クリシェイフカ解放後のバフムート方面では暫く大きな動きがなかったが、ウクライナ軍がアンドリーフカからT0513方向に前進したことが視覚的に確認され「バフムートとホルリウカを結ぶ線路沿いの防衛ライン」は破れた格好だ。
これが一時的なものなのか線路の東側に定着できているのかは不明
クリシェイフカ解放後のバフムート方面では暫く大きな動きがなく、10月中旬に「ウクライナ軍がクリシェイフカから北に向かって前進」し「ウクライナ軍がクロモヴェに再び陣地を構えた」と視覚的に確認されただけだったが、20日~23日に登場した視覚的証拠には決定的な動きが含まれている。
FPV drone strikes by the Ukrainian M2 unit on the southern Bakhmut front.
I geolocated all strikes from the video.
Source: https://t.co/QQ5BwNNOma pic.twitter.com/lkHOt3KP04— German_Observer (@GermanObserver1) October 22, 2023
Работает #28омбр #всу, нарезка https://t.co/x1sVb0Uvpd pic.twitter.com/hgXMa22I3f
— Necro Mancer (@666_mancer) October 23, 2023
- Ⓛ=ロシア軍がアンドリーフカを越えてきたウクライナ兵士を砲撃する様子
ウクライナ軍がアンドリーフカからT0513方向に前進したことが視覚的に確認され、バフムートとホルリウカ(ゴルロフカ)を結ぶ線路沿いの防衛ラインは破れた格好だ。
これが一時的なものなのか線路の東側に定着できているのかは不明だが、バフムート奪還を目指すウクライナ軍にとっては重要な意味をもつだろう。
Avdiivka, situation pic.twitter.com/jQABavFaCW
— IgorGirkin (@GirkinGirkin) October 24, 2023
追記:ウクライナ人が運営するDEEP STATEは「クラスノホリフカ南西の高台は数日前に失われた可能性がある」と言及していたが、ロシア軍が高台を支配していることが視覚的に確認された。
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※アイキャッチ画像の出典:3-тя окрема штурмова бригада
南部からバフムート後方に回り込むような動きが出来ているのは面白い感じ
しばらくロシアはアウディーイウカに全力だろうし、ここで幹線道路まで進んでバフムート後方を脅かせる位置取りまで進めれば…と考えてしまう
そこから東進してもロシアの補給線ははるか北東で逆にウクライナの補給線からはどんどん遠ざかるのに本当にそこから行くのか
あちこちから突っ込んでみて、行けそうな感じがしたから行ってるのかな。
うまく行けば後方を遮断できるけど、失敗したらそのまま周辺のロシア軍にすり潰されそう。
そりゃあ突出しても不利を背負うだけの正面だからロシアの守りも薄いだろうけど…
本当にどうするつもりなんだか
私の生え際も前進中です
それ転進って言われてね
ウクライナ的に言えば、補給と防衛がうまくいかないのであれば後退するしかないし、後方の欧米の関心が遠のく現在、いつ補給の供給が止まるかもわからない前進は持続不可能では
これが一時的なものなのか定着できているのかは不明
アウディーウカでの露軍の損害色々言われてるけど、今回の攻勢での損害だけを数えたサイトとかツイートってありますか?
いつの損害か分からないのに衛星画像で数えただけのOSINT(笑)とか、宇軍の公式発表の引用とかばかりで見つけられません。
衛星画像で見たらいつの損害かは確実に分かりますよ。
いつからそこで戦闘が始まって、いつそこに残骸が増えたかは衛星でばっちり見えますし。
Ukraine Control Mapでも見たらOSINTの方が特定した場所が全部視覚情報付きでマップに記してくれているので、ロシア軍の損害がどれだけ大きいかが分かると思います。
攻勢に出ているロシア軍の損害が多いのは当たり前だが
だからと言ってウクライナが無傷で防衛している訳ではない。
ウクライナ軍のこのアンドリュウカの攻勢は、バフムト奪還に役に立つのかな?
コンスタンチノフカ防衛ならまだ納得できるかも、でもロシア軍はそこへ攻勢に出ていない。
バフムト攻略なら、バフムト北側の03号線や、もっと戦略的にはソルダーの街とかが重要だと思う。
バフムト市街の一部でウクライナ軍が抵抗していた時も、補給はヤシフ・チャールやイワニスクから来ていたので、もしバフムトを攻めるならその中央からが一番効率がいいはず。
北か中央だ。しかし、そこはロシア軍側も固めている。
だから、このアンドリュウカの戦いは、攻めやすかったからとか、戦果の宣伝目的かもしれない?
つまり、へルソン渡河の攻撃と同じではないか。もちろん、戦果が拡大すれば儲けものであるが。
このエントリに限った話ではありませんが、こんなにドローンのセンサーで狩られる時代、主力戦車がお互いの主砲で打ち合えるような交戦距離での機甲戦って復活できるんでしょうか。
島嶼への艦砲射撃しか仕事が無くなった、太平洋戦争の戦艦と同じ憂き目に。
まあまだ戦車は市街戦なんかで役には立ちますが。
市街戦も歩兵に隠れる場所がごまんとあるから歩兵に安価な対戦車兵器で狩られる存在にも思える。
そういう装備を潤沢に配布できないテロ組織には有効なんだろうけど。