南ドネツク方面のウクライナ軍は8月にウロジャイネ解放に成功したが、9月上旬に仕掛けたノボドネツキーとノボマイオルスキーへの攻勢に失敗、9月後半~10月24日までに登場した視覚的証拠は「ロシア軍が前線のポジション改善に成功した」と示唆している。
ウロジャイネ解放から2ヶ月間が経過しても「モクリ・ヤリー川の左右からロシア軍に挟まれた状況」が続いている
南ドネツク方面のウクライナ軍は8月16日にウロジャイネ解放を発表、9月上旬にノボドネツキーとノボマイオルスキーへの攻撃を開始し、一時はノボマイオルスキー集落に取り付くことに成功したもののロシア軍に追い払われてしまい、9月後半~10月24日までに登場した視覚的証拠は「ロシア軍が前線のポジション改善に成功した」と示唆している。
視覚的証拠の数が多いので重要な部分(丸で囲った部分)だけを紹介していく。
マリニフカ南西のⒶとⓄは「ウクライナ軍がロシア軍陣地を攻撃する様子」なので、当該地域を「グレーゾーン」から「ロシア軍支配地域」に変更。
プリユトネ周辺のⒹⒺⒻⒼは「プリユトネに迫っていたウクライナ軍が押し戻されている」と示唆しているため当該周辺を「グレーゾーン」を「ロシア軍支配地域」に変更、プリユトネ北西のⒷは「ウクライナ軍がロシア軍陣地を攻撃する様子」なので当該地域を「グレーゾーン」から「ロシア軍支配地域」に変更。
ウロジャイネ西のⒼは「ウクライナ軍がロシア軍陣地を攻撃する様子」で、ⓃⓄは「ロシア軍がウクライナ軍陣地を攻撃する様子」なのでⓃとⓄの間を「グレーゾーン」から「ロシア軍支配地域」に変更、Ⓔも「ウクライナ軍がロシア軍兵士を攻撃する様子」なので当該地域を「グレーゾーン」から「ロシア軍支配地域」に変更。
ノボマイオルスキー付近のⓃは「ウクライナ軍がロシア軍陣地を攻撃する様子」なので「集落周辺の陣地はロシア軍に奪還されている」と示唆しており、当該地域を「グレーゾーン」を「ロシア軍支配地域」に変更した。
南ドネツク方面は全体的にロシア軍が前線のポジション改善に成功し、ウクライナ軍は自爆型ドローンや砲撃で後方地域を攻撃しているといった感じだが、残念ながらウクライナ軍がモクリ・ヤリー川方向に前進する兆候は見られない。
ウロジャイネ解放から2ヶ月間が経過しても「モクリ・ヤリー川の左右からロシア軍に挟まれた状況」が続いており、この状況を改善するには「モクリ・ヤリー川の西に広がる高台」を何としても確保する必要がある。
因みに南ドネツク方面のロシア軍は反撃に出ているのではなく「飽くまでポジション改善=クレミンナからトルスケの間で繰り広げられている戦いに近い」なので、あまり使いたくない表現だが「膠着状態」と呼ぶのが正しいのかもしれない。
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※アイキャッチ画像の出典:Сухопутні війська ЗС України
ウクライナ軍 春の大攻勢の結果
反転攻勢は初夏からだったような?
まあ春から始まったとして結果は大して変わらなかったとは思いますが…
戦線は対して動かなかったけど、ロシア海軍の複数の船舶に被害を与え、ロシア陸軍の榴弾砲を大量に破壊して砲撃能力の不均衡を逆転させ、ロシア軍の高級将官を幾人もたおしているので、当初望んだほどではないにせよ悪くない結果なのでは。
おまけに米英仏独から長距離ミサイルの支援を引き出し、念願だった戦闘機の支援まで取り付けたわけで。少なくとも先行きを悲観するような状況ではないように思います。
ウクライナの失点があるとするならば、強硬な姿勢で支援疲れを助長してしまった国際政治面とか、EU東部との穀物問題とか、そういった類でしょう。
加えて個人的にはロシアによる冬季のインフラ攻撃にどこまで対応できるかは多少不安が残りますが、対策をとる時間はあったわけですし、なんだかんだそれなりに上手く対応するだろうと思っています。
>ロシア海軍の複数の船舶に被害を与え、ロシア陸軍の榴弾砲を大量に破壊して砲撃能力の不均衡を逆転させ、ロシア軍の高級将官を幾人もたおしている
こうやって戦果を誇っても、攻勢が失敗に終わって押し返され始めてるようじゃ溜飲を下げるくらいにしか意味ないわな
結局南部戦線は膠着か
今バフムト周辺の攻勢に投入している戦力をきちんとこっちに持ってきていればまた変わったのかな
どう転ぶかなんて双方の思惑次第だし南部に戦力集中したからと言って、より進撃出来たか分からんね。
ウクライナの東部戦力抜けてロシアが前進したなら戦力を戻すかどうかの判断になる。ロシアが東部戦線を現状維持出来るように環境構築して、同じく南部への戦力シフトしましたじゃ戦う場所が変わっただけになると思うし。
個人的に不思議なのはウクライナ軍による砲兵潰しによって、ロシア軍の砲火力は低下しているはずなのに一向に前進できていないことです。加えてクラスター弾の相乗効果によって楽に戦線を突破できると考えているのですが、ザポリージャ方面は停滞、南ドネツク方面は逆にロシア軍の方が優勢に見えます。ウクライナ軍が弾薬不足なのか、それとも実際には大して損害を与えられていないのか気になります。
報道を信じるとロシアがどっかから兵を調達してきてどんどん投げてきている圧で南ドネツクに装備も人も集中せざるを得ないとして十分に説明ができる。
ロシア軍に金で雇われた外国人が来てるとの報道もあります。
シリアやアフリカは前から言われていましたが、関係ないタイ人やネパール人がロシア軍に傭兵として雇われているそうです。
ネパール人は所謂グルカ兵だから伝統的な出稼ぎ仕事ですね。
ウクライナ側にもネパール人傭兵がいるらしいので同国人同士がウクライナの地で殺し合いをしていることになります。
その外国人をストーム形式で突撃させられるかはよくわかりませんね。
ロシア人なら可能だけど、外国人なので、ふざけんなとなって督戦隊に死ぬ気で向かってきそうだし、グルカ兵は強兵として有名だし。
中米でも募集してるみたいだよ。
グルカは確かに傭兵ですが、普通の傭兵と違って命令を死守するから世界中で重宝されているんですよ。例え確実に死ぬと分かっていても裏切らない。裏切ればグルカの名前に傷が付き、故郷の人々が苦しむことが分かっているからです。
だから突撃しろと言われれば、彼らはそうするでしょう。
クラスター弾はロシアにもある。HIMARSの榴弾だって似たようなものだ。つまり新兵器ではないし、あるからといって優位にはならない
守備側の兵隊は基本的に地下や塹壕や穴蔵に入っているので範囲攻撃のクラスターは防げるし、森林では木によって効果は半減する
攻撃側の兵士が進軍してきた所に撃つなら有効だが、発見してから撃つまでのタイムラグで移動し潜伏してしまうのでそうかんたんに当たらない
そもそも位置さえ分かれば砲兵でもドローン空爆でも自爆ドローンでもいくらでも攻撃手段はあるので、つまり敵の位置を特定するのが一番困難
地下に隠れた敵にはバンカーバスターや、単純に高威力の滑空爆弾が有効
“滑空爆弾”というのはここ1ヶ月ほどで親露反米界隈で流行しているパワーワードみたいですね(笑)
Twitterで検索するとロシア空軍のウクライナ戦線での使用と、イスラエルのガザ空爆に対して頻出しており、それ以前にはほとんど使われていないことがよく分かります。
なぜなら従来、米軍のレーザー誘導方式やGPS誘導のJDAM等は”スマートボム””誘導爆弾”と呼ぶ方が主流だったからです。
WWII時のいにしえにドイツによって開発され使われた有名な”フリッツX”などは黎明期の存在なので無誘導の自由落下爆弾と対比して滑空爆弾と呼ばれることが通例ですが(他にもダム攻撃用の反跳爆弾などもあり)、現代兵器としての一般名称は”誘導爆弾”の方ですよ。
つまり”滑空爆弾”というワードを選んだ時点で、期せずして投稿者の素性を表しているというわけです。
定義付けをしたいのかよくわかりませんが、なにか勘違いされてませんか?
ロシア軍が使い始めた滑空(誘導)爆弾というのは、既存の無誘導航空爆弾を改修して滑空機能(アウトレンジのための飛距離増加)と簡易的なGPS(GLONASS)誘導機能を付与したものです
500kg~1500kg級の航空爆弾が改修元であるため、威力は折り紙付きです
ある意味で現地改修兵器ですので、ウクライナ紛争以前にはお目にかかる事はなかったものです
それは貴殿が滑空の概念を知らないだけでは…?
いわゆる(ただの誘導爆弾と区別して言う)滑空爆弾とは通常の誘導爆弾より大きな主翼を装備し、射程を伸ばした爆弾です。
リンク
JDAM-ERなども正式に言えば射程延伸型誘導爆弾でしょうが、長ったらしいので滑空爆弾と言う人もいます。
なにより、そもそもここで何ヶ月も前から使われてます。
リンク
リンク
Twitterで検索しただけでは言葉の意味は分かりませんよ。
JSF氏の解説記事
リンク
ロシア軍のUMPK滑空誘導爆弾によるスタンドオフ攻撃と対抗策
発想自体はJDAMのパクリですね。博士でないので知らんけど。
西側のスマートな兵器で低性能なロシア軍の兵器を叩き潰しているっていう話は支援を受けてるウクライナにとって義務なわけで、まあ差っ引いて考えた方がいいわな
未だに「進歩的で最善の戦術を実行できるウクライナ軍」と「一昔前の兵器や戦術に頼るロシア軍」の神話的関係性を信奉する人々が軍オタ界隈に存在する事にため息がでますね
先日の非正規軍事組織であるハマスのイスラエルへの奇襲攻撃は、最新のウクライナ戦争の教訓を取り入れた高度で緻密なものでした。
既に戦略戦術等の情報共有速度は10年前とは比べ物にならなくなっており、乏しい設備しか有していない小規模組織ですら最新の戦術に触れ、取り入れる事が可能な時代なのです。
この昨今に「ロシアは戦術面で遅れているはずだ」という前提は、あまりにも相手を舐めすぎているでしょう。
ロシア軍は砲の代わりに空爆を強化している
一番の理由はアウディーイウカが忙しくて
そっちにリソース持っていかれてるか
キルレシオではウクライナが優位になりつつあるけれど、ロシア軍は損害を十分に補えるだけの兵力を投入してきて、ウクライナ軍は相応の被害を負っていて、それで戦線が拮抗している状態ということなのでしょう。
ロシア軍もドローンをかなり活用してきて手強い相手だとウクライナ軍も認めています。ロシア軍が撃ってくる砲弾も銃弾も本物であって、西側陣営兵器による優位性だけでは、続々と補充されて厚みが減らないロシア軍を一方的に押すには至らないということですね。人口比5倍、独裁国家なので被害を気にせず動員兵で埋められるというのは手強いって事です。
総動員体制にあるウクライナが予備役招集しかしてないロシアに数で押し負けてるとかバカバカしい神話をいつまでも信じてるから現状認識が狂って戦況が理解できないんじゃないか?
様々なご意見ありがとうございます。やはり圧倒的な空軍は強力なアドバンテージになるのですね。しかし両軍は大いなる戦果を誇示していますが、それに見合った結果が伴わないのは古典的な戦争の恐ろしさを感じます。
別に特定の兵器が使えるからと言って絶対に無双出来る訳でもないし、それは昔から今に至るまでの戦争で証明されている話。戦場におけるバイラクタルTB2の活躍とかアフガンや中東戦争とかで分かる話なんだけどね。
別に相手がとんでもない新兵器を出す訳でもなく運用を変えるだけで被害を低減出来たとか対応出来ずに負けっぱなしってのは余程の無能が無い限りないと思う。
こちらは反抗作戦の主攻撃軸とはなりませんでしたし
ウクライナ軍の攻勢の勢いはなくなり現在は膠着状態ですね
対砲兵戦ではウクライナ軍がロシア軍と並ぶか上回るほどに成果を挙げましたが
航空戦力では依然としてロシア軍が圧倒的優位に立っており
空爆回数はロシア軍がダブルスコアどころか数倍かそれ以上を常に維持していますので
ロシア軍陣地を攻めるのは簡単ではないと思われます
遠距離から滑空爆弾を使われると現状どうにもできません
だからウクライナは戦闘機を欲しているわけです
主攻撃軸となったザポリージャ方面も一定の成果は出ていますが
まだ十分な成果とは言えないと思います
ただ、もともと非常に厳しい条件での戦いですので
よく戦って、この結果なのでしょう
アウディーイウカ方面を中心にロシア軍が人海戦術による攻勢をかけましたが
これは人的損害を覚悟の上で計画された作戦のように見えます
要塞奪取までいけば上々ですが、そこまではいかずとも
ウクライナ軍のサポリージャ州での攻勢の勢いを削ぐ事はできます
とはいえ人的リソースも無限ではありませんので
どこかで止まらねばならないでしょうが
現時点でも非常に恐ろしい惨劇となっており
このような作戦を選択できる政治体制の恐さを感じます
ロシア軍の空爆は、以前は誤爆を避けてウクライナ軍の後方への空爆に留まっていましたが、最近は前線にもかなり頻繁に空爆してきているようですね。その分、ロシア軍の撃墜も増えてきていますが、対砲兵戦の不利を補うためには、手段を選んでいられないのでしょう。
後方爆撃の方が侵空しないといけなくて危険だからロシア機が撃墜されてるとしたら前線爆撃ではなく他が原因だと思う
増派されてロシア軍の質が上がったのだとしても、ウクライナ軍は勢いが弱まっている気がします。
ウクライナ軍は冬季攻勢に向けて再編中なのでしょうかね?
今週辺りから、東部~南部で雨が降り始めるらしいですし、やや遅くなったとはいえ泥濘期が来るのは確実ですので、攻勢はかなり抑えるのではないでしょうか。
西側NATO各国が、レオパルト2A戦車、チャレンジャー2戦車、レオパルト戦車、ポーランドのT-72改造戦車、ブラッドレー装甲戦闘車、フランスの装輪装甲車、カエサル自走榴弾砲、クラスター砲弾まで供与しての結果がこの膠着状態ですからね。
ザポリージャ州方面のとりあえずの占領目標?とされていたトクマクでさえも依然としてはるかに遠い状況です。
あとは一体何を供与すればいいんだ、ということですが、もはや何を供与してもこんなもんだろう、という感じではないでしょうか。多少の性能差では戦局を変えることはできないということであり、また西側兵器とロシア製兵器の性能差自体がそれほど決定的なものではないというのもあるでしょう。
そもそもそんなに野放図に各国の寄せ集めの兵器で戦争したら、兵站が破綻して継戦能力を失うのは自明の理です。
自動車で言えばプジョーとダイハツとフォードとアウディを同時に運用してるようなもんですから、整備する側にとっては悪夢ですよ。
作戦開始後1-2ヶ月は無問題でも、屋外の不整地で作戦機動させて乗り回せば半年後には被弾しなくても満身創痍ですから。
どんな優秀な兵器もちゃんとメンテしなければちゃんと動くようにはなりません。
結局のところ地雷原withドローンによる防衛が非常に強力でウクライナ軍もロシア軍もそれらに苦戦しているようなのでそれらを効率よく攻略できる兵器、戦術が必要なのだと思います
仰られる通りかと。結局、航空優勢を取って大規模空爆で防衛拠点を更地にするのが大正義なのでしょうね
まさに航空万能論(ドヤァ
性能が多少劣るとしても同機軸の兵器を大量に揃えた方がそりゃ現場としては有り難いですよね
露側は損傷しても後方に引き上げて割と簡単に修理が効くのに対して宇の西側兵器は自国外の修理工場まで運搬しなければ再生出来ないのですからどうしても使い捨ての運用になってしまいます
ならばジャンジャン送ってくれれば良いのですが支援国の予算的にもおかわりが効きにくくなって来ていますし手詰まりというかジリ貧なのは如何ともし難いですね…
何は無くとも数が全然足りてないっていうことに尽きると思いますが
まあその通りなんだけど、これだけ西側中から供与されてそれでも数が足りないってのは少しばかりの性能向上のために生産性を大いに犠牲にしてきた西側兵器のコンセプト自体の失敗なのでは
せ、戦時体制じゃないだけだし、今は工場無いけど、本気だせば……ゴニョゴニョ
っていう言い訳は理屈の上では通ると思う。まあ、じゃ本気出せんの?って言われると二の句が継げないけど。
実際どうなんだろう
いくら戦時体制とはいえたかだかソ連の残骸のロシア1国の生産力に西側の平時の生産力で太刀打ち出来ないってことはないと思うが
やっぱ設計がまずいんじゃ
うーーーーーん
すっっっごい直視したくないけど、設計云々以前の根本的な問題の線もあるのでは。
今西側で軍需用品の製造に耐えうるだけの工業力どれくらいあるんだろうっていう。
ウクライナは去年ロシアから大量に戦車を支援してもらっています。
今年もT72あたりがソ連戦車同士の熱い戦いをしてました。
T80やT90も気前よく分け与えてくれてウクライナ領内で修理しながら使っていて修理工場にレストア職人さんが沢山いるそうです。
なんかソ連歩兵戦闘車は、たくさんあるけどウクライナ兵は乗りたくないという話もありました。
数としては大量にあるけど、できれば西側製に乗りたいのがウクライナ兵の本音かもしれません。
だから選り好みしなければ、数は足りてるのかなと思います。
ロシア兵は100年前のトラックで前線に突っ込んでくるとか根性出してます。
去年戦車の支援、て見て身構えたらバチバチの皮肉で草。
どうなんすかね、その支援分だけでどれほどの量なんだろう。ただ仮にそれで十分な量あったとしても、枝元に加えて↑でEasyさん言われてる整備問題が輪をかけて重くのしかかってくるわけで、プラマイゼロかなあ。
鹵獲兵器は部隊ごとの管理で部品取りの融通すら効かず有効活用出来ていないと去年からずっと言われている
そこまで酷くないと思う、2個1とかで職人さんが手作業でレストアしている作業場風景が多分NHKだったか出てた。
無い部品は手作りしているとかで職人次第のようだった。
ウクライナに職人がいるイメージがなかったが日本やドイツの専売特許ではないみたい。
確かウクライナもロシアほどではないが戦車がそれなりの量損耗していて、ロシア分がなければ枯渇の危機だったはず。
ウクライナの初期保有量って少かったし。
チェコなんかの支援は多かったけど損耗を補えるほど大量でなかったと思う。
鹵獲で手に入るのはT72系列ですから、ウクライナの整備兵からすれば文字通り親父の代からいじり倒してきた伝統があり。そりゃいくらでもニコイチできるノウハウも工具も治具もあるわけです。
ところが、スウェーデンのCV90とストライカーとBMPとM2を持って来られても、こんなの何をどうやっても足して2で割れない、って話になってしまうんですね。
さらには一番数が多くて頼りになるブラッドレーがアメリカ本国仕様で車体が全部インチネジだって話ですから、現場の苦労と混乱を想像すると気の毒ですよ。
ヤーポン法滅ぶべし慈悲は無い
ウクライナという国の規模、国力からすれば、他国から各種車両や武器を提供して貰えたとしても、ロシア相手に戦線を拮抗できていること自体が、賞賛に値する状況ですからね。Easyさんも指摘されている通り、これほどごった煮状態では兵站部門の負担は通常の軍隊の比ではないと思います。
海軍だって勝負にならないとウクライナ海軍は艦船を自沈させたくらいでしたし、ウクライナ軍は色々厳しい中、かなり奮闘しているのは確かでしょう。
兵器の性能差については、今の前線での火砲のキルレシオを見るとウクライナ側が優勢と言えるレベルですが、そもそも数の差と後詰めの多さがあって攻めきれてませんからね。ロシア側が上手く持ち堪えてるように思います。
あと、何を提供すればロシアを圧倒できるか、みたいな銀の弾丸探しは確かに無意味でしょう。ウクライナの継戦能力が維持できるだけの支援を継続し、今のペースで火砲を叩き、兵站を叩き、航空戦力を落とし続ければ、ロシアの方が先に限界がきそうな気はしますが……。
というかウクライナの対空能力ってまだ維持されてるの?
5月には対空ミサイルが枯渇してロシアの航空機の活動が活発になる可能性が指摘されてたが、あれからもう五ヶ月だろ?
戦闘機供与か地対空ミサイルの供与かで大揉めしてたのは知ってるが、あれから西側から大規模な対空兵器の供与ってあったんだっけ?
報道見ない人 ?
ドイツが意外と頑張っているし、ホークの迎撃動画も最近お初が出た。
かき集めて送ってるようですよ。
それで足りてるかはすこぶる疑問だがな