バフムート市内を巡る戦いは駅周辺とMiG-17モニュメント周辺がホットスポットで、ウクライナ軍の第92機械化旅団はクロモヴェ方面のロシア軍陣地を攻撃し続けて「00506」への接近を阻み続けている。
市内西の開口部を維持しつつ市内で戦うという構図は守られているように見える
ロシア側情報源は「MiG-17モニュメント周辺の防衛ラインを突破してT0504に到達した」「市内西部の貯水湖沿い進むワグナーもRose Alleyの先に到達した」と報告していたが、ウクライナ軍がT0504に到達したロシア軍を押し戻したという報告がある。
どちらにしても双方の主張を裏付ける視覚的証拠はなく、多くの観測者がMiG-17モニュメント周辺の突破を下方修正しているので「ウクライナ軍が現在も当該地域を支配している」というのが大方の評価だ。
- Ⓐ=ウ軍の無人機がロ軍陣地への砲撃を支援
- Ⓑ=第92旅団の戦車がクロモヴェ方面のロ軍陣地を攻撃
- Ⓒ=破壊されたウ軍車輌の様子
- Ⓓ=ウ軍兵士が歩く様子
- Ⓔ=破壊されたウ軍戦車の様子
- Ⓕ=ウ軍がロ軍兵士を迫撃砲で攻撃する様子
- Ⓖ=ウ軍の戦車が走行する様子
- Ⓗ=ウ軍がロ軍が立て籠もる建物を砲撃する様子
Ⓔでウクライナ軍のT-80BVMを失われているためバフムート駅周辺で戦闘が発生しているのは確実と見られるが、Ⓖ地点を走行するウ軍戦車が確認されているためスタジアム周辺までの防衛ラインは維持されている可能性が高く、MiG-17モニュメント周辺もウクライナ軍が維持していると考えられているため「市内西の開口部を維持しつつ市内で戦う」という構図は守られているように見える。
因みにバフムートへのアクセスは1ヶ月以上も「迂回ルート」によって維持されており、MiG-17モニュメント周辺を失っても兵站が遮断されることはない。
関連記事:バフムートを巡る戦い、ロシア軍がウクライナ軍を市内中心部から押し出す
関連記事:英国防省、砲兵を効果的したロシア軍はバフムートで勢いを取り戻した
関連記事:ゼレンスキー大統領、状況が悪化すればバフムートからの撤退もあり得る
※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ
過去の戦争の時代を記憶するためのモニュメント周辺で戦闘とはなんとも皮肉な
映えるわ〜
CoDあたりで採用されそう
ステンバーイ
少々不謹慎かもしれないですがCODウクライナは絶対神ゲーなんですよ
売上の一部をウクライナ復興財源にしてゼレンスキーには主人公に勲章を与える本人役で出演してもらいましょう
不謹慎ではありますが、アゾフスタリ製鉄所とかは人気マップとなるでしょうね。
ロシアサイドでやる方が微妙ですが。
市内からウ軍機甲戦力が去って久しいと思っていたけど、まだ市内にウ軍戦車がいるんですね?
迂回ルートを徒歩で行軍している映像を見たことはあるが、重装備が通行するには厳しそうな路面だった記憶がある。
どこを通って行き来してるのだろう?
リンク
クロモヴェを通るルートが現在のメイン補給線でそこを戦車も往来している様だ。しかし火力制圧で軽装甲車両はかなり撃破された様子が確認できる。
毎日郊外から通ってるのかね。
市内で隠す場所あるんだろうか。
ウクライナ軍の機甲部隊本体は撤退していると思いますが歩兵の火力支援の為に戦車の一部を残しているのだと思います。重量が20トン以下のM113やYPR-765は歩兵の支援や補給、負傷者の救出等で頻繁に市内を行き来している様子がテレグラム等のSNSに投稿されています。
特にM113はBMPシリーズより広い兵員室のお陰で装甲救急車として負傷兵を横にしたまま搬送できるので現場では重宝しているようです。一方、ウクライナで歩兵戦闘車として使われるYPR-765(オランダ供与)はPRI.50と呼ばれるAPC型が大半(ウクライナ紛争以前に25mm機関砲を装備するIFV型の多くはエジプトとヨルダンに売却済み)で前面にラミネート装甲を装着しているが車体がアルミ合金であるために撃破されるケースも少なくないようです。
バフムートも気になるが、個人的には自衛隊のUH-60JA墜落が気になる。
「航空」万能論なのだから、こっちの記事も無いのかな?
陰謀説は論外だが、ここは管理人さんを含め航空機、軍用機に詳しい人が多いので、事故(事件?)の原因に対する意見が気になる。
個人的には地形と当日の風などによるダウンバーストでもあったのか?と思うが。
ところで仮にダウンバーストに航空機が巻き込まれると回避する操作技術やメカニカルな機構などあるのだろうか?
詳しい人教えてください。
記事になってないんなら、まだ確定的な情報が無く、予測も建てられず陰謀論たれ流すことになると判断したんだろう。
記事になるまで待った方がいい。
他の記事で全く違う話題を持ち出さない方がいいよ。
兵数次第では南部での戦車部隊反攻前にバフムト陥落する事態になっても撤退したほうがいいかもしれません。最悪でも部隊温存と市長拘束回避できればいいでしょう。
泥濘期が明けて、文字通りの泥試合からまた戦況が動き始めましたね。
ここ一か月のバフムートの膠着はロシア側の消耗による攻勢限界というよりも、泥濘期による補給の断絶が主な要因であったようにも思います。伝えられていたロシアの砲撃数の減少も、枯渇では無く遅延が原因ではないでしょうか。
前々の記事から、バフムートには訓練期間の短いウクライナ動員兵が多く投入されていると言います。共に質量ある補給が困難な状況では、その様な軽歩兵でも前線を保持するには十分な力となり得たでしょう。しかし砲弾の補給が正常化するとその様なアドバンテージも無くなります。私個人としては後1.2週間でバフムートの戦況は一気に動くと考えています。
MiG-17の記念碑の周辺はすでに非常に危険な状態であることは間違いなく、ロシア軍はいつコルサンスキー通りを超えてバフムト工業専門学校の敷地、校舎に突入してもおかしくない状況で、T0504号線道路、チャイコフスキー通りを通ってバフムトからイワニフスキーに行くのは困難といえるでしょう。
ロシア軍がバフムト工専の校舎を制圧し、チャイコフスキー通りを通って北に行けば、いよいよバフムト市街の最後の拠点ともいえるバフムト駅西口のバフムトが丘団地のアパートです。
イワニフスキーからはT0504号線道路を通らなくても、川沿いにクロモヴェに行けますが、団地のアパートを制圧されるとその補給路自体が無意味になります。
NASA FIRMSでは3/24-3/26に行政庁舎あたりが燃えて2週間近く沈静化してましたが、ここ3日間4/7-4/9はスタジアム-駅あたりが盛んに燃えますので、そのあたりで争っているのでしょう。
熱源からすると出し惜しみか枯渇か、どちらにしてもロシアは砲弾に困ってるっぽいですね。
あと、熱源の推移はその距離約400m、東京-有楽町間で2週間と考えると、包囲されかねない状況下、ワグナー+空挺軍相手という悪条件にウクライナが崩壊もせずここまで焦らすのはとんでもなく戦意だと思います。
あてずっぽうは好きじゃないですが、裏にこりゃあなにかあるなと思うのが普通な気がします。
ロシア軍がワグネルに協力して砲爆撃支援を行ってるらしい。しかし、何を狙えばいいのか分からないのでとりあえずなんでもいいから建物らしいものは全部潰す焦土作戦の様な事を始めたと説明されてる。
こういう状況ならウクライナ側が駅より東部から退避させて、ロシア兵が出張ってきてから反撃を試みるってのも分かる気がする。ウクライナ側の地上司令官の話が正確ならだけども。
> 建物らしいものは全部潰す焦土作戦
こんなことして、これから砲弾は大丈夫なのだろうか ?
ロシアの砲弾在庫の枯渇が正しいならウクライナ反攻前では自殺行為なんではないか。
小泉悠さんがゲストで出てたテレビでアメリカが月2万5千に生産を増やしていて、ロシアは実状として月7千生産しているとあった。
ロシアでは掛け声としては増産すると言っているが、上から支持された通り生産できるのかどうかと言ったところ。
ヨーロッパの分は分からないけど大した事ないだろうから、新造砲弾では互角になってしまっていることになる。
ただしロシアは錆びていようが古かろうが不発弾になろうが大量に保管していた不適格な砲弾もじゃんじゃん出してきているようである。