韓国の現代重工業はオーストラリア海軍の汎用フリゲート受注戦に向けてGE Aerospaceと、カナダ海軍の潜水艦受注戦に向けてL3Harrisと、米防衛市場を見据えた武装可能な水上無人艇開発でPalantirと手を組んだと発表した。
参考:HD현대重, 美 대표 방산기업들과 함정수출 협력 강화
参考:HD현대, 美 팔란티어와 무인수상정 공동개발 나서
現代重工業とHanwha Oceanは別々にKSS-IIIを売り込むのかもしれない
現代重工業は4日「KSS-III/BatchI(鳥山安昌浩級潜水艦)の3番艦を韓国海軍に引き渡した」と発表、この引き渡し式典にはKSS-III導入を検討するカナダ、フィリピン、ポーランド、同社のフリゲート艦導入を決定・検討中のペルー、コロンビア、エクアドル、オーストラリア、防衛分野のMRO事業が検討されている米国から政府関係者が出席して注目を集めていたが、現代重工業はGE Aerospace、L3Harris、Palantir Technologiesとの提携を発表した。

出典:HD HHI
現代重工業はGE AerospaceはSea Air Space 2024で「輸出向け艦艇に最適化された推進システムの共同開発」で合意、現代重工業はグローバル市場向けの艦艇設計・建造を、GE Aerospaceは同艦艇向けのガスタービン供給を担当し、輸出向け艦艇のMRO事業やオーストラリアが調達を検討している汎用フリゲートなどでも協力するらしい。
さらにL3Harrisとはカナダ海軍向け潜水艦事業での協力について合意、米陸軍や米海軍等を顧客にもつPalantirとは武装可能な水上無人艇(USV)の共同開発で合意した発表した。

出典:Hanwha Aerospace Europe KSS-III
つまり現代重工業はオーストラリア海軍の受注戦に向けてGE Aerospaceと、カナダ海軍の受注戦に向けてL3Harrisと、米防衛市場のUSV需要を見据えてPalantir(現代重工業のAvikusとPalantirが開発したAIベースソフトウェアを融合させてUSVに搭載するらしい)と手を組んだという意味になり、非常に興味深い動きと言えるだろう。
因みにHanwha Oceanはカナダ海軍の受注戦に向けてBabcockと提携しており、現代重工業とHanwha Oceanは別々にKSS-IIIをカナダに売り込むのかもしれない。
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※アイキャッチ画像の出典:HD Hyundai Heavy Industries FFX-III
韓国の政治が動いているが実は何も動いてはいない。
唯うるさいだけだ、彼らが韓国の産軍共同体に関係しないことを望む。
韓国の軍事輸出額が世界5位になったそうだ、多くの雇用を韓国企業に生み出すようになったはずだ。
韓国に必要なのは何よりも韓国独自の軍事技術である。
韓国は今その出発点にようやく辿りついいた。
恐らく向こう10年で韓国の軍事技術は韓国の望むところに行けるだろうが、その時に
周辺諸国との安全保障を如何に作れるかだ。
韓国の軍事技術の進展は中国・ロシアの軍事輸出に多大な影響を与えるだろう。
アメリカはそれを政治的にうまく利用するために既に動いている。
いつの間にか東アジアに新しい風が吹いてきた。
それにしても北の軍事オタクは困った連中だ。
韓国も北朝鮮も兵器生産力・開発力はかなり優れている。韓国の半導体と家電のシェアは世界有数、北朝鮮もロシアに建設労働者を派遣していて評判が良い(マリウポリのインフラの大部分は復旧した模様)。韓国・朝鮮人はモノ作りに向いた国民性なのでしょう。
韓国は軍艦、北朝鮮は弾道ミサイルの生産・輸出を伸ばしているが、これは両国を指導した国(アメリカ・旧ソ連)の得意分野が影響している。最新世代のセンサーは大抵半導体を使用しているので、半導体の強い韓国にアドバンテージがある。
>北の軍事オタクは困った連中
北朝鮮は大日本帝国、ナチスドイツ、ロシアと同じブラックジョーク枠でしょう。インチキなプロパガンダを流すとか、敵味方共に人命を軽視するとか、切羽詰まって珍兵器を量産するところとか。
また親中に戻りそうだけど、米軍に協力するなって中国に言われたらどうするんだろう・・・
落ち目だから、見限っているよ。
選挙次第で北朝鮮寄りの政権が誕生するかもしれない国に西側の国防をそこまで委ねていいものか不安になる。
軍事産業の歴史が浅いことも。