米国関連

米陸軍、AbramsはFPVドローンの攻撃を防ぐように設計されていない

米陸軍のノーマン准将は「FPVドローンの脅威は全ての戦闘車輌にとって現実的な問題だ」「Abramsは敵戦車等の直接攻撃に対して非常に高い防御力を備えているもの、上からの攻撃を防ぐように設計されていない」「M1E3はトップアタック・プロテクションを強化する」と述べた。

参考:Inside the US Army’s race to apply Ukraine lessons to future Abrams, Bradley replacement

この賭けが成功するかどうかは時間が経って見なければ分からない

米陸軍はM1Abrams、M2Bradley、M113の後継車輌、歩兵旅団戦闘団向けの火力支援車輌、地上無人車輌を対象にした「Next Generation Combat Vehicle(NGCV)」を進めており、このプログラムの責任者を務めるノーマン准将はBreaking Defenseに対して「FPVドローンの脅威は全ての戦闘車輌にとって現実的な問題だ」「戦闘車輌がウクライナでどのように使用されているのか、どのような性能を発揮しているのかについて見識を深め、地上、空、電子領域からの脅威がどのように進化しているのか情報を入手し、得られた分析結果はM1E3とXM30の開発に役立っている」と明かした。

出典:3-тя окрема штурмова бригада

“ウクライナとロシアの戦いにおいて徘徊型弾薬やFPVドローンは多くの戦闘車輌を破壊し、世界中の軍事関係者がウクライナで学んだ教訓に取り組んでいる。米陸軍にとってもウクライナでの教訓は「自分達の戦術や技術が誤った結果をもたらす可能性がある」と学ぶ機会になり、この教訓をM1AbramsとM2Bradleyの後継車輌に取り入れることを急いでいる。そうしなければ現代の戦場で役に立たないシステムに何十億ドルもつぎ込むことになるからだ”

“NGCVの責任者を務めるノーマン准将はBreaking Defenseに対して「FPVドローンは対戦車ミサイルのような他の脅威と共に全ての戦闘車輌にとって現実的な問題になっている」「我々は東欧諸国に派遣した技術チームを通じて戦闘車輌がウクライナでどのように使用されているのか、どのような性能を発揮しているのかについて見識を深め、地上、空、電子領域からの脅威がどのように進化しているのか情報を入手している」「ここから得られた分析結果はM1E3とXM30の開発に役立っている」と明かした”

出典:Минобороны России

“国際戦略研究所は今年2月「2年間の戦闘でロシア軍は約8,800輌の戦闘車輌を失った」と報告したが、ロシアもドローンの生産量を飛躍的に引き上げたためウクライナ軍も同様の損害を被っており、ここには米国が提供したM1Abramsも含まれている。ノーマン准将はウクライナ軍の作戦に関して何も言及しなかったが「Abramsは敵戦車等からの直接攻撃に対して非常に高い防御力を備えているもの、トップアタック式のミサイル、徘徊型弾薬、FPVドローンを使用した上からの攻撃を防ぐように設計されていない」と指摘”

“さらに「Abramsが最も効果を発揮する戦術は機動し続けることで、そのための機動力と火力を備えているが、静止状態ではあらゆる脅威に対して脆弱になる」「FPVドローンなどの上の脅威に対してAbramsの装甲は薄すぎる」「M1E3では直接攻撃を受ける前面、側面、背面、地雷や即席爆発装置の影響を受ける車体下に加え、トップアタック攻撃を受ける上面の保護能力の強化に取り組んでいる」「このトップアタック・プロテクションにはアクティブ防護システム(APS)が含まれる」と言及”

出典:Abovfold/CC BY 4.0

“米陸軍長官に助言を行う陸軍科学委員会は昨年8月「Abramsの将来性」に関するレポートを公開、この中で「2040年までにAbramsの機動性、火力、防御力といった強みは全て失われ戦場を支配できなくなるだろう。SEPv3やSEPv4へのアップグレードはエイブラムスの有効性を向上させるものの、失われた優位性を回復させるものではない。戦場の全領域で敵対者のISR能力が大幅に向上しているためAbramsの生存性は低下し続けている」と指摘した”

“ノーマン准将は「このレポートの中身について陸軍上層部は概ね同意しているが、2つの点で委員会と陸軍上層部の意見は対立している。陸軍は委員会ほど材料工学の大きな進歩に期待しておらず、2040年代の戦場でもAbramsが通用すると考えており、それに陸軍上層部は賭けている」「そのため白紙の計画(Abramsの後継車輌開発)ではなくAbramsのアップグレード(M1E3開発)を検討するよう強く要請したのだ」と明かした”

出典:U.S. Army photo by Spc. Christian Carrillo

要するにM1E3は陸軍科学委員会の勧告ではなく「2040年代の戦場でもAbramsが通用する」と考える陸軍上層部の意に沿った計画で、Abramsの基本設計や構築済みのインフラを維持したたまま対戦車戦、地雷及び即席爆発装置、トップアタックに対する保護能力を確保し、重量を60トン前後まで削ぎ落とし、展開スピードの確保と兵站に対する負担を軽減するという欲張ったものになっており、Breaking Defenseは「この賭けが成功するかどうかは時間が経って見なければ分からない」「今のところ陸軍上層部はウクライナを注意深く観察し続け、正しい決断を下せることを望んでいる」と述べている。

今後の陸上戦闘がウクライナの戦場環境と同じものになる保証はないが、ドローンによって視覚的に監視され、地雷が戦闘車輌の機動スペースを奪い、移動目標を遠距離から攻撃する手段が安価になった戦場で「有人の戦闘車輌を集中運用する」という戦い方は不可能なように見える。

関連記事:米陸軍、M1E3の重量60トン以下でアクティブ防護システムも採用
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関連記事:軽戦車ではなく火力支援車輌、米陸軍がM10 Bookerを披露

 

※アイキャッチ画像の出典:Photo by Sgt. Timothy Massey

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コメント

    • イーロンマスク
    • 2024年 6月 05日

    一方ロシアは甲羅を背負った

    23
      • 傍観者
      • 2024年 6月 05日

      ノモンハン戦争では日本軍は当初、ソ連軍のガソリン戦車を得意の肉薄攻撃の火炎瓶で多数燃やしたそうですがすぐに金網を取り付けて防ぎ、ディーゼル戦車を多く出してきて日本軍得意の肉攻の威力が封じられたそうです。ウクライナで金網・甲羅を背負った露軍戦車を見て現場の即応力、流石に大陸軍の伝統が生きていると感心したものです。土木工事力もそうですね、独軍は「森で露兵を1人でも見つけたらすぐ攻撃せよ2~3日たつと難攻不落の要塞になる。」
      本来金網・甲羅を見て「恐るべし」となるべきなのですがマスコミも「専門家」もてんでバカにしていましたね。亀戦車も同じですがその批評を見たり聞いたり、こいつら何にも知らんなと感じた次第です。

      45
        • 牛丼チーズ
        • 2024年 6月 05日

        その甲羅もすぐ対策され、鈍重になるという弱点もありました

        1
        • あるまじろ
        • 2024年 6月 05日

        あれは戦車っていうより地雷撤去用の工兵車両でしょ?

        戦車として運用のできない程度の改造してるんだから
        あれを戦車の分類に括るのは違うんじゃない?

        そのうちブラッシュアップするかもしれないけどさ。

        12
          • あるまじろ
          • 2024年 6月 05日

          FPVドローンや徘徊弾薬に対応した戦車がない!

          カメ戦車がある!(戦車として運用できない)

          なんか話のテーマからするとズレてない?
          あれはあれで必要で使える車両なんだろうけどさ。

          8
          • 通りがかりさん
          • 2024年 6月 06日

          どう戦車として運用出来ないのか、ちょっと分からないです。
          華麗な運動戦はできなさそうですが、移動できて装甲が機能して砲が撃てれば過去の歩兵戦車と同じ事は出来そうですが如何でしょうか?

          7
        • nachteule
        • 2024年 6月 05日

         ロシアの亀戦車とかで何も知らんなってどやれますかね?あれ戦車の持ち味をかなり消しているじゃないですか。昔のソ連戦車の対策は戦車の機能を阻害せず機能性に優れた設置されていて今の亀戦車と同じ扱いにするのは流石に乱暴でしょう。
         亀戦車にもバージョンがあるから物によっちゃ穴があって微妙だったし、FPVドローンに効果が高い亀装甲は砲の可動域や監視のしにくさで問題が起きている事でしょう。

        9
          • 傍観者
          • 2024年 6月 05日

          亀戦車は独ソ戦期の独軍の駆逐戦車ににてますね。4号戦車の砲塔を取り去って大口径の対戦車砲を乗せたやつとかフェルデシナントとかエレファントという怪物。怪物の方は砲弾を跳ね返して進んだが歩兵が随伴できず、機関銃がなかったのでソ連歩兵の肉薄攻撃にやられたとかいう。
          今の戦場では重戦車エイブラムスですらドローンに尻や頭をやられて使い物にならなくなっている状態で対戦車手段が充実していますから砲塔旋回させて狙いを付けている場合ではなく、死角を防御してまっしぐらに歩兵戦闘車を先導して突進して歩兵を攻撃地点や塹壕に護衛してひたすら帰還するわけです。その一部始終が動画で公開されていました。亀戦車の追加の傾斜装甲にはドローン対策と対装甲成型火薬と徹甲弾対策が込められている。専門家達は実戦を知らずに自分の受けた授業の範囲での判断しかしていない。なぜ亀戦車が登場するのかというその疑問がなく露軍の現場での対応をあざ笑っている。与えられた兵器で工夫なく戦い欠陥はメーカーが対処するのを待つ。これでは勝てるわけがない。

          14
        • イーロンマスク
        • 2024年 6月 05日

        個人的には亀戦車最初に見た時ワクワクしたんですよねw
        こいつらまた何か新しい物つくってきたっ!
        しかも個体差が大きくて鉄板のみ、金網と鉄板の二重、トタン等バリエーション豊か
        頭でっかちならず試行錯誤を重んじてるのが分かったから開発の仕事してる俺は嬉しくなっちゃった
        だからネットで馬鹿にされてるの見た時意味わからなかったですね
        R&Dってそういうもんだろ?

        25
    • MK
    • 2024年 6月 05日

    そろそろ中東のゲリラあたりが対米でFPVドローン使いだすでしょうから、そうなってからが開発の本番ですかねー

    15
      • 木から
      • 2024年 6月 05日

      最初に民間向けドローンを戦闘で使い出したのはイスラム国だった気も
      トロフィーを積んでいたメルカバも呆気なく爆弾投下ドローンに撃破されたことを踏まえるとAPSでドローンや歩兵による対戦車攻撃を防ぐのは困難に見える
      ガザでの車両の損害は、APSを量産配備前の2006年対ヒズボラ戦を遥か超える損害を既に出した
      そもそも、50トン以上の重装甲車両は橋も道路も制約される、自走するだけでいずれどっかしら故障、燃費は劣悪
      装甲はムダではないが、重装甲はもはや護身にならんかもしれない

      7
        • まるこ
        • 2024年 6月 06日

        そもそも今のAPSは水平方向からの攻撃には対処できても、トップアタックのような急角度での攻撃は想定してないはず
        なので将来はこういった攻撃に対応したシステムも登場するだろうし、そうなるとミサイルよりも低速のドローンは迎撃という点ではむしろ容易と言えるかもしれない
        課題があるとすれば大量に飛来した場合にどうやってこれをさばくかという事か

        3
    • ぱあ
    • 2024年 6月 05日

    アクティブ防護システムってロシアやイスラエルなんかも開発してるけどどのくらい効いてるもんなの?

    11
    • マダコ
    • 2024年 6月 05日

    なんか、今日の乗りものニュースに出てましたが、エイブラムスも鳥かご付けたみたいですね。
    FPVドローンの攻撃を防ぐように設計されていないのはそうでしょう。FPVドローンが登場したのは最近の事ですし、現行の、どの戦車もそのように設計されていないのは当然でしょう。空からの攻撃は、これまでもそうでしたが、脅威であり続けていますが、上の防御まで装甲まで分厚くすると重くなりすぎますし、当面鳥かごを付けるか、亀戦車にするか、一から設計し直すかぐらいしかないでしょうね。

    16
    • a
    • 2024年 6月 05日

    宇露戦争から当面の戦車の1番の敵は戦車ではなくドローンや火砲みたいだし接近拒否が成立するなら相手の戦車よりいかに機動力や砲塔が大きいかより歩兵を守ることに重点が置かれるから西欧の兵器運用に致命的な穴が見つかったのは良い教訓だとは思う。ただそれ以上に、今の西側に電撃戦を行う最低限の工業力もなかったのはショックだったけど。

    26
      • nachteule
      • 2024年 6月 05日

       電撃戦を行う最低限の工業力もないってのは曖昧すぎへんか。仮の話で核保有なし地形や部隊展開に問題が発生しない他国支援無しの小国にNATOが電撃戦するなら、全然成立する話でしかないと思うんだが?

       電撃戦は開始から終結まで大凡二ヶ月以内の戦争を言う感じだし、むしろそんな短期間で投射火力と損害を受けた装備の補充をどうこう出来る工業力を持った国ってあるのかな?仮に電撃戦を行う事にして1ヶ月で必要な物を作れって流石に無茶振りでしょ?必要な量も不明でどこと対峙するかでも変るパラメーター、そんな物は計画立てて作るか有事に備え作っておいて持っておくべき物。

       電撃戦時に必要なのは展開能力と火力と兵站と備蓄がメインであって工業力はその前段階の話だと思うし、貴方が言うべきは「今の西側に電撃戦を行う最低限の装備もなかった」か「今の西側に大国同士の大規模戦争を年単位で行う想定がなかった」のがショックじゃないかな。

      7
        • a
        • 2024年 6月 06日

        電撃戦が2ヶ月以内の戦争という数字は、WW2のフランスからくるものですか?なら、実際は7ヶ月以上、まやかし戦争なるドイツには戦争準備期間がありましたから、それに1ヶ月で必要なモノを準備するというのも何か思い違いをなさっていませんか?
        また、火力と兵站を発揮するために工業力が必要という認識でしたが、気を煩わせてしまったみたいで申し訳ありません。定義が曖昧な言葉で実際優れた言葉遣いではありませんでした。ただ、NATOの仮想敵国に小国を想定するというのはなかなか手厳しい評価ではないですか?

        7
        • 通りがかりさん
        • 2024年 6月 06日

        分かります。
        そもそも電撃戦自体が大規模包囲殲滅と同じぐらいの幻想に近い何かだと思います。特に何でも見えてしまう現在はまず無理でしょうし。
        斬首作戦の方がトレンドに居るんじゃないですかね。

        5
    • hoge
    • 2024年 6月 05日

    一から作るのはリスクが高すぎるけれども、かといって互換性を維持しながら軽量化と機能追加は物理的に無理があるように思えるので、最終的にどうなるのか気になりますね。

    15
    • 58式素人
    • 2024年 6月 05日

    日本の10式の、上部に取り付け予定の増加装甲はどうしたのかな。
    こういう事のために(ホントはATGMのトップアタック対策?)あるのだろうに。
    実際の形状を見てみたいものです。敵の炸薬の衝撃波対策も必要かな。
    他所の記事によると、ロシア軍は12GAの散弾銃を持った対空監視兵を配置し始めた様子。
    スマートスコープなどと組合わせれば最終防御手段になるのかな。
    砲塔上にRWSが検討されているようですが、ここは敢えてM2重機を外して、
    軽機とフルオートの散弾銃を連装で付けても良いのでは。当然、スマートスコープ付きで。
    それと、戦車1輌だけを単独で動かすのではなく、僚車や他の車両と組みで考えるべきでは。
    単独では、それこそ、なんでも付けないといけないカタチになりそうな。

    11
      •   
      • 2024年 6月 05日

      ドローンと榴弾の組み合わせが凶悪なんだよな。ドローンは戦車、榴弾は歩兵と電子機器を壊せるから。 結局、ゲージの方が安いし、落とし所として悪くないんだけどろうな。

      13
    • Natto
    • 2024年 6月 05日

    こういう対策装置は韓国かイスラエルが1番手で出して来そう。

    4
    • たむごん
    • 2024年 6月 05日

    アクティブ防護システムも、連続で機能するかどうかでしょうね。
    FPVドローンが突っ込んでくる最前線は、2撃3撃がくる可能性があるということです。

    波状攻撃に対応できるのか?素朴な疑問があります。

    7
      •   
      • 2024年 6月 05日

       ライフル用の小型の近接信管が欲しいな。12mmできれば5mmが欲しい。第二次大戦は真空管だったけど半導体でできると思うけどな。問題は火薬の威力が弱すぎるから意味がないかも、、、

      2
        • たむごん
        • 2024年 6月 05日

        小型で、取り回しがよく、弾薬の調達しやすい物が欲しいですよね。

        ショットガンが、対ドローンに有効というのも見かけましたが、どういった結論になるのか気になるところです。

        2
        • かず
        • 2024年 6月 06日

        高価になって量を調達出来ない罠にはまる可能性もあり

        3
          • たむごん
          • 2024年 6月 06日

          コストは、本当に難しい問題ですよね…

      • T.T
      • 2024年 6月 05日

       湾岸戦争での誘導兵器使用や、シリア内戦での対ドローン戦などを経て、ロシア軍は対空兵器の搭載弾薬数の増加に踏み切りましたよね。Torはミサイルを小型化して搭載数を倍増させましたし、BukやS-350などのSAMもそう。それでもまた今までとは桁違いの数の誘導兵器が飛んでくる環境になりましたので、弾数に迎撃コストにとなかなか苦しい感じがします。
       かと言ってマウスみたいな全周防御の化け物は現実的な重量では流石に無理ですよね。省人化小型化材料工学の大きな進歩の合わせ技で実現出来たら良いなあ。

      8
        • たむごん
        • 2024年 6月 05日

        搭載弾薬を増やしておくのは、一定の合理性があると思います。
        戦場で補給が必要になったとしても、どうしようもない時がありますからね。

        材料は、合金・超硬を使うのもありそうですが、どうしてもコストが高くなってしまいそうですよね…
        本当に、なかなか難しい問題ですよね。

        3
      • 名無し
      • 2024年 6月 05日

      あとは、APSの電源を何処まで入れておけるかでしょうかねえ。
      後方で攻撃準備してるときとか、非装甲の味方の整備員とかがまわりにいる中では暴発怖いから、電源切ってるでしょうし。そもそも発電するエンジンも止めるでしょうし。そんな状況でも、ドローンは狙えるでしょうし。

      そのへんでも、カゴは強いですよね。

      2
        • たむごん
        • 2024年 6月 06日

        ゲージは仰る通り、自分も信頼性が高いと感じます。
        結局、人間が使うわけですから、エラーがおきますからね。

        ゲージは見た目で分かりやすいですし、代替品も安価に調達しやすく、戦争に適した装備だなと。
        被視認性も、今更な問題ですから、気にならないレベルだろうなと。

    • jimama
    • 2024年 6月 05日

    >>陸軍上層部は賭けている
    税金で、賭けを、するな
    というかこれでコケたら空、海に続いて陸でもガラクタ量産になるんだからもう3~4プランぐらい用意しときなよ
    それこそM1改造、新機軸の完全新規、他国のも参考にしたやつ、一見スペックダウンした廉価版M1みたいなの、といった感じで
    そういうリスクヘッジってアメリカが本場だった気がするんだけど

    20
      • 通りがかりさん
      • 2024年 6月 05日

      原文を読みには行ってませんが、ギャンブル的な意味の賭ける/betではないと思いますよ。

      5
    • 765
    • 2024年 6月 05日

    ぶっちゃけ対空車両連れて行くか、対レーダードローン(仮)装備させた方が安上がりで効率的じゃない?
    ようやく正規戦に回帰する流れなのに、また非対称性戦に色気出して迷走しそうな予感が……

    8
      • jimama
      • 2024年 6月 05日

      問題はそういった機甲戦力にくっついていける対空車両の類が米側にはえらく少ない、というかほぼないことでして
      いくつかあっても出来が悪いと不評だったり、NATO側にも種類あんのかな?というレベル
      しかも想定してる相手はヘリとか爆撃機で対ドローンを考えるとこれから新規開発になりかねない(そして多分こける)
      一番手堅いのがロシアのパーンツィリや中国の09式丸コピするか日本の87式や韓国のK30輸入するかになるというのではなんかこう、違うなあと

      13
      •  
      • 2024年 6月 05日

      シルカなんかは対ドローンで有効そうに思いますが、ロシア軍が活用しているのをあまり見ませんね
      何か理由があるんでしょうか

      3
        • T.T
        • 2024年 6月 05日

        捜索・照準レーダーが共通かつ古く、ドローンの探知照準に難あり。
        GFCSが電動機械式なので、反応が遅く射撃精度も劣る。
        この辺では無いでしょうか。
        An-2改造の大型ドローンみたいなものなら相手は出来ると思います。

        13
        • 伊怜
        • 2024年 6月 05日

        レーダーとFCSが貧弱過ぎてそのままでの運用は無理では…

        4
      • Authentic
      • 2024年 6月 05日

      レーダー連動の機関銃とか良さそうだけど
      その割に配備されたという話を聞かないからレーダー探知にはあんまり向いてないんじゃないかな
      高度も低いし
      それならまだ光学カメラにAIの自動検出を組み合わせたほうが良さそう

      5
      • nachteule
      • 2024年 6月 05日

       対レーダードローンとは?ドローン用レーダーの話かな。

       ・対空車両
        フルタイムで動作し出来るのか、どんな状況であれ探知して迎撃出来るのか、迎撃率上げるなら外周部に複数配置は必要、ドローンを確実に検知出来るセンサー搭載できるのか

       昨今の兵器開発見てると安上がりで効率的かと言えば疑問

       ・ドローン用レーダー
        APSとRWSなりと兼用出来れば良い方向になりそう、レーダーの性能と価格問題、電力消費、故障リスク、殴り合い前提で被弾リスクが高い、1両に装備させるならば単独でも運用は可能、レーダーはアクティブ探知、クラッターによる探知能力の限界

       個々の車両に付けるなら高コスト、積んだら積んだで対策はされる(地表ギリギリで飛行して車両にとりつくとか)

       一番安く効率的なのは装甲自体で耐える方じゃないか?

       
       
       

      1
    • ホテルラウンジ
    • 2024年 6月 05日

    >今後の陸上戦闘がウクライナの戦場環境と同じものになる保証はないが、ドローンによって視覚的に監視され、地雷が戦闘車輌の機動スペースを奪い、移動目標を遠距離から攻撃する手段が安価になった戦場で「有人の戦闘車輌を集中運用する」という戦い方は不可能なように見える。

    マジでこれですわ。先日も集中運用してる車輛列をドローンが襲い掛かって無茶苦茶にされてましたよね。
    陸戦の教科書が根本的に変わるのは分かるが、新しい教科書には何が書いてあるか中身が分からない状態
    幾ら米国が頑張って開発しても自爆ドローンが何機も特攻していっても全く壊れずに平然と突進できるような
    アニメのような戦車は想像できません
    すんごい素材革命で軽くて丈夫なものが出てきたら別ですが
    だから戦車というのは戦線を突破する兵器としてはもう無理のように見えますね。
    そうなると戦車は今後「動く砲台」として自走砲的な役割になっていき、自走砲に吸収されるように見えます。
    pzh2000は車両に対して直接照準できる機能を持ってますし、自走砲も戦車的な使い方も出来るように寄せてきていますし。
    人間もFPVで殺されていますし、戦場の主役は最後はFPVになりそうですね。
    今FPVは飛んでますが、犬型とかいろんな形が出てきて大量のFPV対大量のFPVで物量戦とかが戦場の主役になるんでしょうかね
    そうなると技術力に加えて大量生産力が軍事力を決める時代になってきそうです。

    15
      • hoge
      • 2024年 6月 05日

      >だから戦車というのは戦線を突破する兵器としてはもう無理のように見えますね。

      それを認めると、膨大な死傷者が発生する消耗戦への回帰になってしまうので、命の軽いロシアや東欧はともかく、西側先進国では到底容認せれずにどうにかする方法を考えるのだと思いますね。
      無人車両のRCVが突破のメインで、人が残ったIFVやMBTは遠くからサポートするだけとか。

      8
      • 名無し
      • 2024年 6月 05日

      戦車や装甲車はオワコン、というなかで、じゃあこれからは生身の歩兵だけで戦うのか?時速4キロでしか動けないけど。榴弾は相変わらず飛んでくるのに。ドローンでは土地奪取や確保はできないのに。

      という、地べたに張り付いた話が解決出来ない限りは、いくらオワコン言われようが、やっぱり戦車と装甲車いっぱい持ってるやつが、暫定的にせよ「勝てちゃう」んじゃないですかねえ。

      20
    • MarkⅡ
    • 2024年 6月 05日

    個人的に戦車は装備数が多く、高価で頻繁な整備を必要とする電子装備は普及しないと思う。
    ロシアの亀戦車をよりスマートにした、展開式の金属メッシュ屋根とかになるんじゃないかな

    3
      • T.T
      • 2024年 6月 05日

      つ Soviet ZET-1
      問題は上手いタイミングで高速に開けるかってところですかね。

      2
        • MarkⅡ
        • 2024年 6月 05日

        いや戦場に入ったら常時展開、展開収納は手動、それぐらい割り切った方がいいと思う。

        5
    • 納豆
    • 2024年 6月 05日

    対UAV用の対空車両開発が優先じゃないでしょうか?20mmかM2/12.7mmでも良いので、多連装化・無人砲塔。(弾は安価で携行弾数多い。)
    対UAVレーダーと画像解析カメラで照準。射程1〜2km位でOK
    対戦車/戦闘車両用ミサイル数発装備
    こんな感じの戦闘車両(ゲパルト等の対ヘリ・航空機性能廉価版?)
    造れそうなのに。
    まあ、近くの味方歩兵にフレンドリーファイアしそうですが…。

    5
      • 通りがかりさん
      • 2024年 6月 05日

      今ならレーザー対空車両計画してそう。三菱がすでに作ってますし、USでも何年かで要求事項をクリアできそうなものがお目見えになるのでは?

      2
        • 名無し
        • 2024年 6月 05日

        超最新で超高額なエクセレント装備を、高すぎて少数だけ配備するアプローチが、そもそも負ける原因になってるんじゃないかと思うんですよねえ。。。

        9
          • 通りがかりさん
          • 2024年 6月 06日

          まあほら、技術は作ってコンバットプルーフまでしないと本当の意味では分からないから。
          超音速ミサイル、ボムの類もそうでしたし。

          1
      • あるまじろ
      • 2024年 6月 05日

      米国の支援パッケージの中に
      VT信管30㎜機関砲をトラックに乗せたやつ(試作)が既にあるし
      ロシアも機関銃を4丁束ねたやつを投入済み。(手動照準)

      仰る通り、本当はレーダー乗せて連動照準だとベストなんでしょうが・・・。

      6
      • 納豆
      • 2024年 6月 05日

      失礼しました。上⬆にて同じ内容の議論をされてますね。更新が抜け遅れで申し訳ございません。

      1台に全てを詰め込むのは、難しいのかなぁと思います。

      ウクライナ戦でのロシアの経戦能力をみて、今ある備蓄・保管車両を有効活用する。出来る。改修案が時間稼ぎには良いかと。
      実際の所、NATO側からの参戦がなければロシアと直接対決は無く、対中の方が可能性大かと…。
      何だかんだ米国が本気をだせば、電子戦でのエアカバーは出来そうですし。

      平行して、新規開発を進めて貰えれば「ムネアツ」ですね。

      • 名無し
      • 2024年 6月 05日

      スマホのカメラ部品とか360度全周カメラとかの技術レベル&量産レベルで、まずはドローンを発見できるセンサーを作れるかが、キーな気がします。
      専用車両とかじゃなくて、高いスマホくらいの価格で、全車輌、全歩兵分隊に装備できるようなやつ。

      気付けないと、対応も出来ないし、不意打ちじゃなければ、たとえ撃墜出来なくても身構えられるので。
      もちろんその先、気付くことで撃墜に繋げる事もできますし。

      5
    • kitty
    • 2024年 6月 06日

    榴弾利用のIEDにやっぱりM1戦車もやられてましたが、MRAPが出てきたみたいに適応した兵器が開発されるのはこれからでしょう。

    • あああ
    • 2024年 6月 06日

    M1E3で今更に二人乗り砲塔にしても微妙なので車体側に3人で砲塔は無人化しかないでしょう。M1TTBやアルマータT14という事ですね。
    これなら4人乗りMRAPと同じように乗員保護に車両重量を集中させる事ができる。逆に言うとそれ以外は消耗品となる。MRAPのエンジンと違って砲塔は消耗品とできるのか、という大問題は浮上します。
    しかしながら、後方機関部の脆弱性はやはり変わらない。ここをメルカバの正面のように防護できるのか?そして車体は砲塔無人化で巨大化します。
    突き詰めるとXM30ベースの対戦車砲型ではダメなのか?という話しになります。そこから更に進むとXM30ベースでメルカバにしたら?となります。意味不明ですが事実です。

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