アウディーイウカ方面におけるロシア軍の勢いは増すばかりで、ウクライナ人が運営するDEEP STATEとロシア人ミルブロガーが運営するRYBARは26日「ロシア軍がステポヴェとシェベルネを占領した」と報告、オルリフカ郊外とトネネキー郊外で戦闘が始まっている。
参考:Мапу оновлено!
参考:Хроника специальной военной операции За 26 февраля 2024 года
ウクライナ軍が新たに設定した防衛ラインはロシア軍の攻撃に晒されている
タブリア作戦軍のリホワ報道官は26日「ウクライナ軍がラストシュネから撤退した」「(ラストシュネでの抵抗は)ベルディチ~オルリフカ~トネネキーに沿って防衛ラインを構築し、西方向へのさらなる前進を阻止するため必要な作戦だった」と明かしたものの、設定した防衛ラインの外に位置するステポヴェやシェベルネには何も触れていなかった。
ウクライナ人が運営するDEEP STATEは26日夜に更新した戦況マップの中で「ロシア軍がステポヴェとシェベルネを占領した」「ロシア軍はベルディチ、オルリフカ、トネネキーに向けて前進した」と報告。
ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARも「アウディーイウカ方面はロシア軍の空爆下で敵の撤退が続いている」「ステポヴェとシェベルネはロシア軍の完全な支配下にある」「一部の情報によればオルリフカ郊外とトネネキー郊外で戦闘が始まっている」と報告。
RYBARが更新した戦況マップは「トネネキー郊外でロシア軍が支配地域を広げている」と示唆し、DEEP STATEが提示したグレーゾーンもベルディチ、オルリフカ、トネネキーの集落内に食い込んでおり、ウクライナ軍が新たに設定した防衛ラインはロシア軍の攻撃に晒されている格好だ。
因みにタブリア作戦軍は26日まで「ラストシュネを失った」と認めず、DEEP STATEは「どれだけタブリア作戦軍が事実を捻じ曲げてもラストシュネは失われている」「またしても事前に準備された陣地に撤退という言葉を聞いた」「兵士の命を守ると口にするだけではなく実行に移せ」と指摘していたが、ステポヴェとシェベルネのロシア軍占領を報告した際も「今度はどこに準備された防衛ラインを出来たと宣言するのだろうか?」と皮肉っている。
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※アイキャッチ画像の出典:Colonelcassad
DEEPSTATEのような強烈なフォロワーですらこういう皮肉を言うんですね。
ゼレンスキー大統領が忌むべきものとして挙げてた冷笑主義というものの理解が進んだ気がします。
弾薬不足からでしょうか、やられっぱなしですね。
ロシアに倣うことになるでしょうが。
空軍の補強ができないなら、GLSDBに類するものを開発すべきでは。
空爆の代わりですね。
MRLのロケットをSDBを所定の高度に上げる目的でのみ使うことでしょうか。
SDBに用いるGBU-39の弾頭は206lbで、これは155mm榴弾の十倍以上の威力です。
射程は150kmまではいらないと思うのでロケットは多少小さめでも良いのでは。
ウクライナの工業力でできる事はまだまだあると思うのですが。
弾薬さえあればアウディーイウカは陥落しなかったというのはウクライナやバイデンが呪いのごとく唱えているけど、航空万能論さんの過去記事でずっと報告されてたとおり複合的要因が原因で弾薬だけではない。
弾薬不足は大きな要因ではあるが、陣地の準備不足や人員のローテなどやるべきことをやってなかった結果でもある。
”複合的要因が原因で弾薬だけではない”
そうでしょうね。
GLSDBみたいな物をわざわざウクライナで作るんですか?SDBが渡されなければ頓挫するし試験とかしてまで実用すべき兵器でしょうか。そんな話ならウクライナがSDBみたいな爆弾を製造しているのが普通だと思います。
それにSDBの威力計算だっておかしいと思いますよ、貫通用の弾殻含めた重量を見て爆発威力算出はおかしでしょう?炸薬量的には榴弾の2倍いくかの状態の可能性がある。
WIKIを見直してみると。
GBU-39爆弾は、弾頭206lb(93kg)とあります。
そのうち、炸薬は50lb(23kg)という情報があるとのこと。
一方、M107砲弾は、炸薬14.6lb(6.6kg)とあります。
10倍は間違いでした。約3倍でした。
”そんな話ならウクライナがSDBみたいな爆弾を製造しているのが普通だと思います。”
素人もそうは思ってはいます。
空爆ができないのなら、代わりのものは必要では、という考えです。
この進撃の速さだと防衛線が機能していたのかというよりも果たして本当に防衛線が構築されていたのかと疑問になってしまいますね
安定した防衛線を築くとなるとやはりある程度の規模の街があるポクロウシクからアンドリーウカにかけてのラインが理想なのでしょうけど、そこまで行くともはやドネツク州境が目前であるため、領土に固執して損切りができない傾向にあるウクライナとしてはやはり難しいのかなあと
地形的に防衛線を作る価値がある場所ではないので、そもそもここで遅滞戦闘をやってること自体がちょっと変です。もっとちゃんとラインを構築した場所まで下がらないと、無駄に兵士を損耗させてしまいます。
すなわち。
「もしかして、ちゃんとラインを構築した場所が無いのでは?」というそこはかとない不安が湧き起こるわけですね。
流石にそんなことはなく,いわゆるゼレンスキーラインの構築もちゃんと進んでいる・・・と思いたいところですが。
この先の歴史が、答え合わせをしてくれることでしょう。
どうにも遅滞戦闘が散発的すぎて、捨て奸をやってるんじゃないかという気がします
やらされてる部隊にとっては悲劇でしか無いですが、組織的な遅滞戦闘が出来ないので本当の意味で時間稼ぎのために少数を不定期に足止めのために使い捨てているような
次の防衛線がどこにあるやら
>本当に防衛線が構築されていたのかと疑問になってしまいますね
同意です。
理想通りの条件は厳しいのは戦争の常ですけど、せめて川や森、高台を利用できる箇所に防衛線は構築すべきとは思います。
ベルディチ、オルリフカ、トネネキーはアウディーイウカへの補給路としての意味はありましたが、肝心のアウディーイウカが先に陥落したならば、『ロシア軍にとってアウディーイウカからの補給線が極めて短い』箇所にあるわけで。
町の規模も、塹壕や要塞の数もアウディーイウカとは比較になりませんから、ここで守るのは土台無理かと。
ゼレンスキーラインなんてたぶん絵に描いた餅ですよ。今までのウクライナの情報開示の方向性を見てみると、自軍を賛美するようなネタについては、かなり熱心にPR動画を作成しています。しかし、今の今になってもまともなものが出てこないところを見ると、かなり怪しいんじゃないかと。
お粗末な陣地に入れられる兵卒の気分を想像すると、ウクライナでの兵役拒否の報道も、さもありなんといったところですね。
ウクライナ側(DEEP STATE)から、自軍に対する、厳しい指摘を感じますね。
自分の防衛線について、考察を続けてきてますから、改善がないことに対する問題視を感じています(管理人様の過去記事より)。
ポクロウシク近郊は、大きな都市がないように思えますが、どうなるのか注目したいと思います(GoogleMapベース)。
都市は、防御陣地として使えますが、砲爆撃により瓦礫になってしまうのが悩ましいですね…。
ドネツク市周辺の重要性については、GoogleMapを拡大表示、ドネツク市・マケエフカ市を見れば分かりやすいですね。
アウディーイウカ陥落により、(机上・地図上の空論ですが)ドネツク市の能力がフルに生きてくるように見えます。
(2024.02.15 ロシア軍がバフムートで成功した理由、FPVドローンの大量使用と防衛陣地の欠如 航空万能論)
これ絶対包囲からの脱出失敗してるでしょ
籠っていた兵士が生き残っているなら、外のラインで防げますけど全滅してしまったからどんどん引いているようにみえる
ベルディチ~トネネキーに新たな防衛線(せっかくなのでシルスキーラインとでも呼びます)を設定するとの有力な見方がありましたが、それにしては中間地帯のロシア軍前進が早い気がします。中間地帯は時間稼ぎと割り切って防衛線に注力する予定なのかもしれませんが。
もしこの線が比較的早く抜かれるようならば、時間的に平地での阻止は不可能と見てカルリブカあたりまで下がって川を障害にするのが本物のシルスキーラインなのかもしれないと思います。
結局この線までロシア軍が到達してそこでどの程度抵抗が行われるかを見てみないと何とも言えませんが…