パリを訪問したインドのモディ首相はラファールやスコルペヌ型潜水艦の調達でフランスと合意、仏メディアは「欧州諸国の無謀な協力体制は中東で敗北し、フランスがインドで勝利を収めたことは取り組みの正しさを裏付けている」と主張した。
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FCASやMGCSが「タイフーンの二の舞い」になることを警戒しているフランスメディア
独自の戦略的自律性を標榜するフランスとインドは1998年に戦略的パートナシップ関係を確立、両国は敏感な主権領域を含む広範囲の問題で協力関係を強化し、特に機密性の高い防衛分野の取引が大幅に伸びたため、インドとってフランスはロシアに次ぐ武器供給となり、14日にパリを訪問したモディ首相とマクロン大統領は「この歴史的な信頼関係を両国は今後も発展させていく」と宣言して「次の25年間=2047年まで」をカバーする野心的なロードマップを発表した。
To the people of India, trust and friendship. pic.twitter.com/s8b3Hb7cf8
— Emmanuel Macron (@EmmanuelMacron) July 15, 2023
このロードマップは主に「両国の防衛力強化」や「第三国への輸出も視野に入れた先進防衛技術の共同開発・生産」を約束したもので、ファーストステップとしてインドはラファールMやスコルペヌ型潜水艦を新たに調達、ヒンドスタン航空機とサフランは「ヘリコプターエンジン(IMRH向けの可能性が高い)の共同開発」で合意、さらにインドが開発を進めている第5世代戦闘機「AMCA」と海軍向け艦載機「TEDBF」に関連していると噂される「航空戦闘システムの共同開発」や、インド海軍や国際的なニーズを満たす水上艦艇分野でも協力関係を構築するためガーデンリーチ造船所とNavalGroupが覚書に署名。
特に興味深いのは同じタイミングで「ドイツ政府が2025年秋までサウジアラビアに対するタイフーン売却を許可しない」と発表した点で、仏メディアは「欧州諸国の無謀な協力体制は中東で敗北し、フランスがインドで勝利を収めたことは我々の取り組みが正しかったことを裏付けている。これは研究開発、生産、マーケティングといった自国の兵器システムに途切れなく投資してきた結果であり、ラファール、スコルペヌ、FDI、これらのセンサーや兵器システムを独自に構築してきたおかげだ」と主張。
さらに「ギリシャ、エジプト、アラブ首長国連邦、カタール、ブラジル、インドネシアなど最近の成功例を挙げればキリがないないが、継続的な投資と独自の兵器システムによる成功は今後の国際共同開発において重要な指針となるだろう。独自の外交と独立した軍事能力に支えられるフランスは『同じ戦略』を追求する国を惹きつけるはずで、フランスの武器輸出は主権の輸出に他ならない」と述べているのが興味深い。
仏メディアの中には「防衛分野におけるドイツとの協力関係を見直すべきだ」「国際共同開発において輸出ルールを先に固めておくのが重要だ」と主張するものあり、これはFCASやMGCSが「タイフーンの二の舞い」になることを警戒している現れだろう。
因みに米国、英国、フランス、ドイツ、イタリアは「将来的な大国としての地位」がほぼ保証されているインドを巡って「安全保障分野における影響力拡大」を争い、特に米国はF414共同生産、米海軍艦艇の修理契約、海底領域における共同認識力の強化、防衛産業のサプライチェーン強化に向けた協定交渉、防衛産業協力と技術共有を強化する枠組みを提示したがF/A-18E/F採用を逃し、印空軍のMRCA選定でも不利な立場に立たされた格好で、国家戦略に類似点が多いフランスの圧勝と言える内容だ。
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※アイキャッチ画像の出典:U.S. Air Force photo by Senior Airman Koby I. Saunders
今の緊迫した国際情勢は防衛産業のビジネスチャンスをもたらしている。
今のところ韓国・フランスが一歩進んで商機を掴んでいるのだろうか。興味深い情報があればぜひ教えていただきたい。
個人的な印象ですが、韓国の場合は兵器国産化が完成に向かって来たタイミングでロシアのウクライナ侵攻による欧州での兵器購入ラッシュにぶち当たった結果、欧州先進国が投資をして来なかった戦車・自走砲・小型戦闘機等の分野で金鉱を掘り当てたと言う幸運に恵まれた印象が強いのに対して、フランスは冷戦終結後米国が席巻して来た為に苦境に陥っていた防錆産業分野での投資とマーケティングを怠らず、独自の戦略による兵器国産化を指向した結果、遂にチャンスが巡って来たと言う印象が有るので、日本が今後参考にすべきはフランスかなと言う気がします
只、仏メディアの発言に対して、一言文句を
防衛分野におけるドイツとの協力関係を見直すつもりならば、まず仏軍の自動小銃として導入しているHK416Fの調達を直ちに止めて国産小銃の開発を再開すべきでしょうねえ(超ド級の皮肉)
ありがとうございます
韓国勢の快進撃はタイミングの問題もあったんですね
なんでドイツとの防衛分野の協力見直すのに自国のアサルトライフルの再開発の話になるのか良く分からない。
別分野の兵器が絡んでドイツが嫌がらせで416の輸出を辞めるならウクライナで落としている評判が更に落ちるだけでやるとは思えない。仮にフランスがサウジみたいなやらかし国家に輸出した制裁で輸出停止するなら、まだ筋は通るがそれは協力体制とは違った話だろう。
仮に輸出停止するなら性能落ちようが操作やパーツとかで別のAR系に移行で逃げられる、それがメリットの一つ。
フランスはパキスタンよりインドと仲良かったんですかね?
インドがアメリカ兵器でなくロシア兵器買ってたのは、印パ対立でパキスタン側だと信用できないからって経緯だったと記憶しとりますが
近年の傾向だと、特別西側系の兵器を避ける事はしてない状況ですね。
例えば、アメリカはテジャスのためにF414エンジンを輸出してますし、AH-64Eを現地生産をさせたようです。
ただし、メイクインインディアが国の政策として行っているので現地生産や技術供与が必要になる形になります。
アメリカ兵器も大丈夫になったのは、パキスタンが中国と親しくなってきたのが理由にあるのかもしれません
いやね、死の商人が、自分の賭けが正しかったって誇られてもねぇ。
まぁこの時代、兵器も戦争もひとつの産業ではあるんだろうけぢ、流石に胸張れる様な話とは思えないんですけど。
国中、デモ(と言うより暴動)で、炎上しまくっても悪びれない政府は、感覚が違いますね。
武器輸出を目指して(も尽く失敗して)いる国が言うと
負け惜しみにしか聞こえないんだよなあ
努力と投資と改善を続けて関係を深める姿勢は
見習うべきでしょうな
死の商人のとかいうガバガバ定義のレッテル貼りして喜んでても一銭にもならないからねぇ
自国のくっそ少ない需要満たすためだけに赤字覚悟で開発続けてくれる企業が腐る程あればそんなこと言えるんだけどねぇ。
むしろフランスは死の商人やりたいなら正面からドイツその他のEU諸国を説得すればいいのになという感想です。
ドゴールの時代(やそれ以前)からフランスは国力に見合わない独自路線という名の自慰行為を繰り返し、不要な争いや無駄な軍備拡張、何より独自開発兵器による非経済をもたらしてきたように思えます。
独自路線の目標の一つである西アフリカ権益保持も、現在では結局嫌われてロシアの台頭を許し、失敗しています。
ドイツ政治もなかなかに問題ですが、これを説得できないのはフランスの国力が彼らが思うよりも低いからではないでしょうか。
ドイツその他のEU諸国を説得?
何でそんな面倒で非効率的な事をする必要性がある訳?
現にフランス軍需産業は成功してるじゃん
意思決定プロセスを複雑化させ利益も分散されるだけ
で有害無益だろ
記事内容と全然関係ないのですが、最近こちらの広告に……その……地を這う黒い虫がわらわら写っているものが表示されるようになりましたね……
管理人様が選んでるわけではないと思うので仕方ないとは思うのですが、不快広告もここまできたかという思いです……
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米国製は調達まで時間が掛かる、納期を守らないから揃わない、議会で却下される可能性。これがあるからね。じゃぁ、セキュリティが硬いかと言えばそんな事ないと言う。
我が国は不正を絶対認めないマンと少ないパイの取り合いで企業同士不仲すぎる
工作資金は自社持ちで露見したら官民共々懲戒解雇なんて誰がやるんだよと。電子装置売ったのマジで凄い
う~ん、インド関連の記事になると毎回毎回思うんですけど
何でまた印パ戦争の際に一方的に敵国に支援が集中したという、つい最近のインド外交の立場を省みないのかが意味不明なんですよね。
かつて米国にそっぽ向かれた事実を無視して、そりゃあ自国の安全保障において露国含む全方面的な軍事兵器受け入れ体制になるよね?っていう至極真っ当な意見は完全に無かった事にされるのが前提で
それらは全く一切無視されたあげくに、インドはどうのこうの○○で○○だ!みたいな腹黒いんだかアノン系に持って行こうとする極論をよく見ます。
大国となったインドの外交政策を内政干渉しようとする、今2023年になってもまだ後進国扱いする一種の差別的感情が見え隠れする意見は何とかならないものか
仏国、米国、露国、、、G20、BRIGs、、、ああそうですか我が国はこうしますよっていうインドの自我を見てしまい
その上で物申したくなる、昔の独立系右翼チックな独立国への憧れが見え隠れします。
まぁそもそもインドとの外交は遠交近攻ってやつで腹黒いかどうかは関係ないわな
どう建前をつけるかはまた別の話
フランス製はいざと言う時に使用制限かけられたりパーツ禁輸されたりする恐れが少ないしな
中東諸国では独裁体制の国が多く、サウジもソマリアやら人権問題の件でアメリカから輸出制限かけられたりした
フランスはそういう問題起こしそうな国にも平気で兵器を売ってきた実績があるのでー
まあフランスは兵器の性能というより隙間産業、あとはどうなろうが知った事ではないアメリカ任せ
例:イスラエルに核開発協力したかと思えば、石油利権でアラブに寝返りイラクの核開発に協力(イスラエルが原子炉空爆して潰した)
英米独は死の商人呼ばわりされるのに敏感なので兵器輸出ハードルが高いし、簡単に輸出制限したりする
アメリカ政府がうんと言っても議会が止めたりもするし
フランスさんは国内政治は左派リベラルなくせに、海外では中々に悪辣なのが不思議なところ
今だとフランス政府が大株主なのもきいているきがする。
外野になんと言われようと一度契約した客のことを絶対に守るのは商売相手として信頼できますね
矢鱈と口の回る人権派メディアの「告発」や「問題提起」とやらも、所詮は外野が飛ばすヤジでしか無い訳で…😏
腹さえ据わっていれば何とでもやり過ごせるという良い見本ですわ
フランスは台湾を裏切り中国に付き
イスラエルを裏切ってイラクについてますよ
インドは人口で中国を追い抜いたようですからね。
将来的にもインドは重要ですね。
管理人さんへ、
「仏印」と書かかれと私などの年代は、仏印インドシナと勘違いしてしまいました。ベトナムとかですね。
この組み合わせの場合だけは、仏・印の方がいいかも。見出しだけでなく、内容を読めばフランスとインドのことだと、わかりますから、気にしなくてもいいかもしれませんが。
ここは人口順または五十音順で、印仏と逆の表記にするとか。
フランス防衛産業は中国にも大量の兵器システム売ってるんであんまり良いイメージないですね。
売れるなら何処でも感じで節操がないというか。
FCASもフランスの本音としては、うちが開発した物をみんなが買えってところですかねぇ…。
国や企業間の繋がりもあるかもですが。
同じ西側からなら、良い装備は選ばれるのではと思います。
ラファール戦闘機やスコルペヌ級潜水艦は、
比較対象と比べて、装備としても優れていたと思います。