次世代戦闘機を開発する日英伊の枠組みは注目を集めているものの、GCAPが何を意味してるのかよく分かっておらず、海外メディアも「共通プラットフォームを開発・生産するのか、共通要素をもつF-Xとテンペストを別々に生産するのか」で混乱している。
参考:Rishi Sunak hails deal with Japan and Italy to build new fighter jet
参考:New Stealth Fighter Will Be Developed Jointly By Japan, Britain, Italy
参考:次期戦闘機、日英伊で初の共同開発 米国も「支持」
Times紙はGCAPについて戦闘機を開発するための対等なパートナーシップで「日伊と共同でテンペストを開発する」と報じている
日本、英国、イタリアの3ヶ国が発表した次世代戦闘機を開発するための新たな枠組み「グローバル・コンバット・エアー・プログラム(Global Combat Air Program=GCAP)」は大きな注目を集めているが、GCAPは共通プラットフォームを開発・生産するのか、共同で技術開発を行い共通要素をもつF-Xとテンペストを別々に生産するのか当事国でさえよく分かっていないため、海外メディアも混乱している。
日経新聞の報道ではGCAPについて「日本の次期戦闘機構想と英国とイタリアが開発に着手していたテンペスト開発計画を統合、各国の技術力を集めて共通の機体をつくり共に生産する。これを日本はF-2、英伊はタイフーンの後継機として採用する」と報じているため、これを事実ならGCAPは「3ヶ国が共通プラットフォームを開発・生産する国際共同開発計画」と呼べるだろう。
しかし英国のTimes紙はGCAPについて「戦闘機を開発するための対等なパートナーシップで、英国は日伊と共同でテンペストを開発する予定だ。但し、一部のアナリスト達は独仏西と日英伊の戦闘機プログラムは費用の問題で将来統合される可能性が高いと見ている。スナク首相の発表は他の国々にもテンペスト・プログラムへの参加の可能性を開いたまましており、スウェーデンが将来的に合流(研究参加ではなく本格的な参加という意味)するだろう」と報じている。
要するに英国にとって「共通の機体」とはテンペストのことを指しており「GCAPはテンペスト・プログラムを3ヶ国で開発するための枠組み」という認識でしかなく、イタリア政府も3ヶ国で戦闘機を開発すると発表したものの「開発した戦闘機をタイフーンの後継機に採用する」とは言及していない。
さらに海外メディアが混乱しているのはGCAPがファミリーシステムではなく、サブシステムの開発がバラバラ(英国も日本も独自に開発すると匂わせている)な点だ。
米空軍の次世代エアドミナンス計画=Next Generation Air Dominance(NGAD)も、独仏西の未来戦闘航空システム計画=Future Combat Air System(FCAS)もコアシステムの第6世代戦闘機とサブシステム(無人戦闘機、子機して作動する小型無人機、搭載兵器類、ネットワークシステムなど)をまとめて開発するため、次世代戦闘機開発のための対等なパートナーシップ=GCAPが何を意味しているのか把握出来ていない。
他にも合意に至っていない開発費用やワークシェアの分担は非常にデリケートな問題で、特に巨額の税金を投じる国防プログラムについて「どれだけ産業界の雇用創出や維持に役立つか」を具体的に説明して支持を得る必要があり、BAEは世界4大会計事務所のPwCにテンペスト・プログラムが経済に及ぼす30年分の影響を評価するよう依頼、PwCがまとめた62ページの報告書の中で「どの地域にどれだけの投資が行われ、雇用をどれだけ生み出すのか」を具体的に示し「推定262億ポンドの経済効果と年間平均2.1万人分の雇用を生み出す」とアピールしている。
仮に開発費用を3等分することで合意しても「どの分野の研究開発や生産を要求するかは揉める原因」になりうるので心配な部分だが、日本は欧米並なセキュリティ審査システム=機密情報にアクセスできる人間の調査や資格制度がないため「英国の防衛産業界は日本に完全な情報公開が出来るか疑問視している」とも報じられているのが気がかりだ。
3ヶ国は「2024年に開発フェーズを開始する」と発表しているため「諸問題の解決に目処がついている」と信じたいところだが、果たしてGCAPとは共通プラットフォームの開発・生産を意味しているのだろうか、それとも共同で技術開発を行い共通要素をもつF-Xとテンペストを別々に生産することを意味しているのだろうか?
もしかすると「日本は英伊と共同でF-Xを開発する」という意味なのかもしれない。
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※アイキャッチ画像の出典:防衛省 次期戦闘機のイメージ
日本の場合、費用分担交渉より先に最初にF-Xに関する機密保護法が必要になるのかな。
台湾だと潜水艦に関する技術者が特定されたりしているから、
関係者の身を守るためにも、きちんとした機密保護法制が必要かと。
英国からいろんなスパイ対策を教えてもらって訓練する必要もあるかも。
逆に言えば、現状の川重や三菱の潜水艦や航空機の機密技術にアクセスできる人間はどうやって安全な人物と判定する身元調査を行い、どうやって彼らを中韓露による各人への個別の恐喝行為から保護してるのかが気になりますよね。
神戸に造船所がありますが、兵庫県警は潜水艦の核心技術を持った関係者を保護する特別なフォーメーションを持っているのでしょうか?
個人的な話ですが、過去に非常に革新的な技術を持ち、特に航空機の部品としてそれを使えば航空機のある機能に関して大幅な性能向上が出来るものが作れる中小企業の社長と話をしましたが、当時は資金繰りが結構悪い状況の会社でした。で、早速中国から企業の買収の話を持ち掛けられているとの話をしていましので、「防衛省等々国から技術防衛の観点で何らかの支援が入らないんですか?」と伺ったら
「国からアプローチがあった事は一度もありません」
と返事していました。国からアプローチが無い一方で、中国からはアプローチが来ていました。
その社長に関しては中国に技術を売り渡す気はない旨の事を当時は仰っていましたし、社長が折れても外為法で引っかかってストッパーがかかっていたかもしれないですが、このような国民各人の努力で日本の技術流出を止めてる現状では、国を挙げて組織だって技術を奪いに来てる中韓相手には結局負けて流出してしまいます。
そら韓国が日本の半導体市場のシェアを丸ごと奪うし、30年前には全員が自転車で通勤してたような中国が最新スマホやディスプレイを開発生産する国になるわなというのが実感です。
西側を一つの集団と考えた場合、技術流出に穴の開いてる我が国のような国を入れるとそっから西側が西側足りえる防衛技術が東側に流出する事になります。
昨日から今年度にドローン研究費を3000万しか計上しなかったような防衛省(リンク)が確変したような衝撃的にまともな動きをしだしてるニュースが出てますが、まず情報流出に関しての法律的、組織的基盤を早急に整備をしていくべきでしょう。
当然防衛省が色々下でうごいているとは思いますが、もっともっと早く整備してえ
イギリスが仕様や分担で揉めるリスクを考えずに参加国を増やそうとか、2035年までに配備する計画が遅延しても構わないと考えてそうで怖い。
開発計画の発言力や完成後の利益を多く得る為に、日本やイタリア揺さぶりを掛けているようにも思える。
まだ決まってないだけかもしれないが発表された情報が思ったより少なかったのが残念。
航空新聞社の記事には
>2021年12月からF-XのチームとFCASのチームが機体の共通化などコンセプトについて検討を行い、さらにイタリアが加わった結果、それぞれ要求性能を満たすかたちで共通化できる技術的な裏付けが確認できたとして共同開発が決まった。
って書いてあるのでF-Xとテンペストで機体が違うなんてことはないでしょ
公開画像のイメージモデルがバラバラでみんな混乱してるみたい
管理人さまいつも多様なソースをまとめてくださりありがとうございます。やはり英語圏でも意味がわからない、揉めるに違いないとの評価のようですが、揉めることにこそ意義があると思ってます。参入障壁が高くなればなるほどアドバンテージも高くなる。一国で簡単に作れてしまうものなら、すぐコモディティ化するでしょう。そのような難度の高い事業の基幹技術を日本は抑えているからタフな交渉も可能と見て参加しているわけで。揉めに揉めて大成功したF-35を生み出した英国の手腕に期待しています。
F-35みたく、戦力化までに過度な時間が掛かったら本末転倒なんですが…
特に中国と隣接してる日本にとっては
もし日本が早い段階で台湾海峡危機は確実に起こり遊んでいる時間はないと危機感を持って決断していたなら、ブラックボックスなどすべての不利な条件を呑み速攻でアメリカと組んで今頃は国産エンジンを二発積んだF-35のバリアントのような機体が飛んでいたかもしれません。しかし現実には中露の脅威は実は思ったほどではなく、時間をかけて開発に取り組める余裕があると見積もったわけです。戦争がないとやはり技術の進歩は遅れますが、しかし、長い目で見れば多国間協調こそ総合的に見て最もメリットが大きいと思います。
いや、LM案を飲んでたとしても配備は30年代からだろ
F-X計画は単にF-2後継機の調達計画なのだからに台湾有事に間に合うか間に合わないかという視点はは存在しない
本気で台湾有事が起こると見越して早期に決定してれば多少は早まったんじゃないでしょうか。向こうはなんか27年までに台湾統一するとか、しないとか言ってますが。
2020年代に完成させられる戦闘機がF-35と差別化できるほどの性能を持っているとは思えないのですけど
あと27年までの台湾武力統一はあくまで可能性の一つでしょ
それでもF-35を超える機体は当分現れないけどね…あ、露中の初ステルス機とか論じる方が居るかもしれませんが…そもそも西側ではF-35一択なので、論じるだけ無駄だと思います。
自分は共通の機体を作るのがGACPだと思う
機体は共通だけどサブシステムが違うってのがミソで
・共通の機体+英製サブシステム(無人機など)を積んだものが新テンペスト(スウェーデンは機体のほうには関わらないが無人機など英サブシステム開発に参画)
・共通の機体+日製サブシステムを積んだものが新F-3
・自分は導入しないが、次世代システムの開発費用を回収したいだけの伊
みたいな棲み分けになりそう
もし上のような形になったら収まるとことに収まったとドヤりたい
*共通の基礎技術は共同で作って、あとは導入国がカスタマイズなんてことやってたら安くなるわけがないから、その可能性は懐疑的にみてる
これまでの報道通りならそうなりますよね。
数年前からミサイル・レーダー・エンジンと共同研究を進めて来て、今年5月になって戦闘機全体の開発パートナーがLMからBAEに変更、8月に機体の共通化を検討中で年末に決定、と報じられてて、今回わざわざ全く新しいGACPって名前までつけての公表。
機体を共通化しないならイタリアが加わる以外5月時点の状況と変わらない訳で「検討の結果5月時点の状況に戻す事になった」可能性もあるにはありますが、それならわざわざ新しい名前なんかつける必要ないでしょう。
8月に伝えられた通り機体の共通化で(新たに名前の加わったイタリアを含めた三者で)合意した、と考えるのが妥当だと思いますけどねえ。
私がロシアのファシストどもと話をつけてくるから大丈夫。我々の世代の平和は守られる。それでもやるならー
三国ともに人口が少なく、海に囲まれているので、無人機との共同作戦能力や高いステルス性、対艦攻撃能力は欲しい。
日本としては領土が東西南北に広いから、航続距離が欲しかろう。必然、大柄な機体になりそうだ。
エンジンはIHIとRR、武器システムとセンサーはBAEと三菱でやったら如何か?
F-111を思い出すので完全共通化しない方が良いと思う
共通の戦闘機を生産はまだしも、共通要素をもつ戦闘機を別々に生産するのはそれはそれで面倒くさいことになって空中分解になるだろうな。
日本国内、同じ会社でもP-1/C-2の件を忘れてるのかね?
両機なんとか実用化したとは言え、共通部分がどんどんと減って今は共通部分の話はほとんどしないし、陸に持ってくれば82式指揮通信車/87式偵察警戒車も最初共通プラットホームの話がファミリー化、その後は見た目だけでこの手の話は避けている。
目的も特性もエンジンの数さえ違うP-1/C-2の話と基本的には同じ戦闘機であるF-X/テンペストの話では全然違うでしょう。
てかP-1/C-2の共通化範囲って至って妥当、むしろちょい多めだと思うけど。
それなりに航空機の設計に関する知識のある人間でアレ以上の共通化を想定・予想してた人間っているの?
今にして思えばよくできてる方にはなるが、最初は財務省への予算確保のダミーだったのか、本気で考えていたのかは知らんが主翼のすべてが共通だったけどな。
問題は突っ込みを入れる財務官僚がいなかったこと。
イギリスはトーネード、ユーロファイターの経験があるから百戦錬磨。
エンジンをどうするかから揉めるのは目に見えているし、戦闘機であっても地上攻撃(支援戦闘機:FS)が主か、迎撃(FI)が主か、エスコートが主かでも全く違ってくるし、日本もイギリスとではイマイチ状況が曖昧ではっきりしていない。
概念図で翼全体に「共通化検討対象」として色ついてたとかじゃなくて明確に「主翼全て」と謳われてたの?
>エンジンをどうするかから揉めるのは目に見えているし、
テンペスト用のエンジンを共同開発しようとしてるRRとIHIが揉める、ったってせいぜい比率が30か50か70か、って次元の話で(重要で重大ではあるけど)EJとスネクマが0か100かで揉めるのとは訳が違う。
>戦闘機であっても地上攻撃(支援戦闘機:FS)が主か、迎撃(FI)が主か、エスコートが主かでも全く違ってくるし
A-10みたいな専業機ならともかくどうせ各国マルチロールで使うんだから軸足をどっちに置くか程度の話で「全く違う」なんてことはないよ。
個人的には大型対艦ミサイルを内装できる様にして欲しくて日本側がそれを求めれば争点になり得るけど聞く限りそうはしなさそうだし。
求める航続距離・滞空時間から比較的大型機体を望んでいると漏れ伝わる日本に対し、あちらはそうではないと聞こえている点が「共通戦闘機論」では困る感じ…
「大きさにこだわりがない」と考えると辻褄はあうと思う
大きさに明確な目的と必要性があるのは日本だけ、英国は大きさはどうでもよく無人機との連携含め自由に拡張できる第五世代戦闘機を主導して作れればいい
このように考えると両者の要求は衝突せず共存できる
欧州側も、昨今の情勢変化受けて?、想定する機体規模が大型化してたりして。
予算とか許すのなら、集約するのなら大型機よりに寄せる方が楽だろうし。
大型化するなら太平洋と欧州向けで仕様が違う予定のNGADも路線変更しそうだし、英国とイタリアがどこまでの戦場を想定して遠距離ペネトレイト能力を欲するかで結果は変わる気もする。
「テンペストが大型じゃない」ってのはよく聞くけどどこからの情報なんだろう。
自分が報道されてるソースまで確認できてるのは「2018年ファンボロー航空ショーで展示されたモックアップがF-22程度の大きさ」で、これが「(F-22より大きくなるであろうとされる)F-Xより相対的に小さい」という話だけ。
一般的な基準で言えば十分大型機の部類だし、求められてる性能やジェネレータに関する発言見る限り更なる大型化の可能性も十分あると思う。
スウェーデンやイタリアからデカ過ぎる、という意見はある様だけど、だからこそスウェーデンは今回参加してないし、イタリアはテンペストの導入を明言してないとも考えられる訳で。
欧州では大きくする必要性がそこまでないってのと、後段にあるように小型機体を求める傾向があるスウェーデンが加入したから大きくはないだろうという予想だと思う
自分はテンペストの大きさについて主張はないものの、「2018年ファンボロー航空ショーで展示されたモックアップ」程度の情報でF-22と同等の大型と言い切れるものでもないんじゃないかなとも思います
日本がf-3を複数案から絞ったように英にも複数案あっても不思議ではない、当初の日本より遅かっスケジュールや漏れ伝わる情報の少なさから、日本以上になにも決まってなかったんじゃないかとすら思いますね
>欧州では大きくする必要性がそこまでない
>小型機体を求める傾向があるスウェーデンが加入したから大きくはないだろう
根拠としては弱過ぎませんかね。
欧州だって航続距離はともかく搭載量はありゃ欲しいでしょう。
スウェーデンは(英国版)テンペストを導入する気がある様には見えません。
おそらく必要に応じてテンペストの技術や部品を使ってSAABが単発機を開発するのでは?
少なくとも「サイズが全然違うのにどうやって機体統一するんだ?」と悩む根拠としてはあまりに薄弱です。
もちろんかなり前の航空ショーのモックアップのサイズがそのまま確定サイズだというつもりはありませんが、「テンペストが大型機ではない」という説を否定(「大型機になる」と断定する訳でない)するには十分な根拠だと思いますが。
その上であれだけ大型機にこだわりDMUの代を重ねる毎に大型化して来たF-Xと同一機体になる、と聞けば私は「ああ、やっぱり少なくとも先のモックアップ程度の大型機想定してて統一が可能だったんだ」と考える訳です。
とはいえ想定サイズはF-Xの方がやや大きい訳でそこのはどちらが優先されるんだろう、という懸念はある訳ですが。一部で実しやかに言われてる様に仕様面ではF-Xに寄せる、のが事実である事を願いますけど(その分金を出させられるのは許容)。
テンペストが中型になるって主張してた人が不在のままサンドバッグもかわいそうだからフォロー兼雑談がてら書いたので、正味のところは分かりません
自分としては、テンペストがF-22クラスでも、もっと小さい可能性もあるだろうなって感じです
なお自分が言ってる「欧州に大型はいらない」と考える理由は日本みたいに九州から沖縄、さらに先の台湾あたり(に飛ぶかどうかは不明)までの大海原をとぶシチュエーションを前提にする必要がないから。でもF-35の存在を考えるとそこまで小型にする必要性がないのも事実なので、自分としてはF-3より相対的に小型であれば想定範囲内です。
>テンペストが中型になるって主張してた人が不在のままサンドバッグもかわいそうだから
私としては「テンペストが中型(〜小型)になるって(根拠と確信を持って)主張」してる人なんてが実はおらんのじゃないか、と内心思っててその都度「それどこ情報?」と聞いてる訳です。
で、事実今のところそれらしい回答はなく、NHGさんも「正味知らんけど多分F-Xよりは相対的に小型で『F-22クラスでももっと小さい可能性もある』」止まり、という事ですよね。
おそらくですがNHGさんが上げてる理由や「タイフーン・ラファールが(日米の主力戦闘機のF-15に比べて)小型」とかその他諸々の理由から「小型になるだろう/っぽい/のでは?」という言説が飛び交ってハウリング起こしてるんじゃないですかね。
言ってしまえば「よくあるデマの構図」ですが。
てか「欧州では大きくする必要性がそこまでない」は明らかな間違いでしょう。
単純な話、タイフーンにしろラファールにしろF-22やF-35の機内搭載量の数倍の兵装を積める訳です。
それを丸々機内に搭載しろ、とは流石に言わんでしょうが、それらの後継機である以上機内搭載量に余裕があって困る事はないでしょう。
もちろん機体サイズはコストに直結するので必要以上に大きくしたくはないでしょうが、F-Xとの機体共通化による開発費分担減・生産機数増で大型化のコスト増がなんぼかでも相殺できるなら選択肢としてはありでしょう。
ドイツ・フランスがいないし、なんとかなるでしょ
イタリアが居るのがね…
イタリアが参加した兵器系共同開発したので、そこまで揉めたのってユーロファイターが最大なような記憶
いわゆるヘタリア的な意味で言っているならナンセンスですよ
仰る通りです!
私はイタリアが好きな訳ではないですが…ただ、車の世界で言えばド級ハイパーカーのフェラーリ、ブガッティ、パガーニなどはイタリア製ですし、レーダー及びセンサー技術だってイタリアはトップクラス、軍艦ですらも米軍に採用されており、艦砲に至っては世界標準ですので、素直に認めるべきだと思います。
日本の製造業に身を置きイタリア製のバイクに乗った事のある人間からすると、乗り味やサウンドはともかく、工業製品としては如何なもんかなぁ、と思っちゃうけどね。あのノリで航空機作られたらたまったもんじゃない。
カワサキのバイクもオイルにじみくらいは日常茶飯事だったがちょっと次元が違う印象。
※個人の感想です。
他の記事でも書きましたが、かつてFCASとの統合を唱えた過去があるだけに開発主導権争いや遅延の火種となりやしないか…?
という漠然とした疑念からなので、ナンセンスと言われれば否定は出来ませんね😅
仏「話は聞かせてもらった。参加してやるから今から艦載型作れ」
独「ドイツの歴史書だ。揉め事の解決方法をすべて記してある」
西「寝てるんで」
やめてくれよ…頭を抱えたところに突然野生の熊が乱入、大惨事に…多国間協力は何が起こるかわからない
サブシステムと言うか日本は将来的にはレーザー兵器搭載を考えてるだろうしハード面にどこまで影響するかだな
機密情報の取り扱いについてはもっと制度の整備をしないといかんよなあ
個人的には独立した情報省(庁)を設置するくらいのことまでしてほしいけど
サブシステムの統合についても共通プラットフォームを開発するのだろうと推測します。
カスタム化や将来的能力追加の容易さを共通機体に織り込むことは可能なのではないかと。
防衛装備庁がF-Xで示していたコンセプトからそう解釈してました。
私見ですが、外見上の違いが出ても仮称テンペストと仮称F-3はF-35AとCぐらいの関係じゃないでしょうか。
この際飛ぶものができりゃ、細かいところで妥協しても良いのでは。
目的は日本製ミサイルやレーダが載せられることと、部品が日本以外からも調達できること、そして今後の共同開発に繋げられることあたりだと思うので。
別の機体をそれぞれ開発するとなると完成は大幅に遅れるだろう
5月時点の状態に戻るだけなのになんで「大幅に遅れる」の?
当初予定では来年度から試作機製造開始の予定
こんな状況なので機体形状の設計すらできてなさそう
機体設計ができなければ付随した機器の設計、特に機体と一体化したセンサー類の開発は始められない。
仮に開発陣が全員その間何もせず口開けて待ってただけだとしてもせいぜい1年遅延するだけだよね?
てか単発か双発か、後退翼か前進翼か、単葉機か複葉機かっみたいなレベルで設計がブレるならともかく、これまでに提示されてるF-Xやテンペストのイメージ図の差異の範囲内ならこの段階でのセンサー類の設計くらい普通に進められるでしょう。
何より「別の機体をそれぞれ開発するとなると〜大幅に遅れる」というからには「機体が別だから遅れる」根拠が必要。「機体設計が止まってた」はその根拠になりません。
テンペストは・・・技術研究開発プログラム
GCAP・・・戦闘機開発プログラム
という棲み分けになるのかな。
主に以下の理由で、単一の機体開発になると思われます。
・開発コストの削減
・調達コストの量産効果
・機体改修などのランニングコスト削減
・開発期間短縮
イギリスにとっては、国力が低下する中、グローバルイニシアティブを何とかとりたい思惑があると思われますが、
次期戦闘機開発のローンチカスタマーは日本と言えるので、優位に交渉を進めて、こちらは対等という立場に甘んじる代わりに、実利を得るくらいの気概で取り組んでもらいたいです。
戦闘機の開発の難易度は(どこかの国がハードルを上げるので)無尽蔵に難しく、そもそもまともに戦力化できない AND/OR ものになったときには既に陳腐化しているパターンも大いにありえそうで、あんまり期待しない方がよい気がしますね。
その論で行けば他の戦闘機プロジェクトも失敗か陳腐化するからだいじょび
新戦闘機の特徴は単体でも優秀だが無人機と組み合わせる事で様々な任務、状況に対応出来る点だと思います。母機を3カ国で開発して、後は子機でそれそれ自由に性格付けして下さいって事じゃないですかね。子機開発の参入条件を緩くして多くの国と企業を呼び込めば勝手に能力は上がって行きますし、導入希望も増えるでしょうし
ファーンボローで公開された模型はF-Xに近いのよな
日本は戦中から要求や仕様がブレブレで失敗してる国だから、他国に引っ張られない設計をして欲しい。
巨大な高機動戦闘爆撃機タイプがイメージだったと、私は理解してたので、この路線は貫いて欲しい。
パーツレベルの共通開発で収めて欲しい。
軍民問わず開発で失敗、炎上する原因は要求がブレる時より、要求に固執する時のほうが圧倒的に多い。
戦中、海軍で各種航空機開発の失敗が多いのは要求に固執したせいで(烈風、深山が特に顕著)、要求について割りと柔軟な陸軍では極端な失敗は少ないから、そこは思い違いではないかと思う。
イメージとして『巨大な高機動戦闘爆撃機タイプ』は両手を上げて賛同するけど、上記を考えるとガチガチに仕様を決めることなく設計してほしいかな。
個人的には、このところ自衛隊さんの判断に「お、思い切ったなあ…」と感じることが多いので、えっ!まさか、その考えはなかった的な方向で決着するのかな…とちょっぴり期待していたりします
とりあえず欧米丸パクリでいいから身元調査の制度をだな…
それに必要な法律制定時に、中国シンパ議員とか衆目に晒せるのは最高のタイミングかも
国内、外国の報道と発表を見るかぎりはGCAPで協力して共通機体を開発する予定という印象
予算分担は恐らく英日が中心でワークシュアは未調整、ブラックボックスは設けず機体の改修は3国とも自由
機体設計で揉めたら部分的な共同開発にとどまる可能性があるけどその時は姉妹機を別々に開発すればいい
従来と違って防衛費が大幅に増額されF-35の導入が進んでいるんだから無理に共同開発する必要もないですしね
同床異夢を絵に描いたようなスタートで、冬やのにこめかみに汗がダラダラ流れる今日この頃です。(勘弁してください)
イタリア参加を気にしてはる人もいはんにゃけど、英国参加の国際共同開発で揉めへんかった例がちょっと思い出せへんところがとっても辛い。
日本は主導権ばかり気にして肝心の性能に関して英伊と議論出来てるのか不安なんだけど大丈夫なんですかね…
2035年、無人機のウエイトがさらに大きくなっていると考えると、サブシステムが本丸なんでしょうね。
この部分は、アメリカが自衛隊のシステムをまたしっかり抑えそうですね。
F-35 が A/B/C と派生したくらいには、各国の機体スペックも違うものになるといいなぁ、と思います
令和4年12月9日(金)防衛大臣記者会見
<発表事項>
次期戦闘機の開発については、国際協力を視野に我が国主導の開発を進めるとの方針のもと協議を進め、本日、日本・イギリス・イタリア3か国首脳による首脳共同声明を発出しました。今後、3か国の技術を結集した優れた戦闘機を共同開発してまいります。(以下略)
<質疑応答;関連部分抜粋>
・次期戦闘機の共同開発は、3か国の技術を結集し、コスト等を分担しつつ、将来の航空優勢を担保する優れた戦闘機を開発するものであります。また、量産機数の増加や国際的に活躍する次世代エンジニアの育成等を通じ、我が国の防衛生産・技術基盤を維持・強化してまいります。(以下略)
・(前略)この輸出の件でありますけれども、パートナー国を通じた将来的な第三国への輸出について、現時点において何ら決定したものはありませんが、英国が輸出を重視していることを踏まえ、今後、英伊とともにですね、検討してまいりたいと考えております。また、日本から第三国への直接輸出を含め、様々な議論のあるところでありますが、防衛装備移転の推進の在り方については、新たな国家安全保障戦略等の策定に向けた議論の中でですね、検討してまいりたいと考えております。
内容から日英伊共同開発戦闘機が所謂GCAPで、テンペストとF-Xの計画統合と推察されます。
随伴UAVは日英独自構想になるようですが、質疑応答から次期戦闘機は共通機体を共同開発する以外に解釈できません。サブシステムの統合も自由度の高い共通システムとするんでしょう。
また、英メディア報道にあった輸出エリアの分担化は、現段階では英側の構想か提案に過ぎないのかと。
外務省HP「日英伊三か国首脳による次期戦闘機共同開発の公表」がいくつかの疑問に回答してますね。
令和4年12月9日「グローバル戦闘航空プログラムに関する共同首脳声明」
リンク
・日伊英首脳は、2035年までに次世代戦闘機を共同開発する「グローバル戦闘航空プログラム(Global Combat Air Programme (GCAP))」を発表する。
・平等なパートナーシップの精神で協働する
・3か国全てが将来にわたり最先端の戦闘航空能力を設計、配備、改修することができるという独立した能力を支える
・「グローバル」という名称は、米国、北大西洋条約機構(NATO)、欧州やインド太平洋を含む全世界のパートナーとの将来的な相互運用性を反映したものである
・この戦闘機が、複数の領域を横断して機能する、より幅広い戦闘航空システムの中心的存在になるという希望を共有している
つまり、
①GCAPはテンペストとF-Xの発展的開発統合計画
②開発への関与権は日伊英対等
③日伊英の技術共有と配備・改修の自由を保障
④GCAPは米国、NATO、その他パートナー国との将来的相互運用性に配慮
⑤GCAPは広範囲な戦闘航空システムの中核的存在となることを目指す
てことかと。
共通の機体か別々の機体かという議論は今の時点では全く意味がない。現在日英伊三国での主導権争い…ないし分担率を話し合っている段階だ。つまりまだ何も決まっていない。でも強いて言うなら合理性を考えれば別々の機体より共通の機体を開発した方がいいだろう。それにはベースとなるプロトタイプが必要だが、現在実証機を飛ばしているのは日本のみ。しかし実績や国益の面からイギリスやイタリアがそれを受け入れる可能性は低い。ベースは5年以内の飛行するとされるテンペストのプロトタイプになるだろう。ユーロファイターの例をなぞればイギリスが30%以上なのは確実として、残りを日伊+スウェーデンで分け合うことになる。