米空軍協会のミッチェル研究所は今月26日、行き詰まりの将来性しかないF-15EXの調達を直ぐにでも中止して資金をF-35Aの調達と次世代戦闘機の開発に振り向けるべきだと発表した。
参考:Mitchell Institute: Ditch F-15EX for more F-35s, new stealth fighters
F-15EXの調達中止を要求する米空軍協会のミッチェル研究所、ステルス能力は戦場に侵入するための入場料だ
米空軍は老朽化して運用コストが高騰しているF-15Cを更新するためF-15EXを最大144機調達することを決断、2020年と2021年で計20機分(発注は8機)の予算を確保済みで2022年に12機分の予算を要求しているのだが、2022年は毎年F-35Aの追加導入を要請してきたウィッシュリスト(空軍予算外で装備調達要請で議会が認めれば予算が下りる仕組み)にF-15EXを入れて12機の追加導入資金を議会に要請している。
つまり2022年度に発注するF-35Aの数は前年度から12機減の48機止まりだが、ウィッシュリスト入りしたF-15EXの追加調達を議会が認めれば来年の発注数は12機→24機に倍増する予定で、米空軍はF-35Aの完全なBlock4バージョンが完成するまでF-35Aの調達数を削減(中途半端なF-35Aを調達してBlock4にアップグレードする費用を節約する意図がある)してF-15EXの調達数を引き上げるつもりだ。

出典:ボーイングF-15EX
このような空軍の戦闘機調達状況に噛み付いたのが米空軍協会のミッチェル研究所でシニア研究員を務めるペニー氏(元F-16のパイロット)だ。
彼女は26日に発表した論文の中で「ハイエンドの戦いに適さず、時代遅れの技術で構築されているためコスト削減も難しいF-15EXの将来は行き詰まっており、ステルスの能力が欠けたF-15EXは戦争で限定的な任務にしか役に立たない」と主張、空軍は直ぐにでもF-15EXの調達を中止して価格が手頃なF-35Aの調達と次世代戦闘機=NGAD(Next Generation Air Dominance)の開発に資金を振り向けるべきだと語り注目を集めている。
なぜ非ステルスのF-15EXがハイエンドの戦いに適さないかについて彼女は「ロシアのフメイミム空軍基地(シリア国内のロシア軍駐屯地)にS-400が配備されたため空軍はF-22やF-35を投入して対抗することを余儀なくされた」とシリアでの経験を挙げて「米国が対峙することになる潜在的な敵は間違いなくS-400もしくはコレに類似した防空システムを配備してくる可能性が高いため第4世代よりも高性能な戦闘機で対抗する必要があり、ステルス能力は戦場に侵入するための入場料だ」と指摘しているのが面白い。

出典:U.S. Air Force photo by Samuel King Jr. F-15EX
F-15EXはデジタル・エンジニアリングを機体の一部(機首、前部胴体、主翼)に採用しているため個別に飛行データを計算することで機体の疲労状態を予測することができ「効率的なメンテナンスができる」とボーイングは主張しているがデジタルツインの実現は限定的で、ソフトウェアもオープン・アーキテクチャの概念が全面的に採用されていないため新しい機能や兵器を追加するには手間と時間のかかる伝統的な手法で行う必要があり、NGADに採用が予定されているデジタルトリニティ(デジタルエンジニアリング、アジャイルソフトウェア、オープン・アーキテクチャ)と比較すると時代遅れの技術でF-15EXは構築されている=コスト削減効果が弱いという意味だ。
さらにF-15EXよりもF-35Aの方が価格が手頃という部分は「ボーイングがF-15EXの調達コストを安価に見せかけるため用いたマジック」のことを指して可能性が高い。
ボーイングは空軍や議会に対して「F-15EXはF-35Aよりも調達コストが安価である」と主張したが、ヘリテージ財団は「F-35は電子戦システムやターゲットポッドを機体内に予め搭載しているため機体調達価格7,790万ドルに全ての費用が含まれているが、ボーイングが8,770万ドルだと主張したF-15EXには内蔵式の電子戦システムEPAWSS(1,220万ドル )が含まれておらず、マルチロール機化したF-15EXに必要になるターゲットポッドも別途調達する必要があるので米空軍は調達したF-15EXを戦闘状態に仕上げるためには追加で1,430万ドルを支払う必要がある」と言っている。

出典:U.S. Air Force photo by Senior Airman Mary Begy
要するにF-35Aと同じ条件で計算すればF-15EXの調達価格は1億200万ドルもするため「ボーイングの主張は全くのデタラメだ」という意味で、実際F-35AとF-15EXの調達コスト(2021年実績)は8,810万ドルと1.03億ドルなのでヘリテージ財団の主張は正しいのだろう。
因みに彼女は次世代戦闘機=NGAD(Next Generation Air Dominance)に期待する能力について「Range and payload(航続距離とペイロード)」と答えている。
敵を遠距離から攻撃可能なスタンドオフ能力について「コストが高い割に効果的ではなく、十分な火力を備えたNGADが高度な防空システムを貫通して敵支配領域の奥深くまで侵入することが出来ればスタンドオフでは捕捉も破壊も困難な目標(恐らく移動可能な地上目標を指していると思われる)を攻撃できる」と語り、空軍は常にスタンド・イン・フォース(対等な敵が影響力をもつ交戦ゾーンで持続的に運用できる戦力のこと)を志向すべきだと強調しているのが興味深い。

出典:ロッキード・マーティン NGAD
つまり遠距離から攻撃するためスタンドオフは固定目標に対して効果的でも「生存性を高めるため自走できる目標」に対しては効果的ではないため、目標に接近して直接叩く能力(数百km~数千km先ではなく数十km~100km程度まで接近して攻撃を加える=着弾までの時間が短いため移動目標に対して有効という意味)は今後も維持する必要があると言いたいのだ。
勿論、NGADはファミリーシステムの総称なのでNGADとチーミング可能な無人機がリスクの高い任務を担当することも十分ありえるが、空軍も高度な防空システムを貫通できる能力をNGADやB-21に要求しているのでペニー氏の指摘通りスタンド・イン・フォースを目指している。
ただ海軍は「次世代戦闘機に米空軍が要求するほどのステルス能力は不要」との考えを示しているので、この辺りの差が両者の次世代戦闘機にどの様に影響を与えるのか興味深いが空軍と海軍のNGADは基盤技術を共有するため「びっくりするほどの差は発生しにくい」との見方もある。

出典:U.S. Air Force photo by Ilka Cole F-15EX
どちらにしてもミッチェル研究所の言及は「F-15EXに対する批判は依然として衰えていない」ということを実感させてくれる内容だが、これはF-15EXが完全に駄目だという意味ではなく「飽くまでF-35Aの調達やNGAD開発を進めている米軍にとっては無駄だ」という指摘なので、第5世代戦闘機や第6世代戦闘機に手が届かない国にとっては依然として強力な選択肢の一つだ。
関連記事:米国、ボーイングへの正式発注後も収まりを見せないF-15EX批判
関連記事:米空軍、F-35AではなくF-15EXの追加調達をウィッシュリストで議会に要請
関連記事:米空軍の装備調達コストは?F-35Aは92億円、F-15EXは107億円、KC-46は187億円
関連記事:米空軍、開発中の次世代戦闘機NGADは太平洋向けと欧州向けでペイロードと航続距離が異なる
※アイキャッチ画像の出典:U.S. Air Force photo by Ethan Wagner F-15EX
F-15EX等の第4.5世代機を新規調達しても、今の中国・ロシアには通用しないからなぁ。
日本のF-15改修機にも関わってくる内容だけど。
石油目的で中東を確保したかった頃ならともかく、今は自国で油取れるからその必要もないから、今更作っても使い道はほとんど需要のない本国のスクランブル機としてぐらいだろうか
空戦も十分こなせるとはいえゴリゴリの戦闘爆撃機であるF-15EXをスクランブルぐらいでしか使えないって時代の流れを感じるわ…
いや個人的には吊し物満載のストライクイーグル大好きですよ。
通用しないというのは大げさに過ぎる表現
中露だってすべて5世代以上の戦闘機で揃えるつもりなんてないし
攻撃に偏ったドクトリン的に全ての領空を高レベルな防空システムで防護できるわけでもない
4.5世代機が通用しないわけじゃ無くて、5世代機に比べると被撃墜と人名損失のリスクが一定程度高いというのが正確な表現
で、この女史は米軍は1機でも撃墜されたら負け論者ってこと
悪い意味での湾岸戦争等の成功体験を引きずってるタイプで
中露相手にどんな機材揃えて戦争したところで相当な犠牲は出るって現実を受け止められていないお花畑なんだよ
アメリカ本国を戦場とするならともかく、中露の近くで戦闘するとなると純粋に空軍基地が近くに多い中露のほうが機体数が上
だから同様に4.5世代機を含めて同程度の被害を想定したら数に押されてアメリカ側の負け勝負になり、第一列島戦での封じ込め戦略が破綻する
同程度の被害とは誰も一言も書いてないと思うが?
全て5世代機にしても相当な被害が出るという事実の話で
その事実と覚悟を受け入れられないから最先端技術で一方的に無双するという
幻想を抱き続けてるという話でしょ
>全て5世代機にしても相当な被害が出る
なおさら4.5世代機作って前線投入してもいたずらに被害を増やすことになるだけでは
しかも在日米軍の空軍基地と空母への配備機体数は有限だから、4.5世代機を入れたらその分5世代機の配備数が減るという
一方的に無双なんて誰も言ってないし、自軍の被害をできるだけ減らそうとするのは戦術・戦略の基本だと思うが
いうて中国軍が自軍の重要拠点に4.5世代戦闘機を配置するとも思えないし、逆に攻める場合も4/4.5世代を主に用いるとも限らない
だから米軍(自衛隊)が中国軍と対峙することを考えるなら少しでも生存性・作戦完遂確率の高い第五世代戦闘機で揃えろと主張するのは理にかなってると思うぞ
実際にイスラエルではこれまで無敵を誇っていたF-16が結構落とされるようになった。
非ステルス機でS-400などが配備された中東上空を飛ぶのは命がけらしい、その点F-35は落とされたことが無い。
だからステルス機は相手によっては絶対に必要な機体になるしF-15で十分な場合もある。
日本の場合はステルス機は絶対的必要条件。
ソース、キボン
確かF16落ちたの一機だけだと思ったが?
しかもミサイル40発以上射ってようやく
ミサイル過大評価しすぎなんだよなあ
防空コンプレックスが常に万全だという幻想
潰される事を考えていない
戦闘機の第5世代機と第4~4.5世代機が対峙した場合の優劣差は「一定程度」じゃ済まないぞ。
RCSが一桁以上違うてことは互いの探知距離に大差がつく。結果として第5世代機が圧倒的優位に立つ。
第5世代機には第5世代機じゃないと対抗できない。それは米空軍が自身の行った演習で身にしみて理解してる。
RCSが1桁違い=10倍だと被探知距離の比は1.8倍以下で倍も変わらん。
そりゃ4.5世代機が前面に出て5世代機と正面衝突すれば粉砕されるだろうが、
F-35等のセンサー機が前方で敵を捉えて後方の4.5世代機が撃つ図式は十分成立し得るよ。
AIM-120じゃ射程が足りないかもしらんが。
湾岸戦争以降あったように
ステルス機なら少数機で済んだのに非ステルス機ならSEAD機含めたストライクパッケージに多数の機体必要な現状あるわけで単に一機でもとかそういう話じゃないだろうに
レッテル貼ってDisるのは美しくないな
人命のコストが政治的にも経済的にもお安い中露ならともかく、少数でも人命損失が戦争継続に影響を及ぼすアメリカだから、何とも言えないなぁ
日本の場合頻繁なスクランブルが前提なので、後続距離と可能飛行時間、メンテナンス性やコストが重要になるのでF-15の需要は米国よりも高いから一概にステルス性を重視出来ない
正直、改修費用問題はスクランブルに割り切って使う位の決断をしても良いのでないかな
ステルスや最新性能はF-35とF-3に任せ、無駄な近代装備化は止めてF-2やF-15は各状況特化に割り切って使うのが合理的正解かと思う
スクランブルメインなら今あるF-15を改修せずそのまま使い潰し、その分資金をF-35系やF-Xに回したほうが合理的だと思う
とはいえF15はお高いですし
F35にすら手が届かない国にとっては、F16が現実的な選択ってことになるのでは
ボーイングをなんとかして延命したいというのもわからんでもないが
このご時勢で、ボーイングの言うことを真に受けていられるのかどうか
下手すりゃ国が滅ぶかもしれんのだし
>ボーイングは空軍や議会に対して「F-15EXはF-35Aよりも調達コストが安価である」と主張したが、ヘリテージ財団は「F-35は電子戦システムやターゲットポッドを機体内に予め搭載しているため機体調達価格7,790万ドルに全ての費用が含まれているが、ボーイングが8,770万ドルだと主張したF-15EXには内蔵式の電子戦システムEPAWSS(1,220万ドル )が含まれておらず、マルチロール機化したF-15EXに必要になるターゲットポッドも別途調達する必要があるので米空軍は調達したF-15EXを戦闘状態に仕上げるためには追加で1,430万ドルを支払う必要がある」と言っている。
F-15系をはじめとしたボーイングの機体自体は好きなのが多いけど、さすがにこれは酷いと思ったわ
スタンドオフミサイルの最大の懸念は、成果の確認が難しいことにあるからなぁ
ミサイル撃ったからといって、それが本当に目標に命中し、目標に対して期待した通りの成果を果たしたのか、確認する術がない
敵を撃破できたか不確定なまま作戦を進めるわけにもいかないし、結局成果の確認のためにも目標に接近することが望ましいのも事実
何かしら不具合があって飛行停止になった事を考えたらF35系統だけで構成するわけにはいかんだろ
かといってステルスはF35しか今はないんだから
例え理想的ではなくてもF15なりの非ステルスを導入するしかないと思うけどな
それにボーイングにも仕事やらないと
戦闘機から撤退されたらロッキードの独占になるじゃん
アメリカが好きな競争原理無くなるよ
F22で15を予定通り更新出来てたらな~と思ってマウス。
4.5世代機は防空・迎撃には充分使えるし、ロシアや中国も4.5世代機をまだまだ製造するしなぁ
中露はA2AD網を構築して防衛戦に投入するなら使い道もあるって感じでは。
本土防衛の多くを州軍に任せ侵攻作戦が至上課題の米空軍からすると許容出来ないかと。
というか4.5世代機は防空・迎撃ぐらいにしか使えないから、第一列島線での対中封じ込め(攻撃側)として使うと損害が大きくなるだけ
そして第一列島線がまだ機能している現在のところ、アメリカ本土は防空・迎撃に関する優先度は低い
しかしF-35も運用コストがうなぎ登りだしなぁ
今のステルス技術が効力を失う事は、無いのだろうか?
或いは、塗装だけでレーダー映らなく事は無いのだろうか?
空力的な優位性はどうなのだろう?
ミサイルを外装して抵抗になることが無い
ステルス機の優位性は空力面でも大きいと思われる
現時点でもカウンターステルス技術が開発されてるが、ステルス効果を減じて探知距離を伸ばすもので根本的に無効化するものではない。
機体表面に施工するRAM塗装等は電波を吸収することで反射率を減じるのが目的なんで、100%吸収は原理的限界から航空機に適用するのは現実的ではない。
将来的にステルス技術は更に進化するし、その方向で研究開発が進められてる。
例えばメタマテリアル技術による電波反射の偏向制御等は完全な電波クローキング化をもたらすかもしれない。もし実用化に成功すれば機体形状にステルスルールの適用は不要になる。
>100%吸収は原理的限界から航空機に適用するのは現実的ではない。
そもそも、減衰量はdBのマイナス表記で分数の世界だから、100%吸収はそれ自体あり得ないよ。
あと航空機への実装を無視しても、ピーク値は兎も角として帯域全体だと保証値は-20dB台とか-30dB台程度じゃないかな。
数百分の1とか数千分の1のオーダー。
リンク先はメタマテリアルのだけど、
ピークは-50dB台前半だけど、-20dB以外を帯域として扱っており、帯域外だと一桁台前半﹙数分の1の効き﹚と効果が悪化しています。
リンク
分かってますよw
RAM塗装だけでステルス機にはならんことを極論しただけです。
要は電波暗室の壁材を機体表面に貼り付けるのは非現実的てこと。
電波暗室で使用している吸収体でも、それ単独での帯域全体の保証値は、減衰量が余りなく驚いた覚えがあります。
値はうろ覚えですか、-30dB程度だったかな?
あと、吸収体って角度依存性もあるので、正撃なら兎も角、斜めからだと余り吸収しなかったかと。
まぁ、斜めからの電波だと到来方向に戻る量は少ないので、ステルス用途の場合は余り気にしなくて良いでしょうが。
個人的には、ステルス機の場合、吸収体の類いは補助的な手段の様に解釈しています。
空軍はF35、F16、F22
海軍はF35、F/A18
海兵隊はF35
でなるべく戦闘機は共通化してボーイングには全力でF35を作ってもらうのはいかんのやろか?
余ったF15とF15EXは日本などの友好国に売却でさ。
なんかアメリカが今更F15買う意味ないんじゃないかと感じる。自国防衛と言うならばF22がおるやん。
F-22は維持に手間と金がかかりすぎてアメリカ自身もう持て余し気味
従来なら有事の際は実戦仕様にする予定だった訓練機としてのF-22は、今ではもうまともなメンテ諦められて訓練機としてはともかく実戦には使えない状態だし
塗装がボロボロな訓練機用F-22の写真は衝撃的でした。
ボーイングは、軍用航空機部門を分社化するか売却して、民間航空機製造専業になるべき。
ボーイングは、MD吸収で多角化したが、軍事部門ではLMの後塵を拝し続けており、
企業として技術のシナジー効果と規模のメリットを活かせていない。
空軍はF35、F16
海軍はF35、F/A18
海兵隊はF35
でなるべく戦闘機は共通化してボーイングには全力でF35を作ってもらう。余ったF15と新しいやつは日本などの友好国に売却でいかんのかなぁ。
なんかわざわざF15買う意味今更ないんじゃないかと感じる。自国防衛と言うならばF22がおるやん。
なんちゅうか、ステルス機もF-15もスタンドオフミサイルも、役割分担の要素があるのだから、全部ステルスにすりゃいいとか言う話でもないと思いますが。
そりゃ、敵地に乗り込んで攻撃するならステルス機でしょうけど、すべての攻撃目標に全部同じ手段で攻撃するのが現実的とも思えないし。
今はS-400を想定していても、また別のものが生まれるかもしれないし、多様性が無いのはリスクでもありますよ。
初期コストはたしかに割高な面はあるんでしょうけどね。
これの問題は既に200機以上のF-15Eがあるのに追加導入しようとしているところ Eにも近代化改修してるのに増やす意味がほとんど無い
その役割分担が難しいという指摘もあるよ
・F-35だけでなくF-15など4.5世代戦闘機も併用すると、その4.5世代戦闘機のためにより広範囲のSAMなどを破壊する必要がでてきて余計な追加コストが必要
・作戦行動によりF-35を失った場合、残された4.5世代戦闘機の戦闘能力が喪失してしまう
・だからとF-35を失うことを怖れるバイアスが過度に働いたら、結果的に作戦立案・実行に支障をきたし機会損失につながるかもしれない
などなど
航続距離とペイロードって、F-3の最優先要件ですね。基本的には制空がプライオリティですが、高価な機体になるので数が揃えられないのは目に見えており、マルチロールになるんじゃ無いでしょうか。
この方の要件とほぼ一致してるのが興味深いですね。
F-Xは計画時点で対艦攻撃の戦術シミュレーションも行った模様。
対艦ミサイルを抱いた将来戦闘機(当時呼称)が低空から島影をぬって敵艦隊を攻撃するイメージ図があった。目標データは上空から接敵する同型機から取得するという構図。
少なくとも制空と対艦攻撃をこなす戦闘機として計画してると思われますね。
我が国は対艦ミサイルの長射程化を進めていますがこの方の主張通りだと
今後も敵艦艇に肉薄して攻撃を行う対艦攻撃機は必要になりそうですね…
地形や隠蔽で遠方からの捕捉が困難な陸と障害物が無く遠方までレーダーで捕捉可能な海を一緒にしちゃダメだろ
ではボーイングがF35を作れば良いのではなかろうか
三菱のAPCを生産した小松のように
ボーイング救済目的ならその方が良い。それでF-35のバックオーダーも消化できる。その間にボーイングは技術を蓄積するなり、工員達を再教育すればい。なお、ボーイング製F-35の品質は・・・w
そもそもF-15EXは老朽化したF-15Cの代替だろ
NGDAが2030年代初頭に導入が始まるとしても、10年近くはF-35とF-15EXとF-16の改修の選択肢しかなく
F-35の機銃の問題はまだ解決したという話は聞かないし、スクランブル任務に従事できる選択肢はF-15EXとF-16とF-22しかないのではないか
だからその先に待っているのが地獄だとしても、F-15EXを導入し続けるしかないだろう…
2020年2月にLMから機関砲の精度問題修正完了の公式声明が出てます。
F-35はなんちゃってステルス程度にしか見えないんだが、結構ステルス性能あるのかなぁ?
下面とかガッタガッタだからS-400の的だと思ってた
そこまでなめらかにすればコスト増なだけだし、そもそも下面からもろにレーダー当たる状態なら、より高度なステルスもつF-22ですら駄目だと思うけど。
見る目がないだけでは?
F-35開発の時代がステルス設計技術においてF-22より進化してるのは間違いない。ウェポンベイの膨らみがF-35のステルス性を損なっているという主張は、結局見た目の感覚が元で根拠はないですよ。
機体が小型であるだけでRCSはそれなりに低下しますし、米空軍将官他複数の幹部による「F-35のRCSは、F-22よりもはるかに小さい。」なんて証言もある。(発言の真偽は不明)
空軍はF35、F16
海軍はF35、F/A18
海兵隊はF35
でなるべく戦闘機は共通化してボーイングには全力でF35を作ってもらう。余ったF15と新しいやつは日本などの友好国に売却でいかんのかなぁ。
なんかわざわざF15買う意味今更ないんじゃないかと感じる。自国防衛と言うならばF22がおるやん。
ちょっと前まで戦闘機マフィアと呼ばれる連中が「F-22も35もいらない!レガシーな戦闘機を増やせ!戦いは数だ」とか言ってたなあ。OBや軍事評論家の押しが強くて、現場に圧力かけてくるのは世界共通だの
てか中露相手に相手国の近くで消耗戦仕掛けたらどう考えても負けて失うものは多い反面、得られるものは何もないしな
素直に、超長期的にみてLM一社開発体制はよろしくないと言えないのがなぁ
彼女か
女性が専門的知識で軍を分析し批判できる国って
日本はまだまだ遠いな
そもそもこの国に正しい軍事知識で防衛省自衛隊に対して正確な分析を行える人間ってどれだけいるのでしょうね…
えっ何そのこじつけは
元パイロットとしての視点での話なのに、そこに性別でどうこう言うのはズレているぞ
ステルスは確かに効果的だけど完璧ではないし将来的にはどんな機体だろうがミサイルが当たらなければ良いとかでレーザー迎撃とかシーカー破壊とかミサイルへの電子戦とかに注力しても良い気がするけどな。空軍の大型機って長距離ミサイル対抗考えているはずだし。
有事の時の戦力もそうだが平時で負担が多いならそれはそれでソ連崩壊みたいな話しであるし、ロシアのチェックメイトみたいなコンセプトのコストが掛からないかろうじての第五世代作る方がマシな気もするが。
新しい機体に期待するのは判るが、F‐35やF‐22でわかるとおり稼働率の低さや複雑・高度化したシステムの維持の大変さで当初の計画通りにいかない。
新しい機体がこなれて安定した戦力になるまで信頼できる機体が必要。
「既に200機ほど保有し、近代化改修も施したF-15Eがいるのに新品のF-15EX(第4.5世代機)を144機も導入する必要性はどこまであるのか?」ということでは?
・有限の予算の中で必要なものは幾つもあるのにF-15EXにそこまでお金を使っても大丈夫か?
・こなれた戦力とありますが、近代化改修したF-15Eではだめなのか?
・そのために機体価格だけで言えばF-35よりも高いF-15EXを144機も必要か、中露との戦闘でどこまで有効なのか?
など色々心配なこともあるでしょう。
F-15EXは老朽化したF-15C/Dの代替として導入するとのことでしたが、今後の技術発展を考えるとF-15EX自体の賞味期限もいつまでになるのかという不安もあるでしょうし
近代化したF-15Eはすでに確立している戦闘爆撃機の役割があるし、防空任務を担当しているF-15C後継のF-15EXを兼務はさせられないというのではないか?
F-15EXを購入しない場合、F-35ブロック4後期までの成熟を待っている間、戦力の純減が発生するだろう
戦闘爆撃と防空を兼務にした場合、国外派遣の際に国内の防衛が疎かになるのではないか
スクランブルで対応するのは戦闘機だけではないし、新しい戦闘機の開発・配備・戦力化を考えるとF-15EXを代謝できるまで現在から二十年かかるだろう
F-22やF-16もスクランブル機に加わっているとしても、米国全体と同盟国への配備と考えると、144機というのはかつかつな配備数ではないか
米空軍の言うコスパを第一に考えるとF-16Vの新規製造で十分
F-15EXは購入価格も高く機体寿命も無駄に長い
F-16Vは機体寿命が適度に短く将来戦闘機との入れ替えが可能なうえ、F-35とのリンク前提で生産されている さらに単発機なので運用コストが安い
コストを言いながらF-15EXを導入するのは結局ボーイングに仕事を割り振りたいだけ
F-16VがF-15EXに勝るとでも・・・
F-16Vで勝らない用途にはF-35を買って使えばいいんだよ
日本ですら総数290機くらいだから
F35が飛行停止になっても半分使えるようにするには145機ほど非F35系が必要なのに
F22F16F18もあるとはいえアメリカがたかが200機で足りるのかは疑わしい
以前の記事に米空軍装備機の最近のMC率(任務準備率)が掲載されてます。
2019年と2020年の比較で、
F-15C;70.05%→71.93%
F-15E;71.29%→69.21%
F-16C;70.37%→72.11%
F-22A;50.57%→51.98%
F-35A;61.6% →76.07%
いずれも空軍要求の80%以上に足りていませんが、F-35AのMC率が低いという状況は改善されつつあります。結果的に機種全体の総運用コストに跳ね返るので、F-35Aの運用コスト低減化は無視できない問題なんでしょうね。
F-22Aは相変わらず惨憺たるものですが。
イーグル名前もその姿もその最強ぶりも好きだったなー
しかしもはや時代遅れ
ボーイングはいつまでホーネットやイーグルにこだわってるんだ
はよレガシー遺産から抜け出さないと
冷戦時代とは違って、戦闘機をメーカーが勝手に作れない(経済的・防秘的)
新しい戦闘機を作ろうとしても、米空軍から仕様要求もないコンペを開催しない
F35プロジェクトだって90年代の産物だし、要求がなければメーカーは作れないんじゃ
腹の中にミサイル抱えてレーダーはステルスでやり過ごし高空をスーパークルーズで遠くから一気に間合いを詰めて対地ミサイルで移動地上目標撃破か
ホントにF-22にF-35の機能移植して上位互換にしたような仕様だな
F-22の調達を中止しなければ大半は生じなかった問題に思える。
F-22の貫通力はF-35より上だし、製造コストもパーツを大型化して大量生産時のコストを下げる設計だったから量産してれば相当下がったと思う。ステルスコーティング等の維持費は掛るがF-35の技術応用などで低減の可能性はある。生産機数が増えていればFB-22の開発も出来ていたのでは。航続距離が短い点は改善が難しいと思うけど。生産されていれば空自でも採用の可能性はあったのに。
F-22を量産化するということが既に厳しかったのだと思います。
いま配備中のF-22は少ないですが、それでもMCは低いので。
その少ないF-22でさえ維持に持て余しているのに、さらに調達数増やしていたら周りへのしわ寄せがさらに酷いことになっていた
EXはミサイルキャリアに使う目的
制空用に前面に出す機体ではないので議論の最初から勘違い
中露相手だとその制空用の5世代戦闘機数が負けつつあるんだからまず優先すべきはそっちだろという話
在日米軍基地や空母に配備可能な戦闘機数は有限なんだから、余裕があるわけでもないのに制空権確保用の5世代戦闘機数減らしてミサイルキャリアを配備する理由がない
「勘違い」じゃなくて「見解の相違」かと。