南アフリカ空軍のグリペンは資金不足の影響で昨年9月に飛行を停止したが、Saabとの間で保守契約が締結されたため1年ぶりに空に戻ってくる。しかし今回締結した契約は保有するグリペンの半分しかカバーしていない。
参考:Saab Receives Service and Maintenance Order for South African Gripens
参考:Update: South Africa contracts Gripen support from Saab
南アフリカ空軍のパイロット達もグリペンの操縦資格を失っているため、グリペンが実戦任務に戻ってくるのは当分先の話
南アフリカ空軍はグリペンを26機導入したものの資金不足のため内12機が保管状態で、保守・サポート契約の更新にも失敗したため昨年9月以降に全てのグリペンが飛行を停止、この問題について南アフリカ国防省は早急な問題解決を約束していたが、Saabが契約締結を発表したのは9月19日なのでグリペンの飛行停止期間は約1年だ。
当然、南アフリカ空軍のパイロット達もグリペンの操縦資格を失っているため訓練をやり直す必要があり、グリペンが実戦任務に戻ってくるのは当分先の話になるだろう。
因みにジェーンズは「南アフリカ空軍と締結した契約は保有するグリペンの半分しかカバーしていない」と報じており、残りの機体をカバーする契約は交渉中らしい。
関連記事:南アフリカ空軍のグリペンが資金不足の影響で飛行停止、パイロットも操縦資格を喪失
※アイキャッチ画像の出典:Saab
グリペンはSAABですが、南アフリカの軍事産業、最近は全然話を聞きませんね。
少し前までは軍事系の話題には欠かせない国だったのに、ウクライナ侵攻ではまったく話を聞かない。
調べてみたら3年くらい前までは、あちこちに売り込みをかけていたみたいですけど需要が無くて兵器が売れない、等の記事がありますね。
ウクライナ侵攻が発生するまでに、それ系企業は淘汰されてしまったのでしょうか。
だとしたら、ちょっと我慢が足りなかった、ということでしょうか。
最近の南アフリカは、国産装甲車の後継がAMVになったり、ドイツからフリゲート導入したり、
空軍はグリペン(この記事によると飛べてないみたいですが)と、それまでの遅れを取り戻すように、海外製兵器をいろいろ導入してますね
古い兵器を改修するにしても限界があるし、同じお金掛けるなら旧式改修より新品買った方が良いのは当然かなと
南アフリカの軍事産業、ってのはどういう意味だろう?
ローイファルクやG6ライノなどを作ったデネル、魔改造センチュリオンことオリファントを作ったロイメック、近未来的な見た目をした(中身はガリル)アサルトライフルCR-21のヴェクターなどのメーカーの話を聞かないってことでは。あとマンバとかヴァルキリー自走ロケットとか。
南アフリカはアパルトヘイトの時代から、国策として国営企業などの兵器輸出で外貨を稼いでいたのです。(ブルーピーコックさんが書いているデネル社は元々は国営企業でした)
これはアパルトヘイトを非難する各国から兵器を売って貰えなかったというのもあります。
ですが、あれこれ口を挟んでくるアメリカやロシア(ソ連)とは違う武器供給源として重宝され、第三諸国相手にそれなりに商売をしていました。
最近は韓国の武器売り込みが目立ちますが、少し前までは兵器の供給源として必ず南アフリカの名前があったんですよ。
特にG6ライノは装輪式自走榴弾砲のハシリとも言えるもので(このコンセプトの兵器の発祥はチェコスロバキア(当時)のShKH-77ダナ自走榴弾砲と言われている)、その射程の長さを含めて登場時は話題になったものです。
ウクライナ侵攻で名前が挙がったフランスのカエサル自走榴弾砲や、日本の19式装輪自走155mmりゅう弾砲も、このG6ライノが無かったら存在しなかったかも知れません。
まあそれくらい、以前の南アフリカは兵器の開発・輸出で頑張っていたんです。
ああ、なるほど。
>グリペンはSAABですが
という枕を無視すればよかったんですね。
お騒がせしました。
SAABはスウェーデンの会社ですからね。
知らない方の誤解を招くといけないので入れておきました。
予算が付かないのは辛いな
アパルトヘイト政策下でやむを得ず自主開発に力を入れていたのが、緊張が解けたとたんに瓦解
インカやインダスはどこに消えた?高度な文明はあっという間に崩壊するという史家の話も頷ける
過去の遺産より日々精進よ
日本もいろんな面でそれ当てはまってますな。
愚かなマスコミは今でも、戦艦大和やゼロ戦を生んだ国だの、過去の技術大国ぶりにしがみつく。
現実を見るものは日進月歩なんだよと決して過去にしがみつかない
このスレは軍の知のある人だから判るよな
日本の問題は、自称知識層が国防という必要悪を絶対悪だと思い込んでることにあると思ってます。
まぁ、かといって無理やり国産にしてもコマツみたいに悲鳴を上げて撤退されちゃうし、国産と海外の比率を事前に決めておくのも有効かもね。
事前の取り決め大事。
アパルトヘイト政策下の南アフリカを支えた貿易相手国で『名誉白人』だった日本人が言っていいことなんですかね。
今で言うとロシアから友好国認定されるようなもん、それを国辱としなかった昭和の先輩方には呆れてるよ
国益と言えば聞こえは良いが、それではムネオさんと同じ
ブッシュマスターで良いから後方の部隊にも装甲車を必要数揃えてほしいもの。初等練習機はCOIN機になるスーパーツカノを。
アンゴラ内戦への介入や、ダイヤ絡みのエグゼクティブ・アウトカムズの暴れっぷりも今は昔かぁ。
まあグリペンが飛べなくとも、日本と違って周辺国が脅威でないだけマシか。ナミビアとは(ナミビアの経済的依存はともかく)良好だし、ボツワナは経済・治安とも平穏だし、モザンビークは北部のイスラム過激派相手に忙しいし、失敗国家ジンバブエは(難民の輸出以外は)何も出来そうにないし。レソト?MBTが1両(T-55)とフランス製の装輪車10両でどうしろと。
イーロンマスクもニールブロムカンプも南アフリカ出身ですが、スターシップもスターリンクもチャッピーも通底する南アフリカ兵器哲学めいた何かを感じます。
飛ばす予算はあるのかな?
新造のミラージュ3やMIG-21のコクピットを近代化機体とかの方が売れたりしてね。