欧州関連

スロバキアの選挙結果、EUのウクライナ支援に混乱をもたらす可能性

スロバキアの総選挙で「ウクライナへの軍事支援停止」を掲げるSMERが勝利、CNNは「フィツォ元首相が政権復帰すればハンガリーのオルバン首相にとって緊密な協力者になる可能性が高く、EUに混乱をもたらすかもしれない」と警戒している。

参考:Voľby 2023
参考:В Словакии один из лидеров выборов резко изменил мнение о военной помощи Украине
参考:Pro-Russian politician wins Slovakia’s parliamentary election

SMER、HLAS、SNS以外の政党が協力しても過半数(71議席)に届かないため、フィツォ元首相の政権復帰はほぼ確実だ

スロバキアではヘゲル首相が率いる連立政権がウクライナ支援(Zuzana2、S-300、MiG-29、Mi-17、Mi-2、対戦車兵器、携帯式防空ミサイル、BM-21用のロケット弾など)で大きな役割を果たしてきたものの、国内世論の半数以上は「ロシアの勝利(52.1%)」を支持、30日の総選挙で第1党の地位を手に入れたのも「ウクライナへの軍事支援停止」を掲げるSMERだ。

出典:Matthew McMullin/CC BY-SA 4.0

SMERは42議席しか獲得できなかったため過半数の76議席に届いておらず、同党を率いるフィツォ元首相は「HLAS(27議席)とSNS(10議席)を加えて連立政権を作って首相に立候補する」と述べており、ウクライナ支援を支持していたHLASも選挙後「余剰装備がないのでウクライナへの軍事支援は(停止しても)問題にならない」と立場を修正。

さらに受注分の武器・弾薬に関する契約について「雇用維持に重要だ」と言及したものの「これをウクライナに送るかどうか」明言せず、ウクライナメディアは「HLASを率いるペテル・ペレグリニ元首相が軍事支援に対する立場を大きく変更した」と、米CNNも「フィツォ元首相が政権に復帰すればハンガリーのオルバン首相にとって緊密な協力者になる可能性が高く、この2人が手を取ればEUの政策(対ロシア制裁やウクライナ支援について)に混乱をもたらすかもしれない」と警戒している。

主張:Kremlin.ru / CC BY 4.0

因みにSMERに敗れたPSは「選挙結果を尊重しなければならないものの、フィツォ元首相が権力を握れば国家、民主主義、法の支配、国際的地位、財政、経済の全てで最悪なニュースになる。そのため他の政党と協力するつもりだ」と述べて連立阻止を示唆したが、SMER、HLAS、SNS以外の政党が協力しても過半数(71議席)に届かないため、フィツォ元首相の政権復帰はほぼ確実だ。

関連記事:スロバキア総選挙、ウクライナ支援停止を主張する親ロシア政党が勝利
関連記事:スロバキアがウクライナへのMiG-29引き渡しを発表、ポーランドと合わせて計17機
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関連記事:MiG-29をウクライナに売却するスロバキアの計画、国民からの支持は半数止まり
関連記事:スロバキア、155mm砲弾対応の自走砲Zuzana2をウクライナに納品

 

※アイキャッチ画像の出典:European Council/CC BY-NC-ND 2.0

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コメント

    • 糊付谷鮭太
    • 2023年 10月 02日

    スロバキアの選挙結果は「民主主義」が正常に働いたものだと思いたい。
    国民の投票という「意思」を以て国家方針を決めていくという民主主義は、
    ロシアや共産中国など、いわゆる「権威主義国家=独裁国家」に対抗するための大きな軸となっている。
    NATO構成国であり、多大な支援をしてきたスロバキアの国家方針が
    大きく変わってしまうかもしれないが、選挙結果自体は尊重されなければいけない。
    (今頃はNATO加盟国の主戦派による圧力がかかり始めているかもしれないが。)

    スロバキアの選挙結果を否定することはすなわち民主主義の否定であり、
    プーチンや習近平と同じになってしまいかねない。
    なので、選挙結果は他の民主主義国家によって尊重されるだろう。

    そして、このような選挙による国家方針の変更は、他国、米英でも起こりうる。
    特にアメリカは「選挙の季節」に突入している。
    投票は来年11月だが、それまでにいかにウクライナが勝利を重ね、
    領土を取り返していけるか、そしてアメリカ国民にウクライナを支えることが
    「アメリカの国益に叶うものだ」と信じてもらえるかが重要になる。

    日本?選挙でどの政党が内閣を組織しても、その上に「財務省」がいることは変わらないから、
    「外交は対米追従、内政は増税」の国家方針は変わらないと思う。
    「増税クソメガネ」と呼ばれたくらいでカリカリしていては、どうしようもない。
    が、われわれ国民が投票した選挙結果なので、せめて野党の党首たちよりはましであると信じたい。

    36
      • たむごん
      • 2023年 10月 02日

      仰る通りで、日本にとって耳の痛い話です。
      中学や高校の授業でも、民主主義の脆弱性について、授業があってもいいと感じます。

      日本の防衛について、アメリカがいつでも守ってくれる、いつも壁になってくれるという危うい期待が蔓延しています。
      アメリカの民意、政権・議会・選挙動向で、直接介入~後方支援まで、大きな幅があるわけですから。

      20
      •  
      • 2023年 10月 02日

      各々の国が打算で動いてるだけのことを権威主義の対する民主主義の聖戦とかにしないでもらいたいわ
      そんな馬鹿馬鹿しい宗教戦争に命や金を捧げるんじゃなく、この動乱の中で少しでも自国の利益になるように動いてもらいたいもんだね、少なくとも日本には

      32
        • 2023年 10月 02日

        そんなくだらないことさえ含めて民主主義なんだよ。責任は国民が負う。素晴らしい専制君主制よりも腐った民主主義。

        18
          • 拓也さん
          • 2023年 10月 02日

          チャーチルの民主主義に関する言葉は言い得て妙ですね

          4
          •  
          • 2023年 10月 02日

          民主主義に異なる政体を攻撃するドグマが含まれてるのだとしたら、そんな主義はさっさと廃れてしまえ
          帝国主義となんら変わらん

          10
        • たむごん
        • 2023年 10月 02日

        まさしく仰る通りです。

        愚かな隣国援助・海外支援により、昭和後半・平成は失敗したため、日本は貧しくなりました。

        国家間外交は、仰る通り各国が国益を追求するものです。

        10
    • gepard
    • 2023年 10月 02日

    HLASは以前から日和主義的な態度を示し、勝ったほうと連立を組むだろうと予想されていた。
    スロバキアそのものは小国だが、ハンガリーにとっては協力者を得た形となり、各国で支持を伸ばすEU懐疑派・ウクライナ支援懐疑派に追い風となる。

    今後の欧州の選挙は、10月に行われるポーランドの選挙とドイツの地方選挙(バイエルンとヘッセン)、11月のオランダ総選挙が注目されるだろう。
    ポーランドは法と秩序が政権を維持するのか、ドイツは支持率が上昇しているAfDが議席を増やすのかなどが焦点となる見込みだ。

    11
    • あばばばば
    • 2023年 10月 02日

    ポーランド・スロバキア・ハンガリーがウクライナへのアクセスを遮断したら、旧ユーゴからルーマニアへ行くしかないが旧ユーゴの情勢が悪そう……。

    2
      •  
      • 2023年 10月 02日

      ポーランドはウクライナと揉めても強硬な反ロシア派なのは変わらないから支援の停止はあっても遮断まではしないだろう
      旧ユーゴ経由はまあ無理だわな

      12
    • 名無し
    • 2023年 10月 02日

    ぶっちゃねスロバキアの選挙結果が大勢に影響与えることってあるの?
    民主主義の赤字とはよく言ったものでEUの存在ゆえ国家の主権が充分保障されないなんてこれまでもいくらでもあったろ

    8
      • ( ゚Д゚)
      • 2023年 10月 02日

      貴方のおっしゃることには確かに一理あります。
      しかし、個々の国の収支が+か−かはともかく、
      『EUに居ることによる利益』もまた有る筈です。
      かつてイギリスは赤字だと判断し離脱しましたが、
      いざ抜けてみたら弊害や混乱は想像以上でした。
      あれから数年経ち過渡期の混乱から抜け出した
      国民の感想は分かりませんが、大きな組織の中に
      居ること自体が一種の信用や安定に繋がります
      (最近は移民問題や環境問題など、その理論を
      覆す政情不安の種にもなったのでアレですが)。

      10
    • bbcorn
    • 2023年 10月 02日

    スロバキアにしてもハンガリーにしてもどっちも小国だろ。
    小国は対ロシアの経済制裁の痛みが強いからこうなって不思議じゃない。
    小国だけに支援についても影響が出るとは考えにくい。
    まあロシアは次々工作はしてくるだろうね。
    ロシアは国は大きくても経済は大国じゃないからね。
    頼りの資源輸出もガスは赤字化 原油は値下がり傾向で現差圧力が強い。
    侵略のせいで産油国なのに燃料不足という情けない状態になっている。
    この燃料不足のせいで農業用機械が動かせないから農業も危うい。
    ルーブルは下がってインフレが進んできてるが金利をこれ以上上げると倒産が増えるというジレンマに悩まされてる。
    西側の支援を何が何でも止めたいところだね。

    16
      • とぃいと
      • 2023年 10月 02日

      EUのウクライナ支援は全加盟国の承認が必要で、これを妨害する国が1ヶ国から2ヶ国に増えると手間が増えて支援実行に時間がかかるようになる。

      これは加盟国の権利の問題で国の大きさは関係ない。

      38
        • bbcorn
        • 2023年 10月 02日

        じゃあ国別支援はこれとは別に動いてるんだね。
        それぞれてんでばらばらにやってるから。
        だとしたらやっぱりあんまり問題なさそう。

        3
          • nachteule
          • 2023年 10月 02日

           何が問題無いのか・・・。EUとして今後4年で武器供与に現在価格にすれば3.1兆円以上を割り当てる計画に反対してんだから、その分を有志が国として出すってのは国内的に賛同得られるものなのかね。
           EUと言う巨大組織としてのウクライナ支援はお金だけの話でも無いし、どうしてほぼ問題無いって判断になるのか。

          4
      • 理想はこの翼では届かない
      • 2023年 10月 02日

      原油が値下がり傾向…?WTI先物が$91なのでウラル原油は$80~85ぐらいですよ
      23年7月からずっと原油は値上がりし続けていて、$100突破するのではと一時は囁かれていましたが少し落ち着きました

      7
    • ふむ
    • 2023年 10月 02日

    よくある「支援の負担が嫌」ではなく、ロシアの勝利を積極的に支持する派が過半数ってのは興味深いですね
    「自分たちはNATO負担金払って防衛態勢整えてるのに、フリーライダーの為に負担するのか」ならまだしも
    過去の背景や望む未来の青写真がサッパリわかりません

    第三世界はまだちょくちょく独裁政権潰しに来るアメリカに脅威を感じ、露の唱える多極化が魅力に見えるのも理解できるのですが
    あなたEUでありNATOですよね…?
    自身の知識不足を痛感しますわ

    26
      •  
      • 2023年 10月 02日

      スロバキアなんて焼け野原にされたセルビアを見てNATO加盟を決めた組だからそりゃNATOにいい感情なんてないし、逆の立場になったらウクライナを助けるんだとか言い出したダブスタに嫌気もさしてるだろう
      WTO加盟国だからって被征服国のポーランドやチェコがソ連に対して常に忠実な擁護者じゃなかったのと同じこと

      28
      • ホテルラウンジ
      • 2023年 10月 02日

      これ気になりますよね。スロバキアのテレビで多くの解説者が話してる一般的なこの戦争に関する見解とか
      スロバキア国内のSNS等での巷の会話とか見てみたいですね。
      なんか、ロシアが勝った場合、全ての諸問題が収まって皆ハッピーになるという「変な筋書き」が横行してるように思えます。
      その筋書きがスロバキア国民の一般的な認識になってるから、ロシアが勝利した方が良いという見解に繋がってる感じがしますね。
      じゃなければ、幾ら何でも武力による現状変更を仕掛けた国の勝利を過半数の国民が支持する(それも自分も火の粉を浴びる隣国で)という世論の事態にはなりようが無いと思うんですけどね。

      24
    • たむごん
    • 2023年 10月 02日

    スロバキアは、ウクライナと陸続きの隣国なんですけどね…。
    NATOに加盟しているため安全という計算もできます。

    ウクライナにとっては冷酷な話ですが、ウクライナを壁にしたうえに、手を引く事を考えているのでしょう。
    ロシアの西側国境で、NATOにスウェーデンとフィンランドが加盟したため、ウクライナがロシアの脅威を集める形になっています。

    13
    • MAT
    • 2023年 10月 02日

    ロシアにはソフトパワーはあまり無いとされてますが、今回の結果の理由がロシア優勢で終わって欲しい意見を見るに全く無い訳ではなく、ロシアがこれを上手く取り込めたらある程度権威性が復権する可能性はありそうですね。
    問題は今までのロシアにそこまで細かいマーケティングが出来ない事ですが……

    今回の選挙結果はウクライナ関係がクローズアップされてますが、読売新聞によるとメインの問題は元の政権のコロナ対策が迷走して不信任決議が出たためとのこと。

    また、「社会主義時代を知る世代を支持基盤とする左派勢力」と都市部のリベラル層が対峙の構図があるようで、世代間対立が大きそうです。
    リンク

    12
    • フローズンバター
    • 2023年 10月 02日

    ウクライナ戦争が長引いて国際秩序への挑戦という差し迫った危機感から単なる民族間の地域紛争と認識が矮小化されているのだろう。熱狂は冷めた。実際アメリカですら手を引こうとしているしここら辺でウクライナ支援は損切りする勢力が増えてくることは想像に難くない。
    日本も損切のタイミングを間違えて最後の最後でババを引かないことを祈る。

    18
      • 名無し
      • 2023年 10月 02日

      共和党の議員たちが「何でも反対しかしない強硬派はほっといてさっさとウクライナ支援予算を可決させるぞ」って主張してるけどね
      ロシアは日本にとって中国、北朝鮮と並ぶ安全保障上の脅威
      ロシアに少しでも融和的な態度を取るのはあり得ない
      ロシアがどんなにダメージを負ってもウクライナに勝利してしまったら確実に北海道を侵略する

      27
      • たむごん
      • 2023年 10月 02日

      フローズンバターさんの仰る内容は、外交巧者の意見と思います。

      国際社会は、各国が国益を追求する、リアリストの冷酷な場です。
      日本の左翼が理想とするような、手と手を繋いで仲良くゴール、友情を育くむようなことは有り得ません。

      国連総会を見ると、ゼレンスキー大統領の横に岸田首相が、頻繁に映っているのですが…。
      米独仏よりも、前面に押し出されているような形になり、仰る通りのババを引かされそうな際どい所と見ています。

      28
      • 腐ったミツカン
      • 2023年 10月 09日

      青臭い話になるが今の日本で対外アピールポイントになるのは情に厚く愚直みたいな「サムライ」イメージしかない
      この状況で米やEUより早く「損切り」なんてそれこそかつてヒトラーに乗らされた「バス」そのもの
      むしろ互いにEUでもNATOでもなくロシアを知り尽くしてて世界最高の実戦経験を持った国なんて絶対に手放しちゃいけない
      そういう意味では「損切り」推奨派には少しはスロバキア人を見習っていただきたい

    • 古銭
    • 2023年 10月 02日

    なんだかんだでEUからの資金を盾に交渉出来るケースも多いため、(各種交渉に必要な時間の増加を考慮しなくていいのであれば)開戦直後でなく今であればEU全体に及ぼせる影響はそこまで強くない気はします。
    PSが勝利したらしたで、ハンガリーだけでなくポーランドとの軋轢も増したでしょうし、なにもかにもが上手く回る選択肢は無かったのではと。

    参考記事ではハンガリーだけでなくポーランドのPiSも含めて東欧の問題児集団拡大かとされていますが、さもありなん。法の支配についての懸念と勧告を受け続けるのは簡単なことではありません。

    10
    • kame
    • 2023年 10月 02日

     スロバキアの国民の選択の結果ですからどうしようもないですね。ポーランドもそうでしたが、余剰兵装をウクライナに支援(という名の在庫処理?)し終えたし、国の規模的にもこれ以上は支援継続が難しい場合という事でしょう。
     スロバキアは義理は果たしたし、ウクライナやアメリカにどうこう言われる筋合は無いでしょうね。
     ロシア勝利を希望?する人がそれなりにいるのが意外でしたが、単純に最短で戦争終結するとしたら、ロシアではなくウクライナ降伏というルートだと考えている気がします。
     

    20
      • falconeer
      • 2023年 10月 02日

      国民の意思決定で、これも民主主義なのだからやむを得ないのだけれど、ルースキー・ミール(ロシア世界)の側に戻りたいのであればヨーロッパ世界の価値観と理念を共有できる訳もなく、なればハンガリーともどもEUから脱退をすべきだ、あるいは追放すべき……という旨の主張はすでにちらほら出てきていますね。

      17
        • kame
        • 2023年 10月 02日

        欧州情勢複雑怪奇。
        EUという組織自体が欧州という複雑な地域国家の集合体である以上、遅かれ早かれという印象なのも確かですね。
        ただまあ、ホイホイ組織からの脱退や加盟を行う組織になるようだと、それこそ組織維持が出来なくなりそうだし、今度はロシア近辺だけでなく、欧州内部に火種が生まれそうで、慎重な対応が求められますね。

        15
    • クル
    • 2023年 10月 02日

    EUやNATOから追放すればこの世から消えるわけじゃないんでねぇ
    我々の利益に敵わない国なんて追放すべきなんていう論調で進退を左右したら今回の問題に限らず反感を招くかと
    極論少数派に対して追放や権利停止を持ち出して発言権奪う事も可能ですから議論にならない
    侵攻初期なら独仏あたりの支援懐疑派だった大国が問答無用で黙らされてたでしょうし

    15
    • 58式素人
    • 2023年 10月 02日

    仮に、支援を止めるとして。
    商売(例:ZUZANA -II自走砲の売却)はするのでしょうか。
    あと、東側規格の砲弾/銃弾も。
    どこかであったように、第三国経由でも良いので。

    2
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