ノルウェーのグラム国防相は2022年6月「どれだけ整備してもNH90は要件を満たせなかった」「受け取ったNH90をNHIに返品するので支払った金を返せ」と述べていたが、ノルウェー政府は3日「NHIとの和解が成立した」「NHIは和解金として3.7億ユーロを支払う」と発表した。
参考:Settlement concerning the Norwegian NH90-program
同じような理由でNH90に見切りをつけたオーストラリアやスウェーデンも今回の結果に関心を寄せていることだろう
ノルウェー国防省はNHインダストリーズ(NHI)に発注したNH90×14機を2008年までに受け取る予定だったが、ノルウェーに初号機が届いたのは2011年で、2018年までに引き渡された8機の稼働率も異常に低く、当時の国防相は納入期限を2022年まで緩和したもののNHIは義務を果たせず、グラム国防相は2022年2月「義務を果たさなければ契約を打ち切る」と脅していたいたが、6月「NHインダストリーズが契約上の義務を果たさなかったため正式に契約を解除した」と発表。

出典:Public Domain
グラム国防相は会見の中で「残念ながらエンジニアがどれだけ時間を費やし整備をしても、スペアパーツをどれだけ購入してもNH90はノルウェー軍の要求要件を満たせないという結論に達した。我々は今後受け取ったNH90やスペアパーツの返却作業を開始する。NHIに対してはノルウェーが支払った約50億クローネとその利息を返還するよう要求する」と主張、つまり契約締結から20年以上も経過しているにも関わらず、ノルウェーの要件を満たすNH90は1機もなく、NHIも現実的な解決策をノルウェー側に提示できなかったため契約の不履行=支払った金に利息をつけて返せと行っているのだ。
これに対してNHIは「ノルウェー国防省の決定には失望した。我々はNH90運用に必要な措置を全力で講じてノルウェーが要求する固有要件を満たすソリューションも提供してきた。NH90を返品するので受け取った代金を返還しろという要求に法的な根拠は存在しない」と反論し、同社の最高経営責任者を務めるアロシオ氏は2024年2月「ノルウェーとの調停が不調に終わり法的手続きが開始された」と明かしていたが、ノルウェー政府は3日「NHIとの和解が成立して法的手続きが完了した」と発表。

出典:NATO オランダ海軍のNH90
NHIは和解金としてノルウェーに3億7,500万ユーロを支払い、ノルウェーは受け取ったNH90をNHIに全機(スペアパーツ、保守機器、関連装置なども含む)返還し、NHIは返還されたNH90を運用国向けのスペアパーツとして活用するらしい。
ノルウェーは50億クローネ=約5.2億ドルの返還を要求し、NHIは和解金として約4.3億ドルを支払うため「契約上の義務を果たしていない」とほぼ認めた格好で、同じような理由でNH90に見切りをつけたオーストラリアやスウェーデンも今回の結果に関心を寄せていることだろう。
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※アイキャッチ画像の出典:Forsvaret





















欧州機は共同開発とワークシェアでいつも失敗してんな
101と60系とUH-2の様な無理のない構成で揃えりゃいいのに
中途半端に政治や雇用を重視するから本末転倒なんよ
そういえば、乗り物ニュースで海自の買ったC-130が、6機で新品1機分とかいう格安中古買ったら、稼働率が低すぎて涙目ですぐに新品に買い換えってニュースがあったな。
どんな絵に描いた高性能機種でも稼働率が低いのは致命的。
まあその件に関してはそんな値段しか提示出来なかった日本側が悪いと思いますけどね
中古機なんて安かろう悪かろうの世界では?と個人的には思いますし。
真の問題はその「すぐに買い換え」が10年以上経って先月ようやく「固定翼輸送機に関する代替案分析」とかゆー段階なことでしょう。
そのガセ情報はどこから?ボロい機体を10年以上は騙し騙し使っている筈だし、稼働率を除けば新品で揃えるよりは1/3ほど安く済んでいるみたいだけど。
米軍で退役したC-27Jでも引き取るみたいな話考えたけどあれはあれで嫁ぎ先が決まっていたな。C-130クラスの別の機体だと選択肢が狭いしどうすんだろうね。
記事タイトル
>海自の「全然使えない輸送機」ついに後継機選定へ なぜ“安物買いの銭失い”をしてしまったのか?
>航空自衛隊はC-130Hを1機あたり約250~300億円で購入しているのに対し、C-130Rは6機(改造費用と諸経費込み)で約150億円という破格でした。
新造1機分ですらなかったそうで。
いや自分が指摘しているのはすぐに買い替えの部分で10年運用している物をすぐに買い替えは意味合い的にはおかしいでしょう?
なるほど。「すぐに」は私の感想でしたね。
エラくケチって買ったなと言う印象は変わりませんが。
他国かのトラブル報告はあるのかと調べますと、
ベルギーは対潜哨戒型の廃止
スウェーデンはTTH捜索救難任務とFNH対潜水艦戦任務型の廃止
ドイツはちと古い2019年の話ですが
後部ランプが脆弱で完全装備の兵士を支えることができない、キャビンの床が戦闘ブーツで損傷する可能性があるなど、任務遂行可能なのはわずか12%程度など、ドイツの話は改善されているのかもしれませんですし、検索不足かもしれませんが問題を他国の運用でも多々抱えてるようですね。
結局コイツは何であればできるヘリだったんでしょうか…?
昔パシフィコ横浜であった航空宇宙関連の展示イベントでこれの実機が展示されていてさ
それまで関心のなかった機種なんだけど、実機見たらカッコ良くて好きになったんだよな
それがこんな不名誉なことになっていたのはちょっと残念だ