ウクライナ戦況

ウクライナ軍、ロシア軍は損害を被っても狂ったように押し寄せててくる

ロシア軍は大きな損害を被っているにも関わらずアウディーイウカ方面の攻勢を維持しており、ウクライナ軍も「ロシア軍の損害は甚大なのに攻撃を止める様子がない。ロシア人は狂ったように押し寄せててくる」と述べている。

参考:Барабаш о ситуации в Авдеевке: россияне лезут как бешеные, несмотря на сумасшедшие потери
参考:Российские войска пытаются перерезать дорогу в Авдеевку – МВА

個人的に「攻撃の主導権がウクライナ軍からロシア軍に移りつつある」と感じている

アウディーイウカ方面でロシア軍は「大きな損害を被っている」と視覚的に確認されているものの攻勢は維持されており、アウディーイウカ軍政当局のバラバシュ長官も23日「小火器による戦闘は24時間絶えることがない。ロシア軍は歩兵と装甲車輌を大量に投入しており、その損害は甚大なのに攻撃を止める様子はない。彼らは狂ったように押し寄せて何十人も倒れるが、暫くするとまた襲ってくる」と述べた。

出典:GoogleMap アウディーイウカ周辺の戦況/管理人加工(クリックで拡大可能)

  • =ロシア軍が自爆型ドローンでウクライナ軍陣地を攻撃
  • =ロシア軍が自爆型ドローンでウクライナ軍陣地を攻撃
  • =ロシア軍が自爆型ドローンでウクライナ軍陣地を攻撃
  • =ロシア軍が自爆型ドローンでウクライナ軍戦車を攻撃

出典:アウディーイウカ周辺の戦況/管理人加工(クリックで拡大可能)

  • =ロシア軍がウクライナ軍陣地を砲撃
  • =クラスノホリフカから西に突破を図るロシア軍が損耗する様子
  • =クラスノホリフカ西郊外で放棄されたロシア軍車輌
  • =クラスノホリフカ南西の高台を攻撃するロシア軍の様子

ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARは「ロシア軍がクラスノホリフカ南西の高台を占領している」「ベルディチやステポヴォに到達したロシア軍部隊(歩兵)は線路まで押し戻された」と、ウクライナ人が運営するDEEP STATEは「ロシア軍がクラスノホリフカ西の鉄道ラインに近づき足場を築こうとしている」「クラスノホリフカ南西の高台を巡る戦いは続いている」「敵はヴォーダイン西の砕石場付近で部分的に成功を収めている」と主張している。

出典:Оркестр Вагнера | Wagner

アウディーイウカ方面のロシア軍は「大きな被害」を被っても引き下がる様子がなく、これが今後も続くようなら「ロシア軍の冬季攻勢が始まった」と考えるのが妥当で、逆にウクライナ軍の反攻作戦は9月中旬から決定的な動きが見られなくなった。

果たして「バフムートで見せた力押し」がアウディーイウカで再現されるのか、それとも「ヴーレダー攻勢」のように損害の大きさに耐えられなくなって攻撃が止むのか、まだ誰にも答えは分からないが、個人的に「攻撃の主導権がウクライナ軍からロシア軍に移りつつある」と感じている。

出典:アウディーイウカ周辺の戦況/管理人加工(クリックで拡大可能)

追記:防衛ラインを突破されたアウディーイウカ南郊外に新たな動きは観測されていない。

追記:アウディーイウカ軍政当局のバラバシュ長官は「アウディーイウカまでの22km圏内は昼夜を問わず常に砲撃を受けている。そのため避難(まだ市内には約1,601人の市民が存在)も人道支援物資の輸送も非常に困難だ。どのような兵站ルートも1本道なのでロシア軍はこれを遮断しようとしている。ロシア軍はオルラン10を飛ばして何か動きがあれば砲撃を開始する」と述べた。

街に残る市民は砲撃のリスクを恐れて避難できないのではなく、バラバシュ長官は「市民は街から離れたがらない」と説明している。

関連記事:ウ軍はドニエプル川左岸に上陸、ロ軍はアウディーイウカ南郊外の防衛ラインを突破
関連記事:ウクライナ軍のザルジニー総司令官、ATACMSの発射シーンを動画で公開
関連記事:シルスキー大将、ロシア軍が再編を完了してクピャンスクで攻勢を開始

 

※アイキャッチ画像の出典:Сухопутні війська ЗС України

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コメント

    • xxx
    • 2023年 10月 23日

    他所のサイトではロシア軍の損失数を見てキャッキャしてますがここは冷静ですね。
    今年は暖冬との予測が来てますので冬季攻勢も長く激しくなるのでしょうか?
    しかし戦争が始まって1年半経ちますが、未だに攻勢を行えるロシアの底力には驚かされます。

    66
      •  
      • 2023年 10月 23日

      そりゃあ低性能を馬鹿にされるロシア兵器は生産性という性能において西側兵器を遥かに上回るからねえ
      例えば600万ドルするレオパルト2がT-90Mより性能が上だったとして、T-90Mは100万ドルで作れるわけで、どっちがこんな大規模な陸戦で役に立つかというと明らかでしょう

      40
        • KIAI
        • 2023年 10月 24日

        つまりK2の方が遥かに強い、と遠回しに言いたいのか?

        1
      • kame
      • 2023年 10月 23日

       NHKのニュース記事で、エストニア軍の情報部トップが「ロシアには400万発近くの弾薬がある』と発言してますし、同時に北朝鮮から仕入れた弾薬等もある。来年以降を見据えてロシア側は軍事費を天井付近まで増加させてますし、完全に根比べの状況になってますね。
       結局の所、どちらかの緊張の糸が切れて、兵站なり前線なりが崩壊しない限り、この戦争は終わらないのでしょう。

      20
        • nednir
        • 2023年 10月 23日

        戦時体制に入ったロシアはそりゃ侮れませんね
        異様な粘り強さで数年後に4州占領というのもあり得る話で、ウクライナ側としても領土には執着しますよね

        第一次大戦の消耗戦を目の当たりにして戦略爆撃によって戦争を早期集結させるのがよりクリーンだと昔の人が妄想したのもわかる気がします

        24
      • たむごん
      • 2023年 10月 23日

      仰る通りです。

      主力戦車の生産が軌道に乗っており、年間800両程度という具体的な数字も出てきました。
      日本は、年産9台(2023年)ですからね(平時ですが…)。

      ロシアの国力、特に軍需産業の基盤や兵器備蓄には、本当に驚いてしまいます。

      20
        • kitty
        • 2023年 10月 24日

        冷戦後に、ソ連には、日本侵攻なんて絶対無理なショボい渡洋能力しかなく、日本の陸上戦力は過剰だったという評価でしたが、陸続きの国には悪夢でしょうねえ。

        8
          • たむごん
          • 2023年 10月 24日

          仰る事に賛同します。
          日本の陸上戦力(特に北海道)、冷戦後も一定戦力を維持した事は、もっと評価されるべき(対ロシアの抑止力)と思います。

          陸続きの国は、仰る通り悪夢ですよね…。

          2
    • None
    • 2023年 10月 23日

    管理者様
    ウクライナ情勢については様々なソースが発信していますが、正直、こちらが最もタイムリーかつ客観的に情報を収集し集約し要約して、信憑性の高い情報を提供してくださっていると思っています。
    あざます!そして今後もよろしくお願いします!

    95
    • VIVA
    • 2023年 10月 23日

    ロシア軍の攻勢が上手くいってるとは思わんが、ウクライナの反転攻勢も殆ど停滞しているように見える

    ただアウディーイウカを支配するのにもこんだけ時間かかってたら、併合宣言した4州の完全支配はまだまだ程遠く感じるね

    28
    • gepard
    • 2023年 10月 23日

    ドネツク市に食い込むように高地にそびえたつアウディーウカは、分離主義者ににらみを利かせる要塞として2014年から強化され続けており開戦以来何度もロシアの攻撃を跳ね返してきた正真正銘の要塞都市である。
    ウクライナの反転攻勢が頓挫すれば露軍のカウンター攻勢が行われると予想していたが、予想よりも早く行われ、クピヤンスク=クレミンナ方面ではなくはるかに堅牢なアウディーウカであったのは率直に言って驚いた。

    アウディーウカ攻略が成れば、ここに存在するウ軍砲兵陣地を排除しドネツク市のバッファーゾーンを確保するという意味があり、政治的にはドネツク人民共和国にとって悲願のドネツク市の安全確保を意味し士気向上効果が期待できる。

    北の補給路を一望できる管制高地の『廃棄物の丘』を巡って激しい攻防があるようだが、ここを抑えるには線路対岸のコークス工場の制圧が必須であり、まだ大きな突破がみられるとは個人的には予測していない。
    工場地帯は有用な要塞となりATGMや迫撃砲に強力なカバーを提供する。

    33
    • panda
    • 2023年 10月 23日

    通常の軍隊であればとっくに作戦を放棄しているレベルの大損害を出しているのは間違いないのですが
    今更ながらロシアの人命の軽さは・・・

    72
      •  
      • 2023年 10月 23日

      ウクライナ軍も6月頃からとっくに作戦を放棄してるレベルの大損害を何度も出しながら3ヶ月攻勢を続けたし既にこの規模の陸戦を平時の常識で語るのは不可能だろう

      20
        • panda
        • 2023年 10月 24日

        ウクライナ軍も南部攻勢で大規模な損耗を出していますがここまで短期間に大規模の損耗を生じさせるような攻勢は行ってません
        都度、戦術変更やローテーションを実施してます
        正直これは狂気の沙汰です

        45
          • mugi8
          • 2023年 10月 24日

          ウクライナの死者(死傷者ではない)は
          4月で17500人、8月で70000人と跳ね上がってます
          増えた5万人のほとんどが初期の反転攻勢によるものであるとされているので仮に3ヶ月で計算したらその時期は毎日500人強が死んでいたことになります(死傷者なら更に多い)
          この結果を受けて戦略を変更して国民や海外世論をかわすために「我々は人命を大切にしている」と言い出しました
          この初期の反転攻勢は間違いなく短期間での大損害に当たると思われます

          また反転攻勢前まではBBCはイケイケの記事ばかりでしたが反転攻勢の大失敗後からは「死者数の記事」「家庭内DVの記事」「従軍したくない男性の記事」「手足の欠損した兵士の記事」「徴兵逃れの記事」など戦争の悲惨さを伝えるような記事を多くだすようになり戦争を継続するウクライナに対する方針が変わったのではないかと邪推します

          5
            •  
            • 2023年 10月 24日

            関係ないかもしれないが最近BBCの偽動画が出回ってるってNHKでやってた。
            BBCのロゴアイコンが画面左上にあるからBBC見てる気になっちゃうな。

            1
        • zeema4
        • 2023年 10月 24日

        ウクライナ軍は6月に戦車を使った突破に失敗した瞬間から迅速に作戦変更してるし、ロシア軍がやってる今回のアウディーウカや以前のバフムト、ウフレダルとは比較にもならない気が。

        20
    • kame
    • 2023年 10月 23日

     ウクライナ軍の攻勢に勢いがなくなってしまったのは事実であり、それを見越してのロシア軍の無謀とも言える突撃になるのかな?
     バイデン政権がイスラエル支援のための予算と同時に台湾・ウクライナへの支援についても予算案を議会に提示していたが、ウクライナ支援分の予算を骨抜きにされたばかりなので、今回も通過させられる可能性は低い。イスラエルに注目が移行し始めてしまっている事にゼレンスキー大統領にも焦りが見え始めているし、ゴリ押しでもアウディーイウカを制圧されるとますますロシアとの停戦ムードが加速しそうだ。

    5
      •  
      • 2023年 10月 24日

      ロシア軍が攻勢に出たから

      防御に徹してるだけだよ

      12
        • 拓也さん
        • 2023年 10月 24日

        ザポリージャ方面は明らかに衝力を欠いています。この方面で防御に徹する必要は皆無であり、ロシア軍の要塞建設を促進するだけです。 実際にマリウポリ港では大規模な建築資材の搬入が確認されており、このままの勢いではメリトポリはおろかトクマクに近づくことすら不可能になります。

        7
    • MAT
    • 2023年 10月 23日

    ISWの報告を見る限りでは東部全体で攻撃が加えられている一方で、具体的集落を奪取の話はほぼない状況にあり、損失込みでこの攻勢の意味は今の自分には分かりにくいところです。

    少なくともアウディーウカについてはロシア軍が本気で占領するならより多くの砲兵と旅団が必要に感じます。

    33
    • あさひ
    • 2023年 10月 23日

    近代化したから共産圏も人海戦術出来ないと思ってたけど、出来る辺りは流石と言える
    これだけの犠牲を出しながら良く士気を維持出来るもんだ

    32
      •  
      • 2023年 10月 23日

      以前から言われてることだけどロシア軍は装備の損失に対して人員の損失はさほど多くない
      ウクライナ側からしても撃退はできても撃滅はできないでいたからケルソンやハリコフ、そして南部みたいに包囲を狙ってるわけ
      これが戦略的な攻撃側が有利な一因で、ウクライナの南部攻勢の初動が大失敗したにもかかわらず優勢を維持して再編成後に攻撃を続けられたのもこれが理由
      ただ装備の損失は補填されなければならないわけで、この点で生産性に勝る東側兵器は強い

      13
        •  
        • 2023年 10月 24日

        何言ってんだ?

        人員の損失こそメチャクチャ多いぞ

        42
          • kitty
          • 2023年 10月 24日

          素朴な疑問なんですけどロシアのbody countって技術的にどうやっているんでしょう。
          イラク戦争なんかでは、Iraq body countみたいな反戦サイトがありましたが、ウクライナ戦争ではそこまで報道が入っているように見えません。

          1
    • 2023年 10月 23日

    ウクライナの兵力が100万、ロシアが投入してる兵力は50万人とかでしょ?
    ウクライナの発表通りなら30万人は死傷してるから残り兵力20万人ちょっとしかいないはずだよね?
    そんなに損害負ってどうするんだろう…もう戦争継続不能では?

    16
      •  
      • 2023年 10月 24日

      モスクワ周りではロシア政府の言い分通りの動員だろうけど、ロシア占有地のウクライナ領では実質総動員していて、反抗するものには拷問が待っているそうだからロシア兵の人数はいるんでしょう。

      16
    • 名無し
    • 2023年 10月 23日

    この戦力を南部の突出部を潰すために投入すればよかったのに。
    そっちの方がよほど政治的効果はあったろう。
    露軍の悪手に救われた印象がある。

    30
    • TA
    • 2023年 10月 23日

    なんやかんな言ってロシア軍は新兵器新戦術に適応してきてる気がするな
    着地と経験値を積んでる

    15
      •  
      • 2023年 10月 24日

      バフムート落ちたのは
      単純にウクライナ軍側の弾薬切れが主因

      つまり、弾薬が切れなければ
      ワグネル死滅も時間の問題だった

      西側は本当に惜しい事をしたよ
      出し惜しみしすぎが敗因だろう

      19
        • トーリスガーリン
        • 2023年 10月 24日

        イスラエル支援くらいのスピード感でウクライナ支援が進んでたら全然違ったんでしょうね
        ハルキウ攻勢あたりで戦車・戦闘機・長距離打撃兵器を供与して半年間の練成期間を与えていれば、露軍の防御を貫くことが出来ただろうなと思います

        まぁ本邦はローカル縛りルールで一切兵器弾薬を送ってないんで何か言えた口じゃないんですけど…せめて防空システムくらいは供与出来ないものか(ヽ´ω`)

        5
    • 領土は命より重い
    • 2023年 10月 23日

    ジワジワと包囲網が狭まり徐々に補給路が圧迫されていく展開は1年前のバフムートと全く同じだね。
    オードソックスな消耗戦故に劇的なゲームチェンジャーは存在せず、ここから状況を改善するにはウクライナも相応の出血が伴う。バフムートでは泥沼の消耗戦に限界までウクライナがベットして結局敗退したが、今回はどこまで付き合うのだろうか。

    26
    •  
    • 2023年 10月 23日

    画像も映像も沢山UPされているがマジで突進突進&突進だから恐怖だわ
    死屍累々なのに突撃し続けるなんて何があいつらをそうさせるんだろうか…

    40
      • ahoge
      • 2023年 10月 23日

      本当に何なんでしょうね……
      ロシアのモチベーションの淵源がわからないと、停戦なんてできないと思いますが理解が全く及ばないです

      35
      • 航空太郎
      • 2023年 10月 24日

      大義の無い侵攻、防衛戦争ではない事による低モチベーション、低練度兵達の終わりなき突撃。なぜ、こんな状況なのに、ゾンビのように、ひたすら前に向かって突撃してくるような真似ができるのか、させることができているのか、理解し難いところがあります。ウクライナに連絡を入れて戦車ごと降伏してきたロシア兵がいたのが遥か昔のことに思えますね。
      今回の大攻勢は、背後から督戦隊が脅して、囚人兵達を突撃させ続けていたのとは違う別種の狂気を感じます……。

      20
    • 名無し
    • 2023年 10月 23日

    まじで国を傾ける勢いで人的資源を投入していますか、ロシアは戦後にどんな展望を描いているんでしょう。

    38
    • 名無しさん
    • 2023年 10月 23日

    ドニプロ川の渡河作戦は順調に進攻しているし、クピャンスク方面でもウクライナ軍がロシア軍を押し返しています。
    アウディーイウカで大量の犠牲を出しながら、突撃を繰り返す事しか出来ないロシアに比べれば、ウクライナの方が着実に効率的に戦果を挙げてると思いますが。
    管理人さんの見解は自由ですけど、ロシア側を評価すれば公平な視点であるという考えが強く見られ、ウクライナの好調な部分は敢えて取り上げないことが多いですね。
    まあ、ここも情報の一つとして見る程度がいいのでしょうね。

    19
      • 名無し
      • 2023年 10月 23日

      現状1両の戦車も対岸に送れる見込みの無いドニプロ川の渡河作戦なんて、規模の大きいピンポンダッシュでしかないからなあ、、

      65
        •  
        • 2023年 10月 24日

        そうだと思うんだけどロシアンブロガーがブルってウクライナの大渡河作戦があるあると騒いでいる模様。

        8
      • hiroさん
      • 2023年 10月 24日

      渡河作戦もクピャンスク方面の戦況もとっくに取り上げているけど?
      当ブログは管理人さんの個人的興味で成立つと宣言されているし、ウクライナ·ロシア問わずに顕著な変化をタイムリーに取り上げていると思う。
      元々、玉石混交の膨大な情報の一つなので、わざわざ嫌味をコメントする意味が理解できない。

      25
    • 匿名
    • 2023年 10月 23日

    アウディーイウカがバフムートよりどれほど守りが固いのか知らないけど、
    ワグネルと囚人兵の被害がかなり多かったバフムートと同じ展開をたどるなら、
    次は正規兵にあのレベルの損害が出ることになり、さすがに傭兵や囚人のような適当な扱いはできないのでは
    隠蔽しても家族のもとに帰って来なかったり連絡が急に途絶えたりするわけだからすぐバレるだろうし

    26
    • bbcorn
    • 2023年 10月 23日

    まあこれがロシアのやり方だから 別に驚くにはあたらない。
    問題は今のロシア人に耐えられるかどうかだな。
    ソ連崩壊後の経済的な困難がから立ち直りつつありやっと少し豊かさというものを味わえるようになったところ。
    それが今は軍事費と安全保障費で国家予算の半部を使うようではソ連よりひどい。
    人の命は軽くて使いたい放題だけど 金がないと戦争は継続できない。
    兵がいくら死んでも終わらなくても金が尽きたら止まるだろ。
    ロシアとはそういう国だよ。

    27
    • ななし
    • 2023年 10月 23日

    たとえ主導権がロシアに移っても、この勢いは単純にまともに動ける兵隊がいなくなるようなレベルと思いますが

    23
      • 匿名
      • 2023年 10月 24日

      財政赤字を補填してたロシア国民福祉基金とやらも2024年中が限界らしいし、ルーブル安で貿易黒字もどんどん減ってるみたいだし、年明けたら大統領選間近だし、停戦のために成果を焦ってんのかね

      23
    •  さ
    • 2023年 10月 23日

    冷戦の頃、西側が想定していたことはただしかったというか、恐ろしい戦い方をしてくるなぁ

    25
    • たむごん
    • 2023年 10月 23日

    ロシア軍の戦車の損失、異様な水準になってましたからね。
    各種報告はありましたが、ロシアの戦時生産が、一定水準の軌道に乗ったと考えるべきです。

    ウクライナ軍は撃退に成功しているようですが、対戦車ミサイルなど、各種装備・弾薬の備蓄がどの程度か気になります。

    ウクライナ軍の南部攻勢(ザポリージャ方面)は、突出部の幅を拡大して、防衛面を考慮したのは正解だと思います(短期で黒海やアゾフ海に抜けられる見込みがないため)。

    ウクライナ軍が、南部方面で兵士や武器弾薬を使い切ってしまえば、(戦略予備戦力がなくなるため)東部方面を防衛できるのか分からないですからね。

    12
      • ななし
      • 2023年 10月 23日

      >ロシアの戦時生産が、一定水準の軌道に乗った
      なんでそうポジティブに考えるのかわかりませんが
      素直に考えるとせっかくつくった戦車がはしから消えていくだけの話なのでは
      あと、当然乗っている兵隊の質がガンガン落ちます

      18
        • たむごん
        • 2023年 10月 24日

        >なんでそうポジティブに考えるのかわかりませんが

        特にポジティブ・ネガティブというわけではないですかね。
        メドベージェフの主張は馬鹿にされていましたが、戦時生産は一定水準の軌道に乗ったんだなくらいです。

        釈迦に説法になると思うのですが。
        他の方々も仰っているように、ロシア軍の考え方は、人命と物量に対する考え方が違うのでしょう。

        戦車に関しては、第二次大戦や昔のように、熟練戦車兵が戦車戦に打ち勝つみたいに考えていないんですよね。
        ドローン活用が発達して、戦車ですら各種砲火力に集中されて、撃破されていくのか位に考えています。

        19
      • 名無しさん
      • 2023年 10月 24日

      戦時生産が軌道に乗ったというより、北朝鮮から届いた弾薬のおかげで一時的に息を吹き返しているだけでは?
      相変わらず生身の歩兵に突撃を命じてますし、ペルボマイスケでは100年前のトラックで突撃する姿が確認されるなど、どう見ても軍用車両の生産が追いついていないのではと思わされる事例が散見されます。
      個人的には生産体制が整わなくても、とにかく前線の兵士に突撃を命じている様には狂気しか感じられませんが、ロシアがその国力を摺り減らせば減らすほど、日本の安全保障に貢献するので、このまま損失を拡大させ続けてくれればいいと思います。

      26
        • たむごん
        • 2023年 10月 24日

        仰る通りと思います。
        ロシアが、西側に固執することが続きそうですから、東側国境の脅威は低下しています。

        問題は、北朝鮮にどういった軍事技術を渡すのかですね。
        北朝鮮に、核弾頭(多弾頭)・IRBM・原子力潜水艦など、戦略核兵器の技術が渡る事になれば、日本にとって総合的な脅威は増す懸念があります。

        3
          • 2023年 10月 24日

          北朝鮮に対価が払われる前にロシア革命が起こって欲しい。

          2
            • たむごん
            • 2023年 10月 24日

            まさしく。

            問題は…プーチンが穏健派に感じるくらい、後継に控えているの人間の主張が過激すぎる事ですね。

            2
      • とおりすがり
      • 2023年 10月 24日

      すでにイスラエルとウクライナでアメリカの155mm砲弾&スティンガーの援助割当て引っ張り合いが始まってるってニュースもあるもんね。プーチンの目論見通り、ロシアが粘ってれば西側の援助が減る心配が本当に出てきた。

      2
        • たむごん
        • 2023年 10月 24日

        仰る通りです。
        その先の懸念が、顕在化しつつありまして…。

        台湾周辺に、兵器を回せるのかというものがあります。
        台湾向けの武器が、一部後回しになっており、東アジアの抑止力低下が懸念されています。

        日本が、対中国の先兵になる可能性(米軍は後方支援に限定)もありますから、かなり際どい情勢ですね。

        3
    • タチコマァ
    • 2023年 10月 24日

    朝鮮戦争末期の米韓軍は「今回」の戦争の勝利よりも「次」の戦争の勝利のために多少の領土喪失は覚悟してひたすら北中国軍の人的資源を削るのを重視した戦闘を続けていたと聞きますが……あるいは今回の宇露戦争も同じ推移を辿る可能性も否定は出来ませんね
    いや、本当21世紀の欧州の戦争の姿か、これが?

    16
      • 7743
      • 2023年 10月 24日

      中国ですら、人海戦術の犠牲の多さにショックを受けて、その後、ソ連式ドクトリンからの脱却を目指したというのに、人口減少国のロシアで80年前と同じ戦術を取り続けるとは呆れますね。
      情報をシャットアウトしてしまえば、前線でどれだけ犠牲が出ようとも、国民の意識は変わらず戦い続けられるということですかね。

      16
    • 未来日記
    • 2023年 10月 24日

    情報遅くないですか?
    フランス語ツイだと、アウディウカ北のゴミの山はとっくに露軍が制圧して周囲を着々と制圧してるそうですよ?
    鉄道ももう露軍に制圧されて補給路を断たれたアウデイウカ1.5万の宇軍は代インチらしいです

    リンク
    フランス語からの翻訳
    #Avdeevkaの戦闘では、FAU 要塞の北東に位置する大きなスラグの山で構成された最高地点が、残りの戦闘における戦略的重要性を裏付けています。
    10月10日以来、数回撮影され、奪還されたこの高点により、アヴデーエフカ北部地区におけるFAUの位置と動きを観察し砲撃することが可能となり、将来のロシア軍による都市攻撃を支援することが可能となった。
    このスラグの山は現在、ロシア軍の管理下にあり、ロシア軍は特に北に向けて防御陣地の拡大と強化を進めている。

    2
      • panda
      • 2023年 10月 24日

      ソースは見たところRaybarですね
      著名なロシア側の情報源ですが昨今は信頼度は高くありません

      他のロシア側情報源であるWarGonzoは廃棄物の山の北エリアに進軍した程度の評価であり、これは視覚的情報と一致するところです

      23
      • sunn
      • 2023年 10月 24日

      このサイトを見に来ている人は必ずしも速報性を重視しているわけではないと思いますよ。
      誤報、フェイク、デマがあふれる膨大な情報の中から取捨選択をした管理人氏の見識や客観性、解釈を求めて足を運ばれる方が多いのではないかと推察しています。

      19
    • 未来日記
    • 2023年 10月 24日

    あとArestovich氏がアウディーウカ失陥の予想を述べはじめたそうです
    まあ、そうなるんでしょうね。

    リンク
    Arestovich commenting on the situation around Avdeevka.

    People forget that it always starts the same way, Russia suffers some losses and the “failure” talk begins, Then Kleshcheevka falls, then Soledar, then half of Bakhmut, then the rest of Bakhmut. This man has been a surprisingly rational voice in a land of narratives and fantasies.
    による英語からの翻訳
    アヴデエフカを巡る状況についてアレストヴィッチ氏はコメント。

    人々はいつも同じように始まることを忘れている、ロシアがいくらかの損失を被り、「失敗」の話が始まる、そしてクレシチェフカが倒れ、次にソレダルが倒れ、次にバフムートの半分、そして残りのバフムートが倒れる。この男は、物語と空想の世界で驚くほど合理的な発言をしてきた。

    6
    • 匿名(JDAM博士)
    • 2023年 10月 24日

    西側ソースの損害情報はかなり怪しいものが多く、そもそも攻勢を維持できて砲撃優勢ならキルレでウクライナ側が劣ってるのは間違いなく、意味がないので置いておいておくとして。

    もうウクライナ側はお金も支援も戦果も注目も無いので、最後の悪あがきで「これだけの戦果だしました!ロシア大損害!」位しか支援と注目を集める術がないのでしょう。

    ようはこれで支援と武器を集められなければウクライナ側の負けです。

    15
      • ななし
      • 2023年 10月 24日

      ロシアがちゃんとしたロシア有利の視覚情報出せば良いだけすよ、簡単でしょ?
      実在すればの話ですが

      34
      • panda
      • 2023年 10月 24日

      ウクライナ軍の公式発表は盛ってるのは確かですが視覚的に確認できる情報だけでもとてつもない損害が出てます
      クラスノホリフカ方面では60両以上の装甲戦闘車両が撃破されているのが確認されています

      26
      • zeema4
      • 2023年 10月 24日

      西側OSINTは視覚的情報によって損害をカウントしてるんだからそこに関しては怪しいと言う余地は無いのでは。

      ウクライナ軍が出す公式発表は少し盛った数字を出すけど、西側のOSINTは実際の映像と画像からかなり正確な数字を出してるし今までも皆その正確さを見てきたはずだが…。このサイトもそういう情報をベースにこれまでも記事が作られてきた訳だし。
      ロシア軍には視覚的に確認できるだけでもこれだけの損害が出ているんだから、実際はカウント出来ていない損害も含めたらかなり盛大に損失を出してると考えるのが論理的だと思う。

      37
      • 7743
      • 2023年 10月 24日

      ウクライナの戦果に関しては視覚的情報もありますし、欧米諸国からも戦果に関しては検証されているので、ウクライナが一方的に戦果を盛ることは難しいです。
      反面、ロシアの主張する戦果は視覚的証拠を伴わないものが多いですし、何より、ロシア寄りの立場である中国から、何一つロシアの主張を支持する言及がありませんよね?戦場には多くの中国製ドローンが飛び交っており、 戦果に関する情報も多く入手できる立場のはずです。ですが、その中国は一度たりとも「西側諸国の損害は大きく、支援は無駄になっている」と言う主張をした事はありません。なぜ、中国はロシアの大戦果を支持してくれないのでしょうか?

      15
    • クル
    • 2023年 10月 24日

    弱兵の露軍が損害を拡大させてるので精強な宇軍が一方的に蹂躙しているのだと考えるのはあまり良い傾向とは思えませんね
    双方に甚大な被害が出ているのだと考えるべきでは
    攻勢の時も宇軍がキルレ10倍で快進撃しているみたいな報道がありましたけどまあ結果はご覧の通りなわけで
    ロシア連邦の国民が100億人ぐらいいるなら話は別だけど

    9
      • ななし
      • 2023年 10月 24日

      繰り返しますがなぜウクライナの情報が信じられているかと言えば視覚情報がちゃんと揃ってるからですよ
      まあこれまでそれなりの信頼を得ていたロシアのミルブロガーがロシア軍に止められましたからねえ
      むしろこの事実で察するべきでしょ

      31
        • クル
        • 2023年 10月 24日

        私は戦果情報を疑ってるわけじゃありませんよ(まあいくらか盛ってるとは思ってるけど)
        宇軍がほぼ無傷で敵を一方的に蹂躙しているみたいな戦況報告がナンセンスだと言ってるだけで

        7
          • 成層圏
          • 2023年 10月 24日

          >宇軍がほぼ無傷で敵を一方的に蹂躙しているみたいな戦況報告

          誰がそんなこと言ってんの?
          あんまり見たことないけど。

          18
      • 名無し
      • 2023年 10月 24日

      基本的に損害情報はOSINTの様に視覚情報が付いているものしか信用は出来ませんがそれで把握出来るのは損害の一部且つ戦闘車両や兵站設備で兵員の損害は全く霧に包まれていますからね…
      露軍の方が損害が遥かに多いのは私の様な素人でも予想出来ますが夏季反転攻勢真っ最中で防衛線を何とか人力で地雷処理して突破していく中でもキルレシオが1:5.7で我方有利の発表が宇軍からあった際は流石に信用に値しないと思いました
      無論露軍の発表はハナから信用しておりませんでしたけどね

      7
    • 喜多川OSINT
    • 2023年 10月 24日

    この損害にロシア軍は耐えられない的なコメントを含めてバフムートの時とそっくり。

    13
      •  
      • 2023年 10月 24日

      バフムートの敗因は
      ウクライナ軍側の弾薬が切れたから
      弾薬が切れなければ、ロシア軍はあのまま擦り減って消えていた

      13
      • 名無しさん
      • 2023年 10月 24日

      結局、バフムト攻略の主力であったワグネルはその消耗を回復することが出来ず事実上消滅しました。
      今度は正規軍が同じことを繰り返すのでしょうかね。

      20
    • 名無し
    • 2023年 10月 24日

    個人的に心配なのはアウディーイウカはバフムトと違い補給線が脆弱で露軍の攻勢が続く限り兵站の維持が難しそうな所です
    ある程度の備蓄はあるのでしょうが要塞内の部隊は武器弾薬をセーブしながらの戦いとなっているのかもしれませんね

    13
    • TKT
    • 2023年 10月 24日

    アウディイウカの住民の避難が難しい、いや自主的にしないんだ、人道支援物資の輸送が難しい、とかいうのは要するにアウディイウカに通じる自動車道路がロシア軍に砲撃されて、いよいよアウディイウカを守るウクライナ軍への補給が苦しくなってきている、遮断されつつあるということです。

    ロシア軍は国内で生産する砲弾以外にも、北朝鮮で生産する砲弾もあり、ときどきは砲弾不足になると思いますが、しばらくすればまた工場から砲弾が届いて、砲撃を再開できます。

    中国製の部品がこなくなればウクライナ軍のドローンは確実に減るでしょう。アメリカからのクラスター砲弾の補給もいつまで続くかよくわかりませんし、ロシア軍に道路が砲撃されるとクラスター砲弾の補給自体も難しくなります。

    攻撃を続けるロシア軍に損害が出ているのは当然としても、正確な死傷者の人数、破壊された兵器の数を正確に数えるのは非常に難しく、守るウクライナ軍の損害を正確に数えるのさえ難しく、キルレシオなどは実際のところどんなものかはよくわかりません。

    ロシア軍の方は別に急ぐ理由はないと思いますが、かといって道路が砲撃されて補給が苦しくなって目の前で弱っているウクライナ軍を放置する理由も特にないでしょう。

    5
    • tk
    • 2023年 10月 24日

    死んでも取り返せということだろうか
    3年目に突入する前に東部だけでもって気持ちはロシア側にあるだろうね

    2
    • 暇な人
    • 2023年 10月 25日

    そもそも損害など大して出ていない、戦果が過剰なものだという事を考えたほうがよいのでは?

    2
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