欧州関連

不正が相次ぐウクライナの軍事委員会、今度はドニプロの軍事委員長を拘束

ウクライナ軍を人的面で支えるのが動員対象者を軍に送り込む軍事委員会で、不正が発覚したオデーサ州とリヴィウ州の軍事委員長が拘束されてしまったが、ドニプロペトロウシク州の軍事委員長も拘束され、動員免除のホワイトチケットを販売していた可能性がある。

参考:За час воєнного стану придбав майна на 350 000 доларів США: на Дніпропетровщині провели обшуки в обласного воєнкома
参考:Смачно їсти, міцно спати!
参考:Привласнили зібрані для ЗСУ майже 10 млн гривень: у столиці перед судом постануть члени злочинної організації

ゼレンスキー大統領が「本当に残念な結果だった」と述べているので、今後も軍事委員長や軍事委員会が絡む不正が沢山出てくるだろう

ロシア軍との戦いを人的面で支えているのが「登録済みの予備役」と「18歳以上から60歳未満までの全国民」を強制的に動員できる総動員法で、動員対象者を軍に送り込む一切を引き受けているのが各州の軍事委員会なのだが、このプロセスには非常に多くの問題が潜んでおり、その一つは動員対象者を軍に送り込む軍事委員会側の不正だ。

出典:Державне бюро розслідувань 拘束されたオデーサ州のボリソフ元軍事委員長

オデーサ州のボリソフ軍事委員長は戦時中に家族名義で高級外車やスペインの不動産を購入していたことが発覚、この購入にかかった計1億5,100万フリヴニャ(約6億円)の資金をどこから捻出したのか合法的に説明できず、動員免除のホワイトチケットを販売した疑いも浮上、軍人は戒厳令下の出国が禁止されているにも関わらず「嘘の申告」で家族ともに出国し、モルドバ、トルコ、セーシェル、スペインの巡る約1ヶ月間の海外旅行に出かけたことも発覚し、ボリソフ委員長は逃亡したものの捜査当局に見つかって拘束された。

ゼレンスキー大統領はボリソフ軍事委員長の不正を受けて「全ての軍事委員会をチェックしろ」と指示、先月25日に不正調査の暫定結果を受けた大統領は「本当に残念な結果だった」と述べていたが、27日に「覚醒剤を販売した罪」と「これを告発しようとした部下をバットで殴って謝罪を強制した罪」でリヴィウ州のルトゥシュク軍事委員長を拘束、さらに1日には35万ドル相当(約5,000万円)の不正蓄財でドニプロペトロウシク州のピカロ軍事委員長を拘束した。

国家警察は「どうやって35万ドル相当の資産を手に入れたのか」を明かしていないが、ドニプロの地元メディアはピカロ軍事委員長の「黒い噂」を以前から取り上げており、どうやら健康問題で予備役送りになる予定だったピカロ大佐はあらゆる不正を駆使して「ドニプロペトロウシク州の軍事委員長に就任するため書類」を手に入れ、ロシアとの戦争が始まると軍事委員長の立場を活かして動員免除のホワイトチケットや出国許可を販売していたらしい。

地元メディアは「ホワイトチケットは3,000ドル(約43万円)から5,000ドル(約71万円)、出国許可に必要な書類は7,000ドル(約100万円)で、この数字は誰もが耳したことがあるだろう。これらの書類販売に各地区の軍事委員会とピカロ軍事委員長が関与しているのは明らかなのに法執行機関は不正に目をつぶっている」と指摘していたため、ピカロ軍事委員長は動員免除や出国許可を販売した罪でも起訴されるはずで、この不正にドニプロペトロウシク州の軍事委員会自体が関与している可能性すらある。

どちらにしてもゼレンスキー大統領が「本当に残念な結果だった」と述べているので、今後も軍事委員長や軍事委員会が絡む不正が沢山出てくるだろう。

因みに軍事委員長関連の不正しか取り上げていないが、軍事委員会関係者、最高議会議員、州議会議員、市議会議員が関与する不正も日常茶飯事で、31日にはスームィ市議会議員がキーウとドニプロペトロウシクに慈善団体の事務所を開設、企業にウクライナ軍支援のための寄付を要請し、集めた約1,000万フリヴニャ=約3,800万円の0.5%(約19万円)だけを軍に送金して残りを懐に入れていた事件が発覚している。

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※アイキャッチ画像の出典:Національна поліція України

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コメント

    • たむごん
    • 2023年 8月 02日

    ゼレンスキー大統領、汚職摘発に本気で取り組んでいるのですね。
    外国援助の条件になっているため、ウクライナの死活問題になっていますね。

    ウクライナは、総動員かつ出国禁止にも関わらず、国外に若者がいる事を不思議に思っていました。
    もちろん、禁止令が出る前に出国した人もいると思うのですが。

    国外出国した避難民、国内の動員免除者のうち、どれくらいの割合が、不正を行ったのか気になります。
    金かコネのある人が、上手く便宜を図ってもらっており、平等でない事が明るみになっていますね。

    33
      • 理想はこの翼では届かない
      • 2023年 8月 02日

      死活問題と言うか、支援者側からすると記事末の慈善団体の話のほうが大きいのですよ
      寄付金や支援金が本当に正しく行き渡って正しく使われているのか?という疑念はありましたが、はっきりと出されると支援する気が失せますので
      >集めた約1,000万フリヴニャ=約3,800万円の0.5%(約19万円)だけを軍に送金して残りを懐に入れていた事件が発覚している

      寄付金・支援金が着服されるんなら「支援なんかするか、お前らで好きにやってろ」と言いたくなります

      22
        • たむごん
        • 2023年 8月 02日

        ウクライナは、汚職の多い国・旧共産圏くらいで考えてましたが…さすがに99.5%は、横領しすぎですね。

        中国の反腐敗運動で、習近平が権力基盤を固めたことを思い出しました。
        ゼレンスキーは、さらに就任当初から権力基盤が弱いため、何も進めない状況が続いていました。(政治家ではないので当然ですが)

        コメント欄で、野党と地方軍関係者の繋がりが強いという事で、自分の側近の汚職摘発(大臣など)と差をつけていれば権力闘争を行っている側面もありそうです。

        6
          • 古銭
          • 2023年 8月 02日

          現状では与党関係者と扱いの差があるかは判別出来ないですね。
          逮捕されて罪状がつまびらかにされる段階まで進まない限り、印象論になってしまいますので。

          今戦争の前からウクライナの反汚職闘争は続いていますが、現与党議員や選挙協力者のケースだと疑惑・部下の監督不行き届き・騒動で生じた組織に対する悪影響への懸念で辞任が多いです。あるいはなんやかんやあって党除名。これだけだと黒扱いは出来ません。
          野党や国営企業、新興財閥、官僚やその他政府組織出身者だと辞任だけでなく逮捕者も多いですが、これもお国柄を考えれば実際に黒な人々ばかりでしょうし。

          個人的には、組織を問わず不正追及に熱心だったレロス議員が(彼の手法そのものには問題も感じますが)与党から除名された上、今年に入って本会議出席停止処分を受けたあたりは残念だと感じています。

            • たむごん
            • 2023年 8月 02日

            側近は、辞任ですまされています。
            かなり怪しいと思うのですが、まだグレーということでしょうか。(続報は把握していません)

            ゼレンスキーが、側近の汚職を明確にするかのか、その際に逮捕するのか注目しています。

            10日間の海外バカンスで、ウクライナの国会議員ユーリイ・アリストフは、逮捕されてますからね。

            =============
            33歳のティモシェンコ氏はゼレンスキー大統領の選挙戦に携わり、2019年から大統領府副長官を務めていた。ロシアによる侵攻時に複数のスポーツカーを運転していたとして国内メディアから批判されていたが、同氏は不正を否定している。

            ウクライナ検事総長はシモネンコ氏が解任されたと発表した。「本人の希望」という。ロシアと戦争中にもかかわらず、正月にスペインで10日間の休暇を家族と過ごしていたとメディアで報道されていた。

            リンク

              • 古銭
              • 2023年 8月 03日

              ティモシェンコ氏は大統領府副長官時代の職務能力に文句をつけられることは多かったですが、それよりは過去の同規模工事と比較して予算が三倍になった大建設プロジェクトへの関与などが気になる人物でしたね。
              とはいえ1月の辞任ラッシュはあくまで対汚職キャンペーンが始まるのと同時期に起きただけなので、黒とは言えません。

              アリストフ議員はまだ刑事訴訟の手続き開始だけだったような。
              水産物や飲食店業界の大物で選挙前からゼレンスキー大統領と会社を共同設立するなどしていたビジネスパートナーであり、家族ぐるみの付き合いがあり、人によっては彼らが幼馴染だとする情報もある人物です。
              コロナ禍の頃に自身の経営する飲食店で政府の防疫指針を守らなかったり、やはり海外に出かけていたりとの疑惑があったり、自身の側近の醜聞を取り扱ったマスメディアにちょっとした”注文”をつけたと言われたり、お国柄日常茶飯事で小さなことではありますが、問題と無縁といった方ではありません。

              今回のアリストフ議員のスキャンダルは正直なところ違法出国に関する虚偽の報告だけであり、大衆感情を抜きにすれば重く扱うものなのかとは思いますが、SBU元長官のバカノフ氏や前述のティモシェンコ氏のように辞任だけで済むかどうかは気になるところですね。

              シモネンコ元副検事総長は汚職容疑者の捜査管轄を勝手に古巣のSBUへと移したことで揉めた人物ですが、与党出身者ではありません。その汚職容疑者も昔は対汚職やってたましたが、これはウクライナではよくある牧歌的な光景です。

      • 朴秀
      • 2023年 8月 02日

      本気で全員逮捕するならゼレンスキーも捕まるんじゃね?

      >集めた約1,000万フリヴニャ=約3,800万円の0.5%(約19万円)だけを軍に送金して残りを懐に入れていた事件が発覚している
      正直これは本気で見たくなかった。
      でも現実なんだよなこれ。

      6
    • 拓也さん
    • 2023年 8月 02日

    スームィ市議会議員の中抜きエグすぎて笑えない。さすがに0.5%だけ送るってのはバレると思わなかったのか? 最近このような不正がたくさん発覚するのはウクライナの自浄にも繋がっていますがここまで多いと再発防止はなかなか難しそうですね。

    41
    • gepard
    • 2023年 8月 02日

    「市議会議員開設の慈善団体が企業にウクライナ軍支援のための寄付を要請し、集めた約1,000万フリヴニャ=約3,800万円の0.5%(約19万円)だけを軍に送金して残りを懐に入れていた」
    →全てのケースがそうではないだろうが本来の目的に0.5%しか使われないとはウクライナの腐敗は想像を絶する。

    28
      • マタキン
      • 2023年 8月 02日

      旧全裸中年男性こと小泉さんらが言うように、えげつないまでの不正は旧東側の伝統芸でもある
      今は押入れの長年溜まった腐敗物を掻き出してる最中だからその絵ずらが醜悪になるのは仕方ない
      不正の詳しい内容まで報道されて刑事手続きをとってる分、何もわからないロシアよりはマシだろう
      不正の報道が無い国=それだけ不正が少ないと思うピュアな人はここには居ないだろうが

      12
    • BBQ
    • 2023年 8月 02日

    旧東側諸国は真面目に仕事しつつ真面目に汚職するのが当然だと思っているので根本的な感覚が西側と違うのでしょう。
    中途半端に膿を出し切ろうとして幾度となく失敗しているので、戦況が膠着したこのタイミングで相次いで汚職報道が出てくるのは世論分断の意図を感じますね。

    10
      • 古銭
      • 2023年 8月 02日

      地方軍関係者は現野党との繋がりが深いですからね。

      8
      • 鼻毛
      • 2023年 8月 02日

      摘発ついでに作戦の停滞から目を逸らさせようとしているのかもしれないですね。

      2
    • アイスノン
    • 2023年 8月 02日

    ロシアより先にウクライナが内輪揉めで崩壊しそう…

    21
      • 拓也さん
      • 2023年 8月 02日

      まあ政治的な意図も感じますしウクライナよりもロシアの方が腐敗が酷いので不正自体は大したことはないと思いますがこの白昼に晒された現状をウクライナ国民がどう受け止めるのかは興味がありますね。

      25
      • TKT
      • 2023年 8月 02日

      ウクライナを支援していたイギリスは、ボリス・ジョンソンも議員を辞めて、ウォレス国防相も辞める予定で、ある意味すでに崩壊状態と言えます。

      アメリカもレンドリース法が廃止されそうな10月以降のウクライナへの支援はどうなるかわからない、・・というかほぼ確実に縮小するでしょう。

      ゼレンスキ―大統領を広島に招いた日本の岸田首相も、秘書官の息子と健康保険証の問題で支持率が下がる一方で、危うい状態です。金利も上がります。

      日本がウクライナに出した金も、着服されているかもしれません。日本人義勇兵も部隊を辞めたりしています。

      18
    • もち麦
    • 2023年 8月 02日

    誰かにとっての正しい利害関係の再構築が戦争や汚職。
    そういう認識が無いと不正というものはコソコソやるもんだと思うんだろな。

    自分も人の事は言えないな。最近まで、靴下にゴルフボール入れて振り回すとお金もらえるなんて知らなかったし。

    20
    • XYZ
    • 2023年 8月 02日

    不正はどこの国でも有史以来発生していました。
    大事なのは不正をきちんと摘発し続ける事です。
    また、摘発した不正をきちんと報道する事です。

    ロシアでも膨大な戦費が動いている状況ですから、当然甘い汁を吸おうと不正はあると思われますが、表面化していないところに闇を感じます。

    17
      • たら
      • 2023年 8月 02日

      不正がない国なんて存在しないですからね。不正が発覚することは透明性の証です。

      14
      • 朴秀
      • 2023年 8月 02日

      不正が原因でロシアが崩壊したら爆笑するけど
      西側が全力支援しているウクライナがこんな有様なのは不快でしかないわ

      もっとも一番怒りたいのは徴兵されたウクライナ人男性だろうけどな

      4
      • ペコペコ
      • 2023年 8月 03日

      しかしウクライナは単に役人の不正というレベルを超越しているように見えます
      組織的な薬物の売買や数億単位の蓄財はもはや役人の皮を被ったマフィアと同等です

      3
    • ななし
    • 2023年 8月 02日

    汚職した連中は一兵卒として最前線に送り込めばいい

    19
      •   
      • 2023年 8月 02日

      前線に行けばロシア軍に情報売って稼ぎだすだろうな

      13
    •  
    • 2023年 8月 02日

    サラッと記事を見た際は0.5%を抜いたのか~と思ったら
    99.5%を懐に入れた話で魂消たわ…

    23
      • 1.44スキー
      • 2023年 8月 02日

      これ、あまりにも極端過ぎんか
      まだ軍に30%台くらい送ってたらと思ったけど、0.5%って…ほぼ無いに等しいじゃないか…。

      10
      • マタキン
      • 2023年 8月 02日

      旧ソ連諸国で0.5%抜いただけなら「ちゃんとやってる」方に分類されそう

      16
      • 匿名
      • 2023年 8月 02日

      多分入金した記録自体があれば入金額はどっかの段階で改竄できる仕組みなのかな?
      そうじゃないとここまで極端なことしないでしょうし

      2
    • 2023年 8月 02日

    摘発された奴らは上納が足らなかったんだろうな。

    13
      • Natto
      • 2023年 8月 03日

      警察にガサ入れされるお風呂屋さんじゃないんだから。

      1
    • kitty
    • 2023年 8月 02日

    しかし、一時的な拘束場所ではあるんでしょうが、ガラス張り、ちゃちなかんぬき鍵がジワる…。

    4
    • いなば
    • 2023年 8月 02日

    腐敗まみれだったウクライナという国が、戦争を経てちゃんとした国家に生まれ変わればいいですね。

    16
      • ぱんぱーす
      • 2023年 8月 02日

      戦後は復興支援に群がる良くない人たちが間違いなく出てくるんでしょうねえ
      完全に不正を防げなくとも、減らすための仕組みづくりは必須な気がします

      10
      • 開政
      • 2023年 8月 03日

      すでに手遅れですよ。

      1
    • さめ
    • 2023年 8月 02日

    ウクライナは元々汚職が跋扈していた国家だった
    ゼレンスキーは汚職撲滅等を旗印に人気を集めたが短期に根本的な解決ができるはずもなく
    そのような土壌に世界中から援助が集まれば、そりゃあねぇという感じ
    地道に継続的に汚職対策をすすめるしかないわね

    15
    • TA
    • 2023年 8月 02日

    国家はなぜ衰退するのかという本があるが簡単に書くと国民から収奪する国家は民がやる気を無くし、政治的にも混乱するので衰退する
    汚職が蔓延る国は伸びない

    11
    •  
    • 2023年 8月 02日

    動画のコメント欄でウクライナ人が皮肉を言ってる。

    「泥棒(警察)が泥棒(軍人)を捕まえただけだよ。警察署の駐車場の幹部の車は高級車だらけだよ。」

    17
    • ポンポコ
    • 2023年 8月 02日

    民衆の不満のガス抜きでしょうね。汚職もゼレンスキーを始め皆がやっているので、汚職の摘発は、政敵をやっつける道具でしょう。

    9
    • たむごん
    • 2023年 8月 02日

    プロパガンダに、日本人が踊らされてたんでしょうね。

    ウクライナは、そもそも汚職の多い国で、旧ソ連のエリート国です。(スターリン後は特に)
    ウクライナの東部や南部は、軍需産業・ロケット産業・核研究など科学技術の中心です。

    日本の一般人は、援助や寄付が盛り上がってましたが、ウクライナの汚職文化を知ってたら金払ってないでしょうね。
    日本ユニセフや赤い羽募金が、いろいろ炎上してましたし、日本人は汚職が嫌いですから。

    岸田も、気前よく金払ってますが、追跡調査やってるんですかね?(調査手段持ってるのでしょうか?)
    米軍物資は、もう横流しが問題になっていますね。

    8
    • Whiskey Dick
    • 2023年 8月 02日

    ※ウクライナの東部や南部は、軍需産業・ロケット産業・核研究など科学技術の中心です。

    ウクライナのロストテクノロジーのおかげで中国と北朝鮮兵器の性能が向上した。中国は自国のエンジン技術が低かったが、ウクライナの技術資料を参考にして西側と遜色ないエンジンを作れるようになった。旧ソ連が崩壊したときウクライナの技術資料と人材を西側で分捕っておけば良かったが、西側も軍縮していたため旧ソ連時代の高度技術・人材が野放しにされてしまった。
    因みに韓国が自前で打ち上げたロケットの液体燃料エンジンもウクライナの設計が元らしい。

    2
    • REM
    • 2023年 8月 02日

    それはそれとして戦闘で重傷したウクライナ兵の画像もあがってきてる。
    戦争中なら横領、売春、麻薬はどこでもあるけど規模はなるだけ小さくしなくてはならない。
    プリコジンなんてワグネルだけではなくウクライナ兵にも売春斡旋はしてたと思う。

    • class
    • 2023年 8月 02日

    スームイの件みたいな私利私欲でしかない汚職は論外として、
    ホワイトチケットの話は、国外に脱出したがるという需要が存在する限り、「供給」は無くならないでしょうね

    2
    • ウクライナ人の妻を持つ男
    • 2023年 8月 02日

    20年くらい前の話ではありますが、腐敗に関する当時のウクライナの状況を紹介します。ウクライナには何度も足を運んでおります。

    妻がまだ友人だったころ、日本に招待するために様々な書類を整える必要がありましたが、あらゆる役所やサービス業に対して賄賂が必要でした。賄賂がなくても最終的には手続きをしてくれるのですが、すべからく後回しされるので何カ月待たなければならないかわかりません。賄賂が一切不要だったのはクィーヴ(キエフ:カタカナの「キーウ」は現地の人に通じない発音だそうです。むしろカタカナの「キエフ」のほうが通じます。)の日本大使館のみでした。私は日本人なので現金での賄賂には非常に抵抗があったので、現金ではなく日本から大量に現地では手に入らない日本らしいお土産品を現地にもっていって、何か手続きが必要な際にはそのお土産品を渡して便宜を図ってもらうようにしていました。実際、クィーヴのボリスポリ国際空港では私自身が空港職員から賄賂を要求され、賄賂を払わなければ税関を通さないといわれ、仕方がなく現金を払いました。

    なお、当時は日本の土産品は非常に珍しかったようで、担当者は非常に喜び現金よりも効果があったように思います。

    妻にいわせれば給与があまりにも少ないので賄賂をもらわなければ生活できない。それが、昔はソ連やロシアにその後はIMFにおんぶにだっこのクライナ社会だと主張していました。賄賂社会は一般の人々ですらこのように深く浸透しており、政治家や軍人の上層クラスは完全に賄賂社会に浸かっているのです。

    妻はこの国には将来がないと見切って、日本人である私と結婚しウクライナから脱出することを決意しました。今戦争まで起こってしまったウクライナを見て、妻は自分には先見の明があったと言っています。

    13
      • ぱんぱーす
      • 2023年 8月 03日

      私も東南アジアで仕事をしていた時期がありますが、役所の手続きから郵便物を受け取るのまで何をするにも賄賂が必要でした。
      給料が少なすぎるためという理由も同じです。
      貧しい国はどこもそうなってしまうんでしょうね。

      4
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