米陸軍は155mm砲弾ニーズに対応するため「政府所有の砲弾生産施設を近代化する」と発表、ラドフォード陸軍弾薬工場を運営するBAEも「第二次大戦当時の設備近代化のためHanwha Defense USAを選択した」と明かし、Hanwhaは米軍プログラムに参入を果たした格好だ。
参考:BAE Systems selects Hanwha Defense USA for modernization project
この近代化作業はHanwhaが韓国で完成させた技術と経験に基づいて行われる
米国の155mm砲弾は政府所有の施設を民間企業が運営する形で生産を行っており、大半の設備やインフラは平均80年以上も経過した古めかしいもので、シンプルに言えば「第二次大戦時代の建物や設備で砲弾や火薬を生産している」という意味になる。
米陸軍はウクライナのニーズに対応するため「数十億ドル規模の投資を行って施設の近代化を行う」を発表、バージニア州にあるラドフォード陸軍弾薬工場を運営するBAEも18日「第二次大戦当時の設備を近代化することは米国の安全保障にとって重要で、Hanwha Aerospaceの米子会社=Hanwha Defense USAを選択した」「同社は実績のある専門知識を活用して高度な化学処理能力を製造環境に統合してくれるだろう」と表明。
Hanwha Defense USAのケリー最高経営責任者も「この近代化作業はHanwhaが韓国で完成させた技術と経験に基づいて行われる」「ラドフォード陸軍弾薬工場の近代化を通じてBAEと米陸軍との協力関係を拡大できることを楽しみにしている」と述べており、HanwhaはBAEを通じて米軍プログラムに参入を果たした格好だ。
因みにBAEやHanwhaとの関係が深い豪ディフェンスメディアも両社の協力に注目している。
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※アイキャッチ画像の出典:BAE
かなりレベルの低い、ヤバい工場に見えますね。
ラインテープもなし、写真撮られてるのにヘルメットも外してて、床は側溝あるのに水浸し…
写真撮られてる時・取材のとき印象よく見せますから、普段の工場どうなの?と経験者の方は考えると思います。
追記です。
文化の違いと考えれば、そんなものなんでしょうかね。
F-22の組み立て工場で私服で作業してる作業員の画像ありましたけど、そういうお国柄だとしか
床が水浸しなのは火薬扱うので静電気対策なのかなと
情報ありがとうございます。
お国柄が分かって、興味深いですよね。
設備投資が入って、どう変わるのか少し楽しみです。
「WW2時代の」と考えるとヤバく思えるけど、この施設でWW2やベトナム(圧倒的な物量を投下した)を戦うための砲弾を作ってたと考えると必要十分ではあるんだろうという気もしてくる不思議
もっとも他に生産拠点があるのか知らないけど
仰る通りと思います。
人件費上昇など厳しい環境ですが、改修で生産性が上がれば、もの凄い事になるかもしれませんので希望を感じますね。
第二次大戦時に既に21世紀クラスの工場を持ってたとも言える訳か
そりゃ一国で世界を相手に出来る軍事力保てるわけだ
そりゃまあWW2において、米軍の兵器類の質というか故障率は世界で一番と言っていいくらい低かったわけだから、論外って事は無いんだろうけど……
生産効率は今の水準だと物足りたいレベルだろうしなぁ
何より今の機械化された工場の製造ラインから比べれば人手がかかるだろうし…
一方ロシアの砲弾生産工場はめっちゃ自動化が進んでいた
…なんて事は無いですよね
なんてことはある、動画もある
というか旧ソ連時代から重工、重化学工業に関しては非常にハイレベルですよ
ナチス轢き潰したのも極論すりゃ5か年計画時代の工場群ですし
コンビナートはの語源はロシア語
イーロンが言い出したようになってるギガファクトリーにしても結局コンビナート
プレスで車体一発成型にしてもT34の砲塔でやってたわけで
第二次から朝鮮戦争、ベトナムと冷戦時代を通してずっと稼働してたんですね
歴史があるなあ、歴史だけじゃ生産効率上げるのも難しいか…
造船業界もそうだけど、ww2頃の米製造業全盛期の設備がアップグレードされずに使われ続けてるんだろうな
巨額の予算で誤魔化してるけど、より近代的な設備を持つであろう中国の方が効率的かつ効果的に軍備を増強できるんだろうな
あくまでアップデートであって新しく敷地買って大規模工場作るとか工場の数増やすと言ってないのが気になる
結局近代化するとしても古い工場の敷地や機器更新だけなら建屋に製造能力って制限されるわけで
増産するとしてもメーカーとしては出来るだけ設備投資したくなくて(政府も継続的な助成は考えてないとも言える?)今の不足分を補填する以上の中露に対抗できる量を揃える事までは考えてないんじゃないか?
制限されないレベルの敷地は持ってるんじゃない?
少なくとも対ソを意識してた冷戦期は越えられてるんだし
何なら教科書に載ってる写真のように、人が働くスペースを削れる分、増えるかもしれない
今森永かどっかがシステム刷新でトラブってるみたいに「絶対グダグダになるやつ!」と書こうと思ったら「この近代化作業はHanwhaが韓国で完成させた技術と経験に基づいて行われる」らしいのでなんとかなりそうな気がしてきた
まあこういうシステム刷新でグダグダになるのって新しいシステムに昔のやり方適用させようとしたり、コスパのために中途半端に昔のシステム残してバグ量産させるとかであって、ここまで世代格差あるシステムの刷新ならまず昔のシステムなんか1ミリも残る余地ないだろうし多分大丈夫じゃないですかねぇ
森永じゃなくglicoですね
よくベトナム戦争の発注こなせたなあ・・・
生産力自体はあるんだろうね
労働者が足りれば
どうせ作るなら高度に無人化しろよ…
少量多品種じゃないんだろ?
西側なのに物量戦を前提に防衛産業を構築してきた韓国が一人勝ちになりそうですね
韓国が米国防産業界に基盤を構築しつつある事に危機感を覚える。最終的には、米国の国防政策に影響力を行使する事を目指しているように思えてならない。
それはどの国も一緒
韓国は北朝鮮と対峙していて米国がビビって引き上げないように色々と浸透して防いでいるわけ
むしろ日本も見習ってほしいと思うよ
流石にそれはないよ
韓国の左派は(これからは中国の時代で)アメリカの事をオワコンとしか思ってない
今の右派や企業は違うけど、頻繁に右・左の政権が入れ替わるから継続的も政策は取れない
(韓国は、前政権の行い全否定で始まる易姓革命的な事をするのが政権交代時の基本)
専門誌の機械と工具に毎号向こうの学会機関誌の製造業レポートみたいな記事の長文の邦訳が載ってて
それ見ると先進的な取り組み事例みたいなのが紹介されててアメリカの工場もどんどんハイテク化してるんだなって勘違いしそうになるけど
もしこれが現実だとしたらあれは一体どこの世界の話なんだろう
いや、下手をしたら1世紀近く、何年も後生大事につけっていることやら。(呆)
大体メイン野砲の口径は確か84mmから105mm、155mmと変わってきているのに小手先の補修だけで乗り切ってきたのか?
まさか米国が工場生産で他国の指導を受けるような立場に堕ちるとは・・・
まあ別に自分でできないって訳でもないんでしょうが、外国人傭兵に頼って衰退していく帝国感があって不安になります。
人も思想も技術もどんどん取り入れて変わっていく「るつぼ」なのが米国の良いところなので心配ないんじゃないでしょうか。
日本ご自慢の製造業も、1960年頃のプラントを使用しているケースが非常に多い。
よく60年選手(そろそろ70年選手?)と言い回す。
人と設備の高齢化ってね。
よくある話さ。
3月15日の日経によるとその米国の設備平均年齢がG7国中で一番若いそうで
多分半導体とか重工業とかの間に格差があるんでしょうな
>内閣府が設備をどれくらい使っているかの「平均年齢」を調査した。
>最も長いのはイタリアの13.3年で、それに続くのが日本だ。最も短かったのは米国の9.7年だった。
>日本はバブル経済が崩壊した1991年時点では7.9年で、G7で最も短かった。