし、下手をすればそれが世界の潮流となる(例・共産主義)ので困ったもんですが

      6
        •  
        • 2023年 12月 03日

        多民族の侵略を受け続けて来た民族だから本能的に民が求めるのが強いリーダーなんだろ。
        その強いリーダーを選ぶのに殺し合いになっても勝ったほうを民は無条件に支持する。
        1番強い者が正義のなのであって民族を守るリーダーとして相応しいと考えるんだろう。
        川に裸で放り込まれる弱者に慈悲はかけない。
        ナワリヌイが支持されないのは彼は崇高な聖人かもしれないけど単純に弱いからだね。

        7
      • ras
      • 2023年 12月 03日

      結局のところ、西欧的民主主義が定着したと言われる国はほぼ国民国家でしかなく、他の地域で根付いた実例がほぼないですね。例外は植民地人らの合議体から大統領という専制権力が選出され、独立戦争と内戦を経て調整された歴史のあるアメリカや、特殊な位置として外国の圧力が強く対立する二民族の均衡となっているベルギーなど、ごく一部です。
      元々専制たる王権というのは諸民族を束ねる首長として、内紛を防いで外敵に立ち向かうために生み出されるものです。ちなみにロシアの原型となったルーシは、内紛が絶えないスラヴの民をまとめるためにスラヴの首長らがスカンジナビアからの「ルーシ」という高貴な家系に統治を頼んだというのが発祥物語です。

      国民国家はローマ帝国という宗教統一と文化習合の経た歴史のある欧州においても、1000年以上の戦争の絶えなかった暗黒時代を超えてようやく中世ルネサンス期以降の繁栄で出来上がった国境民族線です。そして今国境を廃し、かつ人道的難民受け入れを進めた結果、欧州民主主義にも内憂が広がりつつありますね。

      28
        • ( ゚Д゚)
        • 2023年 12月 03日

        えらくハイレベルなことをご存じですね。「国境を廃し」というのはEUのことでしょうか。
        本部のあるブリュッセルはベルギーの首都ですが、内政として2つの民族の対立があり、
        更に外国の圧力も強く、おまけに複雑怪奇な欧州事情の調整役も担ってる訳ですか。
        正直ワッフルと欧州委員長以外に知ってることが無い国だったので色々と興味深いです。

        5
      • TKT
      • 2023年 12月 03日

      欧米、あるいは特に英米では
      「民主主義=親米」
      とくくりがちですが、実際は必ずしもそうとは限らず、たとえばフランスは民主主義でも反米的な部分があり、NATO加盟国であっても国内に米軍の駐留を認めず、また核兵器の共有も認めずに、独自に核武装をしています。アイルランドなどは昔から民主主義でも反イギリスです。そもそもアメリカ自体がもともとイギリスに反乱を起こして独立した植民地です。

      スエズ運河を巡ってはフランスとイギリスの同盟に、アメリカとソ連が手を組んで圧力を加えるという図式でした。

      日本国内でも必ずしも親米一辺倒ではなく、森喜朗のようにロシアに同情的な自民党の重鎮がいたり、基地移設に反対する沖縄県知事がいたりします。

      エマニュエル・トッドなどが言っているように、特にドイツはロシアとの経済的な協力体制を構築しつつあったのです。サハリンで共同開発を続けている日本もそうです。

      アングロサクソンは民主的な民族かというと、イギリスでは今も北アイルランドの問題があり、南アフリカではアパルトヘイトの問題があり、アメリカには黒人奴隷の歴史があり、琉球の米軍統治も民主的では全くなかったのです。

      33
        • たむごん
        • 2023年 12月 03日

        仰る通りです。
        『西側諸国』、マスコミ・評論家が机上の空論を使っていますが、あれは適当なんですよね。

        ドイツの国家戦略は、EUでブロック経済圏を構築・輸出増によるマルク高をユーロ導入で通貨安定(EUに経済の弱い国を取り込む)、ロシアの安いエネルギーを活用して競争力を高める。

        アメリカを安全保障で利用しながら、ドイツ(EU圏)=ロシアで国力を高めていた図式は、非常に分かりやすいですね。

        21
    • 分析
    • 2023年 12月 03日

    「権威主義は中央集権で判断が迅速なため戦争に強いかもしれないが、民主主義国家の団結がそれを凌駕する!」と西側としてはやりたかった所ですが
    現実は「権威主義国家は戦争(非常時)に強いから、民主主義国家も戦争が長引くにつれ権威主義国家に変質する」みたいになりそうですかね
    まあ戦前からウクライナが民主主義国家として成り立っていたかとの疑問はありますが。。

    44
      • 謎の密使
      • 2023年 12月 03日

      と言うか、WW2の英国は挙国一致内閣(与野党が結束し、戦時限定の権威主義体制の様な政権態勢)で、米国もルーズベルト大統領を中心にした事実上の挙国一致内閣だったと知っていれば「権威主義国家は戦争(非常時)に強いから、民主主義国家も戦争が長引くにつれ権威主義国家に変質する」が正解だと分かる様な物なんですけどね

      12
        • ( ゚Д゚)
        • 2023年 12月 03日

        かつては一時的な与野党結束ができたかもしれませんが、現在は社会の分断が進み過ぎて
        呉越同舟にすらなれず、同じ船の上で戦い合いそのまま転覆する事態になりそうです。

        6
        • ポルスカ
        • 2023年 12月 04日

        英国は確かに第二次大戦で挙国一致体制だったけど、アメリカは、戦時下でもちゃんと選挙をし、ルーズヴェルトの反対候補に1940年、44年ともに45%近くの票が入っていて、議会内対立もしっかりあるので、挙国一致体制とは言えないのでは

        1
          • T.T
          • 2023年 12月 04日

          挙国一致体制かどうかはあまり重要では無いと思います。
          イギリスは国家緊急権法により、アメリカは戦争権限法により、政府に独裁国家並みの強大な権限を付与しました。非常の時には非常の手段が求められる物だと思います。

          1
    • ras
    • 2023年 12月 03日

    もちろん声が上がるのは激戦地の前線で日々損耗している部隊に限ると思いますが、悲惨な充足率についての具体的な数字が次々とウクライナ側から匿名で出されるようになってきたように思います。ザルジニーも言ってましたが、もはや兵が足りないというのが実情なのでしょうね。この充足率の部隊が多い中で頑強に防衛戦をしているのは凄いことですが、ただただ凄惨です。
    これだけの補充が足りない部隊がいる中でローテーションができるわけもなく、更なる動員を進めたとしても訓練が追い付かない状況になっている……WW2末期ドイツ軍の悲惨さに日々近づいているように思います。どんな結末になろうとも、目を離さず経過を観察しないといけませんね。

    22
      • 名無し
      • 2023年 12月 03日

      大丈夫ですよーアウディーイウカでロシア軍の死傷者の記録が過去最高になったらしいですし
      突撃しか能が無いロシア軍は追い返されますってー

      2
        • 謎の密使
        • 2023年 12月 03日

        それ、どこまで本当か分からないし、ウクライナ軍の損害が分からない以上何とも言えない
        それに犠牲を厭わずに攻撃を繰り返して相手を磨り潰すのがロシア軍の得意技だし、ウクライナでもそれは変わらない以上、ロシア軍の攻撃が止まるまでは誰にも分らない。

        3
          • MarkⅡ
          • 2023年 12月 03日

          多分それネタと言うか皮肉で言ってるんですよ

          4
            •  
            • 2023年 12月 04日

            でも本当に分からない。
            ウクライナ軍の損害がまったく分からないし、ウクライナ軍発表のロシア軍の損害もどれだけ割り引けば良いかわからない。
            ロシア軍が勝ったら、もしかしたら永久に分からないかもしれない。

            8
    • kame
    • 2023年 12月 03日

     別の記事で一度、投稿させてもらった内容の繰り返しになりますが、実際問題として、地方都市レベルでのロシアへの降伏は充分に起こり得ることだと考えています。無論、それが直近の事だとは考えていませんが、このままズルズルと戦線が西側へと移行していき、今までは自国内とはいえ、離れていた戦場が間近となれば、浮足立つ人間は増加する事となる。しかも、ウクライナ政府が反転攻勢を高々に宣言した後に、逆に押し返された形でとなると、その衝撃は開戦当初とは比べ物にならないでしょう。
     支援がどうなるのかも分からない上に、来年のアメリカ大統領選挙で共和党が勝つことで、大規模支援が不可能と定まってしまえば、一気に国民の限界はピークに達するでしょう。
     ロシアも追加増員を決定し、来年中には訓練を開始・完了まで持っていくでしょうし、再びベラルーシ側からの侵攻を実施する可能性もあるため、東部や南部だけでは済まない。
     戦争はギャンブルではない以上、他国の支援や相手国での反乱や政府転覆などに希望を持つのではなく、現実的な視点をもって対応する能力がゼレンスキー大統領以下、今のウクライナ政府には求められている。

    30
      • kitty
      • 2023年 12月 03日

      無防備都市宣言って歴史上ほぼ意味が無かったですけどね。

      5
    • こんにちわ
    • 2023年 12月 03日

    ところで市長の生え際、両翼から包囲されそうじゃない?

    12
    • ras
    • 2023年 12月 03日

    ちなみにこの市長たるヴィタリー・クリチコという方はロシア語第二共用語化に強く反発した急進派反露政治家としてヤヌーコヴィチ時代から政治活動を始めた元ボクサーで、マイダンの直前の大統領選にも出馬してました。
    その後は市長職から離れずこのインタビューでも政治的野心はないと言ってますが、前回の選挙では親露的公約を掲げていたゼレンスキーに反発してました。反露派に移行して以降のゼレンスキーとは反目しておりませんでしたが、今回の声明からはゼレンスキー築いた対露同盟的関係が崩れつつあると見て取れます。

    18
    • sada
    • 2023年 12月 03日

    クレチコ市長ある意味で正直ですね
    代わりに大統領になるのは逃げてます
    ここでゼレンスキー以外の人が大統領になっても、たぶん良い事はなにもないから

    20
      • 航空太郎
      • 2023年 12月 03日

      そもそも、政治と無縁の俳優でしかなかったゼレンスキー氏だからこそ、ある意味、真っ当な戦時大統領をやってられると思うんですよね。なんか私財を蓄えて肥え太るゼレンスキー氏みたいに貶めようとする一部の人達もいますけど、アレだけあちこちで仕事してて、トップとしての判断をしないといけない立場に四六時中置かれていて、蓄えたとか称する私財を使えるだけの時間すらないだろうに、帳簿操作をして数字が増えることだけに喜びを見出せる人でもないと、そんな立場を好き好んでやりたい人なんていないでしょう。

      誰がやってもどうにもならない、というほど戦前のウクライナはボロボロで、政治家もそんなことしかできない連中しかいなかった訳で「だからゼレンスキー氏が悪い」というのは簡単だけど、なら、誰なら上手くできたかと言えば、そんな奴はウクライナにはいない、というのが事実なんじゃないかと思えます。

      15
        • 歴史と貧困
        • 2023年 12月 03日

        「戦争が悪なのではない。戦争に負けることが悪とされるのだ」という言葉を思い出します。

        私財を蓄えて肥え太ろうが、戦争に勝ったならば救国の英雄となる。負ければ戦犯として裁かれる。

        先の見通しもないのに大統領に立候補したゼレンスキーは、何が悪いと言えば「頭が悪かった」、「運も悪かった」、「人相もだんだん悪くなった」と後世から評されるのでしょうか。

        11
    • Authentic
    • 2023年 12月 03日

    橋本徹氏が当初言って叩かれまくったが西側が自国を危険に晒してまで協力する気はないのに中途半端に武器供与して無駄に戦いを引き延ばすからこうなるんだよ
    もっと早く停戦に応じなければ武器供与を打ち切るとウクライナ政府に通告してれば死人がここまで増えることもインフラがここまで破壊されることもなかったし
    ザルジニー司令官も解任されずゼレンスキー大統領だって西側諸国に責任転嫁して断腸の思いで停戦したことをアピールできて英雄のままだったのに結局今の状況って誰も得してない

    37
      • 匿名さん
      • 2023年 12月 03日

      領土割譲や停戦を言えば、ゼレンスキーが徹底的に非難したから、みな口をつぐむようになったんだよ。
      そのゼレンスキーの主張を、西側諸国の国民が支持したから、武器供与を続けたわけですよ。

      そして、平時の外交もできないゼレンスキーが、戦時の難しい局面で成果を出せるわけもない。

      要するに、ゼレンスキーの失政と、プロパガンダを打った米英と、それを支持した西側諸国の国民が、悲劇を生んだともいえる。

      44
        • Authentic
        • 2023年 12月 04日

        ゼレンスキー大統領の立場からすれば自分から停戦を言い出せないのは仕方ない
        自分から言い出したら自分が政治的な責任を問われるからね
        だからこそ西側は武器供与の打ち切りを通告してゼレンスキー大統領に助け舟を出すべきだった

        1
          • 名無し
          • 2023年 12月 04日

          いやなんで?
          他国がそんな事する義務も義理も道理もないわ
          だいたい政治家が政治的な責任を問われるなんて当然の責務でしょ

          2
            • Authentic
            • 2023年 12月 04日

            戦況が悪化すればするほど為政者が権力にしがみ付くのは当然予想される行動だし西側が内心早くやめてほしいと思ってるならそれが一番確実な方法だからだよ
            >だいたい政治家が政治的な責任を問われるなんて当然の責務でしょ
            それは建前の議論でこの戦争を止められるのが実質ゼレンスキー大統領だけである事実を無視してる

            1
      • kitty
      • 2023年 12月 03日

      いや西側諸国はロシア人の死体を積み上げるのを目的に兵器を送ったんでしょう。
      片方にはウクライナ人の死体も積み上がったわけですが知ったこっちゃないと。
      そんな本音は絶対口にはしませんが。

      18
    • m
    • 2023年 12月 03日

    控えめにしとかないと
    この人も事実陳列罪で処刑されそう
    これまでも何人も、スパイ扱いで消されてますよね

    11
    • VIVA
    • 2023年 12月 03日

    ウクライナはいずれアメリカが軍事的に放棄したイラクやアフガンと同じことになるってコメントしたら徹底的に馬鹿にされたけど、結局俺の言ってたことの方が妥当だったじゃねぇかと思うんですよね

    22
      • 名無し
      • 2023年 12月 03日

      まぁまぁ……
      結論下すにはまだ早いですからね…終わってからじゃないと何も言えませんよ

      2
        • 歴史と貧困
        • 2023年 12月 03日

        >結論下すにはまだ早いですからね…終わってからじゃないと何も言えませんよ
        “ヤバい兆候”が現れているのに、何の対策も言わず、損切りもせず傍観していたら、不良債権化して損失は膨らみ続けることに。

        船が沈んでから救命ボートを言い出しても遅すぎる。船が沈みそうになった段階で、結論は下さねばならないと思います。そして、反転攻勢が失敗に終わった、“魔法の杖はない”、という結論は既に出ているのですから、そろそろ戦争に関する結論を下すための情報は出揃ってきている段階かと。

        18
    • 折口
    • 2023年 12月 03日

    そういえば22年の2/24の直前までゼレンスキー政権は侵攻はないという見解で通してましたね。もっともここでロシア軍の侵略を確実視したうえで準備を始めていたら、ロシアは確実にその事を開戦口実に加えていたはずで、ここらの戦争指導者の評価は同時代でも後世でも常に困難です。

    戦時中の民主国家の挙国一致体制(民主政の停止)と独裁制の違いが明瞭に分かるという人間がいるなら、それは民主主義の事も独裁のことも分かっていない人でしょう。両者は不可分であり連続性を持つ政治形態であり、西側主要国のほぼ全てが個人なり軍部なりの独裁に近い戦時体制を経験しています。戦後に民主制を回復できる国と独裁に堕ちたまま戻ってこない国の違いはひとえに国民が許すかどうかだと私は思います(望むかではない)。ですがウクライナの場合、民族や国家という現在の国境や行政を規定する単位に対する国民の共通認識のほうが先に問われているようにも見えるんですよね。慣行に基づく分権的な政治体制を中央集権化しようとするキーウの動きがあるとすれば、その辺りに対する地方自治体や辺境州国民への不信感ゆえなのでは。現に分離派と壮絶な内戦をやってきた訳ですし。

    5
    • BAKA
    • 2023年 12月 03日

    侵攻はない、避難はするなと国民に丁寧に言ってたんですよ、からの
    国民を使った肉の防御に、自分はウクライナ指導者への憎しみがちょっと沸きました
    ハマスがパレスチナ人を盾にするのと訳が違う、逃がせれるのに戦えない国民を盾に戦ってたウクライナ軍も頭おかしい

    24
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