ドイツの防衛企業=Helsingは独自の自律型無人戦闘機=CA-1 Europaを25日に発表し、独ディフェンスメディアのhartpunktも「CA-1は有人機との協調と単独運用を想定した無人戦闘機」「HelsingはCA-1を14週間未満で設計した」と報じている。
参考:Helsing unveils CA-1 Europa, an autonomous fighter jet
Helsingもドイツ空軍の無人戦闘機需要に独自のプラットフォームを提案するつもりなのかもしれない
Helsingは2021年3月にミュンヘンで設立されたばかりだが、Andurilと同じようにAI、ソフトウェア、無人システム分野に強みをもつ防衛企業で、これまでにAirbusのウィングマン向けAIシステム、タイフーンEK向けの電子戦用AIシステム、最大90日間の連続稼働が可能な自律型無人水中機=SG-1 Fathom、ウクライナ向け徘徊型弾薬(HF-1/HX-2)を開発し、Saabと共同でグリペン向け自律制御システム=Centaur AIの開発も進めている。
さらにHelsingは今年6月「軍用航空分野の製品ポートフォリオを強化するためGrob Aircraftを買収する」と発表したばかりだが、25日に独自の自律型無人戦闘機=CA-1 Europaを発表した。
HelsingとGrob Aircraftが共同開発しているCA-1 Europaは約5トンの無人戦闘機で、航空戦力の質と量を手頃な価格で強化する米空軍のCCAに相当するシステムだが、YFQ-42A、YFQ-44A、XQ-58Aもサイズが大きく、独ディフェンスメディアのhartpunktも「Helsingが発表したCA-1は有人機との協調と単独運用を想定した無人戦闘機」「低空を音速に近い速度で飛行し敵地の奥深くを攻撃できるよう設計されている」「HelsingとGrob AircraftはCA-1を14週間未満で設計した」と報じている。

出典:Helsing
Anduriの開発スピードが伝統的な防衛企業よりも早いのは「リスクを覚悟した自社資金による投資」を行っているためで、Helsingも軍からの資金供給ではなく自社資金でCA-1の開発を進めており、AndurilとRheinmetallがYFQ-44A、KratosとAirbusがXQ-58A、General AtomicがYFQ-42A、BoeingとRheinmetallがMQ-28をドイツ空軍に売り込もうとしているため、Helsingも独自のプラットフォームで対抗したいのかもしれない。
兎に角、AI、ソフトウェア、無人システム分野の新興企業は「自社資金による投資」で伝統的な防衛企業の先を走っていることが多く、この素早さやチャレンジ精神は従来の防衛企業に欠けていたもので、Helsingはドイツ軍の再軍備に向けた大規模投資の恩恵を受けて飛躍する可能性が高く、この名前を今後頻繁に見かけるようになるだろう。

出典:Helsing
追記:HelsingはCA-1の量産機について「4年以内に運用を開始する予定」と述べており、CA-1はSaabと共同で開発しているCentaur AIで制御されるらしい。
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※アイキャッチ画像の出典:Helsing





















そいつは素敵だ 大好きだ
社員一同「クリーク! クリーク! クリーク!」
やっぱ皆考えることは同じww
一心不乱の大戦争に備えたかのようなネーミング
そりゃドイツで名前がHelsingならみんな同じことを考えるよなぁ
ドイツであのマンガから名前とったならミレニアムじゃないのかな?
おぼろげながら浮かんできたんです、「スタイリッシュ国際問題」というワードが
これは興味深いです。単純にシステムに興味があります。
自律型無人戦闘機というのは随伴機と違って一歩色々推し進めたものという事ですから。
敵味方識別とかどうするんだろうとか、だから最初の内はスクランブル的な仕事には使えないのだろうとか色々思いますが、いよいよSFの世界に近付いてきた気がします。
正直ドイツの巨額の軍拡には疑問符を持っていたし、今も持っていますが、だからこそこんなプランもスッと出て来るとなると面白いは面白いですね。
ただ、こういうものがいっぱい活躍するような未来についてはあまり明るいとは思えません。簡単にたがが外れそうな気がしますから。
後は、AndurilやらHelsingやら厨二っぽい名前の企業が多いのを見ると経営陣も若いのだろうと感じます。
Palantirといい指輪物語お好きですね、って感想になります。俺もあれは好きですよ。
>最初の内はスクランブル的な仕事
スクランブル出来てるという事は地上やAEW機の見通し線内に居るって事なので、普通に地上の防空指揮所から管制出来るでしょう。
空自がシーガーディアンを借りてアラート任務の検証をするそうですが、要は指揮所で画像を見て判断するって意味だと思います。
この場合の単独運用も遅延の少ない低軌道通信衛星を使った双方向データリンクを想定してるんじゃないでしようか?
Helsingは、あっちのただの人名なんじゃないのと思ったら、創業者にはいないし、比較的若者が2021年に創業って、実際Geekがアニメ・コミックから取った可能性が低くないかも。
いくらフットワークが軽いとは言え13週間で設計は無理でしょ…
GCAPみたいに前々から構想・基本設計や要素研究はやってて、CA-1っていう完成の設計が13週間って意味だよね多分
分からんよ。AIであらかじめ要素を詰め込んでいけば可能なのかもしれん
ドイツはもうFCASごと有人次世代機の開発はスッパリやめて、
主力として単独運用できる無人機に全振りした方が良いのでは?
書いてて思ったが、案外、真の第六世代機の定義になるかも。
FCASより早く実用化できそーだし。
製造大国の本気の軍拡で欧州最強が誰かを思い知らせてやれ