欧州で進められている2つの戦闘機開発計画を統合すべきだという声は根強く、Guardianの取材に応じたエアバスのギヨム・フォーリ最高経営責任者も「3つの異なる戦闘機を購入した過ちを再び犯してはならない」と述べ、FCASとGCAPの統合を訴えた。
参考:Europe is unprepared for risks from Russia and Trump, says Airbus boss
既に日本は欧州のやり方に巻き込まれているため、何を考えて何処に向かうとしているのか理解しなければならない
欧州で進められている戦闘機開発計画はフランス、ドイツ、スペイン、ベルギーが参加するFCAS、英国、イタリア、日本が参加するGCAPに分かれており、軍関係者や産業界は再三「相互運用性、規模の経済、エコシステム、海外輸出などの面から両プログラムは統合されるべきだ」と訴えており、エアバスのダーク・ホーク氏は2020年6月「COVID-19でダメージを受けた欧州の経済状況でFCASとテンペストを同時に進めるのは難しい」「英国と欧州は戦闘機開発プログラム統合へ向けて話し合いを開始するべきだ」と主張。
ドイツ空軍総監のインゴ・ゲアハルツ中将も2021年6月「このまま行けば相互運用性の問題に直面したタイフーンやラファールの二の舞になる」と指摘して両プログラムは最終的に統合されるべきだと、タリア空軍のルカ・ゴレッティ参謀長も2021年11月「我々がテンペスト計画(現在のGCAP)に参加を決断したのはFCAS計画よりも大きな役割が果たせると思ったからだが、欧州が莫大な資金をよく似た2つのプログラムに投資することは考えにくく、最終的にテンペストとFCASを1つに統合するのが自然だ」と言及。
特にイタリアはテンペストプログラムに関する3ヶ国間協定(英国、イタリア、スウェーデン)に署名した際も「欧州間で無駄な競争を避け、世界市場で高い競争力を備えた次世代戦闘機を開発するためFCASとテンペストは統合される方が望ましい」と国防省発行のプレスリリースで述べており、開発作業が始まった現在でも両プログラムの統合を訴える声は根強く、Guardianの取材に応じたエアバスのギヨム・フォーリ最高経営責任者も以下の様に述べて注目を集めている。
“何十年も欧州は米国製ハードウェアに依存して産業基盤の衰退に拍車をかけている。英国を含む欧州諸国が購入したF-35、AH-64、CH-47、C-17、P-8、F-7等は全ては米国で製造されている。もし貴方(Guardianの英国人読者)が安全保障分野における主権を持ち続けたいと、将来的にも欧州地域で起こる事態を自らコントロールしたいと考えるなら、もっと欧州は(米国から)自立すべきで他国に運命を委ねるべきではない。兎に角、安全保障分野に関する大規模投資についての協力が欧州には欠けている”
“戦闘機ビジネスにおいては重要なのは規模の経済で、単独でも規模が大きい米国は1つ戦闘機しか購入しなかったのに、我々は3つの異なる戦闘機(タイフーン、ラファール、グリペン)を購入してしまった。それぞれのシステムがもつ強力な能力を統合するため英国を含む欧州諸国は協力しなければならない。安全保障環境が悪化しているのに我々が協力しなのは愚かなことで選択の余地はない。これは欧州が安全保障分野のプレーヤーであるか否かを決める決定的な瞬間だ”
要するに「大まかな目的や用途が似ているFCASとGCAPへの投資は重複し、アフォーダビリティ向上には規模を拡大してエコシステムを充実させなければならず、この部分で自ら競合関係を作り出すことはタイフーン、ラファール、グリペンの二の舞いになるだけ=米国に利するだけで欧州の自立に役立たない」という意味だが、既に両プログラムは開発作業が始まっているため物理的にFCASとGCAPを1つに統合すれば大きな混乱と実用化の遅れに繋がるだろう。
そのため統合を構成要素の共通化に留めるのが最も現実的と思われるものの、これもワークシェアの問題に直結するため簡単な話ではなく、どこまで両プログラムの統合が可能なのかは予想もつかない。
日本は装備品の共同開発や海外輸出を行わず割高な防衛装備品調達を容認してきた土壌があるため「欧州の国際開発に纏わる紆余曲折」を鼻で笑ってきたが、英国を含む欧州諸国はアフォーダビリティ向上と産業界の商業的機会を追求してきた土壌があり、既に日本は欧州のやり方に巻き込まれているため、彼らが何を考えて何処に向かうとしているのか理解しなければならないだろう。
結局、英国やイタリアがサウジアラビアのGCAP参加に前向きなのもアフォーダビリティ向上と商業的機会の追求であり、依然としてFCASとの統合話もくすぶっているため、日本が参加するGCAPに何が起こっても不思議ではない。
関連記事:サウジアラビア、GCAPへの参加協議は英国を通じて順調に進展している
関連記事:テンペストとFCASは統合されるべき、伊空軍参謀長の発言に関心が集まる
関連記事:相互運用性の確保が重要と説く独空軍トップ、欧州の戦闘機計画を統合すべき
関連記事:経済的に無理、英国と欧州の次世代戦闘機プログラム統合を訴えるエアバス
※アイキャッチ画像の出典:AIRBUS
GCAPですら船頭多くして状態なのにFCASまで合流とかもう空中分解フラグにしか見えない
F35は異なる使用目的の機体を1つの基本設計で済ませようとして、結果として開発費高騰と納期遅延を招いた。
日本とイギリスは空軍向けの航続距離の長い大型機が欲しい、フランスとスウェーデンは短距離離陸できる小型機が欲しい、といった様に各国の性能要求が異なるから設計を1つにまとめようとすれば失敗は目に見えている。
中国の様に電子機器やソフトウェアは共通設計として、異なる複数の設計を行うのはいかがだろうか。量産効果は多少犠牲になるものの、現代の航空機では電装系の費用比率が大きくなっているので、開発費用が掛かる部分は共用して異なるハードウェアとするのだ。若しくはエンジンを共用して単発機と双発機を作るのも良い。
>日本とイギリスは空軍向けの航続距離の長い大型機が欲しい
日本にとって航続距離の長い、弾倉が多い、拡張性が大きい大型機の
要求は絶対でしょうアメリカ、NATO軍のように多くの戦闘機を配備
するのは日本では不可能で中露を凌駕する小数精鋭しかないからです
>エンジンを共用して単発機と双発機を作る
それならGCAPとFCAS別々に開発したほうが成功率が高いでしょう
>電子機器やソフトウェアは共通設計として、異なる複数の設計を行うのはいかがだろうか。
それを提案してたのがテンペストだったんですよ。
「イギリスがテンペストを作りたい様に作るから参加国はそれをそのまま買ってもいいし一部改修してもいいしエンジンやレーダー置き換えてもいいし逆に部品だけ流用してもいいよ」という形。
まさしく量産効果はそこそこしか得られない代わりに仕様の悶着もほぼ起こらない。
なのでイタリアはGCAPとFCASを統合したいならテンペストの構想を引き継いで「完成したGCAP」をFCAS勢に持ち込んで「これベースにFCASやろーぜー」とでもいえばいいんじゃないですかね。
ダッソーとサフランにひき肉にされそうだけど。
GCAPは空軍の欲しい機体を作るプロジェクトで、FCASは国の面子と企業の利益を確保するプロジェクトと読み替えれば統合は不可能と判断したくもなりますよね。
仏独が面子を捨て企業のワークシェアで妥協できるなら統合は可能ではないでしょうか。
フランス人が主導権を放棄する未来は予想出来ませんが。
おフランスとしてはラファールが売れて絶好調なんで、他の計画は空中分解してもらった方が都合がいいでしょう。
要求と納期が最優先なのに開発スキームの組み上げで揉めている場合ではない
場合によっては日本だけで試作機を先に飛ばしてしまうくらいの気持ちで臨むべき
日本単独で試作機を飛ばせるのかしら。
最終的に「割高な防衛装備品調達」を容認することになって調達数が減りそうだけど。
冗談は顔だけにしろ
爆死フラグ
あれ?
先の欧州戦闘機計画では散々ゴネたあげく離脱したのは当のフランスさんじゃないですかね?
アンタ入れるとまとまるものも纏まらんのですよ
日本としては欧州の公共事業に付き合う理由が無いんで統合は拒否だな
対中対露を睨んで予算マシマシの上に期限も切ってるのに
下手するとGCAPからの撤退すらありえる
サウジが数百億ドル出せる言ってんだからBAE、RR、エアバスと欧州で仲良く標準機でもゆっくりと仕上げたらいい
政治や仕事割りで糞程泥沼な君らが纏まるのを待てるわけないやん
サフラン
ミーを忘れるなんてヒドイザンス
ダッソーとサフランは統合を望んでないどころかFCASからも離脱したさそうですし。
おフランスさまは混合経済の名残りで大企業には政府資本が入っている(産業構造も大企業寡占で中小企業が少ない西側では珍しい構造)
だから自国企業のゴリ押しが激しい
他の国だったら政府と特定企業の癒着と問題になるんじゃないかと思えるくらい
フランスが噛むと自国メーカー推しで間違いなく揉める
確かチュルボメカ使えとゴネてチュルボメカは結局潰れましたね
我々(=欧州)は、というクソデカ主語かと。
スウェーデンにはGCAP単発バージョン作って欲しかったんですけどね。
アビオとエンジンと操縦席周りとかだけでも共有あるいは縮小版を流用できればスケールメリットは出るし、欧州や南米では大型機より需要ありそうだし高等練習機としても使いやすそうだし。
場所ズレた…
ちなみに基地併設予定の佐賀空港も2000mの滑走路を東に500m延伸する計画の説明会があったり
民間需要とか普通に嘘じゃん
佐世保の岸壁工事や馬毛島など九州の要塞化はガチよ
「2000mの滑走路を東に500m延伸…」あんまり知られてないけど
佐賀駐屯地(35ヘクタール)に加えて西側の60ヘクタールも追加して巨大基地になる予定だから
滑走路延長+誘導路増設で九州の巨大航空拠点にしようとしてる防衛省の意図が透けて見える
ついでに長崎新幹線も佐賀空港経由にしておけば
有事の隊員移動や家族避難にも便利かも
日本としては欧州の公共事業に付き合う理由が無いんで統合は拒否だな
対中対露を睨んで予算マシマシの上に期限も切ってるのに
下手するとGCAPからの撤退すらありえる
サウジが数百億ドル出せる言ってんだからBAE、RR、エアバスと欧州で仲良く標準機でもゆっくりと仕上げたらいい
政治や仕事割りで糞程泥沼な君らが纏まるのを待てるわけないやん
まだ、交渉の段階のようですから。
日本がGCAPから抜けて、代わりにサウジアラビアをGCAPに入れれば良いのでは。
持ち寄った技術は、それぞれの元の持ち主が持ち帰る形で。
サウジアラビアが持っているのは、金だけ。
日本が欲しいのは、統合技術。
全く噛み合わない。
イギリスですら参加国増やして遅れたらぬけるの懸念しているのでないとおもう。
他のコメで言っておられた英議会の議事録をグーグル翻訳で読んだ限りで。
フランスの危険性?(独自性?)/日本の希望?/サウジの有り様
については正しく認識しているのかな、と思います。
最悪、センサー(AESA・他)技術について日本が独自のものを
持つならば、問題はある程度解決されるとして良い、とも思えます。
言うは易く実際は大変でしょうけど。
参加国が増えれば仕様・輸出・ワークシェア・分担金とかで揉めるし、エアバスが率先して利益抜きで戦闘能力向上に重きを置いて新型機に関わると言うなら説得力も増すけどそんな事はないよね?
イギリスの反応が見えませんが、同国が開発主導権にどれだけ固執するかでもありますね。
そもそも絶対的主導権を意図した結果がテンペスト・プログラムな訳で、日本の次期戦闘機とは要求仕様が近いことから同格でのGCAP共同開発に合意できたという経緯です。イタリアは技術共有と資金提供に見合った以上のサプライシェア確保が目的で、立ち位置はテンペスト・プログラム参画時点から大きくは外れていない。
フランスが同等以上の開発主導権を握ろうと動くのは明白なんで、日英にとっては迷惑なだけの主張だと思います。イギリスにとっては何のためのEU離脱だったのかという話にもなりますし。
英国の上院議事録が出ましたな(GCAP関係)
リンク
概ね日本との連携が重要という認識で統一されているのは望ましいな
イギリス側の日本との関係における懸念としては、「日本側が求めるタイムラインの遵守」と「日本側が求める仕様のレベルがイギリス側よりはるかに高いこと」に集約されるのは興味深い
イギリス側が自認する日本とイタリアに対して優位性を有する技術としてステルス技術を挙げているのも知らなんだこと
>「英国と欧州は戦闘機開発プログラム統合へ向けて話し合いを開始するべきだ」
計画乗っ取られてますやん
>エアバスのギヨム・フォーリ最高経営責任者も「3つの異なる戦闘機を購入した過ちを再び犯してはならない」と述べ、FCASとGCAPの統合を訴えた。
そうだぞ
一つの共通機体を作ってから通常タイプ(日英)・空母タイプ(仏伊)・VTOLタイプ(スウェーデン)に派生させるのが最適解なのわかりきってるよな
そんな当たり前のことがわからないなんて・・ん?なんか既視感
通常タイプだけ順調に開発が進んで、海軍機・VTOL機が炎上なら問題なし!
憲法九条だの武器輸出三原則だのと
何かあると直ぐにポリコレ棍棒を振り回す日本が抜ければ
統合は割と上手くいくのではなかろうか
フランスのポリコレは、自国への利益誘導の為の道具のひとつでしかない。
そもそも防衛戦略や、ドクトリンが異なる国の戦闘機を共同開発してまとまるはずもない。ラファールも、結局空母艦載(降着装置の強化分だけ性能に皺寄せが行く)を強く主張した結果離脱した訳だし。
ヨーロッパの殆どの国の想定される戦場は、陸続きの近傍で航続性に対する要求は大きくない。一方で、想定される戦場が大きくなりがちな海洋国家は、航続性への要求が大きく、頻繁に武器の補充も出来ないから大搭載量が要求される。
まるで真逆なニーズを、ひとつの機体に押し込むなんてうまく行くはずもない。コメントしてる軍人は、再就職の為のリッピサービスでしか無い。
民主党が支配する異世界の日本の話をされても、その、なんだ。困る
ユーロファイターの時のこと、もう忘れたのか?
あの大揉めには日本関係ないけど。
確かに日本は西欧諸国の思考を理解する必要がありますが、共感や恭順は必要ないでしょう。欧州各国の公共投資の効率も防衛産業の自律性も米国に対する競争力も政治的主権も、日本にとっては全くどうでもよいことです。我が国が憂慮すべきは地球の裏側の国々のカオスではなく仮想敵に対する空軍力の局所的優勢の維持ないし確保それだけでしょう。
然るにもしこの話し合いが拗れて、製品の最終仕様や納期に関して日本側が許容できないと感じるなら、(その結果納期や性能で妥協が発生しても)単独開発や異なるパートナーとの協働を再考すべきではないでしょうか。我が国の歴史で欧州域内情勢に付き合って得したことが過去あったでしょうか。
フランスは、ラファールの新型を作りたいし、仕事は総取り。
ドイツ、イタリアは、仕事をよこせ。
イギリス、日本は、好きな戦闘機を作りたい。
フランスを外せば、ワンチャンいけるかも。
輸出重視なら、日本とドイツは外さないと。
海洋国家が求める戦闘機性能と陸軍国家の求める戦闘機性能は違うので勘弁してくり~
欧州には余裕あるかもしれないが日本には時間がないのでね。ビジネスの話なら戦闘機を造って前線に配備したあとにして頂きたい
そもそもエアバス、おたくらFCAS内だけでもダッソーと主導権争いしてもめてたやんけ
ラファールM代替の軽量小型のCTOL艦載型が絶対に必要なフランスのFCASと
艦載機はF-35B採用してて陸上機オンリーな日本とイギリスとイタリアのGCAP、
一緒にしたところでユーロファイターの二の舞にしかならんだろうに
いつもの欧州仕草ですね
ワークシェアを巡る独仏の鞘当てという側面もあるのではないでしょうか
フランス(ダッソー)が自国に勝るやもしれぬ技術を持ち発言権の強い国の参画の増加を望むわけないので実現性は低いと思われます
それにしてもロシアの脅威が過去最大厳に強くなってもまだ商売優先でのんびりしていられる欧州が羨ましい
これでFCASとGCAPもまとめてグダグダで吹き飛ぶことが半ば確定してしまったな。
かと言って日本単独で完成できる能力がないから、共同開発になったんだろうから今更単独開発には戻れない。
もうアメリカに頭を下げて代わりの機体を売ってもらうしか選択肢がない。
で、残った欧州組が型遅れな機体を遅れて作って自慢する未来が見える。
GCAP関係ないでしょ。
イタリアがプランもビジョンもクソもなく「統合しようよ」というのはこれまでと一緒ですし。
「これで」ってまだこの2つが統合することすら全く決まってない、ただ統合しようと言う意見が出たに過ぎないのだが?
しかもほぼFCAS陣営からだけ、ね。
イタリアの参謀様の発言はGCAP以前だし。
「英国と欧州は戦闘機開発プログラム統合へ向けて話し合いを開始するべきだ」
あのさぁ…なんか大切なもの忘れてるよね?
まあ日本としてはセキュリティクリアランスや輸出の是非に関する国内事情でイギリスとの協業が躓くことを恐れているフシがあるけど、イギリスもイギリスとてプロジェクトの遅延に繋がるような事象が日本の離脱につながるのでないかと懸念しているという報道もあったりで
少なくとも日本とイギリスが手を組んでプロジェクト成功させたいね、というのは両者の堅い共通認識なのだろうね
イタリアの優柔不断さやフランスからの色目は懸念要素だわね
どうせフランスは空中分解した後の事も考えて、自国開発だけのプランも走らせてるんだろう?
そんな事考えてるならいっそ「PANGの為に俺だけで第6世代機やってやらぁ!」ぐらい言って欲しい
むしろそうした方が他の国が少し楽になる
統合してコケたら欧州製が一つもなくなるんだけどなあ
大丈夫
まだトルコ製ステルス機があるから
分類的には中東では?>トルコ
統合したらコケること確定でしょう。イタリア人は歴史に学ぶってしないんでしょうか?
もし仮に統合したら空中分解必須、試作機は2050年代まで飛ばないかもしれねーすよ。本当に統合なら日本は早めに見切りつけるべきでしょうな。それで戦闘機はF-35とX-2あたりの適用な改造機でハイローミックスでいいのでは?
「仕様も製造もこっちでやる、出来上がったら売ってやるから、耳揃えて前金収めとけ」
これでいいんじゃないですかね?
どうでもいいことですけど、挙げられている米国製機体のうちF-7ってなんのことですか?
コンソリデーテッド F-7 やグラマンF-7Fのことを言ってるわけはありませんよね。
中国のF-7ですら運用している国はもう少ないのに。
多分E-737かな?
なにがどうなるとE-737がF-7呼びになるんですか?
気がつきましたが、T-7のtypoならスッキリします。
E-7ってオーストラリアで呼ばれてるから現行の米軍機でスペルの押し間違いがあり得る範囲で考えるとE-7(37)っていう割と消去法よ
金額的なインパクトならE-7、機数的なものだとT-7ですかねえ。
T-7Aは現時点でどこにも売ってないから
そっちでも消去法がね。
エアバスやドイツの「統合しよう」なんて「わーんFCASがうまくいかないよー」以上の意味は感じませんね。国産エンジンの採用と艦載機を譲る気のないフランスがいる時点で対等な共同開発なんか上手く行く訳がない。フランスを入れるなら多分(F-35のアメリカの様に)フランスを主にして他は支援に回るしか道はないでしょう。ですからGCAPとの統合も当然無理。あるとすればドイツやスペインがFCASを抜けてGCAPの顧客になる形だけどそれは流石にドイツが飲めないでしょう。
イタリアに関してはいつものことですが、前回の国防相の「初期段階が終了するまでは他国に開放することはない。その後に全員の同意が得られれば他の国に広げる可能性がある」に続いて今回も「最終的には」のただし書きつきです。日本としては2035年かせめて2030年以降なら参加国増でも統合でも好きにすれば?というところでしょうか。
違った。
イタリアの発言って、参謀長のも国防省のもGCAPより前じゃないですか。何でこんな発言しれっと混ぜ込んでるんですかね。
イタリア勢の発言抜いたら本当にこの記事ただの「FCAS勢の愚痴」でしかないんですが。
イタリアの主張は基本的に「金もねーのに需要も定かでない欧州で似た様な機体2機種も作るの効率悪い」だったんだから、日本が金と90機という需要持って参入して機体規模からして全然違う機体を望み、英国がそれを受け入れたんだから話は全然変わっています。
100機単位での導入が当たり前の日本の感覚だと忘れそうになりますがローンチで90機って数量は戦闘機的には決して少なくないどころか4カ国共同開発のユーロファイターのTR1の6割ですからね。GCAP以前の統合待望論はほぼ全て意味をなさなくなったと考えていいでしょう。
もちろんイタリアとしては内心「そんなバカでけぇ機体他にどこが買うんだ。売り物にならんから普通サイズにしろ。でなきゃウチは買わねーぞ」とか思ってたりするのかもしれませんが少なくとも公式にそうした発言はありませんので気にする必要もありません。
仏独西でFCASの話を纏めてから言ってくださいませんか。
仮に統合された場合でも日本は抜けるという選択肢は無い。
何故かというと日本は待ったなしの危機的な情勢に置かれているから。
一刻一秒でも速く戦闘機を装備して中国に対抗したいのが本音。
当分はF-35で優位性を保てるが中国の軍事力の成長を見るとそう猶予はない。
単独開発は技術的にも時間的にも既に選択肢は無い。
欧州でこう言う話しが頻繁に出始めた所を見ると統合する可能性がかなり高いが、何としても日本の要求を通した戦闘機の開発をしてもらいたい。
規模の経済という1観点「だけ」で考えて、もっと重要な観点を見落した暴論だと思います。
>このまま行けば相互運用性の問題に直面したタイフーンやラファールの二の舞になる
問題に直面したのはタイフーンを開発・導入した国だけで、ラファールを開発・導入した国は何も問題なく満足してますが(ラファールを導入したインド空軍曰く“Extremely satisfied”)。タイフーンという欠陥だらけの機体を運用した問題を、問題の無い側にまで押しつけるのは見当外れ。
>何十年も欧州は米国製ハードウェアに依存して産業基盤の衰退に拍車をかけている。
それこそ「フランス以外」の欧州国の話で、フランスは米国のハードウェアに依存しないよう自国の武器体系を開発し、その延長上にFCASもあるので、フランスから見れば見当外れの意見。
>戦闘機ビジネスにおいては重要なのは規模の経済で
これこそ見当外れ。「技術的完成度」が最重要で「規模の経済」云々はそれが出来てこその話。完成の度の低いタイフーン、絶対性能の低いグリペンは軍事的にもビジネスでも成功とは言いがたい。
>競合関係を作り出すことはタイフーン、ラファール、グリペンの二の舞いになる
タイフーン、グリペンの二の舞になるのは困るが、ラファールの二の舞になるのは願ったり叶ったり。
この手の「統合・共同開発すべき」という主張は不利な陣営側から出るのがお決りで、現にダッソーのCEOはGCAPどころかスペインの参加にも反対していた。実力と自信のある側は一緒にやろうとは言わない。
戦闘機の開発は高い技術と明確なビジョンを持った精鋭企業に任せるべきで、玉石混淆の企業による玉虫色の開発は船頭の多い船になってしまう。それこそが規模優先で失敗したユーロファイターの教訓なのに、真逆の主張になってる。
もしもフランスが開発に参加したら…
フランス開発者「HMDなんてもう古い!最新のフランス科学の粋を集めた脳波コントロールを実現化しました!」
日本人テストパイロット「おい、動かないぞ」
フランス開発者「フランス語で考えてください」
日本人テストパイロット「シルブプレ」
フランス開発AI「フランス語の発音が悪いです」
機体名は「ラフレシア」で決定だな
「鉄血のオルフェンズ」みたいに脊髄神経と通信ケーブルを接続するとか、「航空宇宙軍史」みたいに脳味噌だけ取り出して兵器の制御装置にするとか。後者ならロシア軍が囚人の脳味噌を取り出して作りそう。
現状のEurofighterもワーク・シェアリングで揉めた挙げ句、コストが高騰することを承知の上で各国に最終組立工場を建設していたり、このWebサイトでも話題で上がっていたように各国好き勝手にAESAレーダーを開発して互換性が怪しくなっているくらいなのに、フランスやドイツを巻き込んだ欧州統一戦闘機とか画餅でしょ。
話がまとまっているときにはすでに旧式化している。
何度も統一を試みて失敗している戦車もそうだけれども、少しは歴史から学べよ…
やっぱり日本単独でやる覚悟は必要ですね
多国間プロジェクトで参加国を増やせばスケールメリットも働くけどスケールデメリットも働く。
両面を見て考えるしかないよ。
参加国が増えたら全員の希望を満たすなんて無理。
2つのプロジェクトが並行で走ることはある意味で保険がかかっているという良さもあるよ。
スケールメリットだけを重視するならそもそも欧米で2機種作る必要もないし。
記事中での話でもほとんど日本のことが出てなくて、あくまで「米国依存から脱却した欧州戦闘機」としてイギリスと話すべきだって終始してるのがなあ。日本の国情考えれば絶対に問題の出る部分というか今もイギリスとのすり合わせで難航してる部分だから、統合を真面目に考えるなら必ず考慮しなければならない部分なのに。
仮に統合するとして、最悪のケースでは「欧州戦闘機だから」と日本だけ計画から叩き出されて日本の次期戦闘機の計画がまるっと白紙に、なんてこともありえるんじゃないか?その場合は西太平洋の防空に穴が空くことが確定するから流石にアメリカもブチ切れそうだけど。
計画に無理があるとか以前にカントリーリスクとしてそういう理屈じゃない理屈をチラつかされて、無理筋の譲歩を迫られかねないこの統合話は、日本の立場としてはGCAPの会合で出すことも憚られるような空気を醸成しないとダメだと思う。そんなもん話す時間がまずムダだし。果たしてその外交力が日本にあるのか、は……うん、そうねぇ……。
エアバスはGCAP関係ないし。
韓国関係者が良く主張する「日本は韓国と協力すべき」みたいなドブ川の臭いがプンプンするぜ。
両勢力にしろ完全同一機はありえず仕様差はあり日英の二種と独仏の二種の両勢力で最低4機種になるだろうがこれの統合化などそもそも考える意味あるのか?両勢力がそれぞれ1機種に絞る事さえ多分叶わないのに?
JSFが正解だったかはC型次第でしょうがそもそも艦載機はアメリカから買えばよろしいのでは?フランスさんあなたの事ですよ!日英共の艦載機は35Bでその次も米製確定なのでGACPが可能なのですがこの中にF35を一切導入してないしする予定も無い国がいまーすでは?
そもそもフランスがまずは35Cを採用して艦載機は米製に統合化してからのFCASでその次にGCAPに統合化ではありませんか?多国間協同なのに一国だけ妙に都合のいいこと言いまくってるのなんだかね?
仰る通りで
>このまま行けば相互運用性の問題に直面したタイフーンやラファールの二の舞になる
からって何で「統合すべし」になるのか意味不明。
「GCAPとFCASで協議して相互運用性は確保しときましょうね」で終わる話ですよね。
日本は米の支援受けるのをやめても相互運用性の部分での協力依頼はちゃんとしてますし。
どれだけ難しいか可能性として低いものかは重々承知の上で敢えて言いたい
共同開発に見切りをつけて日本の単独開発となったF-3事業が、グダグダの空中分解になった欧州統合戦闘機計画を尻目に大成功を納める様を見たい…!
冗談抜きでそうなってもおかしくないんですよね。欧州側が日本そっちのけなの見ると
取り敢えずはF-2Bの近代化再生産で、練習機、戦闘機の需要を賄いつつ、F-3の為のパーツを先行搭載して、F-3に進めば良いのでは?
「我々は3つの異なる戦闘機(タイフーン、ラファール、グリペン)を購入してしまった。」
どこの国の事?
グリペンに関してはそれ以前のトーネードの時と同様にフランス側の問題じゃないんでしょうか。
フランスに関しては共同開発は無理と思ったほうが間違いないと思う。
スウェーデンは国の方針で独自開発をしてきたが、経済的nメリットとEUとの接近で考えが変わってきたんでしょう。でもスウェーデンの国防の考え方と欧州はかなり違うタイフーンをグリペン的に運用するのは無理だろうし、将来にわたってもこれを同一機種でというのはかなり無理があると想います。次世代Hi-Lo機種導入をするなら、面白いと思うけど絶対ないと思う。
フランスは絶対入れてはだめだな。
ドイツ等の他パートナーは、ゴールドやらシルバー等パートナー区分を作ってあげて、一部の部品を自国製の代替品を使ったり一部の部品を日英伊から輸入してもらいつつ自国での製造を可能にしてあげたらエアバスさん等は満足じゃないか。
FCASなんてはフランスが実質トップに立とうとしているのでいうほど変わらん。