台湾メディアは16日、ロシア連邦保安庁(FSB)の内部告発者が書いた手紙を引用して「習近平は今年の秋に台湾侵攻を検討していた」と報じている。
参考:Xi considered invading Taiwan this fall: FSB whistleblower
台湾にとっては「地球の裏側での戦争が自国の脅威を結果的に遠ざけることになった」と言えるので複雑な気分だろう
FSB職員が書いたとされる手紙は露人権活動家のウラジミール・オセチキン氏が公開したもので、公開された手紙には「習近平は3期目の主席再選を果たすためには共産党内部での権力闘争に勝利する必要があり、ライバルを蹴落とすための材料=台湾侵攻を検討していた。しかしロシアのウクライナ侵攻によって台湾侵攻のチャンスが閉ざされてしまい、米国は習近平を脅迫することも、習近平のライバルと有利な条件で交渉することもできるようになった」と書いてある。

出典:President of Russia
FSB職員は「ウクライナ侵攻を強行したロシアへのネガティブなイメージを考えると、中国が対ロシア制裁を回避するリスクを犯せば米国は世界に対中制裁を容易に売り込む事が出来る。中国経済は海外輸出への依存度が高いため原材料の価格変動に脆弱で、もし米国が『中国もウクライナ侵攻の共犯だ』と言い出して国際社会が対中制裁に乗り出せば主席再選を控える習近平にとって致命傷になるだろう」と述べており、私たちの行動(ウクライナ侵攻)によって中国を罠に嵌めたようなものだと嘆いているのが興味深い。
そのためFSB職員は「原油価格を安定させるため習近平はプーチンに戦争を終結させるよう最後通牒を突きつけるかもしれない」と指摘しており、もし手紙の内容が事実なら「台湾侵攻はロシアのせいで実施困難になり、習近平を快く思わない国内勢力と米国が結託するチャンスが生まれ、対米国で強調するはずだったロシアを支えようとすれば対中制裁を招く恐れがあり3期目への再選すら怪しくなる」という意味だ。

出典:Vladimir Osechkin
台湾にとっては「地球の裏側での戦争が自国の脅威を結果的に遠ざけることになった」と言えるので複雑な気分だろう。
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※アイキャッチ画像の出典:kremlin.ru / CC BY 4.0
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「ロシア連邦保安庁(FSB)の内部告発者が書いた手紙」って最近よく見ますが、信ぴょう性はどうなんでしょうね?
Vladimir OsechkinさんのFacebookがソースで別に米英の公的機関が情報源でもないわけで。
正直私はネットの噂程度の信ぴょう性かなと思ってます。
FSBが知ってるんだったらCIAもMI6も知ってるだろう、て思いますよね、、
バイデンが早々にウクライナ戦に参戦しないとコミットして「手口を見せるな無能」と批判を受けた。
それでもバイデンは再度ウクライナ戦に参戦しないとアナウンスしてる。
ここからバイデンはウクライナ参戦しません宣言は手口を見せてしまった「ミス」ではなく、
米軍は対中戦集中フォーメーションを崩してませんよという意識的な中国への牽制メッセージと捉えられると個人的には思います。
であれば、そういうメッセージを出した動機として、この内容がバイデンの方にも信ぴょう性を持って届いてるのかなとも思います。
うわーこのブログ初のブロフ画像乗せてるね!どうやってんのかなあ?
以前は2030年までに中国の台湾進攻があると米シンクタンクが予想していましたが、もしこれが本当ならロシアのウクライナ侵攻がなければ日本を含めた西側は準備不足で不意をつかれることとなり、第一列島線による中国封じ込めは完全に破綻していましたね
とはいえ確実ではないもののあくまで目下のリスクが大幅に減っただけなので、今後は西側各国の上層部はより中国の動向に注意を向けてほしいものです
FSBの内部文書とされるものが本物かどうかはこの際どうでもよく
中国が秋に台湾を侵攻するつもりだったという言説が拡散し続けていることのほうが
中国には耳が痛いでしょうね
気候的に海が荒れやすい秋を侵攻時期に選ぶわけないって話も聞きましたし。
これに関しては話半分って感じですね。
この記事がどうであれ中国の台湾侵攻が遠のいたのはほぼ確実
中国は今回の戦争の教訓をいかすため侵攻作戦の大幅な修正を迫られるはず
修正を実働部隊に反映させるためには最低でも数年程度の時間が必要となる
アメリカが直接介入せずとも、空から見ているだけで圧倒的優位になるという戦訓が手に入りましたからね
これを避けようと思ったら沖縄を攻撃するほか無く、そしてそれは≒在日米軍への攻撃でアメリカを敵に回すと
それにNATO非加盟のウクライナとは違い、アメリカと台湾の間には法律が有りますしね
今の米国なら、中国が核で恫喝すればアッサリ沖縄から撤退すると思いますけどね
1 中露と違って米国は市民感情を無視して軍事行動は起こせない事
2 多民族国家だがアジア系移民の地位は低い米国内事情
3 そのアジア系移民の中ではPRC出自な華僑の発言権が一番高い事
等を考慮すると、アジア人同士が遠い対岸で戦い始めた所で市民感情が参戦に傾くとは到底考えられませんわ
>今の米国なら、中国が核で恫喝すればアッサリ沖縄から撤退すると思いますけどね
あらまあ。
そんな「中國夢」もあるんですのね。
初めて伺いましたわ。
ですけれど、願望と予測は、別物ですわよ?お気を付けあそばせ。
まぁ情報ソースの信憑性はあるけど、ウクライナ事態の推移が中共にとって都合良いかと言ったら、逆だわな。
ロシアの戦略的敗北と長期的な衰退はもはや確定だし、中共も米英からロシアとの手切れを迫られている状態。
中共がそれに対してどうアクションしてるかと言えば「我が国に指図するな」「我が国は国際的責任を果たしている」と強弁しているだけ。どう見ても苦し紛れ。
ロシアが食らっているガチ制裁を見て相当ショックを受けているが、さりとてロシアを見限れもせず…と言ったところか。
日本も加わって中共に踏み絵を踏ませればいい。中共がロシアを切れば、両者の一体化は遠のく。切らなければ、中共もロシアともども“悪の枢軸”扱いでいいだろう。
中共が国際協調路線に戻るせっかくの機会だ。賢明な判断をしてくれればいいんだがね。
>>中共もロシアともども“悪の枢軸”扱いでいいだろう。
只、そうなると今貿易面でロシアに配慮しているインドが“悪の枢軸”入りして“露中印三国同盟”が結成されてしまう恐れも有るんですよね……
国連総会のロシア非難決議で反対・棄権したのは40ヶ国(棄権は35ヶ国)。
この40ヶ国を“悪の枢軸”扱いで括ったら全部中国側に付きますし、ロシア非難決議で賛成していても、ロシアとの貿易は引き続き行うという国もあります(ブラジル等)。
軍事費とエネルギー価格の増大によって、ロシアだけでなくヨーロッパ諸国も弱体化しますので、今の中国としては「棚からぼたもち」状態。
ヨーロッパ諸国を気にする必要性は少なくなるので、ヨーロッパに振り向けていたリソースを、他の地域に振り向けることができます。
>この40ヶ国を“悪の枢軸”扱いで括ったら
そんな事をする必要は無いですね。
そもそも一国一国をいちいち白黒に分けるようなやり方は、賢明ではない。だから私はインドに対するCAATSA発動などもやめた方がいいとは思っています。
踏み絵を踏むのは、あくまで中共。中共は他の国々とは違い、大国として判断と行動を示す責任がある…という理屈ですね。
まぁ、一貫性に欠けると言えばそうですが、コトが政治である以上、ある程度は柔軟にやらないとどうしようもないですし。
対ロシアで考えるなら、少なくともインドに対しても踏み絵が必要になりますよ。
「大国として判断と行動を示す責任がある」はインドにも当て嵌まります。
中国とインドはウクライナ戦争について「中立的立場」ですし、インドだけ扱いを優遇する理由がありません(対ロシアで考えた場合)。
主コメの問題意識は「いかに中露を分断するか」にあるので、その点をまず了解していただきたいですね。
その上で申し上げるならば、やはり中共とインドは「違います」。
中共もロシアも、あんなんでいちおうP5ですからね。
世界秩序に特別な責任を負う事を期待されて特権を維持している。
まぁそのミッションが形骸化している事実は否定しませんが、今回のロシアが非難されている要因の一つが「安保理常任理事国自らが国際秩序を紊乱し、その特権でごり押しを図っている」である事も想起すべきでしょう。
そんなことは絶対ないから・・・
インドと中国の対立知らないわけないよね?
ラダックで中印両軍が石で殺し合ってたのはここでも記事になってましたね
同盟とやらがどのレベルを指しているのかわからないけど、中国がアフリカと欧州につながるインド洋への進出を志向している、印パ問題でパキスタンと純軍事同盟的関係を維持している限り、中国とインドが軍事同盟を結ぶことはない。
インドがロシアの石油を買う動きも見せたのも、ロシアが中国にナースコールを出したことに反応したものである可能性が高いし。
そもそもロシアからしたら、本来原油価格が高騰して高値で売れるはずなのに足元見られて買い叩かれているとも見れるんだよね。
FSB?ロシア軍をウクライナ人は迎え入れるって頓珍漢な分析した無能組織ね
株を上げたいなら逆にウクライナを支援しろよと思う。
仲の良かったウクライナに武器を送ってカッコいいところ見せてくれ。
まあ無理でしょうけど。
中国はウクライナに対し、赤十字経由で人道支援はしていますよ
FSBの内部告発書が本物だったとしても、これはFSBの分析が間違っていると思うなぁ。
習近平の3期目の主席再選を脅かすようなライバルは、今の中国共産党にいないと思うし、
台湾に侵攻して苦戦すれば人民に愛想を尽かされて、中国共産党の存亡の機になる。
そんな博打を中国共産党が行うとはとても思えない。
これはロシアの願望を反映したものであって、
ウクライナ侵攻でロシアが叩かれても、
そのあとに中国が台湾進攻するからうやむやになる。
という算段だったのでは。
プーチンと習近平がシンクロするのって両方とも政権長期化でダレてきてたのもありますが
トランプからバイデンに変わって「今しかねえ!」ってなるタイミングだったんでしょうか
まあアフガンの様を見れば、「今しかねえ!」って思うのもさもありなん
むしろ自信を深めたまであると思うけどな
核恫喝したらアメは引っ込むことがはっきりしたし日本は言わずもがなで気にする必要ほぼゼロ
制空制海も台湾周辺に限れば万全でウクライナのように隣国から無限補給される心配もない
軍事的には100%と言っていいほど成功する
経済制裁も西側が浴びる返り血が強過ぎる(とりわけ日本)
って考えることもできるんじゃないかなあ
そういう別の視点で見るのは大事ですね。
ただ、今回ロシアにエネルギー問題で首根っこ捕まれてたドイツその他が開戦直前まで制裁を渋っていたのに、戦争後は制裁はもちろん武器援助までやったことは相当ショックを与えたと思う。
今の中国共産党は経済成長によって国民の信任を得ている(てかそれ以外に信任される要素が無い)から、もしロシアと同じレベルの制裁を受けたらという不安は大きいんじゃないかな。
経済ボロボロになっても習が持ち上げられるほど求心力が無いことは本人もわかっているでしょう。アプリ「学習強国」を会社の昇進条件にしたりするのも、その自信の無さの裏返しかと。
民衆離反なら弾圧大前提だし考慮すらしないんじゃないかなと
香港の有り様を見たら歯向かう気力など最初から湧かないような
個人管理システムはゼロコロナ施策でも見事に発揮されているし
また中国にどっぷり浸かってる西側諸国の経済制裁など中国以上に西側が崩壊してしまうので絶対に行えない
その影響はロシアの比ではない
って考えちゃうんじゃないかなあと
ロシアはウクライナを数日で平定、西側は実質何もできず国際社会への影響力を失う→その隙に中国は台湾を平らげる、みたいな計画はあったかもしれませんね。
しかし実際はロシアは未だウクライナの制空権すら取れず大損害を受け、西側はここ最近では見られないほど団結しロシアは国際社会から孤立、現状は中国の希望とは真逆の状況にというところでしょうか。
ウクライナの善戦は歴史上のターニングポイントと後世では語られるかもしれませんね。
本来ならウクライナ側の立場のくせにそうもならない超絶ダッセえ支那様!
台湾とれれば習近平が終身皇帝として君臨するのに政治的手柄として十分なのはわかるけど、そもそもそこまでの大博打を中共として許容するか?という気はする。
ただ同じことは全面侵攻する前のロシアでも言えたし、独裁者の世界の見方は常人とは違うんだろうな…
願わくば中共の集団指導体制が機能することを祈るのみ。
ただどのみち中共は台湾を諦めないだろうし、今回のことをみて軍備増強と制裁に耐えうる経済圏の確立を目指すだろうな。
本当かな。現在の中国の戦力で米軍に勝てるとはとても思えん
習近平はまだ頭は確かだと思うんでそんなリスク犯すとはとてもとても
近いうちに中国が台湾侵攻したとして、立て続けに大国への経済制裁となればもう西側陣営にそんな体力あるのか不安・・・
弾道ミサイルと航空戦力はすでに台湾おろか周辺の日米を圧倒できる数値に達しているようだが、問題は台湾という島への兵員輸送
いまだに揚陸艦艇は十分な揃っておらず、空挺輸送もどとほどか。
今年の秋から作戦の検討を始めるって話ならば解るけど、年内に台湾侵攻かけるのはロシアの二の舞でしかないと思うけど
中国が台湾攻略を試すところを見てみたい:もっとも、経済制裁されたら中国は分裂するだろうけど:
今回の一件によりロシアが今後中国の属国になるのは確定してるので、長期的に見たらより強大な中華帝国の出現が俺は恐ろしい。
個人的な書き込み失礼します。
日本と台湾の経済取引規模は、輸出総額:4兆7,392億円[2020年]輸入総額:2兆8,591億円[2020年]
日本と中華人民共和国の取引規模は、輸出総額:15兆819億円[2020年]輸入総額:17兆4,931億円 [2020年]
一般の会社経営者から見れば、経済的の大きい大陸との関係の方が重要で、台湾有事の為に大陸に投下した資本の毀損に耐えられない、損失を想像すらしたくないのが本音だと思います。
今回のロシアウクライナ戦争で、個人や個々の会社の利益と漠然とした国民国家としての利益、どちらが有事の際に優先されるべきか問われたと私は考えているのですが、ニュースを見ていて日本企業は目立たず報道されずに取引が継続可能なら利益を追求する姿勢を崩さないなと思ってしまいました。
資本主義の利益追求の成れの果てが、紛争に関して知らぬ存ぜぬ関わらず、寄付はするけど血は流したくないという態度であるならば、プーチンのような独裁者が現れたのは歴史の必然だと考えてしまいます。
台湾有事の際に日本国内世論の統一は非常に難しいのではと思います。
日本の製造業による大陸への技術移転や技術研究開発によって、我が身をより危険な立場に追い込んでいる皮肉な現実に技術者が真摯に向き合い経営者に影響を与えてもらえないものかと願っています。
自制自縛しながら仮想敵国に便宜を図るのは辞められないのでしょうか。
自由はプライスレスである。どんな支出と犠牲を払っても自由には価値があると信じられる日本人が多数を占めるとは思えません。
私たち若者はどのような覚悟で生きるべきか、人生の先輩方のご意見をお聞かせ下さい。
答えになっているかは分かりませんが…
これまで本邦の経済界が中共に投下してきた資本、確かに計り知れないモノがあります。
又その経営においてはせいぜいが数年スパンの経済合理性を基に判断が成され、そこに国際政治上のリスクが織り込まれる事はほぼありません。
今度の有報なんかには各社揃って「現下の世界経済においてはウクライナ情勢を始め…」などと書きはしますでしょうが(笑)
しかし、そんな日本企業も気にする物事はあります。
それは、「お上の方針」と「世間様の空気」です。
ここ最近の例としては「働き方改革」なんかが挙げられますでしょうか。従業員の長時間拘束が当然の前提であった大企業でも、ここ数年で随分と空気が変わりました。
それは、政府が旗を振り、(電通過労死事件などで)沸騰した世論が企業の背中を押したという事です。
そして、政府部内の議論では既にして経済安全保障が俎上に上がっています。ならば、後は世論の後押しです。
時間はかかりますが、世論がサプライチェーンの中共依存に危機感を訴えれば、必ず企業は動きます。
「企業がそうしているから」と言って、それが日本国民の総意ではないし、企業も最終的には世論を無視しないものですよ。
ロシアは石油やガスを輸出してる
中国は欧米に何を輸出してるの?
欧米と貿易できなくなったら困るのは中国だと思うけどね
その辺のお店に入って手近な商品のラベルを見てみては?
結構な割合で”made in China”ですよ。
日本だからだろうって?そうでもないんです。
アメリカでもヨーロッパでも手頃な商品は”made in China”が多いんです。
中国は「世界の工場」と呼ばれるほど製造業が発展しました。
貿易ができなくなって困るのは物不足になる我々かもしれませんな。
コロナ禍でそのことに気づいて、ようやく経済安全保障の話題が出てくるようになりました。はたして間に合うでしょうか…?