欧州関連

地獄のような連射で消耗するウクライナ軍の砲兵装備、フランスがCaesarを追加提供

フランスのルコルニュ国防相は新たに12輌のCaesarをウクライナに提供すると発表、デンマーク提供分と合わせるとウクライナは新たにCaesarを31輌も手に入れることになり「地獄のような連射」で消耗した砲兵戦力の回復に役立つだろう。

参考:Франция передаст Украине еще 12 САУ Caesar

150人のフランス人専門家をポーランドに派遣してウクライナ人の訓練も支援

ウクライナ軍はロシア軍との火力差を埋めるため西側製の榴弾砲や自走砲を酷使しており、仏メディアは「我々が提供したCaesarは地獄のような連射で消耗して18輌中17輌(残り1輌はロシア軍の無人機で破壊)がメンテナンスを必要としている」と報じていたが、フランスは新たに12輌のCaesarをウクライナに提供すると発表した。

出典:Mil.gov.ua/CC BY 4.0

ルコルニュ国防相の説明よればCaesar12輌の提供に加え、150人のフランス人専門家をポーランドに派遣してウクライナ人の訓練(月600人/依然は仏国内で訓練を実施)も支援する予定らしいが、引き渡し時期については明確にされていない。

因みにデンマークも第1旅団を再編するため調達した19輌のCaesarを「全て提供する」と1月に発表しているため、ウクライナは新たにCaesarを31輌(17輌のメンテナンスが終われば計48輌になる)も手に入れることになる。

追記:英国の首相官邸(ダウニング街10番地)もウクライナへの戦闘機提供を否定、ポーランド国防省も「F-16提供を議論していない」と発表、ギリシャのミツォタキス首相はレオパルト2のウクライナ提供について「国の防衛に不可欠なので絶対に手放さない」と言及、オーストリアとハンガリーはウクライナに武器提供を行わないことで合意した。

関連記事:ウクライナ軍の自走砲や榴弾砲は地獄のような連射で消耗、保守体制が課題
関連記事:続々と発表されるウクライナ支援、デンマークは保有するCaesarを全部提供

 

※アイキャッチ画像の出典:public domain カエサル6×6

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コメント

    • 戦略眼
    • 2023年 2月 01日

    ギリシャは、トルコと共にロシア製防空システムを提供しなさい。
    オーストリア=ハンガリー帝国は、こんなところで足並み揃えず、ユーロファイターを提供しなさい

    9
      • nachteule
      • 2023年 2月 01日

       CAESERの生産能力考えたら有り得ない状況だと思うけどネクセターの生産環境変えたのかしら。

      2
      • 名無し
      • 2023年 2月 01日

      ギリシャ「見返りは?」

      9
    • uralT72
    • 2023年 2月 01日

    話の本筋とは関係ないが、「AHSクラブの砲身が折れたのは韓国製の車体のせいwww」みたいな事言ってる馬鹿にはウンザリするわ。

    14
    • 成層圏
    • 2023年 2月 01日

    補給やメンテも含めた総力戦みたいになってきたな。

    9
    • あああ
    • 2023年 2月 01日

    供与から数ヶ月経つも撃破は1両だけで後は耐用限界超えなら装輪車載式の残存性の高さを証明してる。逆にカエサルより初弾が早い装軌装甲式のほうが撃破が多いのは自走速度で劣り、行動範囲の狭さが原因だろう。
    やはり榴弾砲は装輪車載式が正解だが、次は車載式での中身の問題だ。カエサル6輪は空輸性の代償で長期の連続任務には向かない。これが新たに供給される新型8輪式が砲身命数も砲架も同じでも車体が違うと継戦でいかに変わるか。
    装輪車載式は見た目はどれも同じで実力差も分かりにくい上にスペック論争の大半は発射と撤収の速度の話になりがちだ。しかし実運用では砲身命数を超えても撃ちまくる事になり既定メンテも無い事もある。その際は余力が試されるがそれこそが実戦証明だろう。

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