ウクライナ軍がロボーティネ集落の南端に到達したことを示す視覚的証拠が登場、さらにベルベーヴ方向にあるロシア軍の防衛ライン前にウクライナ軍兵士が定着しているのも確認され、ロシア人も「敵がベルベーヴ方向に突破しようとしている」と報告した。
ベルベーヴ方向への突破?ウクライナ軍がベルベーヴ方面の防衛ライン前に定着
ウクライナ軍の第46機械化旅団はロボーティネ集落内に国旗を掲げたと23日に発表、集落の中心部にある学校に国旗が掲げられたため「事実上の解放宣言」と言うべきところだが、ロシア人はウクライナ国旗の掲揚に言及せず「集落の南部分を保持している」と繰り返し訴えていたものの、これをウクライナ軍が掃討する視覚的証拠が登場した。
ロボーティネ集落の南端=Ⓐにあるロシア軍陣地をウクライナ軍が掃討、集落中心部=Ⓑでロシア軍の砲撃を受けたウクライナ軍兵士が歩兵戦闘車で退避、ノヴォプロコピフカのロシア軍指揮所=Ⓒをウクライナ軍がHIMARSで攻撃、ベルベーヴにあるロシア軍の拠点=Ⓓと陣地=Ⓔをウクライナ軍が砲撃で破壊、ロシア人兵士が住処にしていた建物=Ⓕをウクライナ軍が砲撃で破壊、ノボポクロフカの陣地=Ⓖをウクライナ軍が重迫撃砲で破壊する視覚的証拠が登場。
これを受けてロシア側情報源(Рыбарь)は25日「ロボーティネの状況は困難で戦闘は集落の南郊外に移った=集落からロシア軍が押し出されたという意味」と言及したが、23日から24日の間に登場した視覚的証拠の中で最も興味深いのはⒽⒾⒿだ。
ベルベーヴ方向を映したドローン映像には複数の拠点が砲撃を受けて白い煙を吐き出している様子=Ⓗが収められており、概ねグレーゾーンとロシア軍支配地域の位置が妥当だと確認できるが、ロシア側がアップした視覚的証拠は自爆型ドローンでⒾⒿのウクライナ軍陣地を攻撃するもので、ベルベーヴ方面の防衛ラインから目と鼻の先にウクライナ軍が定着している。
管理人は「突出したロボーティネ周辺の前線を安定させるため守りが手薄なコパニに向かう」と思っていたが、ロシア側情報源(Рыбарь)も「ロボーティネの東ではウクライナ軍がベルベーヴ方向に突破しようとしている」と指摘しており、非常に興味深い動きと言えるだろう。
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※アイキャッチ画像の出典:47 ОМБр
つまりウクライナは主:ノボプロコピフカを超えてT4048、助:ベルべーヴを超えて0401にわかれて進み、最終的にはトクマクで大決戦になる?
無理にTokmak触りにいかずにBasanまで抜ければ御の字というところかなあ
Tokmakから真東に防御線引き直されない限りはそれで一冬越しても仕方ない、くらいが見物人の態度としては穏当かと
自分もノボプロコピフカかコパニに向かうと思っていました。わざわざ手前が谷地形で側方から挟撃されそうなベルべーヴを選ぶとは…
余程ベルべーヴの露軍が手薄なのか、それとも我々が考えも付かない重要な任務を帯びているのか…
龍の歯を突破できるという既成事実と、突破するに必要なノウハウを得る為に思えます
勿論その後の補給路の形成なども
トクマク手前でモタつく訳にはいきませんからね
戦況マップにトクマクが映っているのに軽く感動した(小並感)
ベルベーブから東進するならマルフォピル=ポロヒーのラインでも動きがある可能性が微レ存…?
ベルベーブ=ポロヒーのラインを押し込めばロボティネも安定するってはっきりわかんだね
ウクライナ軍は不慣れなNATO流の戦法を止めて、慣れ親しんだソ連式の戦法に変更して、うまくいったということなんですかね?
他にも色々と要因はあるかとは思いますが。
NATO式との合の子じゃないですかね
小隊に分割しての浸透戦術とかはソビエトっぽくないですし
間違ってたらすみません
80台前後の機甲戦力と大量の人員を注ぎ込んでいるという話もあるので、東側の「数こそパワー」な戦術を取っといるように思えますが、戦場の霧が深すぎて事実かは不明です
もう8月も終わるので時間が無くなってきている事から、ウクライナ軍がロボティネ近辺に余力を全部突っ込んでいるのかもしれませんね
ウクライナがやってるのはソ連式の戦術ではないでしょう。
なぜかウクライナ軍がロシアと同じ人海戦術をとって甚大な被害を受けてることにしたい人がいるみたいですけど、
最初からウクライナ軍は「自軍の被害を抑えるために進軍速度を犠牲にしている」と主張してましたよね。
砲兵が撃ち負けなくなったからか、ウクライナの進撃スピードか上がっている感じがしますね。
戦車とかと違って大砲レーダーの量産は容易ではないでしょうし、ロシア側の対策やいかに。
安物であろうクアッドコプターに見るからに現地で改造したと思われる針金の先には手榴弾程度の爆薬でしょうか。
一つ目の動画の塹壕内への精密砲撃の精度と、二つ目の動画の敵兵一人を自爆攻撃で殺したと思われる動画はなかなかインパクトが強い。
二つ目の動画の後にはそそくさと次のドローンのパッケージを開けたのでしょうね。
クピャンスク近傍のロシア予備軍約10万人は動いていないのでしょう。
ウクライナの主攻勢位置はまだ判っていませんね。
ウクライナのやり方は、絶対数のやや劣勢なロシア軍を数カ所で拘束して、
戦術機動を許さず、そしてウクライナ側は機動を自由に行うこと。
ロシア側の局所優勢を許さず、ロシア側の機材/人員を削ること、でしょうか。
当面の戦略目的は、東部〜南部のロシア軍を分断することでしょうから、
クリミア大橋の手当てを除けば、今の攻勢の目的地は、アゾフ海に到達することでは。
メリトポリに拘泥しないのでは。そんな感じがします。考え方は浸透戦術と思います。
今は南部数カ所で攻めているわけですが、ロシア側が耐えきれなくなった所に入っていくのでは。
クリミア大橋には別途継続して攻撃が必要と思いますが。
キルゾーン的なヤバい所を回避してんのかね
地雷に苦戦してそうだし地形だけでは攻めやすさを判断できないのかも
流石に冬までにトクマク到達は無理そうだから、橋頭堡の安全確保を優先してる感じ?
突破口を形成した後に側面へ攻勢をかけて突破口拡大を目指すのは通常の戦術かと
というか戦闘正面があんまりにも狭くて深いと退路を遮断されて即詰みなんで、側面の安全確保はとてもとてもだいじ。
イズムィコ先生の分析でも、この方面のロシア軍がウクライナ軍の側面から包囲してきてるとあったんで、ウクライナ軍はこれに即応してロシア軍の衝撃力を潰しておこうって感じ?
素人考えで恐縮ですが、クリミア奪還の最短ルートは、
やっぱりドニプロ川渡河からのヘルソン縦断だと思うんです。
ザポリージャも重要だと思うんですが、最短の距離で到達するなら、断然こちらのルート。
問題は「機甲部隊がドニプロ川をどうやって安全に渡るか」ですが、
ザポリージャ方面へロシア軍を引き付けておいて、手薄になったところを
航空優勢を確保しながら一気呵成に渡河、そのままクリミアへ!っていうのは難しいですかね。
とてもロマンがあって良いですね!
ただ、いくらなんでもクリミアまで行けるほどの機甲部隊の渡河を許すほどロシアの砲兵も甘くないと思います…
それに、アゾフ海の陸橋を遮断すればどちらにしろクリミアもドニプロ東岸も息の根が止まるので、そっちの方が良いと思います!
詰むかどうか読み切れていない状況では、1点突破的な事はしないでしょうね。
現状では予備戦力の確保で優勢でしょうから、複数軸で圧力をかけて敵戦力を拘束しつつ、弱ったところを抜いていく方法なのでしょう。
ウクライナ軍は、反撃の戦力が消耗しきる前に、南への突出停止を見極める必要があります。
ロシア軍防衛が凹む形になり、ウクライナ軍の突出した部隊が、逆包囲されるリスクが高くなるからです。
ウクライナ軍が、ロシア軍の突出部を側面から攻撃できれば、ロシア軍を半包囲して削る事も見込めます。
反攻は、開始時の攻撃力が最も高くなりますから(部隊の充足や弾薬備蓄)、ウクライナ軍は上手く攻勢限界点を見極めて欲しいですね。
この辺り、地図上は高地あり谷ありの地形なのに
木も建物もなく畑ばかりか、平地に見えますねぇ
ロボーティネの戦いはウクライナ軍が4~5万の兵力を投入し、ロシア軍は8~12万人の兵力を投入したとのこと。
ウクライナ軍はロシア軍の半数以下の兵力でロボーティネの戦いに勝利したことになります。
ウクライナ軍は進撃速度を犠牲にして凄い慎重に戦っていますね。
具体的な兵数の記載をありがとうございます。
しかし、若干違和感があります。なぜなら、このロボーティネの戦いですが、
ロボーティネの村はもともと人口が数十人の村です。
多くの部隊は入りません。
守備のロシア軍は、中隊レベルです。
ウクライナ軍の第47機械化歩兵旅団の部隊は、今回、ロボーティネの村をとるに当たって、歩兵主体で防風林に沿って進み端に取りつくと、歩兵の数で押しきったものです。これも規模は複数の中隊レベルです。
しかし、現在は、この方面でしたか?80台ともいわれる装甲車輌を集中して攻めはじめているようですが。
自動翻訳まだかな???ワクワク
すみません。私の書き方が悪かったですね。
「ロボーティネ村の戦い」というよりは「ザポリージャ州の戦い」と書いた方が正確でした。
しかし、ウクライナ軍はロシア軍の半数以下の兵力でロボーティネの戦いに勝利したのは事実だと思います。
ウクライナ軍の装備で突破可能とは思えない、F-16到着待ちだろうと思っていた分厚い防衛線を力づくで、しかも寡兵の側が突破したというのが、得た占有地域は狭くとも衝撃的な結果と言える。これは戦況を占ううえでとても大きな成果であるように思う。