ロシア関連

泥の沼にハマるロシア軍、ウクライナ国境に近くで10輌以上のT-72を救出中

ロシア軍はウクライナに面したロストフ州で演習を行っている最中、10輌以上のT-72B3が泥の沼にはまって抜け出せなくなり重機を使用した救出作戦を行っているらしい。

参考:Over a dozen Russian tanks stuck in the mud during military exercise

Telegraph紙が指摘したとおりドンバス地域に近いロストフ州も泥濘んだ土地が凍結してしないのだろう

演習が行われていた場所はロストフ州の州都から約50km離れた平原で、ウクライナのドンバス地域(親ロシア勢力の支配地域)から27kmしか離れておらず、恐らくウクライナ侵攻のため展開しているロシア陸軍の戦車部隊が演習中に泥の沼にハマった可能性が高い。

ドンバス地域を覆う黒土は水分を含むと直ぐに粘土質に変化してセメントのようにまとわり付き「硬い岩盤や小石が殆どないため黒土が一度泥濘めば戦車や装甲車輌はもちろん徒歩で移動することすら困難になる」と英メディアのThe Daily Telegraph紙が指摘。

ウクライナ南部地域は例年よりも温かいため泥濘んだ土地が凍結しておらずウクライナ軍の兵士も「この辺りでも1942年に戦いがあったがそれは冬の話で(現在の状態でロシアがウクライナを侵攻するのは)現実離れしている。プーチンはみんなを怖がらせようとしているだけだ」と語っている。

つまりTelegraph紙が指摘したとおりドンバス地域に近いロストフ州も泥濘んだ土地が凍結してしないという意味で非常に興味深いが、ウクライナ北部は雪が降り積もっているので南部地域と状況が異なる可能性が高い。

関連記事:ウクライナ南部はまだ泥の海、ロシア待望の厳しい冬の寒さは今月後半に到来

 

※アイキャッチ画像の出典:Liveuamap

お知らせ:記事化に追いつかない話題のTwitter(@grandfleet_info)発信を再開しました。

首都キエフが緊急事態体制に移行、米国は全大使館スタッフの退避を間もなく発表か前のページ

高まる侵攻リスク、ロシア大使館スタッフもウクライナからの脱出を開始次のページ

関連記事

  1. ロシア関連

    ロシア軍による輸送車輌の防御力強化、マッドマックスバージョンが登場

    ロシア軍の職人達は手に入る資材で輸送車輌の防御力強化に取り組んでおり、…

  2. ロシア関連

    武力衝突の懸念、ロシアがウクライナとの国境沿いに発表以上の部隊を集結中

    ロシアはウクライナ東部ドンバス地方での戦闘再開に向けて演習を装い地上軍…

  3. ロシア関連

    ロシア、フラットなエンジンノズルを取り入れたステルス無人攻撃機「オホートニク」を公開

    ロステックは14日、製造中だったステルス無人攻撃機「S-70オホートニ…

  4. ロシア関連

    ロシアがバイデン政権に突きつける究極の2択、S-400導入開始が迫るインドへの制裁問題

    アフガニスタンからの撤退問題で時間を浪費しているバイデン政権はインドの…

  5. ロシア関連

    ロシア、ウクライナ領を編入した連邦領を示す地図の販売を開始

    露国営メディアは11日、モスクワで「占領下のウクライナ領を編入した新し…

  6. ロシア関連

    ロシア、ウクライナ東部への海上交通ルート「ケルチ海峡」封鎖を発表

    ロシアがウクライナ東部への海上交通ルート封鎖を発表、ドンバス地方を巡る…

コメント

    • ヴェルダン
    • 2022年 2月 12日

    10年も前の古い地図にはなるものの、ウクライナの地形を眺めてたんですが、ベラルーシとウクライナの国境沿いにも”プリチャピ”とかを筆頭にした沼沢地帯
    が一部広がってるんですね。
    プリチャピといったら独ソ戦初戦での悲劇とか有名な場所ですが、ベラルーシから入るにしても、ルート的にはある程度は検討がつきそうですね。

    ただ、ウクライナ軍の戦力分布もドニエプル側より西部に比較的温存してますし、となるとキエフが何日で陥落するかレベルの話にしか見えてこない…。

    少年や主婦なんかが銃を取る姿が連日流れてきますが、本当に悲痛な限りです。

    25
    • 111
    • 2022年 2月 12日

    プーチンの戦略も泥沼にハマってるよね(´・ω・`)

    11
    • 無無
    • 2022年 2月 12日

    黒土って凄い
    まさに天然の要塞、対戦車陣地

    5
    • もり
    • 2022年 2月 12日

    気象は古今東西最重要要素なんですよねぇ〜

    9
    • 伝説のハムスター☆☆☆
    • 2022年 2月 12日

    またスマホで勝手に撮ってSNSに流失か
    今回は有事に近いやつだし勝手に撮ったロシア軍の兵士は粛清だな

    11
    • 成層圏
    • 2022年 2月 12日

    先走ったのか?
    温暖化のお陰でしばらくの間ウクライナ南東部は凍らなさそうだけど、すでにプーチンさんはもう侵略を決めてるのかな?
    戦車大隊の一つや二つはどうでもいいから、とにかくウクライナ東部(ドニエプル川東側)を緩衝地帯として手中に入れたいのだろう。
    あとはいつ始まるか、ぐらいかな?

    日本が北方領土を攻めたとしても、もうやめる気はないんじゃないかな?

    3
    • 折口
    • 2022年 2月 12日

    第一次世界大戦の西部戦線もこんな感じだったんですかね。あるいはイランイラク戦争でイラクが本土防衛のために低地を冠水させた作戦のように、人為的にこの状態を作れればウクライナの優位になるのかもと思いましたが、数キロは川幅がある河川と低地が続いて高低差に乏しいウクライナだと逆に難しいんですかね。まぁ川沿いを冠水させても短期的なメリット以外で良いことないのは確かですが。

    5
      • 匿名
      • 2022年 2月 12日

      防衛のために、河を決壊して冠水地帯を作るのは、日本でも大阪冬の陣で豊臣勢が行った戦術ですね。
      決壊地帯が徳川勢に抑えられ、決壊修復工事も妨害仕切れず最終的に排水されて、上記戦術は短期で無力化されました。
      「低地を冠水させる作戦」は、必要な期間その状態を維持出来ないと効果も小さいのかも。

      3
    • ブルーピーコック
    • 2022年 2月 12日

    たった10両のT-72じゃなあ。T-90が10両なら戦果として十分だろうけども

    5
    • 四凶
    • 2022年 2月 12日

    これ普通にハイブリッド戦争始まっているんじゃないかな。外野が戦車がハマったとか騒いでいて本命はドローンに代表される航空戦力。

    確かに最後の占領に関しては多量の車両を含む地上部隊だろうが、大まかな地ならしは航空兵力やヘリでの兵員輸送とかでも出来る。

    それにしてもこれだけ同じ場所に戦車が密集するとか流石演習ならではと言うか敵を欺く為にわざとやってんじゃないかと思うわ。

    2
      • 伝説のハムスター☆☆☆
      • 2022年 2月 12日

      兵器のレベルや戦力差が絶望的だから、ただの流失だと思うよ

      11
    • DEEPBLUE
    • 2022年 2月 12日

    自然が同じでも現代では航空戦力ありますよね。キエフに一挙空爆という話も

    1
    • 山中あそぶ
    • 2022年 2月 12日

    ハマった戦車を牽引しようとした戦車がまたハマり、という連鎖反応かな。

    戦後石狩地方を開拓するため土木事業をしてる時、前日に停めておいたブルドーザーが翌朝に消えていた。調べたら柔らかい泥炭の中に完全に沈んでいた、という話が伝説のように伝わっている。

    2
    • coke
    • 2022年 2月 12日

    スタックした戦車救出しているように見せかけて、実は塹壕掘ってるんだよ。

    1
    • 投石機
    • 2022年 2月 13日

    今月下旬の寒波のうちに素早く陥落させようと頑張ってみるも長引き、泥にはまった高価な装甲車両が
    ポーランドからウクライナ軍に供与された激安ウォーメイトで次々撃破されていく未来が見える

  1. この記事へのトラックバックはありません。

  1. 北米/南米関連

    カナダ海軍は最大12隻の新型潜水艦を調達したい、乗組員はどうするの?
  2. 欧州関連

    BAYKAR、TB2に搭載可能なジェットエンジン駆動の徘徊型弾薬を発表
  3. 米国関連

    米空軍の2023年調達コスト、F-35Aは1.06億ドル、F-15EXは1.01…
  4. 欧州関連

    オーストリア空軍、お荷物状態だったタイフーンへのアップグレードを検討
  5. 欧州関連

    アルメニア首相、ナゴルノ・カラバフはアゼル領と認識しながら口を噤んだ
PAGE TOP