ハンファオーシャンとバブコックは2月末にワルシャワで会談し「グローバル市場の潜水艦受注で協力する」と発表、具体的にはポーランド海軍やカナダ海軍の入札で協力すると述べており、韓国と英国は潜水艦の海外輸出で手を結んだ格好だ。
参考:한화오션-英밥콕, 글로벌 잠수함‘Teaming Agreement’체결
バブコックの海外事業経験と管理能力は海外の受注競争においてハンファオーシャンの力になる
バブコックのニック·ハイン副社長は1月に韓国のハンファオーシャンを訪問して「潜水艦事業の協力」に言及していたが、両社は2月末にワルシャワで行われた会談で「グローバル市場での潜水艦受注に向けて実務協議を行うことで合意した」と発表、ハンファオーシャン側は「この合意は潜水艦受注の追い風になるだろう」「バブコックの豊富な海外事業経験とプロジェクト管理能力はポーランドやカナダでの受注競争においてハンファオーシャンの力になるはずだ」と言及。
バブコック側も「ポーランドやカナダなどグローバル市場における潜水艦事業でハンファオーシャンと協力できるのは嬉しい」「最近の潜水艦輸出で要求される卓越した性能、軍需支援、タイムリーな引き渡し時期についてハンファオーシャンと協力していく」と述べており、ポーランド海軍とカナダ海軍が予定している潜水艦調達で韓国と英国が手を結んだ格好だ。
ポーランドはバルト海での運用に限定した潜水艦調達を計画していたものの、ロシアのウクライナ侵攻を受けて計画を大幅に見直し、調達する潜水艦に「AIP機関による長距離作戦能力」「巡航ミサイルによる対地攻撃能力」「調達した潜水艦の保守に必要な技術移転」を要求、これに11社(Babcock、SAAB、Naval、TKMS、Navantia、Fincantieri、現代重工、ハンファオーシャン、建造実績のない欧州企業など)が手を挙げているらしい。
カナダ海軍はヴィクトリア級潜水艦を更新するため「最大12隻の新型潜水艦を調達したい=東海岸と西海岸に6隻づつ潜水艦を配備したいという意味」と働きかけており、その事前準備としてCPSP(Canadian Patrol Submarine Project=カナダ哨戒潜水艦プロジェクト)を検討するチームを国防省内部に設置、カナダ国防省は2023年2月「要件を満たす潜水艦を調査中でフランス、ドイツ、スペイン、スウェーデン、韓国、日本と連絡を取っている」とShephardに明かしている。
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※アイキャッチ画像の出典:Hanwha Ocean
Kawasakiも輸出頑張ってくれ
バイクはじゃんじゃん海外で売ってるんやから潜水艦だっていけるやろ
カナダ海軍にとって英海軍は範をとる組織であり潜水艦運用の基幹システムを共有する相手であり、その英国の海軍向け供給メーカーとの提携……これは風向き変わってきたかもしれないですね。個人的には川崎の潜水艦が売れるところを見てみたいですが、こればっかりはカナダの考え次第ですからね。
しかし、どうにも日本として国を挙げて輸出をプッシュしている訳でもないし(海自の視察受け入れや政府間のやり取りはやっているようですが)、川崎としても社を挙げて是が非でも受注を取りに行くという雰囲気でもなさそうなんですよね。技術移転のための指導役務やカナダ向けの初期ロット生産配分、日本の次世代SSG開発に割き始めた設計リソースとの競合なんかを考え始めると、川崎として利益に直結するわけでも無いのかもしれませんが…
建造ドッグあいてませんからね。
あと大幅にシステムカスタマイズすると1から作るのと変わらないし
以前川崎は潜水艦事業から撤退したいとか言ってたみたいだから、ドッグ拡張してまでやりたくないのかも?
やはり自衛隊の装備調達は国営工廠化しないと、現状の民間企業に任せきりだと利益を追求して及び腰になりがち。
韓国もそうだけど諸外国はみんな国が後ろ盾になり資金援助等をしてバックアップしてる。まぁそれが当たり前だけど
日本は武器輸出三原則と国民の戦争&兵器アレルギーに侵されすぎ。まぁ戦争に負けるということはこういうことだね。
韓国は潜水艦技術で日本を凌駕している。 バッテリー技術力も世界1位で圧倒的に高く。
冗談も程々に。
韓国はバッテリー市場では有力なプレイヤーではありますがシェアでも技術力でも世界一ではないですね。
潜水艦の性能も。
まあでも性能が一番良いものが一番売れるわけではないですから。
何も知らないんですね。
技術では日本が圧倒してますよ。
静粛性など世界トップクラス。
だからこそ機密保持の観点から輸出に後ろ向きなんです。
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最新の潜水艦技術力で韓国が優位にあるというのが韓国の専門家たちの評価です。
日本の潜水艦用ディーゼル発電機とバッテリーは、技術的に性能の劣る安価な製品です。 しかし、韓国はディーゼル+水素燃料AIP+リチウムイオンバッテリーの高度な技術の組み合わせで、世界最高水準の在来式潜水艦推進システムを実現しています。
> 最新の潜水艦技術力で韓国が優位にあるというのが韓国の専門家たちの評価です。
客観的という言葉が存在しない世界に生きているんですか?
ポーランドはともかく。
カナダの場合、北極海での活動を重視するなら、通常潜は冒険では。
仮に、バラード社の燃料電池を積んだとしても、バラード社の燃料電池は
宇宙空間での経験は豊富だけれど、潜水艦の実績は無い?し。
米海軍がハワイに原潜修理ドックを建造するそうだし、
適当なところでバージニア級に鞍替えでは。カナダには原子力産業はあるし。
ポーランドの場合も、メンテを考えれば、ドイツかスウェーデンでは?。
そんなふうに思えます。
韓国の潜水艦関連の技術の基本はドイツだから、ドイツでも整備ができる、だろうし
それに対してドイツがどう思うかはともかくとして
”ドイツがどう思うかはともかくとして”
断られるのでは。
自分で作った物ではない機械を修理整備させられて、
結果を補償したりできる物ではないでしょうし。
自分で出張してきて自分でやるように言われるのでは。
そう思います。
英企業が単独でやろうとしないあたり、英国の企業・造船業界の衰えを感じるなぁ
空母での色々な問題を踏まえると、単独では不安だと思ったとしても不思議ではないけれど
カナダはヴィクトリア級潜水艦の中古でひどい目にあってたみたいだが英国を選ぶのだろうか
これはBabcockですね。イギリスの潜水艦製造大手はBAEであり、原子力潜水艦技術がアメリカ並びに世界トップ。ポーランド・カナダなどの二流海軍が買うのは普通の潜水艦技術であり、Babcockがイギリスのプロジェクトに下請けで入って一部技術持っていて独自で作れないから韓国企業と組んで提供しているわけですね。BAEはそもそもこの入札に出す潜水艦がないですね。