バイラクタルTB2の開発企業であるBaykarは28日、新たにTB2の輸出契約が完了して同機が輸出された国の数は13ヶ国になったと明かした。
参考:Turkish drone magnate Baykar inks 13th export deal
同じ用途に使用されるMQ-9を完全に抜き去ったトルコのバイラクタルTB2
ウクライナ国防省は今月26日、分離独立を主張する東部ドンバス地方の親ロシア人武装勢力が122mm榴弾砲「D-30」を使用してウクライナ軍陣地を攻撃、15km以上離れた地点からの射撃だったため既存の方法で射点を割り出すことが出来なかったウクライナ軍はトルコ製のUAV「バイラクタルTB2」を投入、親ロシア人武装勢力のD-30を割り出し破壊することに成功したと発表した。
因みに現地メディアの報道によればTB2による攻撃は停戦ラインを超えることなく実施され、レーザー誘導式のトルコ製精密誘導兵器「MAM-C(最大到達範囲8km)」が使用されたと報じており、特に「親ロシア人武装勢力の占領地域はロシア軍の防空システムと電子妨害システムが作動していたがTB2の攻撃に干渉することは出来なかった」と主張しているのが非常に興味深く、海外メディアもウクライナ軍が初めて攻撃任務にTB2を使用したため大きな関心を示しているのだが今回の本題はコレではない。
TB2の開発企業であるBaykarは28日、新たにTB2の輸出契約が完了して同機が輸出された国の数は13ヶ国になったと明かした点だ。
Bir ülkeyle daha #BayraktarTB2 SİHA ihracat sözleşmesini tamamladık.
Bu anlaşma ile #BayraktarTB2 SİHA ihraç edilen ülke sayısı 13 oldu.#MilliTeknolojiHamlesi ✈️🚀🌍🇹🇷 pic.twitter.com/YNeBvrDXlN
— BAYKAR (@BaykarTech) October 27, 2021
TB2を新たに購入した国が何処なのかについてBaykarは明かしていないため謎だが、これまで輸出もしくは契約成立が確認されている国は計10ヶ国だったので「輸出が成立した国の数が13ヶ国」というのも非常に衝撃的な部分と言える。
輸出が成立した国の数が13ヶ国ということは「開発国のトルコを含まない」と解釈できるのでTB2の運用国・運用予定国の数は14ヶ国ということになりトルコ、カタール、リビア、ウクライナ、アゼルバイジャン、モロッコ、ポーランド、イラク、エチオピア、キルギス以外の何処がTB2を購入したのだろうか?
今のところTB2の潜在的な顧客(水面下で交渉が進んでいる国)はラトビア、ブルガリア、ハンガリー、セルビア、ソマリアの4ヶ国で、ヴァランク産業技術大臣は1週間前に「英国がトルコ製UAVの導入を真剣に検討している」と明かしたばかりだ。
英国が真剣に導入を検討しているのはTB2か実戦配備に入ったばかりのAkinciのどちらかである可能性が高く、明かされていないTB2を購入した3ヶ国に英国が含まれていればNATO加盟国や海外市場でのTB2の評価は大きく高まることが予想される。
まぁ英国が含まれていなくても運用国14ヶ国/輸出量103機以上(不明な部分が多いので分かっている範囲の数字)というのは驚異的で、同じ用途に使用されるMQ-9(運用国9ヶ国/輸出量76機)を完全に凌駕していると言って良いだろう。
余談だがナゴルノ・カラバフ紛争関与を理由にカナダ政府はTB2に使用されていた部品の輸出を禁止、この影響を受けてELINT/ESMシステムを製造していたカナダの防衛産業企業「Telemus Systems」が破産したと報じられている。
関連記事:呆れるほど良く売れるトルコ製UAV、キルギスがバイラクタルTB2購入を発表
関連記事:英国もトルコからバイラクタルTB2を導入? 真剣に英国がトルコ製UAV導入を検討中
※アイキャッチ画像の出典:Baykar
カナダの防衛産業企業かわいそすぎない?
レッドチーム資本に買われてたり、技術者が流出してたりしませんように・・・
ああ、とんだとばっちりだな。
兵器の部品を輸出するのは何も言わないくせに
いざ使われたら輸出するなっておかしな話だな
武器に限らず、売った物がどこでどう使われるかなんて完全に見通せるものか
イスラム国のときトヨタもそういうこと言ってたけど
あとトヨタ戦争がいい例だな
10年前のミリオタに、現代のUAV王者はアメリカを蹴落としたトルコだよ。とか言っても誰も信じないだろうな
日本から無人機の共同開発オファーしても
今ならまだ受けてくれる可能性は高い
があと少し経てばもう相手にもされなくなるだろう
それくらいトルコの躍進が凄い
なぜ高い?
技術はないから金に物を言わせるってこと?
共同開発は双方に持ち寄るものがあってこそ成り立つもの
無人機に関してうちの国から出せるもの無いんじゃないか
ミサイルに近いドローンならセンサーやレーダー出せるかもだけど
それにしたって多分価格が高くなるからトルコが狙う客層には合わなそう
制限付けまくる日本なんてトルコからしたら不要だろ
無人機要素技術で防衛装備庁が国際共同研究開発をやりたいのはAIでしょ。
トルコには失礼だがその分野ではメリットが無いかと。
米あたりは戦略技術として相手を選ぶと思う。やるとしてもAUKUS内でか。
日本は完成無人機に関して国内研究開発と輸入で考えてると思う。
バイラクタル TB2は自立モードも可能だから無人機のAIに関してもトルコのほうが日本より上では
日本が戦車エンジンの提供を断った時点でもうその可能性は消えた
シリアでの露土戦やナゴルノ・カラバフ戦争もそうだけど、トルコ製の兵器システムが露の電波制圧下でも悠然と活動できているのすごいな。もちろん露の正規軍と本気でぶつかったらそうそう上手くはいかないんだろうけど、トルコは露製装備体型の国と近いし一部は自分自身が顧客だからそれだけ情報に接する機会が多いんだろうか。
現状でロシアの防空システムや電子戦への対策が一番進んでるのはトルコなのだろうか
日本も対ロシア用にトルコ製の装備の導入を真剣に考えてもいいのでは
TB2撃退に特化したアンチ兵器開発できればヒットしそう。
しばらく前に中国製の翼竜ⅡがTB2と空中戦やって優性だったな
マイクロ波の対空兵装の進化が順当に進めばなりそう
当面はミサイルとかで1つ1つ落とすしかないんだろうけど
それじゃ手間とコストが割に合わないからアンチとは言いにくいし
トルコ凄いな
しかしこういったモノこそ、韓国が乗り出して海外に売ろう売ろうとしそうなのに話を聞かないのは、完全に出遅れて諦めたのか、技術がないからなのか
ロシアン・キラーになってきたなTB2兄貴
バイラクタルTB2と翼竜Ⅱが戦闘して双方撃墜しあったりと戦争だけでなく小競り合いの在り方のかわったなぁ
TVカメラで地上を観察して攻撃するにはTB2あたりが最適かも、意外とステルス性がありそうだが戦闘機やAEWの強力なレーダーだとパイロンの反射で簡単に発見されそう。
機体に強力なレーダーを積むことはサイズや発電能力から不可能だから、一度発見されれば第三世代機にも簡単に落とされることになるだろうが、戦闘機を持たない国相手の低強度紛争では恐ろしい兵器になる。
どこにも売れない人気も無い、性能が低く値段は高い日本製兵器と比べたら本当に月とスッポンだな
それなwwwwwwwwwww
そう卑下することもないさ
軍需産業もとどのつまりは産業の1つ。金融その他では逆ベクトルで月とすっぽん
核とか一部の買えないものはともかく、欲しかったら札束で殴ればいいのさ
資本主義では金だって立派な兵器だもの
軍事用が左巻きの連中のせいで開発できなかっただけで自立飛行なんてのはそもそも日本の得意分野
日本バカにするのもいい加減にしろ
技術があると言い続けても実際に兵器として成立してなくて実績もないのに、どうやって日本は凄いを認めさせるの?
もう日本は技術だけはあるけど誰かのせいで出来なかっただけとか、憲法のせいにした言い訳は聞き飽きた。
本当に日本製兵器の性能低かったらイギリスに空対空ミサイルの改良研究持ちかけられたり、アメリカから弾道ミサイル迎撃用ミサイルの共同研究もちかけられていないと思うけど
空対空ミサイルはガチだった
多分対艦ミサイルもだけど
いいエンジニアがいたんだろう
今もいるかわからないけど
今時対戦車誘導ミサイル撃てない割にオンボロで維持費高騰中の攻撃ヘリ(コブラ)捨てて、TB2で陸自の地上戦援護しよう
滑走しないと飛べないとかホバリングできないとかヘリとの細かい違いはあれど、元来攻撃ヘリと偵察ヘリが行ってた任務を完全にこなしてるのは凄いよマジで
攻撃ヘリや偵察ヘリは安くても数十億、高けりゃ百億するわけでTB2は10億で買えちゃうんしょ?
そりゃ売れるわ
しかも人的被害を抑える事ができる
素晴らしい
どういう形であれ実際役に立った兵器はどこだって興味を持つしその上どちらかと言えば安い部類だからお試しで導入して失敗してもあまり痛くないからハードル低めだしね
ただまあセンサー部品供給してた会社が輸出規制で潰れるのは安全保障上の事だから致し方ないとはいえもったいない所ではある
日本にはいらなそうだね。
国産のすごい無人機が開発中だから。
無人機は用途別に異なる種類を揃えるのが主流なんだけど、たぶん良く分かっていないんだろうね。
辛辣w
とりあえず、こいつの事は置いておいて。
日本に攻撃型ドローンが皆無なのは問題あると思う。
そろそろ、必要じゃない?
MQ-9やTB2のような無人機の主要任務は戦場の偵察や監視で、搭載した武器で攻撃任務を行うのは副次的な要素だと思う。
だから攻撃型ドローンというよりも偵察/監視型のドローンを日本は早急に導入するべきじゃないかな?
各国の歩兵小隊が小型ドローンで戦場情報を空から収集している時に陸自の普通科が斥候を出して情報収集してるなんて酷すぎるし、各国の水上艦が無人機で情報収集するのを海自は有人のヘリを飛ばして同じことをしてるのは非効率的過ぎる。
空自はグローバルホークを3機導入する予定らしいけど、米国はMQ-9を300機も保有してトルコはTB2を140機以上保有しているらしいので圧倒的に空からの情報収集が劣ってる。
たぶん日本には高性能なレーダーがあるのに何で無人機がと思うかもしれないけど、レーダーがもたらす情報と光学系のセンサーがもたらす情報の違いに気づいていない人が多そう。
しかし、この規模の無人機は非武装では役に立たないとアメリカ軍でも言われてるよね。
小型のドローンは陸自でもかなり導入してるが、相手は自爆も可能なものをスウォームで飛ばしてくるんだから相手にならない
米海軍はTB2と同クラスのAerostarをイスラエルか導入して使用してるよ。
まず電子防壁技術を高めないことには攻撃型ドローン持つのは危険だと思う
敵にドローンハッキングされてそのドローンで敵が自身を攻撃するという自作自演でもされたら日本が宣戦布告なしで奇襲したと言われたり、それを理由に全面攻撃されたりしかねずたまったもんじゃない
フォークランド紛争後のエグゾセを思い出した
日本には行政向けに良さそうだな
攻撃型UAVは、これから益々発展し、ほとんどすべての国で採用されていくでしょう。特に、カネのない軍隊では、即戦力として重宝されるのは間違い無いでところですね。