ウクライナ軍のシルスキー大将は14日「敵は損害から回復してクピャンスク方面で活発な攻勢を開始した。敵の主要目標はクピャンスクの包囲だ」と主張していたが、14日~23日までに登場した視覚的証拠はロシア軍が活発な攻勢を開始したことを裏付けている。
参考:В ВСУ рассказали о тактике россиян на Купянском направлении
敵の戦術は根本的に変化しておらず、肉弾部隊として知られるストームZやストームVをクピャンスク方面に送り込み続けている
東部司令部の司令官を務めるシルスキー大将は14日「敵は損害から回復してクピャンスク方面で活発な攻勢を開始した。敵の主要目標はウクライナ軍を撃破してクピャンスクを包囲し、オスキル川沿いまで到達することだ」と述べていたが、14日~23日までに登場した視覚的証拠はシルスキー大将の主張を裏付けるものと言える。
— imi (m) (@moklasen) October 16, 2023
- Ⓓ=ロシア軍がライマン・パシーイ近郊の森林地帯をロケット弾で攻撃
- Ⓔ=ロシア軍がライマン・パシーイ近郊のウクライナ軍陣地を自爆型ドローンで攻撃
- Ⓕ=ウクライナ軍がホロビーフカの建物を砲撃で破壊
- Ⓖ=ウクライナ軍が自爆型ドローンでBM-27を破壊
Працює аеророзвідка 43 ОАБр та HIMARS.
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— Анатолій Штефан (Штірліц) (@Shtirlitz53) October 18, 2023
— EjShahid (@EjShahid) October 22, 2023
- Ⓛ=ウクライナ軍が自爆型ドローンでロシア軍車輌を攻撃
- Ⓝ=ウクライナ軍がロシア軍車輌を破壊する様子
- Ⓞ=ウクライナ軍が自爆型ドローンでロシア軍戦車を攻撃
- Ⓟ=ウクライナ軍戦車がロシア軍陣地を攻撃
- Ⓠ=ロシア軍車輌が味方を轢き殺す様子
- Ⓡ=ウクライナ軍がロシア軍陣地を砲撃
- Ⓢ=ウクライナ軍がロシア軍戦車を攻撃する様子
- Ⓣ=ウクライナ軍がヤヒドネのロシア軍陣地を無人機で攻撃
- Ⓤ=ウクライナ軍が自爆型ドローンでロシア軍戦車を攻撃
ここまでクピャンスク方面の視覚的証拠が登場するのは異例で、これまで謎だった「シンキフカ方向の前線位置」が視覚的に確認された格好だが、キスリフカ方向でも激しい戦闘が発生している。
因みにウクライナ軍の報道官は23日「敵の戦術は根本的に変化しておらずロシア人にとって兵士の命は無価値に等しい。肉弾部隊として知られるストームZやストームV(元捕虜、アルコール、麻薬、命令違反で捕まった軍人などで構成される懲罰大隊)をクピャンスク方面に送り込み続けている。これらの攻撃を全て撃退しているもののロシア人は全土から予備戦力を送り込んで前線突破を試み続けている」と述べた。
現在のクピャンスク方面はアウディーイウカ方面ほど緊迫した様子はないが、激しい戦闘が再開されていることだけは間違いない。
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※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ
ロシアに征服されてこんなわけわからん戦いに駆り出されたくないので、前線で戦ってくれているウクライナの軍人さんには頭が下がります
迎え撃つ方もノイローゼになりそうだな。。。
使い捨て前提の部隊運用は、ワグネルがバフムト攻略時にかなり活用していたのに、未だにそうした使い方のできる人員の確保ができるということに驚きがあります。
政権批判で刑務所送りになっている人も多いようなので、本当の意味での重犯罪者とは違う人々なのかもしれません。ロシア政府からすれば、反対派の処分も兼ねて効率が良いのかもしれませんが、恐ろしい話ですね……
補充できるほどロシアは犯罪者が沢山いて治安悪そうですねぇ
必要ならば懲罰部隊の対象者は簡単に「作れる」ということなのでしょうけど
刑務所に40万人いるから肉壁には不自由せん。
ただワグネルの時は元警官や元軍人など戦闘スキルのあるやつらを優先的に採用していったので今残ってるのはゴミかもしれんが。
それと政治犯思想犯は不採用。
そういうのに実戦経験と恩赦与えて世に放つことは政権にとって不安材料だし。
日本と大差ない人口なのに、日本の受刑者が41,867人なのに対して、ロシアは2023年時点で50~70万人もいるようですね。調べてみてあまりの人数に驚きました。それなら確かに前回のバフムトで使い果たした、ということもなさそうです。しかし、日本の10~15倍くらいとは酷い治安ですね。それで優秀で海外に逃げられる層がごっそり抜けたとなると、社会のあちこちに大きな歪みが出ていそう。
あと、それだけ多いと、政治犯、思想犯を後回しにする、という説明も納得です。
中共やソビエト、北朝鮮が発展しなかった原因はこれが一番だと思う。
優秀な(しかし、反体制的な)人間を粛清し、無能な人間が支配する社会。
正常な発展は人材と若年層の減少という構成からして無理そう。
人海戦術によるごり押しはいかれてるとしか思えないが、旧日本軍と違って人的資源がそれなりに有るのが厄介。ウクライナ側としては補給がどれだけ持つかにかかってますね。弾薬が尽きるのが先か集められたロシア人が全員死ぬのが先か。それにしてもずっとこの調子だと結果はどうであれ戦後の人口推移は酷い事になりそうですね。
最近の報道はロシアは軍関係者の死傷者、ウクライナは民間人の死傷者についてばかりですね。
海外のソース辿っていってもそのようで、、、。
ロシアの徴兵に応じる人や志願者を減らし、かつ国際社会へロシアの悪行をアピールというやり方なのでしょうが、一方的すぎて違和感があります。
ウクライナ軍で戦って死んでいった人たちは高みの見物の外国ではなくウクライナの中で讃え弔えばいいというのはその通りでしょうけどね。
侵略しているロシアに民間人の死傷者が皆無なのは当然かと思います。ウクライナ軍のクリーンな戦争を行って国際社会の支援を取り付けるという戦略もあり、ウクライナの民間人が一方的に殺されているという状況は事実です。
また、ウクライナ軍は自軍の損害を公式発表しておりません。戦果としてのロシア軍死傷者数は(数字が本当かどうかはさておき)報告しています。
このような理由によって、ご指摘のような報道内容になっているのだと思われますが、ロシアの民間人が死んでいる報道が増えたら余計に違和感があると思います。
すみません、訂正いたします。
>ロシアの民間人が死んでいる報道が増えたら
→ロシアの民間人が死んでいる報道が突然増えてきたり、ウクライナ民間人の犠牲が報道されなかったら
ソ連兵は畑から取れてる、地で行ってるな。これすると年齢分布に明らかな凹みができて、その後の影響は大きいはずなんだが。
独ソ戦の時は戦車の大量生産のための時間稼ぎ、今回はウクライナ支援の縮小までの時間稼ぎといったところか?
視覚的にも確認されているので、肉弾攻撃が続いているのは事実のようです。
記事にはアルコール関係の違反で捕まった人も含まれているとのことなので、微罪の人間も送り込んでいるのでしょうね。
支援縮小までの時間稼ぎというか、
支援縮小の流れを作るために攻勢やってるんだと思う。
独ソ戦、ソ連軍の被害が圧倒的に大きかった理由が、ロシア軍を見ていると分かる気がします。
政治目標が決まれば、軍人や装備の被害を度外視して、攻撃を続ける事もそうですが。
政権に反抗的な人間、服役囚などを最前線に送り続けるわけですから、政治体制は変わらないという事なのでしょうね。
独ソ戦の時は、初期こそ数十万単位の捕虜や死傷者を生み出しましたが1年後のブラウ作戦時にはかなり解消されているんですよね(包囲殲滅といったドイツ軍の電撃戦は通じなくなり、逆にスターリングラードで包囲され回復不能な打撃を被る)。まあ末期においてもジューコフは功を焦ってベルリン郊外で徒に犠牲者を増やしたので彼らの性なのかもしれませんが。
国内の刑務所で飼っている犯罪者のメシ代を前線に送り込むことによってメシ代を節約して肉壁としても利用できて一石二鳥の人材調達スキームですね
・大局的には、6月から始まったウクライナ軍の南部の総攻撃が失敗に終わった。
そのため、ロシア軍がアウディーイウカで、ウクライナ軍がへルソン方面で攻勢をかけ始めたということだと思われる。
・このアウディーイウカ攻勢がどうなるか、まだ不明である。
・ロシア軍は攻勢側だから損害は多いだろうが、数日で数千人という根拠は、ウクライナ側(英国やISWも含めて)の宣伝であろう。
・もし数日で数千人の損害が出れば、ロシアのブロガーや国内で大騒ぎになるはずである。また、ロシア軍は車輌の数や砲爆撃は優勢だが、兵士の数やその供給力はウクライナ軍と比較してかなり劣っている。そのような損失が続けば、ロシア軍は攻勢を早晩、維持できない。
(ロシア軍の兵士の数は、ウクライナ軍の1/3程度だろうから、1対3の損失比率が続けばロシア軍は崩壊する。また現時点での兵士の供給は、ロシアは一般人の動員もできない状況だが、ウクライナはかなり強引な総動員が続けられている。これまでは供給数は段違いである)
・一般的にロシア軍は兵士の損失に敏感であり、ロシア兵士も抵抗があれば退却し、砲爆撃に頼ることが多い。
しかし、今回はそうでない様子もある。ロシア軍でそういう戦い方をするのは、ワグネルでなければ、東部の民兵の可能性もある。
(おかしい、俺の知っている宇露戦争の各種ソースとはあまりにも認識が逸脱している……もしや平行世界からのレスなのか……?)
ハイセンス♡
>>・一般的にロシア軍は兵士の損失に敏感であり、
そんな平行世界があるといいなぁ…
完全に間違いではないぞ。肉壁役はD/LPRとワグネルの囚人兵に押し付けてた。とくに昨年9月の部分動員以前
ストームV部隊を降伏させて何とか生け取りにし、カラシニコフとか安い小銃を持たせて督戦隊に突撃させられないかな。
火器も持たせずにスコップ突撃させられるとか督戦隊に恨み骨髄だろうに。
ウクライナは対外的にベビーフェイスだからできないか。
いやあ懲罰部隊の大規模運用なんて、ロシアの異常性と非人道性を際立たせる格好のネタなのに、曲がりなりにも西側になろうとしてる国が堂々とそれやったら心象が悪いでしょうよ。
形だけでも志願兵部隊として運用したほうが、戦後ロシア内で内紛を起こさせる上でも良いんじゃないでしょうか。
ウクライナが攻勢限界を迎えると同時にロシアが動き出しましたね。
占領地奪還もごく僅かでありロシア軍の攻勢能力も残存している以上、夏の反攻作戦は失敗と判断するのが妥当でしょうか。
プーチンには停戦意識が無く戦時体制を整えたロシアに対して西側からの支援(特に戦車は装甲車)も先細るウクライナはどう対応するのでしょうか。
溶けた戦力が温存されていれば占領地の拡大は防げたのではないかと思わざるを得ませんな…。
最近のウクライナ発表では、ロシア軍兵士の死亡数が900~1400人くらいなわけで
数字を話半分に見たとしても、使い捨てにできる重犯罪者なんてすぐに枯渇しそうなものだけど。
(というかすでにバハムトで払底したのでは?)
そもそも、攻勢当初は機甲部隊を中心とした起動戦を仕掛けていて
それが最近は装甲車両の不足から、徒歩歩兵の突撃に移行しつつあるわけで
使い捨て人材が投入されるなら順番が逆だと思うんだよね…。
ストームVの構成は記事見る限り正規兵中心ですので……元捕虜にストレスで壊れた兵を肉壁にせざるえないのだと考えると実際捨て駒に出来る人的資源(犯罪者)は底が見えてきていると考えるべきでしょう
つまり、ロシア軍は捨て駒にする足切りの水準を無理矢理下げて肉弾人員の頭数を揃えていると思われます
壊れたやつから順に捨て駒にしていくとか良く反乱起こらないよな
個人的にはウクライナ占領地域で徴兵されているのではないかと勘ぐっています。マリウポリやトクマクで住民が追い出されロシア人入植者を増やしているみたいな情報はありますから、追い出された彼らが前線に行っている可能性もありそうなので。すぐに採れて不穏分子を抹殺できるという一石二鳥なので、行われていても全く不思議ではないのがロシアの恐ろしいところです。
このサイトは「ロシア兵〇〇人死亡!装甲車戦車合わせて〇〇両破壊!ウクライナ万歳!ロシア壊滅だ!」キャッキャッ
とかやってるアフィサイトと違って記事もわかりやすくコメントも理性的な人多いですね
他のサイトを下げたいこのコメントが一番、理性的ではないですね。
ISWとか西側メディアはロシア大損害、エブリデイ大損害
ロシアが大損害じゃなかった日はほぼ無いので、消耗とか損害とかの言葉をバーゲンセールし過ぎて意味の無い形容詞になってしまった感じですね。
損害とか消耗を付け加えないと記事として通らないのでしょうね、大本営あるあるです。
独裁者のご機嫌取りで損害を絶対認めない大本営は確実に存在してますね。
まさにロシア軍はバーゲンセールのように深刻な損害を出してます
支払われているのは人命と言う悍ましさですが
これは映像で確認されている事実です
ご返信ありがとうございます。
戦果や損失などは、双方の戦時宣伝(支援国からの肩を持つ宣伝も含めて)がありますので、
まず基本的なこと、例えば、双方の兵士の数や現在の動員の実態とか、そういう基礎的なところから押さえていけば、より実態に迫れるのではないかと思います。まず、第一には。
そうでなく、疑問に思われたのは大局的なことの意見でしょうか、その場合は、各人の見解があるので違って当然と思います。
個人的には、
最大の期待であったところの、南部のウクライナ軍のアゾフ海打通作戦は失敗と見ていいと思う。これが最大のことですね。
その認識のため、例えば、ロシア軍はアウディーイウカやクピャンシクで攻勢的になっているのではないか。
その認識のため、例えば、ウクライナ軍は南部から兵力をアウディーイウカ防衛に回したり、へルソン渡河の遊撃戦やバフムト南方のクリシチエフカ方面に力をいれている。
政府発表の動員数も裏動員を考えたら当てにできるかどうか。
プーチンやロシア政府、地方政府には後ろめたいことで隠すのが当然。
ブチャ虐殺もウクライナ軍が解放するまで明るみに出なかった位で占領地の扱いは知れている。
ご疑問がおありですね。
ロシアの場合、一般人の動員自体がされていません。
ウクライナはこの一般的な動員をかなり強引なやり方で続けています。ロシアの場合は、一般人の動員は政治的なハードルがかなり高いようです。
このあたりは、ロシアとウクライナでは違いがあります。
ストームZ、ガバガバ30万予備役動員、親衛隊、コサック、BARS、PMC、カディロフツィ、企業へのノルマ、ドル人民軍、現地徴兵、外国人傭兵……単に政府が公的に宣言していないだけで一般人?な者も徴兵しているかなりグレーな状況ですし頭数揃えるのなに形振り構っていないと見えますが……
まぁ、ウクライナと違って政府が無責任なのでしょうね、国家の責任として国民を戦わせる事をせず死んだら行方不明事故死扱いで金を払わないんですから
なんで貴公は、さも『自分だけが冷静に真実を見ている』といった顔で書き込んでいるのだ?
貴公のいう『真実』は、貴公の中だけの真実かと思うが。厚顔無恥とはこのことかと。
ストームZですが中隊本部、ライフル分隊×4、火力支援分隊×4、偵察グループ×1、戦闘工兵グループ×1、衛生グループ×1、UAVオペレーターで編成されているようです。
編成だけみれば火力重視のマトモな歩兵中隊なんですけねぇ。
平均的なロシアの成人男性より兵隊としての適性は高いかもな。
娑婆の人間は肥満やアルコールでボロボロだけど規則正しい生活して健康体になってるし集団行動が身についてるし。
ここまでやっても、血の日曜日事件とか七月蜂起みたいのがおこらないということは、結局前線送りになってるのは地方の若者か犯罪者くらいで、中央のモスクワやサンクトペテルブルクの人々はいまだ温存してるってことなのかな?
他所の記事を読んでいると時々あるのだけれど。
ロシアは連邦内の少数民族(概して辺境に居る)から半ば強制的に志願兵を募っているとか。
もしそれが増援の内容なら、ロシア人にとって、囚人兵と同様に使い潰しても問題ないのでは。
言い方によっては、体の良い民族浄化と反乱防止策のようにも見えます。
こういう国を相手にするときは、かつて日本の明石大佐が行ったように、
革命が起こるように誘導をしないといけないのでは。
内乱が起こらないと、戦争は終わらないような気がします。
世界最大の面積を誇る多民族帝国であるロシアくらいにしかできないような人材登用スキーム
登用••••?
いたよね、何か月か前に中途半端な反乱起こしてためらった挙句、結局消された人…
ショイグを殺すために地獄から帰ってきたとか言ってもう一度大反乱起こしてくんねぇかな…