ウクライナ戦況

侵攻835日目、ロシア軍がチャシブ・ヤール東地区の中心部に到達した可能性

ウクライナ人が運営するDEEP STATEは7日夜「ロシア軍がチャシブ・ヤール東地区(カナル地区)の東と南で支配地域を広げた」と報告、さらにロシア軍が東地区中心部に到達していることを示す視覚的証拠も登場し、残念ながら市内に取り付いたロシア軍は足場を拡大させている。

参考:Мапу оновлено!

チャシブ・ヤールで目撃しているのはバフムートやアウディーイウカと同じ光景

ウクライナ軍はチャシブ・ヤール方向について「市内にロシア軍は存在しない」と主張しているものの、ウクライナ人が運営するDEEP STATEは2日「カナル地区のグレーゾーンが線路沿いに広がった」と、ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARも「ロシア軍がカナル地区の修理工場付近で敵防衛ラインの突破を試みている」と報告し、残念ながらカナル地区に取り付いたロシア軍は足場を拡大させている。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

DEEP STATEは7日夜に更新した戦況マップの中で「ロシア軍がカナル地区の東と南で支配地域を広げた」と報告、視覚的にもウクライナ軍がカナル地区の東=でロシア軍を攻撃する様子が登場したため、DEEP STATEの主張を裏付けている格好だが、カナル地区の修理工場付近=の建物に侵入するロシア軍の様子も登場。

ロシア軍兵士は抵抗を受けることなくの建物に東方向のアパートから侵入しており、周辺で戦闘が起こっている様子もないため、カナル地区の前線位置はDEEP STATEやRYBARが報告しているよりも西に移動している可能性が高い。

出典:Війна в Україні. Втрати техніки.

チャシブ・ヤールで目撃しているのはバフムートやアウディーイウカと同じ光景(火力で建造物を破壊され、抵抗力が弱まったところに突入され、数的不利の影響でじわじわと侵食される様子)で、ここでも再び同じ結果になるのか、バフムートやアウディーイウカとは異なる結果になるのかは不明だが、何らかの変化が無ければ最終的に押し切られてしまうだろう。

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※アイキャッチ画像の出典:Війна в Україні. Втрати техніки.

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コメント

    • 774
    • 2024年 6月 08日

    マグにあんな遠くからでも見え見えな白いテープを巻くのか
    同士打ち防止でもあるのか?

    6
      • F-117A
      • 2024年 6月 08日

      日本国内で戦争になったら、ミャクミャクとか、ぶら下げるのだろうか

      6
      • 理想はこの翼では届かない
      • 2024年 6月 08日

      弾薬種別の識別用では?7.62x54mmと7.62x39mmがとっさに判別できないと困るとか

      6
        • しゃこ
        • 2024年 6月 08日

        いやどう見ても7.62じゃないよ
        5.45ミリでしょ

        1
      • しゃこ
      • 2024年 6月 08日

      敵味方識別用じゃなくてマガジンの向きがわかる用じゃないかな

      8
    • マダコ
    • 2024年 6月 08日

    物資が、継続的に補充されるとするならば、ロシア軍がやることは単純で、相手の兵力をすり減らすことに収まりますね。補充された物資が十分としても兵力が少なければ、火力の優勢には至りませんし。そうなると、兵力不足で崩れるまでは、同じような状況が、当面続く感じでしょうね。

    20
      • 2024年 6月 08日

      物資はハリコフ中心に補給されているイメージだけどチャシブヤールにもそれなりに届いているのかな?
      圧倒的な砲爆撃で結果は同じようだけど

      18
        • マダコ
        • 2024年 6月 08日

        チャシブヤールは、かなり重要な拠点なので、粘りかたとかを見ても、補給はされていると想像しますが、あくまで想像の範囲内ですね。。

        20
    • たむごん
    • 2024年 6月 08日

    チャシブヤールで、ウクライナ軍の兵士数・弾薬の残弾がどの程度なのか気になります。
    防衛のために砲撃が不可欠ですが、チャシブヤールの現状は大々的な補給物資輸送も困難でしょう。

    5:54~ 負傷兵の移送、病院への後送ができないとインタビュー内で答えているからです。
    5:10~ ドローンの監視および発見後の攻撃が、厳しい事が大きな理由のように感じます。

    (2024/05/25 【深層NEWS】戦争のリアル▽日本人写真家が見たウクライナ激戦地の今。露軍が攻勢強めるチャシブヤールで命がけ支援物資の運搬。地下に隠れる兵士たちの現実▽砲撃され緊張高まる街にとどまる9歳少女の訴え Youtube)

    9
    • 暇な人
    • 2024年 6月 08日

    もうクリアリングに入っているのか

    13
      • しゃこ
      • 2024年 6月 08日

      いや元動画見たらわかるけどプロパガンダだよ
      グレネードの1個も使わないのはおかしいし、わざわざウクライナ軍の車両の近くでやるのも怪しいよ

      5
        •  
        • 2024年 6月 08日

        最前線でプロパガンダ動画撮影する余裕があるならウクライナ軍も舐められたもんだな

        44
    • FAB
    • 2024年 6月 08日

    写真みただけで練度高そうなのが分かるね

    21
    • 名無し
    • 2024年 6月 08日

    東地区でウクライナ軍がM113で兵員を退避させようとしたものの攻撃を受け失敗したドローン映像が出てきているため、恐らく既に撤退を開始し始めているのかもしれませんね

    ハリコフ方面も武器弾薬や兵器類を他戦線の分まで送っているだけでなく、クラーケン連隊やへルソンから引き抜いた第36海兵旅団、ロシア義勇軍団やロシア自由軍団に加え、情報総局の特殊部隊であるストゥグナ大隊や第3強襲警備旅団(スパルタン旅団)、各種ドローン部隊やツナミ強襲連隊にベラルーシ義勇軍団と参謀本部第101親衛旅団まで投入するなどなりふり構わない動きを見せているものの、兵力差で圧倒しているにも関わらずロシア軍を押し返すことが出来ておらず拮抗状態となると想像以上に内部はガタガタなのかなと

    38
      • 朴秀
      • 2024年 6月 08日

      ハリコフにそれだけ突っ込むってことは
      ほかの地域はお察しになってそうですね…

      31
      • jimama
      • 2024年 6月 08日

      そんだけごちゃあっと部隊突っ込んで統一した指揮なんて執れるんですかね?
      ちょっと前のこちらの記事で武装やら指揮系統やら部隊ごとでいろいろバラバラ過ぎてどうしようもねえとかいうのがあったような?

      18
      • らっく
      • 2024年 6月 08日

      ロシア義勇軍団はこの戦いで処分されちゃうのかな?

      14
      • 2024年 6月 08日

      それら合わせて50個大隊だとしても半数も補充されていなければロシア軍をハリコフから追い出せないのも納得する。

      13
        • 2024年 6月 08日

        パンを買いにいったら徴兵官に拉致されてここに連れてこられたと捕虜が証言してるし、強制動員兵が大半かも。

        18
        •  
        • 2024年 6月 08日

        まさか散々やってる口封じの一部なのでは。

        3
    • つぐみ
    • 2024年 6月 08日

    この戦争がいつまで続くかわからないけど、もし来年も続いてたらクラマトルクスかスラビャンスクあたりにまでロシア軍は到達してそうだね

    26
      • しゃこ
      • 2024年 6月 08日

      ロシアの残りの人的資源的に厳しいよ
      少なくとも特殊軍事作戦中は徴兵出来ないから無理だね
      プーチンが諦めて戦争を宣言したら徴兵出来るだろうけど、ロシア世論がそれを許容出来るかな

      4
        • Easy
        • 2024年 6月 08日

        そのために、ロシア軍は非常に兵士の損失に神経を尖らせており。今回失脚して更迭された将軍の中に、兵士を野原に100人立たせてMIMARSのクラスター弾で全滅させた指揮官が混じってるのが象徴的ですね。
        戦死者が少なければ、志願兵が集めやすくなるので兵士の心配が無く。
        消耗戦で兵士が減りすぎると兵士が集まらなくなって詰む、そういう構造になっています。
        ウクライナ側から見ればこれは数少ないロシアの弱点ですが、今のところロシアを追い込むほどの損失を与えられていないのが問題ですね。

        32
    • らっく
    • 2024年 6月 08日

    ロシアといえば両翼包囲であっただけに、今回はその形になってないのが気にかかる。
    地形的に無理なのかな?

    9
      • ポンポコ
      • 2024年 6月 08日

      そうなんですね。バフムトの場合も両翼包囲からですものね。

      その点のチャシブ・ヤールの動きは、

      このカナル地区は、真田丸みたいな突出部なので、既に退却が始まっているのかも?

      それとも両翼にかなり強固な陣地があるのかも?

      運河が防衛線になっていますし、ロシア軍側は時間がかかっても無理をする必要はないと思います。

      ウクライナ軍側は、兵士と砲弾の補充が重要ですね。チャシブ・ヤールへの補給は多い方だと思います。

      12
        • たむごん
        • 2024年 6月 08日

        真田丸という表現、なるほどなと思いました。

        仰る通り、カナル地区が縦深を作り南北も睨む位置ですから、ここでの犠牲がなければ進撃速度は違うかったかもしれませんね。

        4
          • カリアゲ
          • 2024年 6月 09日

          北部のカリーニンで前進出来てませんね。
          南部のイワニスキーは運河まで到達しており、カナル地区はロシア軍が掃討戦、ウクライナ軍は地帯戦で運河まで後退、防衛戦に。
          カリーニンでロシア軍が506号線まで進めれば、有利にチャシブヤール市街戦へ突入すると。
          カリーニンが防御線強固なのかも。ウクライナ軍

          5
            • たむごん
            • 2024年 6月 09日

            仰る通りですね。
            増援や補給物資を送るのも困難な環境と思います。

            ウクライナ軍の前線歩兵、どういった部隊が、戦闘方法で奮闘しているのでしょうね。
            砲爆撃=ドローン攻撃が、長期間ここまで過酷な戦場、20世紀後半からないでしょうし…

            ウクライナ前線歩兵の頑張りが報われるように、超人的な粘りが続いてるうちに、政治決断を早くして欲しいと考えています。

            2
              • カリアゲ
              • 2024年 6月 09日

              そうですね。戦争は早く終わればと思います。らっくさん、ポンポコさん、たむごんさん。
              勉強になりました。ありがとうございました。

              2
    • ポンポコ
    • 2024年 6月 08日

    そうですね。

    ただ、ロシアでは平時から徴兵自体は途切れずに続いているのです。毎年、5万人くらいでしょうか。戦争に備えての訓練です。

    しかし、今のロシアは、徴兵した人をウクライナの戦場に使うことはできないのです。おっしゃるように、ロシア側の建前では、特別軍事作戦であり戦争ではないからです。

    17
    • メモ
    • 2024年 6月 08日

    ドイツ紙ビルトの軍事専門家は7日、ウクライナ軍が東部ドネツク州の小都市チャソフヤルに隣接する集落カリニナの大部分を奪還したとする分析をX(旧ツイッター)で公表した (産経新聞)

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