ポーランドの運送業者による国境封鎖は33日目に突入、ロイターは「ウクライナ軍が依存しているボランティア団体やNGOからの軍事援助(無人機、暗視装置、電子機器、防弾チョッキ、ピックアップトラックなど)が国境封鎖の影響で届かなくなっている」と報じている。
参考:Polish trucker blockade holds up Ukraine’s volunteer military aid
参考:Словацкие перевозчики пригрозили полностью заблокировать пункт пропуска на границе с Украиной
封鎖の影響はもっと深刻な問題を引き起こしている可能性が高い
ウクライナ人ジャーナリストのユーリイ・ブトゥソフ氏は「ウクライナ軍が使用しているFPVやMavicの大半は一般からの寄付金で賄われており、ロシア軍が使用しているドローンの大半は国の資金で支給されている」と指摘していたが、ロイターも6日「ウクライナが国防支出に割ける財源はロシアよりも圧倒的に少なく、無人機、暗視装置、電子機器、防弾チョッキ、ピックアップトラックといった物資はボランティア団体やNGOからの援助に依存している」と指摘し、これが国境封鎖の影響を受けてウクライナに届かなくなっているらしい。
EUはウクライナ支援の一環として「道路による貨物輸送の自由化協定」を昨年6月に締結、これによりウクライナの運送業者は「EU域内でのトラック輸送」に許可を取得する必要がなくなり、国境を越える取り扱い貨物量も2021年と比較して53%も増加、この結果を受けてEUとウクライナは今年3月に「自由化協定の1年延長」で合意したのだが、ポーランドの運送業者は「自由化協定」の影響で自分達のビジネスが不利益を被ったと主張。
ポーランドの運送業者と東欧諸国のドライバー達は「自由化協定の取り消し」と「ウクライナ運送業者に対する許可取得の復活」をEUに訴えるため、ポーランドとウクライナの国境にあるクラコヴェッツ検問所、ヤゴディン検問所、ラーヴァ・ルーシカ検問所を今月3日から封鎖(1台のトラックも通さないという意味ではなく検問所を通過できるトラックの数を1時間あたり1台か2台に制限)、抗議活動に合流したポーランドの農民達もシェギーニ検問所を封鎖したため、7.5トン以上のトラックが通過可能なポーランドとウクライナの間の検問所は全て封鎖された格好だ。
スロバキアの運送業者も1日から抗議活動に合流してスロバキアとウクライナの間にあるウジホロド検問所を封鎖、これは5日に解除されたものの「状況の改善(許可制度の復活)が見られなければウジホロド検問所を再び封鎖する」と主張しており、ウクライナに軍事援助を提供しているボランティア団体やNGOの関係者は「国境での抗議活動によって物資供給(無人機、暗視装置、電子機器、防弾チョッキ、ピックアップトラックなど)に数週間の遅れが生じている」とロイターに明かした。
抗議者は「人道援助物資、燃料、危険物、生鮮食品を輸送するトラックの通過は妨害しない」と主張しているものの、ウクライナのデルカッハ・インフラ副大臣は「抗議者の主張が虚偽であるのは明確だ。我々は検問所に向かう道路上で人道援助物資や燃料を積んだトラックが長い車列に並んでいるのを目撃している」と訴えており、ロイターも「ウクライナが国防支出に割ける財源はロシアよりも圧倒的に少なく、ウクライナ軍が必要とする多くの物資はボランティア団体やNGOが海外で調達し、商用トラックを利用してウクライナに輸送されていたが、このトラックも検問所を通過することが許されていない」と言及。
ウクライナ最大の軍事援助ボランティア「Come Back Alive」の代表は「調達した無人機、暗視装置、ピックアップトラックが国境で数週間も立ち往生している。これらの物資は全て海外から調達しているため国境での抗議活動が我々の仕事を遅らせる」と述べ、何とかポーランド当局と協定を結んで「軍事物資のスムーズな検問所通過」を実現させようとしているらしい。
ロイターは「ウクライナ軍が民間の物資供給にどれだけ依存しているかは機密事項だが、これまでに取材に応じた兵士達は『特定種類の装備の大部分が寄付で賄われている』と述べている」と指摘、ウクライナ国内で軍事向け装備を製造する企業の代表者も「このまま封鎖が続けば大きな問題になるし既に影響も出始めている。工場で使用している機械部品、無人機のエンジン、無線装置に使用する電源ユニットの供給に遅れが生じている。国の国防プロジェクトに参加する民間企業が海外で調達した大量の部品が国境で立ち往生している」と述べて事態の深刻さを訴えた。
因みに検問所の封鎖を回避には「トラックではなく普通車で貨物を輸送する=クラコヴェッツ検問所、ヤゴディン検問所、ラーヴァ・ルーシカ検問所、シェギーニ検問所を回避」という方法があるが、これはトラック輸送よりも遥かに高価で、既にポーランド~ウクライナ間のコンテナ輸送費は約2,000ドル(封鎖前の費用)から約5,000ドルに高騰しており、軍事支援と人道支援の輸送に携わるボランティア「Ukraine in Armor」の代表者も「ロシアの無人機から兵士を守る対ドローン用ネットの輸送は3週間も止まっており、これをウクライナに持ち込むためには1万ドルの費用が必要だ」と述べている。
ウクライナのカチカ経済副大臣は「国境封鎖の影響でLNG、ガソリン、軽油の輸送が影響を受けている」と明かしていたが、封鎖の影響はもっと深刻な問題を引き起こしている可能性が高い。
Як вам такі 𝗙𝗣𝗩-подарунки? 😍
У нас є 5000 гарних новин, адже ми отримали вже ДРУГУ партію дронів-камікадзе у рамках «Операції ”Єдність”» від Фонду, @U24_gov_ua та @monobankua. Зовсім скоро земля буде горіти під ногами загарбників!
Коли ми плюс — у ворога мінус! pic.twitter.com/OXqmeOG6Rt— Повернись живим (@BackAndAlive) December 4, 2023
追記:Come Back AliveはUnited24などと共同でFPVの調達にも関わっており、単独分と合わせた無人機やドローンの総調達量は(最低でも)数万機レベルになるはずだ。
追記:ウクライナは欧米及び世界銀行からの経済支援(一部は融資)を受けることによって税収の全てを国防予算に回すことができ、2023年に支出した国防予算の総額は1兆6,700億フリヴニャ=約450億ドル。逆にロシアが2023年に支出した国防予算は9兆7,000億ルーブル=1,600億ドル(現在の交換レートだと約1,040億ドル)。欧米の軍事支援は現物支給なのでウクライナの国防支出に割ける財源が増える訳ではなく、国防予算でカバーできない装備調達をCome Back AliveやUnited24を通じた寄付で補っている状態。
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※アイキャッチ画像の出典:United24 ウクライナ製のドローン
ウクライナは、戦争中なうえに本土決戦中ですから、隣国を煽っている場合ではありません。
早く妥協して、対ロシアの戦争に集中するべきですね。
ウクライナの国力は、戦争により大きく低下している訳ですから、妥協しないと何も始まりません。
デモやロックアウトは、民主主義の権利ですから、どうにもならないわけです。
まあ無理だろ。権力つなぎとめのためにザルジニーさえ罷免しそうな勢いだし。
自分より人気なヤツがいてもらっちゃ困るからね。
まあいざとなったら横領した分持って海外に買った豪華な別荘にでも逃げるんだろうけど。
仰る通りで、ウクライナの前線兵士が不憫だと思う事があります。
龍の歯を、ウクライナ第3独立強襲旅団が防衛用に準備し始めたようなのですが(バフムト方面でしょうか)、ショボイ杭のような物で代用してまして。
ウクライナとロシア、龍の歯を比較した動画を見ていましたが、明らかな資材不足が分かるんですよね…。
2023/12/06 youtube【岩田清文×佐々木正明】東部要塞マリンカ陥落かロシア国旗掲揚の映像、投降ウクライナ兵“射殺”映像も…ロシア軍最新鋭攻撃ヘリ「Ka52M」映像公開…軍事力近代化を誇示【深層NEWS】(2023年12月5日放送 BS 日テレ「深層NEWS」より)
竜の歯なんて低質なコンクリでもいいのに不足してるのなんなんだろね?
ポーランドから輸入してたりするんだろうか。在庫はあるけど輸送力不足とかだろうか?
あまりにも不思議だったので、いくつか推測していました。
ウクライナ東部、ドンバス地方は石炭の産地であるため、セメント工場・コンクリート加工産業も東部に集積しているのかと。
アウディーイウカ・最大コークス工場、マリウポリ・最大製鉄所があったからです。
電力不足・原料不足・工場破壊も、シンプルに考える事もできます。
西部からでは遠い・前線運搬が目立ちすぎる、この辺もありえますが、どうなんでしょうかね…。
ウクライナは都市部のホワイトカラーでなく軍需企業以外の製造業のブルーカラーの労働者層を根こそぎ動員したから人手不足なんだろうな。
キーウの人が家の修理のため業者に電話したら従業員が動員されてるからできないと、どこも断られてしまうと言ってた。
ガテン系は体力と技能を持ってるから軍に応用が利くし、低所得層だから軍の給料で収入が下がらないので収入面で反発されにくいのだろうけど。
情報ありがとうございます。
ホワイトチケットなどの賄賂も、低収入のため払いにくいでしょうし、充分にあり得ますね。
日本のマスコミは、ロシアの労働力不足ばかり報道(強調)してきましたが、ウクライナも深刻な事を映像から感じています…
ポーランドの道路や検問所って運送業者の私有財産なんですか?
公有の道路で通せんぼって普通は違法行為で刑事罰を招くことです。
デモをするにも他の一般の活動を妨害しないように配慮する必要があり、弊害が大きいなら排除されます。
国民がデモで意思表示するのは権利ですが、不法に他者を害して意志を示すのは認められないはずです。
この件はポーランドの法によって認められたことなのでしょうか。
これを黙認してしまっているEUやNATOがウクライナ支援する意志が無いことの現れではないでしょうか。
EUは、環境活動家が寝転がって、よく道路塞いでいます。
ドイツ・フランスなどでもやってるわけですから、各国の裁量に任せているのでしょうね。
EUが何か言ったところで、EU直轄の治安機関があるわけでもないですし…
ポーランドの極右政党「同盟」のラファウ・メクレル氏は11月22日「活動の延長申請を提出して受理された。国境封鎖の活動は2024年2月1日まで延長された」と報告しているので、ポーランドの運送業者による抗議活動は許可を受けた上で行われている可能性が高く、この抗議活動はポーランドの国内法的にも合法なのでしょう。
管理人様、ご丁寧にありがとうございます。
以前、ポーランド国境封鎖関連の別記事で、まとめられていた事を思い出しました。
ありがとうございます。
この活動の意図は当然ポーランド政府も把握し何が起きているかも見ていながら法に許可しているということは、起きているこの事態はポーランド政府の意志と違わないようですね…。
確かに選挙で負けたばかりのPiSにはこれ以上支持層となりうる業界を刺激したくないという思いがあると思います。
しかし許可を出せる程度にポーランドの法律的な問題は回避していますし、抗議活動を阻止しようとすればウクライナ勢に蚕食された国内業界の(各種特権が撤廃されない以上ほぼ青天井になるであろう)損失補填要求が過熱するであろうことを考慮すると、現実的には阻止困難かと。
今戦争におけるEU・ウクライナ間の各種取り決めには持続可能性に欠けているものが多いため、本当に長期戦を見据えるのであればどこかで制度の再編が必要です。
仰る通りです。
日本の交通系ストライキを、イメージすると分かりやすいと思うのですが(今は減りましたね…)。
客の反発・家族親戚友人からの批判・家族への批判、こういったものも考えられるわけです。
長期間継続できるという事は、ポーランド人の大衆レベルからも一定の支持があると、考えるべきですね。
ポーランド経済は、EU圏内が貿易の中心になっていますから、ウクライナとの貿易はどうでもいい金額な訳です…(JETROボーランド貿易と投資 ウクライナ輸出2.8%輸入1.7%)。
反転攻勢の惨敗に失望したNATOがウクライナを見捨て始めただけのことだね。
もしまだ支援しようというのであれば放っておけない話のはずなのに。ポーランドやスロバキアから封鎖されたら陸路がほぼ無くなってしまうのは当然わかっているはずです。
であるにも関わらずまるで二国間での問題であるかのような報道。
繰り返しになりますがこんな事態は極めて劣勢下にあるウクライナにとって死活問題であるのは理解できていながらEUは素知らぬ顔という点です。
物流が滞り、兵士のなり手は消え、前線では更に戦力を増強したロシア軍に蹂躙され。
軍に無用な口出しをする上に自分の妻は豪遊させるような大統領が率いてる国はこんなもんでしょう。
来年のうちに戦争は終わりますね、こんな感じじゃ。もちろんロシアの勝利で。
元々アメリカとロシアの勢力争いなので、欧州はやる気ないのですよ
オレンジ革命やマイダン革命など、ロシアにとって許容できない行為を唆し、ロシアに軍事行動を誘発させ、それを理由に経済制裁でロシア弱体化
欧州はロシアと敵対したくなかったけどアメリカが圧力かけてくるから仕方なく従ってただけ
アメリカの国益にならなくなって圧力をかけなくなっただけですね
ゼレンスキーの態度なんていうほど影響ないですよ
西側諸国はアメリカの圧力にすぐ屈するし、アメリカは国益のためならそんな細かいこと気にしない
もうアメリカの国益にならないので捨てますってだけですね
過去にアメリカが支援した大祖国戦争のソ連、日中戦争の中国、朝鮮戦争の韓国、ベトナム戦争の南ベトナム、アフガニスタン紛争のムジャーヒディーン、コソボ紛争のコソボ、シリア内戦の自由軍やクルド勢力
このなかでゼレンスキーと違ってまともだった勢力はどれだけあるのだろう
スターリンや蔣介石や李承晩はお好きですか 最近支援したのはもう国の指導者っていうか武装勢力になってる
アメリカにとって敵の敵であればなんでもいいんですね
必要なうちは支援してくれるからこれから支援される国は安心してほしい
>ウクライナが国防支出に割ける財源はロシアよりも圧倒的に少なく
嘘つけロシアの軍事予算なんて年630億ドルだぞ
ウクライナが受けた支援はアメリカの国防総省経由分だけでそれに匹敵する620億ドルあって、EUのもおおよそ同規模あるんだから支援分だけで十分あるだろ
さらに財政支援を含めたらこれまで総額2000億ドルを超える支援が入っててウクライナ自身の軍事予算もあるんだから財源ないとか本気で言ってんのかって話だ
いや毎年の軍事費と、大盤振る舞いされた軍事援助金を比較してどうすると…。
予算執行とか実務経験の無い職種なんでしょうか。
普段渋いなあと言ってるくせに、お上の都合で、突然、なんとか支援金とか大量に振ってくると使い道にアワアワするのを思い出した。
いや普通の会社と、総力戦体勢の国家を比較してどうすると…。
毎年計画通りに執行する予算でのR&Dや生産施設への投資と、バブルのように降って沸いた予算での泥縄の投資では投資効率が全然違うというのを軍事分野で証明しているのが、ロシアとウクライナの現状なのですがね。
日本でも原発事故対策で膨大な量の除染をする事になったとき、担当した環境省の手が回らず、業者の言い値で大量発注し、多重下請構造で実際の作業にあたった労働者には、積算単価の数分の1の賃金しか払われておらず、予算のほとんどが中抜きになった事例もあります。
総力戦体制で発生する事務作業をいかに効率的にやり遂げるかは、実はとても大事なことです。
うんまさにそう言いたいんだよ
財源がないわけじゃないだろって
金はある
人も引っ張ってこられる
ものも溢れてどこに何がどれだけあるのか把握出来る
ただ効率的に出来ないだけ
4日のEU運輸・電気通信・エネルギー評議会で各種許可の撤回は拒否されたのでまだ続きそうですね。
EU内当事国が納得する対策をするとは言っていますが、それだけの莫大な支出が出来るなら農産物にせよ海運にせよここまで揉めていないでしょう。
言うまでもなく、これは西側諸国の「ウクライナに対する兵糧攻め」ですね。
こんなの解決容易な些細な問題ですし、最前線の戦闘力に直接影響するのにアメリカ政府が黙っているわけは無いので。
結局、これまで散々と「正義の聖戦!ウクライナは我々と共にある!!」と派手に宣伝してしまったために。今更、西側から「やっぱり儲からないから手を引きます」とは言い出せないんですね。
なので、「支援する!支援すると言ったが、それはいつ届くとは言ってはいない・・・」みたいなやり方でウクライナ側を日干しにし始めたわけです。
国際外交とはこんなもんだ、と言って仕舞えばそれまでですが。
散々おだてて屋根高く登らせてからハシゴをはずす。
死んだ将兵は浮かばれませんね。
本当に仰る通りです。
ウクライナ兵が、南部攻勢で過剰に犠牲になったり、上層部の内紛を見ても浮かばれないと考えています…。
一部の日本人が、東アジア情勢で、ヨーロッパが一体となって台湾問題で支援すると考えている節があるんですよね。
マクロン大統領の中仏首脳会の発言、ウクライナへの梯子外しなどを見て、目を覚まして欲しいと思っています。
> 一部の日本人が、東アジア情勢で、ヨーロッパが一体となって台湾問題で支援すると考えている節があるんですよね。
いましたねぇ
「有事の際にはEU勢にも支援して貰う必要があるから、日本は一時的に手持ちの備蓄を削ってでも弾薬や装備を早急に渡すべきだ!」と声高に叫んでた人達が
ウクライナでも実証されてましたが、ぶっちゃけ初動を何とか凌げなければ諸外国からの支援なんて全く期待できない訳だし、そもそも論で(来る宛もない)欧州からの支援が到達する頃には大勢は決した後でしょうしね…
> 一部の日本人が、東アジア情勢で、ヨーロッパが一体となって台湾問題で支援すると考えている節があるんですよね。
いましたねぇ
「有事の際にはEU勢にも支援して貰う必要があるから、日本は一時的に手持ちの備蓄を削ってでも弾薬や装備を早急に渡すべきだ!」と声高に叫んでた人達が
ウクライナでも実証されてましたが、ぶっちゃけ初動を何とか凌げなければ諸外国からの支援なんて全く期待できない訳だし、そもそも論で(来る宛もない)欧州からの支援が到達する頃には大勢は決した後でしょうし…
マキャベリの君主論に曰く。
「傭兵は、勝てそうな戦いには意気揚々とやって来て高額の分前を要求するが、負けそうな時には真っ先に逃げていく。すなわち,どっちにしろ役立たずで有害」
国防を他国に依存する国家の末路がこれですよ。
日本は他山の石とすべきですね。台湾有事なんて極東版ウクライナですから。
同時にマキャベリは、非貴族階級ながらも祖国フィレンツェを憂いつつ実際に行動を起こし、短命には終わったものの自国民による国防軍を組織しましたね。最終的には彼は失脚させられ、祖国はトスカーナ大公国としてスペイン傘下の属国となってしまったものの、マキャベリの論そのものは正しかった。
ワグネルという傭兵によるバフムートの攻略から、徴兵と志願兵を組み合わせた国防軍の増強によりアウディーイウカを攻略しようとするロシア軍はまさしく、“君主論”の道を行く。
善悪を別にして、チェーザレ・ボルジアをマキャベリが称賛しましたが、ウラジミール・プーチンのことも、マキャベリは恐らく称賛すると同時に、敵国の君主であることが悪夢であると嘆くでしょう。ルネサンス時代に例えるなら、メフメト二世やセリム一世のような“東の専制君主国家”による軍事的脅威なので。共和政体の市民国家にとっての宿敵と言えます。
お2方の仰る通りです。
日本の歴史を思い起こしても、ヨーロッパから見たら極東(東の端っこ)の遠い国なのですから…。
『日露戦争』イギリス派兵なし。お金の協力(貸与)・情報提供・石炭などの優先販売
『第一次大戦』日本がヨーロッパに陸軍派遣を拒否。後半お付き合い程度に海軍派遣
『第二次大戦』日独お互いに、まとまった部隊派遣できず
日本の現在、ヨーロッパに派兵・援助する議論すらないでしょうし、逆に援軍・援助を前提にしているのは本当に理解できないんですよね。
マスコミ報道のプロパガンダから、目を覚ます事を願っています…。
キーウ在住の日本人のジャーナリストがウクライナに防空兵器送るべき、それが日本の国益とか言ってたけどそんな余裕は日本にない。
この戦争で北と露が急接近してしまったので北はミサイル技術をさらに高める可能性があるのに。
この人にとっちゃ日本の防空よりキーウの防空のほうが自分のためなんだろうけど。
仰る通りで、日本の装備に余裕はないですし、国益になりません。
日本は、ロシアの東端、隣国な訳です。
ウクライナ支援を明確にして、デメリットも引き受けている事に、もっとウクライナは感謝すべきです(12月7日 追加支援6600億円発表してますね)。
独仏英のように、ロシア国境から離れた遠い国・核保有国(核シェアリング国)とは違う訳です。
ウクライナは、貿易や歴史的に何の関係もない訳ですから(日本にネガティブな事はある)、都合のいい時にだけ擦り寄ってくることに辟易し始めています。
古いSAMもそれなりに役に立つというのも証明されてしまいましたしねえ。
更新分を送るのも躊躇われますわ。
ポーランド、スロバキアにハンガリーも参戦したようだな
次はルーマニアかな?これで完全封鎖となるが
モルドバは、どちらを選ぶのでしょうね。
EUの一員でもなく、NATOの一員でもない、“元ソ連構成国”であるあの国は、非常に危うい立ち位置にいる。
それどころではない(ので中立が許されなければ有利な側に付く)としか言えないのでは。
モルドバは今戦争の避難民流入を受けての非常事態宣言に始まり、移民問題及びロシアによるものであろう扇動工作で急速に治安が悪化する中、国家だけでなく民間にまで及ぶインフラの制限,配給,厳戒態勢と諸外国からの支援でどうにか生き延びた、もとい持ちこたえることが出来ました。
しかし国家規模に比して多過ぎる難民が雇用,住宅,治安,福祉など社会の全般に悪影響を及ぼし続けている状態に変わりはなく、予断を許さぬ状態。
加えて今回の記事にも繋がることですが、ウ国産品の通過(とモルドバ産品に偽装することでの規制回避)に使われていたためルーマニア等から巻き込み規制を受けるなど対外的な環境すら悪化の一途を辿っています。
過去や未来に必要以上に思い悩む余裕など無いかと。
元はといえば、ウクライナから近隣支援国に石投げてのこの有り様なんだからまあ仕方がないわな
ポーランドへのSAM誤射事件といい、「自業自得」以外の言葉が見つからないわ
ドイツとポーランドの五年だ、いや三年だってやり取りは、ロシアの侵攻を自分たちで食い止める方向にシフトしたってことなのかね
ワガママばっかいうウクライナは見捨ててロシアが肉を貪ってる間に、こっち来たらブチ頃せる体制を万全にしておこうと。ポーランドもまあ、また亡国だなんて嫌だろうしなあ
これ、ウクライナとロシアが一年以内にケリがついても、その後に更に凄惨で徹底した戦争が起きそう……
テキトーを言いますが。
ウクライナ側から国境までトラックを出して、積み替えて搬入しては(笑)。
あるいは、荷物に優先順位をつけて4tトラックに積み替えては(笑)。
スト破りみたいな方法ですが。スト破りも禁止はされていないと思います。
既にそれをやっており、それも大問題になっていますね。
・単純に人数と手間がかかるので輸送費が跳ね上がる
・人道支援物資だと申告して通り抜けようとするが、中身はもっと輸送単価の高いものを積んでる書類偽造が横行
なんにせよ、問題解決にはなってないようです。
ご教授ありがとうございます。
滞貨処理と権利交渉の並行作業なのですね。
双方、特にウクライナ側に言えることですが、
バカと言われるかもですが、嘘は良くないですね。
交渉が進みませんから。
実際、さらにややこしい話として。
じゃあポーランドの業者に任せたらどうか、というと。ポーランドの業者も全く信用できないんですよ。
なにせ、積荷の中のドローンや武器弾薬などは、1個抜いて闇ルートに流せば軽く彼らの月収何ヶ月というカネになるので。それがトラックに満載されて数百数千と流れてくるんですね。
流石に積荷を全部盗むのはマズイとしても、1個2個抜いたところで誰にも分かりません。
と、積み替えのたびにその場にいる連中が考えるのですね。
そして運送業は、当然バックにマフィアがおりまして。その裏に政治と結託したオリガルヒがいる。
めちゃくちゃな状況なんですよ。米軍から湯水のように滴り落ちてくるカネと兵器をめぐって、アリのように有象無象が群がっている構図です。
何としたものでしょうか。
権利交渉はさておき、
必要なものはあるでしょうし。
大きなものでなければ、
CH-47でも運べるでしょうか。
国境を跨ぐ形あるいは国境をに接してウクライナ側に
NATOか米国のヘリコプター飛行場が出来れば良いのかな。
荷受けは発送元各国のNATO基地でしてもらう形で。
防空はウクライナに責任を持ってもらう形で。
もちろん、真に必要ならアメリカはそうするでしょうし、そうする能力は必要以上に大量に保有しています。
が。
アメリカ軍の装備と人件費って、ものすごく高いんですよ。アメリカ人の人件費に、軍事基準の安全性能と、武装と装甲とその他もろもろを一緒に移動するわけですので。
それを誰が負担するのか問題がありまして。
これ以上米軍の予算から出したら、もちろんそれは他の砲弾や戦車の方に皺寄せが行きます。
無尽蔵に支援してもらえたのは、開戦後の熱狂の数ヶ月間だけなんですね。
今は予算という名の現実と向き合う冷たい時間が始まっています。
単純に考えて、ウクライナの運送業者が自由にEU内に入り込んで運送業務を行い、それによってポーランドその他の業者が被害を受けているのが原因なので、ウクライナとしては輸入を再開させたいのであれば「即刻ウクライナに与えられた自由運行権を手放し、全て国外の運送業者に任せる」だけで解決し、必要な物資の流通も再開されるだろうに。
何故ここまで頑なにそれを拒否するのか理解に苦しみます。
国外の業者に頼めば経費は高くなるかもしれませんが、今現在の迂回路を通って細々と密輸まがいに運び込むよりは安くなるはずなのに、ナゼ?という所で。
考えるにウクライナ国内のオリガルヒ(ゼレンスキーの後ろ盾でもあるオトモダチ)の利権は絶対に手放せないから、なんじゃないかと思ってしまいます。それほどに不合理に頑なにセルフ制裁をする理由が無いからです。
オリガルヒの利益、それによる政権の利益、頭を下げたくないというゼレンスキーのプライド。
前線の兵士や国民生活よりも、そんなものの方が高いとなれば、最早国を動かす政権としては終わっているとしか思えません。
一度手に入れた権利を他国の圧力で手放したとなれば、それは関連業界や一部国民にとってただの外交的敗北となってしまいます。またEU圏との摩擦は陸運に限った話ではないため、明確な外交的敗北の前例が出来てしまった際に他業界へと飛び火するリスクもあるでしょう。
EUへの妥協を重ねて民衆に不満が蔓延したところでウクライナの現在の政治体制であれば押さえつけられると言ってしまえばそうですが、政権として選びたい選択肢ではないはずです。
去年の段階でしっかりとした制度作りをするべきでしたが、貰えるものなら限界まで貰いたいウクライナ側とスピード感や連帯を演出したい(それ自体は大事な要素ではあるのですが)EU構成国の一部の思惑が悪い形で重なったのか、このような状態になってしまいました。
>しっかりとした制度作りをするべきでしたが、貰えるものなら限界まで貰いたいウクライナ側とスピード感や連帯を演出したいEU構成国の一部の思惑が悪い形で重なった
「オリンピック村」や「ワールドカップ村」と同じような進行と弊害が見える思いです。
利権と宣伝広告が先走りしてしまい、“運用とその後をどうするか”の取り決めが十分にされないまま走り出すと、後で凄まじい軋轢、責任の押し付け合い、不良債権化に発展してしまう。
その手の国際的な力関係を現時点でより重視するとか。
仮にそれが理由であれば、今のウクライナにはそんな時間も物資も余裕が何にも無いのに、現実無視して政治的な力関係を重要視するとか。
正直「何考えてるんだろうねぇ?もしかして現実見えて無いバカなの?」と言いたくなります。
ゼレンスキーは、地面に寝っ転がって手足ばたつかせでいればオモチャを買ってもらえると思っている子供なんでしょうかねぇ(笑)
まあそれで滅びるのはウクライナの勝手ですし、悪手を積み重ねて敗北までの時間を縮めているだけですが、国民が哀れです。
ウクライナ国民が可哀そうってのが理解できないんですよ
可哀そうなのは親露派とされる人だけで、親欧米派は政権と同罪です
「ロシアから離れたい?離れられない? なぜ揺れるモルドバ?」ってタイトルの記事みると、旧ソ連諸国の親欧米派ってのが何者か分かりますが、まともじゃない
これはモルドバの出来事ですがウクライナも同様です
親欧米派「資金面で支援をしてくれるのは誰だ?EU、ルーマニアだろう!ロシアが何をした?ガスの値段を高くしただけじゃないか!」
この文章みるだけで分かりますが旧ソ連諸国の親欧米派ってのは末端の庶民までゼレンスキーの同類ですよ
これまでのロシアの経済支援に感謝せず値上げしたから憎いとしか言わない
西側に行きたい理由が、西側のほうが経済支援してくれそうって西側もこんなの仲間にしたくありませんよ
対する親露派「面倒を見てくれたのはロシアでしょう!ルーマニアではない!」まともな感性すぎる
生活が苦しいのは全部周りのせいだ。自分は悪くない。って人たちがロシアを憎いといって西側に行きたがるので親欧米派と呼ばれてます
ロシアに責任転嫁して逆恨みしてるだけで、欧米を好きなわけじゃないんだから欧米にも感謝しませんわな
そんなのが国民の過半数いて政権とれちゃうんですよ ウクライナって地域は恐ろしいでしょう?
政権がおかしいだけで、ウクライナ国民は被害者というのはロシアの二年前の認識と同じですね
ウクライナ国民に罪はなく、悪しき政権を打倒すれば、ウクライナ国民からパンや花束で歓迎されると思ってた
占領地でその認識が間違いだったことに気づいて悲劇が起きてしまった 国営メディアは再教育の必要性に言及
ゼレンスキーが悪いだけならロシアはここまで方針転換しないでしょう
あと二年経てばロシアの認識に追いつくのでしょうか
来ましたね。封鎖回避の一手。
管理人さんにお手間をかけたくないのでリンクは貼りませんが、
ポーランドとウクライナの間を走る無蓋車にトラックを載せて走る動画がXに上がっていました。
数を数えた人によれば13台のトラックが貨車の荷台に載せられていたそうです。
現在の検問所の通行制限は1時間あたり2台までなので、
ほぼ6時間相当のトラックを送ることができたようです。
現場は何とか滞留をどうにかしようと足掻いているのでしょうね。その努力には頭が下がります。
しかし、根本問題が解決しない限りは次々に誘発されていくのが厄介です。
・無蓋車はどこまでトラック群を運び、どう帰ってきて、次のトラックを載せるのか。(運転手の体力と賃金も)
・優先順位はどうするのか、運び先ごとにまとめるのか、同じ積荷でまとめるのか。(誰が責任を持って決めるのか)
・無蓋車が問題に見舞われた場合、誰が責任を追うのか、その場合、トラックの運送保険はどこまで適用されるのか。
ロシア産原油のタンカーとG7制限制裁でもそうでしたが、物流問題は常に保険業とセットですから、“封鎖による遅延は保険の適用外”とか言い出されると、またぞろ際限がない訴訟問題が吹き荒れることに。この問題、とことん拗れて尾を引くのではと危惧します。
一手とは言えないと思う
列車輸送の費用が余計高騰するだけでしょ、現状でも高いとは言えフルに近い輸送量だし、なんならトラックのスペース分無駄が出る、あとはコンテナより割高かな、車を貨車に乗せて固定するのって結構手間だよ、ワイヤーみたいなので固定するしかないし
こんなその場しのぎの解決方法なんて、ポーランド側を怒らせるだけ、ちゃんと交渉で解決しろよ
>過去にアメリカが支援した大祖国戦争のソ連、日中戦争の中国、朝鮮戦争の韓国、ベトナム戦争の南ベトナム、アフガニスタン紛争のムジャーヒディーン、コソボ紛争のコソボ、シリア内戦の自由軍やクルド勢力
このなかでゼレンスキーと違ってまともだった勢力はどれだけあるのだろう
アメリカが支援した勢力は現役ではまずイスラエルのシオニスト政権が挙げられますね。
あと、キューバの反革命勢力やら、ポルポト政権やらピノチェト政権、マルコス(父)政権やら南アのアパルトヘイト政権とか
ろくでもないのが多いなあ、あっさり手を引いたら一気に崩壊する感じ
アメリカが支援する勢力が最終的に敗北する割合が高すぎると思うんですよね。
所詮安全な北米大陸から火遊びしてるだけの連中ですよ。付き合わされる方は堪った物じゃ無い。
日本のマスコミ様はこういうの報道しないのかね