国防総省のダグラス・シムズ中将は「現状の環境下でウクライナがF-16を運用するのは理想的と言えない。ロシアは防空能力と相応の航空戦力を持っているため、提供されるF-16の数では現在の状況に対応できないだろう」と述べた。
戦場環境に変化が起こればF-16の運用方法も変わってくるだろうと指摘
国防総省が主催する定例記者会見の中で「ウクライナ向けに準備中の新装備が反攻作戦にどのような効果をもたらすのか、それがどれほど有効なのか」と記者が質問、これについてダグラス・シムズ中将は「戦場の環境は刻々と変化しているものの現状の環境下でF-16を運用するのは理想的と言えない。ロシアは防空能力と相応の航空戦力を持っているため、提供されるF-16の数では現在の状況に対応できないだろう」と述べ、ロシア軍の接近拒否が成立している戦場にF-16を投入しても「大きな違いをもたらさない」と示唆した。
この指摘は「ブレマー空軍大佐の主張」と同じなのでとても興味深いが、シムズ中将は「戦場環境に変化が起こればF-16の運用方法も変わってくるだろう」とも付け加えており、ドイツ国内で訓練が行われているエイブラムスについては「戦車が到着するまで反攻作戦が続いているかは分からないものの、エイブラムスは間違いなく戦場に違いをもたらすだろう」と述べている。
因みにクラスター砲弾についても「ロシアのクラスター砲弾は不発弾の割合が非常に高いことが判明しており、この兵器をロシア軍は民間人が多く住む場所で使用していることも分かっている。ウクライナ人はロシア人とは異なり、クラスター砲弾を民間人が住む近くで使用することはなく、ロシア人に対して戦術的に使用することにしか興味がない」と述べた。
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※アイキャッチ画像の出典:PHOTO BY Senior Airman Duncan Bevan
理想はグリペンですかね。旧ソ防空機の思想的に近い西側機はこれくらいでしょ。特に運用環境が野戦寄りな部分が許容できる機体は他にはミラージュ位でしょうか。
滑走路などF16が耐用できる環境整備の構築からして一から西側ナイズが必要なのは、AFVで西側装備化が一気に進む地上部隊も今や同じなのでこれに同時並行で攻勢作戦という状況がそもそも的な。
シムズ中将の「現状の環境」に関する見解は、運用インフラの話ではないと思いますが。
素人は、グリペンにAV8Bを付け加えたいです。
可能性は全く(笑)無いかとは思いますが。
Mig29やSu27が不要な訳ではなく、補完する形で。
米海兵隊さんは、F35Bの導入で不要になった機体を
ウクライナに分けてくれないでしょうか。
S-400を代替出来る長距離対空ミサイル網。
アウトレンジしてくる攻撃ヘリへに有効な対空車両。
敵の防空網を撹乱出来る数と威力、射程を持った徘徊型弾薬。
これらがあれば、戦闘機が無くてもウクライナは文句を言わないでしょうが、揃うかな?
それに加えて現在ウクライナで使用中のストームシャドウの様な長射程の対地・対艦ミサイルを加えれば、戦闘機はおろか空軍なんて要らないんじゃ無いですかね?
もしかするとウクライナの戦争後、かつての戦艦無用論の様な「戦闘機無用論」「空軍無用論」を唱える軍人や評論家が増えたりするかも知れません
ウクライナは会議の主役みたいに扱われてるけど、実際は支援国に配慮しまくりと思う。
例えば広島サミットのゼレンスキーの登場の仕方は岸田政権の注文どおりであったし、
西側戦闘機の支援を遅らせるなら、アメリカはロシア製防空ミサイルを解析コピーして送る訳にはいかないのか?
戦車の支援にしてもウクライナが多用な国の戦車を運用するより、ロシア製に慣れた彼等の使いやすい戦車の生産というのが見通せなかったか?
武器は商品でもあるはずで泥縄式ではなくウクライナ支援用の、対空ミサイルと戦車の開発があって良いと思う。
ウクライナのためだけにロシア規格のミサイルを作るってのが現実的な話なんかね。将来的に運用国相手に商売出来るって言うならやる所がでるかもしれないが、ロシア製の中距離ミサイルをコピーするなら既存インフラ活用出来るESSMを上手く統合しろだと思う。
西側戦車だってあれだけ揉めてようやく供与したのにウクライナに寄り添ったもんを提供しないのかって流石におかしいやろ。ウクライナの要望はすぐにNATO保有の戦車が欲しいだったのにどう対応しろって言うのよBM オプロートでもどこかで量産すべきだったって言うの。
作る工場の規模は?月産何両を目指すの?ロシアにとってはライン増強に関しては親密な国と国内消費だけで何とでもなるレベルだがウクライナ相手だとそうではないだろう。
どこまでドブに捨てることになるか分からないロシア規格の新しいライン作る手間と費用を割くぐらいならウクライナとしては別の所につかってくれでしかないと思うけど。
そもそもが、クリミア併合後においても、ウクライナ本格侵攻を確信していたNATO諸国がどれだけあったかと。
更に、ロシア軍が緒戦で首都キーウやハルキウに到達できないとは当のロシアも予測していなかった。その後対ウクライナ武器支援を続けることになると事前に予想していた西側諸国はどれだけあったかと。ましてや軍オタおや。
支援国の武器提供は必然的に泥縄から始まって、やっと計画的持続性を意識し実行する段階にあるのだと思います。
ウクライナ支援用に新しく装備を開発しても誰が金を出してくれんの?開発して製品化させても戦争後に誰がその装備を買うの?
結局そこでしょ
アメリカ軍ですらロシアが全軍からかき集めた制空権に、F-16で攻撃するとか自殺行為は全く考えないだろう
やるとしたら、F-35と各種支援航空機+地上支援+ミサイルなどでの支援を全力でやるなら作戦として成り立つのでは?
それ以外はロシア軍が色々なミスをしてる前提のギャンブルになってしまう