ウクライナ戦況

バフムートの戦い、ロシア軍が防衛ラインを突破してイワニフスキーに侵入

バフムート方面についてロシア人ミルブロガーが運営するRYBARは22日「ロシア軍がイワニフスキー北東郊外で敵の防衛ラインを突破して集落内に空挺部隊が入った」と、ウクライナ人が運営するDEEP STATEも23日「イワニフスキー集落内の北東部がロシア軍の支配下になった」と報告した。

参考:Мапу оновлено!
参考:Соледарское направление: бои в Красном обстановка по состоянию на 20:00 22 февраля 2024 года
参考:‘Our reserves will run out:’ Ukrainian artillery sounds alarm on Western shell shortage

恐らくイワニフスキーはじわじわとロシア軍に侵食されていくだろう

ウクライナ人が運営するDEEP STATEは10日「ロシア軍が墓地を占領した」「ロシア軍は墓地の先にある森林地帯を占領した」「この成功を更に拡張するためロシア軍は新たな戦力を移動中だ」と、13日「ロシア軍が墓場や森林地帯の南を占領した」「イワニフスキーの北までグレーゾーンが広がった」と、19日「ロシア軍がイワニフスキー方向に前進した」と報告。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARも19日「ロシア軍がイワニフスキー方向に攻撃を続けている」「戦闘は集落西郊外で発生している」「ボダニフカ方向でも前進することでポジションを幾らか改善できた」と報告していたが、22日「ロシア軍がイワニフスキー北東郊外で敵の防衛ラインを突破した」「イワニフスキー集落内の建物数十軒が制圧された」「そこにロシア軍の空挺部隊が駐留している」と報告。

DEEP STATEも23日に更新した戦況マップの中で「ロシア軍がイワニフスキー集落内の建物に取り付いた」「集落北東の一部がロシア軍の支配下になった」と報告しており、イワニフスキー集落内のグレーゾーンも拡大している。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

因みにKyiv Independentは22日「バフムート方面の砲弾不足」について以下のように報じた。

“第93機械化旅団でM109の指揮官を務めるスカイバ氏は「敵の大砲は年中無休で発砲して、我々の大砲は標的を見つけた時だけ発砲している感じだ」「敵は遊び感覚で集落全体を破壊している」「我々にはそんなやり方は真似できない」「1つの目標を攻撃するのに3発の砲弾で十分だと思われるが、敵は1つの目標を攻撃するのに20発もの砲弾を撃ち込んでくる」「最近は5人の敵兵が密集して立っていても発砲命令を出せるとは限らない」「ロシア軍にようにノンストップで発砲するのが理想的だが我々には不可能だ」と言及”

出典:Генеральний штаб ЗСУ

“チャシブ・ヤールから20km南で取材に応じた第43砲兵旅団の指揮官も「敵を発見して上級指揮官に発砲許可を求めた」「我々には5発の発砲が許可された」「もし10発の発砲が許されていたらあの大集団は消滅していただろう」「どれだけ砲弾の使用を節約しても現在の投射火力を長く維持するのは不可能だ」「我々が溜め込んだ砲弾備蓄は半分切っているのに補給の頻度も数も少なくなっている」「塹壕の中で攻撃を受けている味方には火力支援が必要だ」「もし砲弾不足で活動が完全に止まってしまったらと考えると本当に恐ろしい」と訴えた”

ウクライナ軍は「ほぼ全ての戦線」でロシア軍の前進を押し戻せていないため、恐らくイワニフスキーはじわじわとロシア軍に侵食されていくだろう。

関連記事:侵攻726日目、アウディーイウカ制圧後も各方面でロシア軍の前進が続く
関連記事:東部戦線の後退が止まらない、ロシア軍がシヴェルシクとドネツク西郊外で前進
関連記事:ロシア軍がバフムートで成功した理由、FPVドローンの大量使用と防衛陣地の欠如

 

※アイキャッチ画像の出典:Сухопутні війська ЗС України

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コメント

    • Asa
    • 2024年 2月 23日

    どうなんでしょうか?
    体感ですが最近はロシアのウクライナ領土削りが上手くいっているような記事を目にします。結果はどうであれ戦争が終わって穀物、エネルギー価格が安定化すると良いです

    32
      • 伊怜
      • 2024年 2月 23日

      日本はロシアからの食品輸入は規制してないんで実はそこまで影響ないんですよね。2023年からは戦争前の水準と同等かそれ以上まで回復してます。
      エネルギー価格も紅海など他の影響があるのでこの戦争が終わっても大して変わらないと思いますね。

      36
      • 2024年 2月 23日

      むしろ去年のロシアからの穀物の輸入量は数倍に増加している。

      18
    • MASA
    • 2024年 2月 23日

    砲兵さんも切実だろうな
    撃つ弾が無くなれば歩兵に転用されるんだから

    32
    •  
    • 2024年 2月 23日

    まあイワニフスキーなんて落とせても何の戦術的利点もない土地だからそう騒ぐことではない

    3
      •  
      • 2024年 2月 23日

      イワニフスキーの価値じゃなくT0504の価値。
      チャシブヤールに向かう一番太い道路。

      36
        •  
        • 2024年 2月 23日

        イワニフスキーから西へは急な登り坂になってて進軍は難しい
        高台の上から丸見えになる位置にあるからだ
        だからボダニフカやらが重要になってるわけで

        6
      • 歴史と貧困
      • 2024年 2月 23日

      >イワニフスキーなんて落とせても何の戦術的利点もない土地だからそう騒ぐことではない
      ではなぜ、有能なウクライナ指導部はそんな土地に砲弾不足の守備隊を貼り付けているのですか? 潰走すればアウディーイウカの守備兵の二の舞いとなりますよ?
      兵員の充足率も減っている中で、砲弾不足ならば【戦術的利点のない土地】など維持する余力などありません。

      本当にイワニフスキーが戦術的利点がない土地ならば、砲弾不足にも関わらず固守するウクライナ軍は無能極まりない。
      チャシブヤールを守る上で欠かせない重要な防衛点であるならば、そこにすら砲弾を供給できない現状が深刻であり、「騒ぐことではない」などと到底言っていられない。

      【敵の過小評価】も、【味方の劣勢の矮小化】は悪癖でしかなく、何も成果に繋がりませんので、止めることを進めます。

      50
        •  
        • 2024年 2月 23日

        >本当にイワニフスキーが戦術的利点がない土地ならば、砲弾不足にも関わらず固守するウクライナ軍は無能極まりない。
        ずっとそうだろ
        ウクライナ軍は人海戦術頼りで肉壁並べて時間稼ぐことしか出来ない無能
        高度な撤退の判断なんてしないし出来ない

        >【敵の過小評価】も、【味方の劣勢の矮小化】は悪癖でしかなく、何も成果に繋がりませんので、止めることを進めます。
        僕はバリバリの親露派なんで敵はウクライナだと思ってるし、しかしそれと軍事的分析は何の関係もない
        この動きはイワニフスキー正面でロシア軍が追撃戦で前進しているだけでイワニフスキーに取り付いただとかそんなものに何の価値もない
        価値があったのは数日前のロシア軍のイワニフスキー前面における包囲攻撃であって今じゃない

        12
        • 2024年 2月 23日

        JBpressの記事
        130日間の激戦アウディウカ攻防、勝ったのは撤退したウクライナ軍だった

        今でもこんな感じです。

        30
      • 名無し
      • 2024年 2月 23日

      ウクライナ軍にとっての価値とロシア軍にとっての価値が同じとは限らない。

      確かにロシア軍がとったところで、ここから西に攻めるの面倒だ。
      でも、ウクライナ軍をイワニフスキーに野放しにするのは、さらに面倒かもしれない。

      ウクライナ軍にとって戦術的利点はあるけど、是が非でも死守する場所ではないあたりではないだろうか?
      ロシア軍にとっては、戦略的にはあまり意味ないけど、戦術的にはリスク削減効果はありそうなので、多少の出血覚悟で取りに行くあたりでは?

      12
    • マダコ
    • 2024年 2月 23日

    これまで、砲弾という地味な武器に対して光が当たらないというか、存在を忘れがちでしたが、ここまで重要というのを見ると、戦争の本質はあまり変わらず、泥臭いものという事を実感せざるをえないですね。新型の華々しい戦闘機や戦車が活躍する舞台とは程遠いといった感じです。撃って目標破壊できれば良いという感じなのでしょう。

    29
    • 歴史と貧困
    • 2024年 2月 23日

    アウディーイウカも砲弾不足、イワニフスキーも砲弾不足
    アメリカからの支援が来なければ、備蓄は減る一方というただの現実が何とも厳しい。

    海路を用いた港からの補給ができないというのも、ドンバスで戦う上で兵站の足かせになる。砲弾は重く、ポーランドに集めるまででも一苦労で、そこから西部(リヴィウ)⇒中部(キエフ)⇒東部と輸送せねばそもそも届きすらしない。

    兵站線がポーランド方面しかないのに、この状況で農民によるポーランド国境封鎖への報復にウクライナ側からも封鎖をしたというのだから、それが民間人の暴走への黙認だろうともキエフ政権は狂っているとしか思えない。
    もう、不都合な現実を見ようとしていないのではないか。

    46
    • たむごん
    • 2024年 2月 23日

    砲兵は、アウディーイウカでは、歩兵として使われていましたね。
    砲弾が足りないため、砲兵が手持ち無沙汰になり、歩兵に転用されています。

    BM-21グラートの系統、発射動画・画像を見ても、全弾装填されていないものを見かけるようになった気がします(時系列・数量などの比較は把握していません)。

    MLRSはキャニスターを見ればよく、大砲よりも視覚的に分かりやすいと感じています。

    (2023.12.22 ウクライナ軍がアウディーイウカで苦戦する理由、陣地を守る兵士がいない 航空万能論)

    10
      • MarkⅡ
      • 2024年 2月 23日

      別のサイトでも砲兵を歩兵に転用は取り上げられて
      ましたね、正規のルートじゃないので装備も戦死、
      負傷兵の物を転用、扱いも結構悪く訓練も無しに
      いきなり塹壕戦に連れてこられてドローンからの
      ドロップを受けて死傷するようです。

      その話の中で興味深いのが、古参兵曰く
      自爆ドローンの前に必ず監視ドローンが張り
      付くのですが、通常であれば数キロも先に居る
      小型ドローンの音など分かりません。
      しかし古参兵には”何かが滞空してる”している
      事を察知出来る人も居るようで、音を聞きつけたら
      周囲を探して監視ドローンに発砲する事で
      自爆ドローンを何度も阻止していたようです。

      22
        • たむごん
        • 2024年 2月 23日

        情報ありがとうございます。
        古参兵の監視ドローン撃退の話、勉強になります。

        前線歩兵にとっては、本当に過酷な戦場になっていますね…
        陣地構築が整っていなければ、消耗は止まらないように思えてしまいます。

        7
        • TKT
        • 2024年 2月 23日

        なかなか興味深い話ですが、とにかく必死に生き残ろうとすれば、当然生存本能、野生動物的な勘、直感が冴えてくるのは必然的なことかもしれません。

        本土空襲で機銃掃射を受けた人は、よく
        「アメリカのパイロットが笑ってるのが見えた」
        といいますが、絶体絶命の危機や土壇場になると、余計な感覚が排除されて、生き残るのに必要な感覚だけに全神経が集中される、今風にいえば
        「全集中」
        されるわけで、そうなると観測ドローンも直感で発見できる、異状を察知できるのかもしれません。ゴルゴ13でもそんな話がすでにあったような気がします。

        自爆ドローン対策で最も有効なのは、人間の肉眼や聴覚、直感、すなわち
        「人間の勘」
        かもしれないということです。

        太平洋戦争中でも、本土の各地には
        「聴音哨」
        というのがあり、音を識別するための
        「音感教育」
        もありました。海上自衛隊のソナー員は今もそういう訓練をしています。銃弾の飛行音で発射位置を推測する訓練もあります。

        16
          • ( ゚Д゚)
          • 2024年 2月 23日

          「窮鼠猫を噛む」「火事場の馬鹿力」という言葉があるように、極限状態に置かれた人間の集中力、底力は侮り難いものがあります。戦争とは違う話ですが、死刑囚に同様の現象が現れるという話を聞いたことがあります。
          数十年以上執行されないかも知れないし明日執行されるかも知れないという極めて不安定な状況からの逃避で、それまで芸術活動の経験も無いのに絵画や貼り絵などで優れた作品を残したり、収容されている独房に現れた複数のゴキブリを見分けられるようになり名前をつけて食事を分け与えて可愛がったりなどという事例があるそうです。

          16
          • MarkⅡ
          • 2024年 2月 23日

          なんとかシステム的に対処したいものですね、いきなり戦場でこれをやれとか無茶もいいところですし

          13
        • Easy
        • 2024年 2月 23日

        FPVドローンの攻撃から何度か生き残ってる「FPVドローン回避の達人」というのがロシア軍にいるそうで。
        やり方は
        「FPVドローンに対して挑発し、両手を広げて”かかってこいや!”とアピールする」

        「FPVドローンが向かって来る」

        「当たるギリギリで横っとびでかわす」
        FPVドローンは操作にタイムラグがあるので、0.数秒の反応が出来ないのでその隙が狙い目、とのこと。
        試してやる気にはなりませんが、まあどこの世界にも気合の入ったヤツはいるもんだな、と。えてして戦場で生き残るのはこういうタイプの人間なのかもしれません。

        26
          • TKT
          • 2024年 2月 23日

          いや~、凄い話ですね・・。

          しかし考えてみると、FPVドローンと言えども、結局操縦しているのはただの人間なわけで、そう考えるとFPVドローンとそれに狙われる兵士の戦いも、結局最後は
          「人間対人間の戦い」
          になる、標的となった兵士が、FPVドローンの操縦者の先読みの裏をかけば、かわせるということでしょうか?

          こないだ映画で観た
          「ゴールデンカムイ」
          の主人公、
          「不死身の杉元」
          がまさにそんな日本兵でした。あとやっぱり似たような話がすでにゴルゴ13であったような気がします。

          3
      • 2024年 2月 23日

      何処かの動画か記事でMLRSなのに一発づつしか撃たせてもらえないって話です。

      10
        • たむごん
        • 2024年 2月 23日

        自分もその話、拝見した記憶があります。

        MLRSで、それに意味があるのかなと(誘導弾なら別かもですが…)、前線の厳しい状況を感じました。

        7
    • MarkⅡ
    • 2024年 2月 23日

    >1つの目標を攻撃するのに3発の砲弾で十分だと思われるが
    >もし10発の発砲が許されていたらあの大集団は消滅していただろう
    前線の兵隊も感覚がおかしくなってますね、155mm砲の事だとは思いますが
    歩兵や車両等動く相手、しかもそれなりに散開して注意を払ってる目標に
    直射でもないのにこれっぽっちの数でどうにかなる訳がない。

    29
      • ポンポコ
      • 2024年 2月 23日

      これは、イワニフカかその奥のチャシブ・ヤールの第93機械化旅団の砲兵の言葉ですね。

      この93旅団は強い旅団で、かつ住民に対する残虐行為もあまり聞きません(東部は基本ロシア系の地域ですが)。ウクライナ軍の中では、私の押しの旅団です。

      第93旅団は、ソルダーで激しく戦い、バフムトでは、最初の段階で女性記者など帯同の民間人を早く退避させ、自分等は最後の最後まで戦いましたね。最後の方では、補充兵を前に出しベテランを温存した様子もあって、それは残念ですが。

      今は、93旅団の生き残りが、チャシブ・ヤールに退却して守っていますね。強い部隊ですが(アウディイウカに増援の第3突撃旅団などは宣伝が先行の部隊ですが、93旅団は本当に強かったと思います)、戦力はどれくらい残っているのか、回復したのかは疑問です。活躍の情報もないので、それほど、あまり戦力はないのかもしれません。しかし、要のチャシブ・ヤールを守っていますね。

      また、記憶に残っているのは、チャシブ・ヤールに撤退した93旅団の一兵士が「ここの住民もロシア軍が来るのを待っている。我らは何のために戦っているんだ」という投稿でした。
      また、小さな女の子どもを抱えたチャシブ・ヤールの男性住民が、「避難するつもりはない」と言った動画も見たことがあります。彼は今どうしているのか。

      ロシア軍は、チャシブ・ヤールに迫ろうとしているのか?

      チャシブ・ヤールに残っている93旅団の兵士と住民らのことを考えて、しんみりしました。戦争という激流の中のごくごく一部のことでしょうが・・・。

      26
    • シロクマ
    • 2024年 2月 23日

    苦しい状況ですね。
    しかし、もう間もなく雪解けの季節で両軍とも本格的に身動きできなくなるはずですから、このようにロシア軍が遮二無二進撃できるのも今だけでしょう。
    これからの泥濘期はウクライナ軍にとっては貴重な時間的余裕になる訳で、その間にどれだけ体制を立て直して防衛線を固められるかが正念場になりそうです。

    10
      • 歴史と貧困
      • 2024年 2月 23日

      >両軍とも本格的に身動きできなくなるはず
      >ロシア軍が遮二無二進撃できるのも今だけでしょう
      矛盾はしていませんが、視点が欠如しているかと。(率直に言えば有利な部分しか見ようとしていない)
      おっしゃる通り、“両軍とも”身動きがとれない泥濘期に入るのであれば、『ロシア軍にとっても貴重な時間的余裕』となります。大所帯であるロシア軍もまた、攻撃をしない再編の時間は必要とするのは当然であり、実際1/7から2週間程度はどの戦線も止まっていた時期もあります。

      しかし、アメリカの支援が途絶中のウクライナは、“体制を立て直す”ための物資がありません。仮に3月に支援法案が可決されるという最良の展開でも、泥濘期明けまでには間に合いません。アメリカ議会は2/28まで休会中です。
      その上、追加動員は進んでおらず、再編するにも補充人員がいません。時間だけはあっても、欠員を埋めることもできないのです。

      37
      • MarkⅡ
      • 2024年 2月 23日

      その余裕は既にない気が・・・
      既に女性兵士が6万人、下記動画冒頭では骨董品のマキシム機関銃すら引っ張り出して戦ってる状況です、ちなみに妊婦用軍服まで作られてるようです(どういう事???)

      【TBS NEWS】
      ウクライナ軍に入る女性4割増 男性総動員の一方で女性兵士が戦場で直面する課題とは【news23】

      15
        • たむごん
        • 2024年 2月 23日

        この動画、自分も拝見しました。
        動画冒頭のご指摘、Youtubeのコメント欄にもあって、自分も見返しました…

        妊婦用軍服は、自分も驚いて何回か見返しました。
        2025年の反攻作戦、ロシアは3年の継戦能力(改造戦車の生産力)などの声を見かけますが、本当に3年続いたら過酷な事になりますね。

        10
          • MarkⅡ
          • 2024年 2月 23日

          流石に最前線勤務では無いと信じたい、妊婦を動員は倫理的に終わってますが実務的にも非常識すぎますよね

          ちなみにロシアのリストア戦車月産は100両以上(2023年、英国国防省)、
          新造戦車(T-90)は戦前で20両、今だと30両以上と言われてます、
          2023初頭で月50両の損失(英国防省)な事を考えると削れるどころか逆に
          増えてると言う・・・

          先日T-90を4両撃破と言う記事でキャッキャしてた人達が居ましたが、
          多分こういうの知らないんだろうなぁ

          25
            • 無名
            • 2024年 2月 23日

            以前ロシア側が公開した映像に「お腹に子供がいる。撃たないで。」って叫んでる女性兵士が映ってました。
            妊娠してるのに志願したのか、軍務に就いてから妊娠したのかはわかりませんが。
            ウクライナ軍内で女性兵士に対するセクハラやパワハラが横行してるニュースも見ました。
            なぜ問題が大きく取り上げられないのか不思議。

            23
              • たむごん
              • 2024年 2月 23日

              情報ありがとうございます。

              ウクライナ女性兵士、セクハラ・パワハラ被害者が、上述の動画内の講演『女性兵士のための集会』に集まっているとナレーションがありますね。

              仰る通り、ポリコレ中心に糾弾されそうなものですが、西側基準・西側の価値観というゴールポストは簡単に動くなと感じながら見ていました…。

              ウクライナ国内は戦時中ですが、他国はどこも戦時中ではないんですが、まあ聖戦ということなんでしょうかね?

              9
              • MarkⅡ
              • 2024年 2月 23日

              学生だからと言って徴兵免除する癖に妊婦は前線に駆り出すのか・・・
              本当なら言葉は悪いが何と言う品性下劣なのだろうか

              17
    • おに
    • 2024年 2月 23日

    バフムート(アルチェモフスク)要塞の戦略的価値は周囲の高地に囲まれて
    難攻不落といえる、西の高地チャシブヤール一帯をロシア軍が制圧して完成
    後は腰を据えてドンバス西部の都市を攻略していけばいいわけです

    9
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