英国防省が電磁式カタパルトとアレスティングワイヤに関するRFI(情報提供依頼書)を発行したと報じられており、英海軍のクイーン・エリザベス級空母に搭載される可能性が高いと注目を集めている。
参考:Royal Navy seeking information on cats and traps to launch drones
F-35B調達打ち切りで不足する空母の航空戦力を補うため無人戦闘機や無人航空機を導入か?
発行されたRFIによると英国防省は3年~5年以内に艦船への搭載が可能な電磁式カタパルトとアレスティングワイヤに関する情報の提供を求めており、英海軍のクイーン・エリザベス級空母に搭載することを想定している可能性が高いのだが、注目すべきは両システムに求められている射出/回収性能がF-35BやF-35Cなどの戦闘重量に対応していない点だろう。
つまりSTOVL方式のクイーン・エリザベス級空母をCATOBAR方式に改造して固定翼の艦載機(F/A-18E/F、F-35C、E-2D等)を運用するため電磁式カタパルトやアレスティングワイヤを求めてるのではなく、戦闘機随伴型の低コストな無人戦闘機「LANCA(開発中)」やバイラクタルTB2の活躍に触発されベン・ウォレス国防相が調達に言及した同タイプの無人航空機を空母から運用することを考えているのかもしれない。
特に英国では138機導入予定だったF-35Bの調達を48機で打ち切る可能性が高いと報じられており、不足する空母の航空戦力を無人航空機で補おうとしていると考えれば話の辻褄が合ってくる。
因みに英国は軽量で安価な新型戦闘機「LANCA」をコンセプトを発展させ有人戦闘機に随伴可能な無人戦闘機を開発する計画を進めており、2023年までに技術実証機「モスキート」を開発して本格的な飛行テストを行うと今年1月に発表、ベン・ウォレス国防相が調達に言及したバイラクタルTB2タイプの低コスト無人航空機についても海外から調達するのではなく国内開発を主張しているので空母運用に対応させてきても不思議ではない。
一つ問題があるとすれば実用化時期が明確になっていない点だが、もしかしたら今月16日に発表予定の国防政策の見直しで「クイーン・エリザベス級空母の無人航空機を運用」や開発中の無人航空機について詳しく触れてくる可能性もあるので目が離せなくなってきた。
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余談だが国防政策の見直しに関連する最近の報道を総合するとF-35Bの調達削減や陸軍の兵士削減以外にも約600輌近いウォーリア歩兵戦闘車のアップグレード中止、自走砲AS-90の退役と新しい自走砲の新規調達、105mm榴弾砲L118を廃止、タイフーン24機の早期退役、発注済みの早期警戒機E-7Aウェッジテイルを5機→3機に削減、輸送機C-130Jの全機退役、各種ヘリコプターも45機退役、何隻かのType23型フリゲートと潜水艦が退役すると言われている。
※アイキャッチ画像の出典:Royal Navy / OGL v1.0
スキージャンプとカタパルトの併設とか、思い切って先ではF35Cすら早期退役にか
削減ありきで方向性を探ってるというか迷走なのか
潜水艦まで削るとはね
え~と、英軍が削減する戦闘機はF-35Cでは無くてF-35Bで、早期退役するのはタイフーンの一部ね
ろくに動いてない戦略原潜を捨てたら金欠はマシになるのに
核カード捨てるようなマネはできんでしょう
常任理事国としての発言力がほぼ失われます。
戦略原潜が働きまくる世界素敵
英国の衰退を感じるなあ…まあ欧州全土衰退してるけど
カタパルト追加作業ってどれ位の時間が掛かる作業なんだろうか?
新しい酒は新しい革袋に盛れって感じの国防政策だなあ。こんな事してたら期待しちゃうだろ。英国面の発露をさあ。
ジョンブル「コロナと核で金が無い♫」
という冗談はさておき、コスパ重視ですごい計画建てるな···
余ってるE7があるなら、日本に譲ってくれたら良いのに。
三沢にE7を配備してE2Dを那覇に追加配備出来れば、三沢で米空軍とも共同訓練出来るし、那覇での運用にも余裕が出てくる。
妄想ネタなのは120%理解してるから、そこは勘弁して欲しい。
余ってる訳じゃなくて発注減です…
「無人航空機を運用するため電磁式カタパルト採用」は、中国の076型強襲揚陸艦と同じコンセプトですね。
コスパの良いやり方を考えると、行き着く先は皆同じか。
クイーン・エリザベスの第二形態が近いか
すったもんだしたけど、こんな時のために大きめに建造しておいて良かった
ウォリアー600両放置はもったいねー
あと何回変身を残しているのだろう?
いずも「このいずもは変身をするたびにパワーがはるかに増す…その変身をあと2回(令和2年度改修+令和6年度改修)もオレは残している…その意味がわかるな?」
いずもとかがのフュージョンなんて「いかが」ですかね。
変身というか…お漏らしは治ったのかしら
英国は自国の経済力と新戦略に見合う軍事力を模索していると思うが、
その英軍の縮小と改変は少しずつ落し処が見えてきたのではないかな?
相当に縮小されるようだが.. 英国は単独では戦争しない前提なんだろう。
日本も無人機用のカタパルトを持ったいずも型が欲しいね。F-3随伴用無人機、P-1随伴用無人機を。
無人機持ってない国が無人機用の装備なんか持ってどうすんだよ
開発もしてれば運用実験もしてる。
無人機先進国じゃないってだけで普通に進めてるよ。
今の情勢から言えば無人機はやがて持つ事に成りそうだが。
カタパルトはともかくアレスティングワイヤーは、いずもの場合F-35BやV-22の運用で邪魔に成るかも知れんから
ひゅうがの装備にしたらどうか?
余り大型では無い無人機は航続距離に不安があるが、艦載して近くにデリバリーした上でF-3なりF-15なりと現地近くで合流すれば無人機の難易度は下がりそうだが。
ひゅうが型は艦尾にMk.41VLSがあるからむずかしいんでは?
アレなくなるとひゅうが型の意義に支障が出るような…。
ドイツ、英国の軍備は壊滅状態で
辛うじてまともに稼動してるのフランスぐらいか?
最近の英国関連の軍事ニュースは戦力削減に絡む話が多い
背に腹は代えられない段階に来ているという事だろう
戦力の再編をやってるから後ろ向きな削減ではないよね。結果的に上手く行くのは別問題だけどやってみないと成功も失敗もないから個人的には評価してる
電磁式カタパルトを搭載すほど余裕のある設計かね?
電磁式カタパルトなんて電力があっての代物で、原子力船とかなら電力の余裕はあるだろうけど、通常動力で統合全電気推進で電力を取られているし、他のところでも当然電気を使っている。
今後レーダーの変更とかで電力消費がさらに増えれば、今度は設置している発電機を入れ替えないといけないし、入れ替えも大規模になれば甲板を引っ剝がしたりして、原子力空母のSLEPみたいに年単位の長期改修工事とかになればハンガークイーンになりかねないのでは?
元々クイーン・エリザベス級はF-35Bの替わりにF-35Cを積むかも知れないと言う時期があったから、艦上機の発着艦方式をCATOBARやSTOBAR方式に変更する潜在的な余裕が与えられているので、電磁式カタパルトを搭載する事自体は問題無いと思うよ
それに本記事を読めば分かるけど、今回クイーン・エリザベス級が搭載するとされている電磁式カタパルトや着艦拘束装置の能力が無人機対応でF-35Cの重量よりも軽過ぎる事が分かっているから、電力消費量はそれ程大きく無いと見込んでいるのだろうと推察出来る
えーと、4S(Super-Safe, Small & Simple)原子炉というのがある。直径100cm立て400cmと小型で5万kwhの発電能力がある。4基積んでも容積はたかが知れている。原子炉から20m距離を取れば良いようだ。ディーゼル燃料を積む容積を考えたら圧倒的に有利。電磁式カタパルトばかりじゃなく、まあ原子力空母になるのが難点。こういうところにも丹頂人の非能率退行性が日本を弱めている一端が強烈に見える。丹頂人は退場願いたい。
実に英国面な発想だ、ただ今のドイツの惨状になるのだけは勘弁な
>LANCA
「だ、誰だ?あの娘。」
ご存じないのですか!?・・・
キラッ☆
ジャンプ台とカタパルトの併設は流石に予期してなかっただろうから、
設置位置の選定と改修で苦労しそうだな。
航空機の搭載数もかなり減りそう。