Ukrainska Pravda紙は2023年の戦いを総括する記事の中で「自分達で作り出した罠に嵌った」「我々はロシア人を嘲笑し、軽蔑し、無能で馬鹿な集団として描かなければ敵に同調していると疑われた」と吐露し、社会全体がロシアを必要以上に蔑んだことが今年の結果を招いたと主張した。
1つ目の罠:膨らんだ期待
2022年後半の勝利は国内において新たな勝利、色鮮やかで壮大な勝利への序曲として受け止められていたが、ロシア軍の占領状態が続くハルキウ州とヘルソン州を解放する戦略的好機は2023年初頭まで失われており、ウクライナ軍は新たな成功の保証がないまま反攻作戦を開始しなければならなかった。
さらにウクライナ政府が人々の期待を煽ったことも間違いないが、社会全体における異論への不寛容とレッテル貼りの傾向も同様に重要な役割を果たした。懐疑論者の多くは反攻作戦への疑念が「裏切り者」や「敵のために働いている」と見なされる可能性を理解していたため、反攻作戦への疑念を他人と共有することを好まなかったからだ。
一方でクリミア解放に関する派手な予測が公共の空間を埋め尽くしたが、こうした予測が何一つ的中しなかったため大きなフラストレーションを経験することになった。2023年末時点でウクライナは軍事的敗北を喫しておらず「ロシア軍との痛み分け(引き分け)」について話し始めているが、多くの人々は法外な期待値を背景に「引き分け」ですら「ウクライナ軍の敗北」と受け止めている。
2つ目の罠:敵の過小評価
侵攻当初、世界第二位の軍隊を嘲笑することは国民の士気を高める役割を果たしたが、2023年までに敵を馬鹿にするやり方はメリットよりもデメリットの方が多くなっていた。ロシア人は自らの過ちから学んだのに対し、ウクライナ人はロシアへの憎しみが愛国心の公的な指標になった。我々はロシア人を嘲笑し、ロシア人を軽蔑し、ロシア軍を無能で馬鹿な集団として描かなければ「敵に同調している」と疑われる理由になったため、多くのウクライナ人には「哀れでろくでなし」の話が延々と与え続けられ、最終的に不愉快な発見が次々と降りかかることになる。
ロシア軍は前線の要塞化に成功し、ロシア軍は我々よりも多くのドローンを保有し、ロシアは国内の軍事生産を確立し、これを我々が見習う立場にあることを、、、侮辱の対象であったロシア人への評価を「見習うべき対象」に変更するには多くの痛みが伴う。
ドネツク州の行政境界線に到達するという目標から見て「2023年におけるロシア軍の成功」は控えめなものだが、我々が招いた傲慢さのお陰で「敵の些細な成功」ですら痛烈に受け止められ、国民全体にトラウマを植え付ける。
3つ目の罠:犯人探し
期待と現実の乖離がウクライナを予想通りの反応へ導いた。高まった期待を裏切られたウクライナ人は現実を受け入れる準備が出来ておらず、大量の失望や恨みをぶつけるスケープゴートが必要なのだ。
我々の中には「卑怯で、二枚舌で、ウクライナを犠牲にしてロシアと合意したいと願っている」と西側諸国を批判する者、戦争に直接参加していない民間人に対して「前線から遠くはなれた地域では戦争中だということを忘れている」と汚名を着せる者、4年前の大統領選戦で勝利したゼレンスキーとその部下達に復讐しようと「全ての矛先」を向ける者もいる。ザルジニーは軍や国内でも未だに高い人気を維持しているが、激昂した国防委員会のベズフラ副委員長は誰にでも責任を擦り付けている。
社会全体にフラストレーションが蔓延したことにより「勝利」で団結していた内部の矛盾、不一致、互いの反感が全て露呈してしまい、これは2023年で最も破壊的で不穏な傾向の一つとなった。
ウクライナは以前のような幻想を抱くことなく2024年を迎える必要があり、この戦争が長期戦になることは誰の目にも明らかだ。我々が来年以降に期待するのは「奇跡的な電撃戦」ではなく「新たな挑戦」「厳しい試練」「避けられない損失」である。当然、この見通しは我々の社会の一部を萎縮させている。
そのため2024年はチャーチルの有名な演説(血と労苦と涙と汗)が何度も引用されることになると思うが、1941年5月にジョージ・オーウェルが書き残した言葉の方がしっくりくるかもしれない。
“この戦争にまともな方法で勝つ希望は明らかに失われている。チャーチルらの計画は明らかに全てを手放し『米軍機の助け』と『流血』によって全てを奪い返すことだ。こんな計画が成功するはずがない。恐らく米国国内を含めて世界中が彼らに反旗を翻すだろう。2年以内に我々は征服されるか、秘密警察が駐留して人口の半分が飢餓に苦しみながら存亡のため戦う社会主義共和国になるだろう”
知っての通り、英国は征服されることもなく飢餓で苦しむ社会主義共和国にもならなかった。米国人はチャーチルの計画に反旗を翻すこともなく1945年の勝利は極めて真っ当なものだった。ここから得られる教訓は「最も困難な状況でも諦めていけない」ということで、落胆はキャップ・アンド・トレードにおける最善の選択肢ではないことも確かだ。
Kyiv Independent紙の記者として「ドニエプル川左岸の作戦」を批判した寺島朝海さんも「ウクライナはドニエプル川左岸に関する報道のほとんどを禁止している。しかし兵士達のこうした声を聞き、彼らの犠牲を記憶しなければならないと信じている」と述べたことがあり、ウクライナは社会全体が作り出した「無能で愚かなロシア人」という虚像によって「敵を見下す」というお決まりのパターンに嵌った可能性が高く、この傾向を西側メディア(管理人を含む)も助長したのだろう。
関連記事:ウクライナメディア、ロシア軍が攻勢に出たため要塞強化に賭けるしかない
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※アイキャッチ画像の出典:Оперативне командування “Схід”
書かれているように、ウクライナは、自ら罠に陥った感は否めないですね。その点に関しては、日本も人の事は言えない状態でした。これから、どう修正していくのか?でしょうかね。。
見たいものしか見ない習慣が商業界の圧倒的な資金力と優秀なマーケティング戦略によって成立している時点で、煩悩に抗うことの難しさを物語っていますね。
見たくない物事を考える事は苦痛や不快感を感じますし、巷に美食や快楽を得ることができる誘惑の多い環境に居れば、それらを手にしようとする欲求が本能的に優先される。
ジャニーズオタク女子に国益を説く程の困難さではないでしょうか。
根本的な解決方法なんて現実の破壊による強制的な視座の変化くらいしか思い浮かびません。
見ざる言わざる聞かざるから、見て聞いて議論が出来る環境になって欲しいですね。
言ってきたこと、言いたいことが全て記事に書いてあった
西側のマスコミや政府機関もウクライナを諌めるどころか煽っていたことは覚えておいた方がいいですね
大日本帝国は、無差別爆撃の影響で「鬼畜米英」と揶揄してはいたけど、「無能弱小米英」とは言わなかったからな
一方で中国はかなり見下していたから日中戦争で(米国が支援していたとは言え)初動を誤り、ダラダラと戦争が長引く事になった
私の大叔父は一式陸攻の搭乗員で
贅沢ボケでアホな米英人とは精神力が違うと
80で死ぬまで言ってたから
日本も相手を軽んじてたのは変わらんと思うよ
大叔父本人は戦後に商売で成功して
一代で富裕層になったから
不撓不屈の凄い人でしたけど
気合いで戦争には勝てないしね
自分の大伯父は「敵さんの持ってるものが違い過ぎる」と
妹(俺のばあちゃん)に言い残し翼を振って出撃し
「テニアン上空にて名誉の戦死を…」とは
ばあちゃんに何度も聞かされた話なので
解ってた人は解ってたと思うよ
ロシアを極度に侮る、侮らない奴は親露派だという風潮はいまだにネットではよく見ますね。
私も半年前くらいまではそのような書き込みをネット掲示板で繰り返していました。
元海将だか元陸将だかのひともテレビでロシア軍は弱いと発言したりしてたので世間全体がそういう雰囲気だったように思います。
仰る通りで、なんとなくの雰囲気ありましたね。
ポンコツ自衛隊元将校達が、OBであり・日本が戦争当事国でない事が救いでした。
本土決戦の立場ならば、目も当てられなかったですね…。
慎重な意見を述べただけで親露派扱いされるのには参りましたね。
ちゃんとソースを提示していても感情的な意見を返される事の方が多かったように思います。
ここの皆さんは他所に比べると冷静な方が多いので助かります。
矢野さんや元特殊部隊のお二人は取り込まれたように思います。荒谷さんはこの時期に訪露して報告会とかやってるのは明らかにマズい。
当時の日本がアメリカより優れてた事なんてただの一つも無いからなぁ…
逆にアメリカは日本を見下していなかった。ソ連もそう。軍事予算獲得のために常に敵国を過大評価するのがアメリカ。
日本軍が米国本土に上陸してくるとガチで信じてたし、ナチスと一緒に大西洋経由で攻めてくる事もシミュレーションしてた。実際は逆にアメリカがノルマンディーに上陸した訳だが、「アメリカに出来る事は他国にも出来る」という前提で訓練をしているのが分かる。囲碁や将棋と同じで、同じ手札で勝つのを有能と呼ぶ
なろう系のごとく、飛車角落ちの相手に無双する事ばかり考えていいると、有能な相手に飛車角落ちでも負ける
当時の人種差別の風潮を侮り過ぎ
有色人種ってだけでまともに評価されないのが国際的に、普通の時代
さらにいえば、当時の米国は軍事予算は基本的に削減されまくりの軍不遇時代
敵を過大評価云々は基本的にない
軍拡というか予算獲得は、単にルーズベルト政権が不況脱出の手段として手っ取り早く採用しただけ
ロシア軍は邪悪だが無能ではない。
ウクライナも邪悪だが、最も無能だ。全て、喜捨に頼ってる危ないところですよ。
アメリカに煽られて、やちまったからね〜
敵を侮る事なかれと言う事を言いたいのは重々承知した上で
たかが東部4州を得る為に30万人の人間を犠牲にするのは、無能で愚かじゃないんですかね。
ウクライナを占領出来なくてもロシアが滅ぶわけじゃなし、この戦争を始めたこと自体、無能で愚かなロシアだとは思いますが。
戦争を引き起こすのも巻き込まれるのも愚かですが,中でも「戦争に負ける」ことほど最低のことはありません。
ウクライナとロシアは「どっちが最低かレース」を激しく争っており。
このままではウクライナが最低賞に輝きそうだ、なんとかしなきゃいけないな,という内容の記事ですね。
仰る通りですね。
ウクライナ戦争当事国が、最低のレースを激しく争っているというのは、非常に絶妙で分かりやすい表現と感じています。
勝者は、中東などの資源国・北朝鮮・インド・アゼルバイジャン・アメリカ(ロシア=ヨーロッパの分断、削った事を考慮)などと考えています。
アメリカは、ドル支配体制が揺らいだ事による、マイナス面もあるでしょうね。
30万の犠牲という情報すらあやしい
分かりやすい見本を演じなくてもいいのに。
わざわざ前置きをした上で、なおもそういうことを書きたい衝動を抑えられないというのはなかなかに重症だと思います。
80年前に生まれてたら「暴支膺懲」「鬼畜米英」「チャーチルとルーズベルトのアホバカマヌケウンコタレ」と言って喜んでいたような方でしょうね。
>30万人の人間を犠牲
30万と言っても、20万以上は負傷ですからやる価値はあるでしょうよ
「東部4州のために30万人を犠牲にするロシアは無能で愚か」は、私たちから見たらそうかもしれませんね。
しかし、ロシアのこの判断は、メチャクチャ愚かでもないのです。(ロシア側から見れば)
ウクライナ東部のロシア系住民を完全に見捨てることはトラウマになると思うのですよ。また、クリミアの人々も、東部の人々のように死に物狂いで戦ったりはしませんが、ウクライナ軍が戻って来ることを望んでいません。もともとクリミアはウクライナ人は少ないですしね。
なるほどロシア国内では、富裕層や知識人の中に「クリミアや東部の人々のために、なぜ自分達が経済制裁を受けねばならないのだ」という意見もわりにあります。しかし、ロシアは東部やクリミアの人々を切り捨てることは、出来ないでしょう。
そういう中で、ウクライナがNATOに入れば、ロシアとNATO・アメリカとの戦争になります。バイデン政権もウクライナをNATOに押し込む動きがありましたからね。
ロシアの基本方針はNATOやアメリカとの戦争は避けたいです。やれば負けますからね。彼らにとっては、ウクライナが緩衝地帯である必要があるのです。
まあ私は、バイデン親子とヌーランドらの民主党系官僚とゼレンスキーがポンコツだったと思います。
『我々はロシア人を嘲笑し、ロシア人を軽蔑し、ロシア軍を無能で馬鹿な集団として描かなければ「敵に同調している」と疑われる理由になった』
身に覚えがあるから何も言えねえ。
ウクライナはロシア相手によくやってるとは思う。ただ今年は政治的な失策をして、それを是正できずに悪化させた感じがする。
今年はって言ってるけど書き込みは2024年なの草
箸が転んでも笑えそうで羨ましいですね…
ウクライナメディアがプロパガンダの自家中毒について認めるとは驚きました
敵を侮って良いことなど何一つ無いのですが、国内の士気を保つためには必要な事でもあったのだろうとは驚き思います
ただ、記事にある通りあまりにも「無能で愚かなロシア人」のイメージが固定化され過ぎて、「弾も無ければ装備もない、人海戦術しかしない無能なはずのロシア軍」にウクライナ軍が押し返されているという現実をどうやって折り合いを付けていくのかが疑問です
ここ最近はウクライナメディアも反攻作戦の失敗を報道するようになりましたが、ウクライナ国内がどれほど戦況を国民に伝えているのかがわかりません
かつての日本のように「連戦連勝のはずが敗戦間近」という事にならなければよいのですが
これから更なる大量動員や徴兵で現実を突き付けられると思います。戦死者や遺族も浮かれたことへの反省が始まるのでしょう。
いずれにせよウクライナにとり憂鬱な年になると思います。
ウクライナが、2022年後半・2023年の初頭に見直せていれば、色々と違うオプションが取れたのでしょうね…。
日本でも、日中戦争~太平洋戦争にかけて似たような事があったため、なかなか難しいのは理解できます。
日本人の一部に、対ロシア・対中国・対北朝鮮において、彼らを弱いと蔑むような風潮に危険性を感じています(個人的に、これらの国が好きではありません)。
仮想敵国を過小評価することに、何のメリットもないという事が、ウクライナメディアの回顧から教訓を得られると思います。
アルメニアのパシニャン首相は、2023年12月26日にアゼルバイジャンのアリエフ大統領と早くも首脳会第を行っており、ゼレンスキー大統領よりも優秀であると感じる理由の1つです(汚れ仕事もトップリーダーの大事な仕事です)。
>日本人の一部に、対ロシア・対中国・対北朝鮮において、彼らを弱いと蔑むような風潮に危険性を感じています(個人的に、これらの国が好きではありません)。
全部核保有国でワロタ(笑えない
厳しい現実と向き合うのは、本当に難しい事だと思います。
ほんと、笑えないですよね…
広島型原爆の十倍以上の威力、その核弾頭を複数つめて(多弾頭)、弾頭のいくつかにデコイを混ぜて、数百発単位でも撃つ能力のある国でして。
この弾頭を、100%迎撃するのは不可能と…
北方領土に攻め込めと、気合いだけの猪武者(本人は行かないつもり)が、強気なのが理解不能だったんですよね。
好きじゃないよとか、擁護する気はないよとか、そういった前書きしておかないと意見を言いにくいこと自体はおかしい。
正論ですね。
血が上っている人が多い時は、言葉狩りのような人・雰囲気がありますからね。
…太平洋戦争の頃と、何やら変わらなかった気もします。
ウクライナの戦争(ヨーロッパにとっては大事ですが)、冷静に考えればアフリカ・中東の戦争と大差なく、日本にとっては中東の方が影響大きいんですよね。
そろそろ、冷静さを取り戻す方が多いのではないでしょうか。
本邦の某SNSだとISWや英国国防省広報が公的機関の分析として大変重宝されていますが、あれこそ記事にあるロシアを侮り、期待を過度に助長させた「西側メディア」の最右翼ではないでしょうか。こと昨年の6月から、彼らの「予想」は悉く希望的観測に終わったと記憶しています。本邦以外の西側諸国でも広くあのような類の分析が共有されているとすれば、大勢が現実的な見方に転換できるのは遠い未来になりそうです
2024年は選挙によって大きく世界情勢が変動する時期になると思いますが、国外からの関心が薄れ、限られた野次馬さえも多くが西側メディアの自家中毒から抜け出せる見込みがないなかで、ウクライナは希望を見出すことができるのでしょうか
正しい情報と言論の自由を社会全体が尊重しなければ正しい判断は下せない。
それが出来なかったのが今回の西側諸国
皮肉にも率先してプロパガンダを撒き散らしてきた連中ほど民主主義のための聖戦を掲げてた
彼らに改めて問いたいね、お前らのどこに民主主義があったんだ?、と
「手続き上民主主義らしくなっていても正しい情報が民衆に与えられない社会は独裁体制」と彼らはロシアを批判していたが、その理論で言えば西側こそ独裁体制だったようだ
>ロシア軍を無能で馬鹿な集団として描かなければ「敵に同調している」と疑われる
当然だと思います。何倍も強大な軍事力を持った大国と戦うには敵を過小評価するしかありません。
敵は無能だから何倍もの兵器を持っていても無意味だ、敵は無能だから何倍もの兵力を持っていても無意味だ。
自分たちはロシア人と違い優れた民族だから勝てる。そう自己暗示にかけるのです。
しかしロシア人は愚かで劣った民族ではなく同じ人間です。問題点を改良し、より強大になり、執念深く決してあきらめません。
暗示が解け、自分たちが絶対に勝てない相手と戦っていると理解し時、それは気が狂うほどの恐怖だと思います。
まさに大多数の日本人ですね
いまだにたくさんのサイトでは愚かでやられっぱなしのロシア軍、実は大した事なかった間抜けなロシア軍として共有する事で溜飲を下げている。
それは分析ではなくて、敵を見下し過小評価することが目的。単なる好き嫌いそのものです。
こんな事をしているようでは、日本の行く末が思いやられますが、日本人の大多数、またそれらを扇動する力をもつマスゴミはいまだに好き嫌いで判断することしかできていないようですね…
コロナ騒ぎでも見受けられましたが
日本は特に文系大国なので
メディアが目立つ数字をぶち上げると
疑う能力すら無い層が多数派
「◯ヶ月後はコロナ死が何十万」
「戦費が1日2兆円」みたいな荒唐無稽な話が
実しやかに流布され、
言うだけで誰も検証しない訳です
私はエンジニアで、他人の出す数字は
疑って検証するのが仕事なんで
初めから景気の良い報道に懐疑的でしたが
工作員だの何だの、だいぶ叩かれましたね
それ文系とは関係ないですよね
表面的な物事を疑ってかかるのは文系だって同じですよ
こういうエセ理系が文系を下げて溜飲下げるのこそロシアを軽んじてるのと同根なのでは?
少なくとも技術畑の人なら
冷蔵庫の半導体を取り出すみたいな
頭悪い話を真に受けたりしませんね
技術や物作りを知らない人が
軍事を語るのはムリよ
やれやれ氏 >私はエンジニアで、他人の出す数字は疑って検証するのが仕事なんで
文系氏>それ文系とは関係ないですよね。表面的な物事を疑ってかかるのは文系だって同じですよ
いや、それが「日本企業の業務実態」において実際関係があります。東電、関電、中電らの電力インフラ。富士通、NEC、HPE、日立製作所、IBM、DELL、CTCなど設備に関わる大企業群。金融を担う銀行系における“系統電力”や特高、高圧の工場が関わる製造業ならば全てが含んでいる課題となっています。(分野、業種によって軽重はありますが)
私が関わっている発電分野でも(送電、売電、製造に繋がります)
「01.発電量検証」、「02.設備検証」、「03.構造検証」、「04.契約検証(O&M)」、「05.環境検証」、「06.キャッシュフロー検証」らがありますが、1に近づくほど理工系出身者が多く“物理的な数値重視”、6に近づくほど経済総務系(日本では文系とされるが、国によっては情報経済は理工系)が多く“経営的な数値重視”となり、社内や案件ごとに深刻な対立を抱える事例も珍しくありません。
やれやれ氏のおっしゃる通り、銀行との交渉も担う営業(文系が多い)の方々は「メディアが目立つ数字をぶち上げた」場合に無視することが出来ない厳しい立場にいます。政府や日銀の一挙一動に反応し、進んでいた工場建設が一時停止、白紙化となりえるためです。
そして、どんな案件でも「予算計上」、「決算処理」は事務方・総務方の領分であり、ウクライナへの支援金の手綱を握るのがアメリカ議員であるのに似て、【兵器や軍事(発電や工場)の専門家ではないが、資金の数値の決定・運用】は『文民統制』の原則に習い、官僚事務側にあります。
今の現実として、「06.キャッシュフロー検証」など文系が多い側が強い権限と資金配分に関する決定権を有している場合が圧倒的に多いのは、日本の大企業群の特徴であり、防衛省と財務省の対立問題も同様です。
よって、「軍民統制」の戦時体制か「文民統制」の平時体制かにも関わる組織運営の根幹でもあり、『エセ理系が文系を下げて溜飲下げる』といった程度の低い問題ではありません。“メディアの上げる数値の妥当性を、組織の誰がどの立場から検証するのか”は、特に日本の自衛隊にとっては兵站や兵器購入の練度にも関わる深刻かつ重要な課題と考えます。
欧米だとお金を扱う仕事も
ほぼ理数系の仕事なんですが
日本じゃ文系仕事扱いなんですよね
軍オタも残念な人が多くて
行列式や微積も怪しそうな人が
AI兵器を語るという茶番
理数を飛ばしてプログラミングを必修にする
文科省がすでに終わってるので
この国の未来は暗い
コロナ、ウクライナ侵攻に共通してるのは
専門家が複数の専門領域に跨がる問題を自分の専門領域の知識、思考法だけで語ってしまい間違えた結論を流布し続けた事と国民の方にそれを疑う力が欠如してたこと
なので論理的思考はあったけど水平思考批判的思考は無かったのが間違いの原因だと思いますぜ
共通と書いたが失敗って大体こんな感じの理由ですね
いや、これは文系からすると頭が痛い話で文系というのは基本的に数学が嫌いだから文系になる。
けして歴史が好きだとか、本が好きだからといって文系になる人が大半じゃない
だからこそ中学当たりで勉強したはずの「ソ連がほぼ単独でナチスと絶滅戦争をし勝利した」「ソ連は冷戦中西側にほぼ頼らず兵器を生産していた」「ロシアはクリミア併合で既に制裁を経験している」といった基礎的なことも理解できず、ロシア崩壊論をうのみにするんだよね
文系だが叩かれた。が、仮にいいかげんな言説を理系がしていたとして、「理系だから」という理由で叩く気はない。技術畑だから云々という他コメも疑問。
自分のフラストレーションをあらゆる問題に当てはめるべきではない。
叩いてきた相手と同じ穴の貉になりたくなければ「失望や恨みをぶつけるスケープゴートが必要」という記事の文章をよく噛み締めるべきではないか?
とはいえ、叩いてくる相手を雑にカテゴライズしたくなる気持ちはわかる。自戒せねば。
なんだか三田紀房のマンガ
「アルキメデスの大戦」
のような話にもなっていますが、問題は数字の真偽以前に数値化ではわからない、数値化できない話が多いということです。
「GDP」
などもそうです。
ロシアはGDP、国民総生産の数字でアメリカよりずっと低い、小さいから、経済制裁には耐えられない、という予想が多かったわけですが、これは金融などを含むなどGNPの数字が必ずしも実体経済を反映していなかった、GDPが多いのと兵器生産能力の大小は必ずしも関係なかった、ということで西側諸国の予想は見事に外れてしまいました。
長期的な重厚長大の産業への投資を嫌い、すぐに利益になる軽薄短小のIT産業を重視する西側諸国は、いくらGDPの数字が高くても、兵器の生産には不向きだったのです。
他にも第三国を迂回しての転売のような、統計の数字に出ない
「闇経済」
ブラックマーケットの部分も非常に大きく、陸上自衛隊の高機動車がロシア軍で使われているのもそうです。
こういう数字に出ない部分というのは、計算や統計ではわからない部分であり、そういう部分は理系の専門家でもわからない、数字では判断できないわけです。逆にいえば数字でわからない部分の方がかえって重要になる場合もあります。
それよりもまず他力本願的なことを改めるのがよいのでは・・・
支援があれば・・・みたいなことばかり・・・ソ連の構成国が器であり限界点だと思いますけどね
西側の指導者とウクライナが手を結び支援をすればするほど、西側の国民とは利害が対立するわけですね
自国の指導者を憎み、ウクライナ嫌いが増えるわけで、本気でロシアの勝利を願ってる親ロ派ではないものの、何度も何度も支援を求められたら困るからロシアに引き取ってもらうのがいいのではって考える人も増えてきたのでは?
支援を受けて買った英国なんて外国の統治下におかれなかったのはよいものの、借金まみれで植民地は独立し、今のカオスな状況に繋がってるのでなんともいえないですが・・・
こういう総括ができた時点で現在がウクライナの「底」だと思いたい。
「底」から上がってこれるかはまた別の話になってしまうのも確かだが。
現状ウクライナに取れる選択肢はロシア有利の停戦を受け入れるかアフガニスタンのように国内を崩壊させながらも数十年戦い続け勝利するだけです
一発逆転の秘策で大した犠牲を払わずパパっと勝利するというオプションは存在しません
まず初日に軽く20km進軍しロボティネを落とす
そのまま破竹の進撃を続け夏頃にはアゾフ海到達
補給線を絶たれクリミアは崩壊。早々に降伏するだろう
後は残った東部戦力を一方的に駆逐
これを半年でしかも陸戦で実行可能という計画がプロの軍人の間で本気で議論されていたという事実が未だに信じられません
ウ優勢の中でこの計画が考えられてたのならまだしもワグネルにバフムートを奪われた状況下で生み出された計画ってのがなあ。レオパルト1輌でT72を20輌屠れる計算だったのだろうか?
威勢の良かった自衛隊上がりの解説者が
テレビ出演やXの更新を減らしてるのを見ると
結局自衛隊も、ゴマすりと風読みの上手い人が出世して
実力は大したことなさそうですね
ウクライナ人みたいになる前に
自国の実力を知れたのは幸いでした
テレビやネットもそうですが、
「軍事情報」
とか、
「丸」
とか、
「PANZAR」
「歴史群像」
のような軍事雑誌、歴史雑誌も軒並み似たようなウクライナ軍有利という論調で、心底ガッカリしました。これらの軍事雑誌の編集者も2024年にどういう記事を載せるべきか、いろいろ迷うでしょうが、2023年のような論調のままでは続けていけないでしょう。
私のソ連軍、ロシア軍の知識などは、
「歴史群像」
や。学研の
「欧州戦史シリーズ」
そして小林源文氏の劇画や、ロシア戦争映画DVDなどから得たものが多いわけですが、過去に第一次世界大戦や、第二次世界大戦の東部戦線・大祖国戦争などの詳しい研究記事をいろいろ書いていた
「歴史群像」
が、この一年はどうしてアメリカ・イギリス・ウクライナの宣伝、広報にただ乗っかるだけみたいな分析記事しか書けなかったのか?と非常に悲しく思います。もちろん世情の圧力や批判を恐れて、というのも大きいでしょう。
小林源文氏のドイツ戦車劇画も、ドイツ戦車兵が圧倒的劣勢の中で奮戦を続ける話ですが、最後は必ずソ連軍の戦車の大群に負けて終わります。まあ史実がそうだから仕方ありませんが、ウクライナの現実も似たような感じになりつつあります。
2024年の軍事雑誌にはウクライナ軍の敗因を分析する記事がちゃんと載るんでしょうか?
小林源文氏はアメリカ大統領選挙のときQアノン的なツイートを繰り返していたし
最近も軍事以外はいわゆる典型的なネット右翼的なポストを繰り返しており
失礼ですが耄碌としてしまったのかなと心配になります。
他人様の作った同人誌の表紙にケチつけた件とか、流石に擁護のしようもなかったですからねぇ
『歴史群像』、今そうなっているのですか、とても残念ですね。
クリミア・セヴァストポリ攻撃、ハリコフ攻防戦(マンシュタイン)、クルスク戦車戦など、20年以上前の特集でしたが、ウクライナ地域の戦役が分かりやすかった記憶があるんですよね…。
パックフロントの図解は分かりやすく、今でも十分に通用すると考えています。
2023年後半に少し見たのですが、ウクライナの反省に近い内容があった記憶があります(記憶ベースです)。
2024年の内容、久しぶりに注目したいと思います。
ブリコジン率いるワグナーが反乱起こした23/6/24前後は
ウクライナ側に勝機あるのでは と思っていたのですが
既に前線では分厚い地雷原が出来上がっていて
簡単にウクライナ軍が突破できないとわかっていたから
あんな反乱ができた、ということだったのかもしれません。
負けるのが前提でウクライナメディアが逃げを打ったってだけですね。
ウクライナ政府と違い僕ちゃんたちは過去にロシア相手にイキリましたけど負け確定前には気づいて反省しました。 だから、プーチン様。戦後には上手く付き合っていきましょうっていうメッセージですね。
上記はハンドル入力を忘れて、
ハンドル部分に入力しちゃいました。お間抜け。
『取り敢えず負けるの前提で・・・・』
「竜の歯なんてブルドーザーで簡単にどけられるだろ」
地雷と弾雨の中でそれをやるのは大変困難でしたね
第二次大戦後のイギリスの様に戦争に勝ったからと言って発展するとは限らない。
日独の様に負けたからと言って発展しないとは限らない。
と思います。
敗戦後のウクライナに発展できる要素があるとでも?下手すればロシアの一部になるのに。
発展できる最大のポイントのシーレーン沿いを全部戦場にして、しかもオデッサ以外は全部取られてしまい。そしてオデッサは空爆で港湾施設を破壊され。
そして今日はドネツクの市街にクラスター弾の無差別攻撃ですよ。
負けるにも負け方ってもんがありますが、流石にウクライナの戦略は酷いと言わざるを得ませんね。この有様で同時並行で陸路のポーランドと経済で揉めてますので。
これで戦後の復興をどうやって呼び込むつもりなんでしょうか。
まだウクライナが負けたわけじゃないし、大戦中の日独英は戦後の展開が見通せなかった。
人間万事寒翁が馬と言う事です。
だと良いですね。
ウクライナで経済的に価値があるのは
ロシアが併合済みの東部と
あとはハリコフに、港湾都市のオデッサくらい。
西部は貧しい農民しかいないし
小麦世界一のロシアは要らない土地。
そもそも、すでに西欧の穀物メジャーが
唾つけて植民地化してますしね。
残った西ウクライナはEUに対して
安い労働者を供給するだけの国になる。
・ウクライナはEU加盟を求めてる
・ウクライナは人口減少が続いてる
・EUは各国内の極右政党に台頭、移民難民の過剰な流入に頭を悩ましている
移民難民引き受けて人口回復、人種のサラダボウル作って現代のアメリカ目指す路線…有ると思います!
ウクライナの民族主義者以外は超ハッピーです
良いまとめ
敵を正しく恐れる、ということがいかに困難か
戦争に限らないことだけど、当事者としての彼我と第三者の目から見たプレイヤーは全く異なる景色が見えているものですね
“敵を知り己を知れば・・“と人口に膾炙している例の一節が、実はいかに困難か、まして戦時下においては一層困難なものだということが身につまされますね。
ロシアがスロビキン線を作り始めた頃
「WW1レベルの時代遅れ」だの
「西側戦車で軽く突破」だの
メディアやネット軍師が騒いでたねぇ。
蓋開けてみたら、ウクライナの完封負け。
しかも今更ウクライナもロシアの真似して
劣化スロビキン線を作ってるというかっ
完封負けとかまで振り切るからダメなんですよネット市民は
今のロシア進軍の進捗で完封負けというのは、ウクライナがロボティネの北の集落を落とし始めた段階で「夏にはマリポリ、秋には黒海へ」と言ってた”西側メディア”や”西側ネット市民”と同じ轍を踏んでることを意識するべきだと思う
ロシア軍の動員兵力は、報道される数値では現占領地域を維持しつつ更に侵攻を進めるには十分とはいえないと思います。
ただそれにもかかわらずロシア軍支配地域の治安に目立った綻びは、再三のパルチザン活動にも関わらずこれまで見うけられません。
故にこれまで私は、西側メディアが喧伝する内容とは異なって、ウクライナにおけるロシア遠征軍の体制はかなり堅実なのではないのかなと考えてきました。
これに、ロシア軍がウクライナ軍相手に正面戦闘において優勢的状況に立ちつつある状況が加わりました。
欧米がただ支援を続けるだけではウクライナ軍がこの戦争に勝つことは難しいでしょう。
ウクライナ軍そのものの体制の見直しが急務だと思われます。
そもそもウクライナの戦争に勝つ定義が「クリミア含めた全土奪還」なので、
体制を見直しても兵力を増強しても非現実的でしょう。
勝利条件が噛み合わない西側の支援なしでロシアを圧倒する必要が出てくるので、ロシアで国を二分するような内乱が起きるか、親ウクライナ派がウクライナと相当規模のロシアをくっつけるみたいな飛び道具でもやらない限り無理です。
継戦能力とプーチンへの圧倒的な支持は世界の予測を遥かに上回るレベルで、あのnewsweekやフォーブスですら誰もロシアの限界が来るという願望について触れなくなりました。
勝利条件を見直す、すなわちゴールラインを動かせばロシアが勝つこともウクライナが勝つことも容易だと思いますが、一度引いた線に従うならロシアは「東部を完全掌握、NATO排除、親露政権樹立」となっており、こちらはウクライナ国内で厭戦が高まって親露政権ができてしまうと実現される可能性があります。
厭戦気分はともかく「親露政権樹立」のハードルが高いから可能性は小さいんじゃないですかね。樹立する前に国を2分しかねないですよね。そうなるとロシア側の勝利条件もウクライナに国を2分するような内乱が起きない限り実現できないことになる。
ウクライナの政治的対立に付け込んでロシアの息のかかった政権ができる可能性はゼロではないでしょ。
チェチェン紛争時にカディロフ派を懐柔したように。
ゼレンスキーがマイダン3を言及したように権力闘争がかなり危険水域に達してるんではないか。
戦況が不利になればなるほどこの流れは加速する。
勝馬に乗ろうとする者が増えるのでね。
勝ち馬に乗ろうにも、ロシアは対立派閥いずれも敵に回しているようなものだから難しいでしょうねえ。
ああ、もちろん可能性がゼロとは言いませんよ。コメ元が言うところの「ロシアで国を二分するような内乱が起きる」程度の可能性であれば。
願望ばっかりだな
新年おめでとうございます。
名言集にある、”恐れず、驕(おご)らず、侮らず”で良いのでは。
いつでも何処でも。
誰もがそうとは限りませんが。