ゼレンスキー大統領は不正を正すため「軍事委員会の解任」を決断したものの、予備役将校のミロスラフ・ガイ氏は「失敗した動員のせいで各旅団は人員の共食いで運用されている状況で、大統領の決断は問題を解決するどころか軍の士気とやる気を低下させただけだった」と指摘した。
大統領の決断は問題を解決するどころか軍の士気とやる気を低下させただけだった
ウクライナは憲法によって18歳から27歳までの男子に義務的兵役(徴兵)を課しており、18ヶ月間(専門過程や修士課程で高等教育を受けている者は12ヶ月間)の兵役を終えると予備役軍人の地位を獲得する仕組みで、健康的なウクライナ人男性は60歳になるまで予備役軍人として登録され、ゼレンスキー大統領が発令した厳戒令に基づいて総動員の対象になっている。

出典:Генеральний штаб ЗСУ
ウクライナの徴兵制度や予備役軍人の管理などはソ連時代のものを継承し、この種の実務を取り仕切っているのが各州に組織された軍事委員会で「古めかしい制度」のまま運用されているいため「召喚状は動員対象者への手渡し」「管轄外の州で召喚状が発行できない」など現実にそぐわない点が多く、このアナログ方式のやり方は「軍事委員会による不正」や「動員対象による動員回避」の温床になり、ゼレンスキー大統領は今年8月「全州の軍事委員会トップを解任する(+不正を働いた軍事委員の職員)」と発表した。
さらにゼレンスキー大統領は「不正を抑制するため軍事委員会にデジタル管理を導入する」とも発表したが、古めかしい制度を変更するためには憲法の改正が必要で、憲法改正に関する(第13章の)第157条は「戦争状態もしくは非常事態中に憲法は変更できない」と定義しているため「厳戒令中に問題の制度を根本的に変更するのは不可能」ということになり、これがウクライナ軍に大きな問題を引き起こしているらしい。

出典:Національна поліція України
ウクライナ・プラウダ紙は「軍事委員会の不正に対するゼレンスキーの決断は政治的見地から『正義の執行を求める社会的要求』を迅速かつ決定的に実現したかに見えた。しかし軍事的見地からは『複雑な結果』を招いてしまった」と報じいたが、これは軍事委員会の関係者を大量に処分したため「古めかしい制度に精通した人間がいなくなって動員作業が麻痺している」という意味だ。
この問題についてロシアとの戦争に参加経験をもつ予備役将校、ジャーナリスト活動、ウクライナ軍に必要な物資を届けるボランティア団体(Mir&Co Foundation)の代表などの経歴をもつミロスラフ・ガイ氏は9日「軍事委員を解任するという大統領の決断は感情的なもので、動員作業の規則や枠組みを理解していた人々を虐殺することに繋がった。これを私は(ウクライナ軍に対する)サボタージュだと考えている」と批判し、以下のように述べている。

出典:Myroslav Hai ミロスラフ・ガイ氏
“2019年にドイツ国防省の関係者と領土防衛隊に関する法整備の問題や徴兵制度を契約制度に置き換える案について話し合ったことがある。そこでドイツ側の高官は『軍事委員会の制度を破壊すれば後戻りできなくなる。最も重要なのは制度変更に法律の改正が必要で、再び人的供給の流れが安定するまで何年もかかるだろう』と指摘され、これは徴兵制度の廃止に反対してきた信念を後押しするものだったが、徴兵制度の破壊はもっと簡単な方法で出来ることが判明した”
“軍事委員会のトップを腐敗の罪で告発し、数百人分の不正を追求した記事を公開し、この騒動の下で多くの軍事委員関係者を解雇するだけで制度は崩壊してしまった。我々の失敗した動員(恐らく不正や動員回避のこと)は現実的な問題を引き起こしており、各旅団は人員の共食いで運用されている。どの旅団の部隊も他の部隊から人員を盗んでいる状態で、大統領の決断は問題を解決するどころか軍の士気とやる気を低下させただけだった”

出典:Генеральний штаб ЗСУ
“戦争は永遠に続くわけではないものの、我々は今直ぐに新たな動員プロセスを組織しなければならない。さらに新たな動員プロセスは戦闘で消耗した旅団への単純な人的補充で終わってはならない。憲法上の義務を果たし、2年近くも戦い続けている人々と交代させる市民を動員することで旅団を補充しなければならない。そうでなければウクライナ人全員がロシア軍と戦うことになるだろう”
要するにガイ氏は軍事的見地から「大統領の決断が動員システムを壊して軍に深刻な人員不足をもたらしている」と指摘し、今直ぐに新たな動員プロセスを組織しないと「不味いことになる」と警告しているのだ。

出典:Оперативне командування “Схід”
因みに、ガイ氏は反攻開始から2ヶ月後の8月上旬「前線では軍の成功について語るポジティブなブロガーにうんざりしている。前線で戦う兵士達は『早くクリミアを占領して、領土の占領状態を解除して、如何に戦争を早く終わらせるか』という話に耳を貸さなくなった。ロシアとの戦争は既に10年間も続いており、この現実を認識して行動を変えなければ戦争がもう10年続く可能性がある」と語ったことがある。
この話を取り上げたウクライナメディア(TSN.UA)は当時「明日にでもクリミアに到着して2ヶ月以内に全てが終わるという概念で生きるの止めるべきだとガイ氏は促している」と報じており、ガイ氏が今回「そうでなければウクライナ人全員がロシア軍と戦うことになるだろう」という言及は、最初に動員された人々が疲れ果てて戦えなくなれば「どのみち新たな動員が必要になる」という意味で、まだ動員されていない人々に「ロシア軍との戦いに当事者意識を持たないと前線から生きて帰ってくる人がいなくなる」と言いたいのだろう。

出典:Минобороны России
追記:独立系のロシアメディアやロシア人ブロガーも「動員条件」や「ウクライナで戦う兵士(契約軍人を含む)の扱い」に関する問題を幾つも報告しているため、長期化した戦争への人員供給について「どちら側も問題を抱えている」と認識すべきで、ロシアの報道検閲を加味すれば「どちらが優れているか」など現段階で比較しても意味がない。
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※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ
部隊の共食いとは…
正直こんな辻褄合わせ手段もあったのかと目からウロコ。
そうなると、つまみ食い先で抹消の処理が成されていないのならば総数も水増しの疑いも出てきますな。
大丈夫なのだろうか?
自分も想定外でした。
ウクライナ軍・ロシア軍の兵員数について、その多寡が議論されてきましたが、前提が色々変わったと言えそうですね。
第47独立旅団、元中隊長のインタビューが、充足込みで120人中20人と答えていたのが不思議でした。
ウクライナ軍の南部攻勢は大損害だったため、それ以降は隊員数の水増しが、横行している可能性を考えてしまいました(個人的な意見です)。
不正が蔓延っている場合、部分対処では意味がなく、新たに投入した人も不正に染まるだけなので、全取っ替えという思い切った取組みをした事自体は、ゼレンスキー大統領は評価に値すると思います。
戦争中に実施した事で記事の様に動員に不具合が生じているようですが、これはノウハウを持つ不正職員を見逃して動員を続ければ良かったというわけではなく、本格戦争勃発前に体制を改善できなかったウクライナ(ゼレンスキー)の失策と見るべきでしょうね。
結局平時に改善すべき所を改善していないと、有事になった際には強制的にやらざるを得ない事になり、余計に負担が増えるという例でしょう
>ゼレンスキー大統領は今年8月「全州の軍事委員会トップを解任する(+不正を働いた軍事委員の職員)」と発表した。
>要するにガイ氏は軍事的見地から「大統領の決断が動員システムを壊して軍に深刻な人員不足をもたらしている」と指摘し、
もとより、ウクライナに不正や汚職があることは、衆目の一致するところだから、
クリーンな印象を与えて、ウクライナ支持をつなぎとめようとしたのなら、完全に逆効果になっている。
ある日突然、清廉潔白にしようとしても、水清ければ魚棲まず。となる。
前線の人員に、深刻な影響が出ていることからも、後先考えていないことがよくわかる。
理想と現実のギャップを、現場にしわ寄せするやり方が破綻しているのは、
傍から見てもわかるレベルになっているのだから、何らかの変化が必要でしょう。
ブラウン米統合参謀本部議長の言葉を借りれば、
「Accelerate Change or Lose(変化を加速せよ、さもなければ負ける)」である。
まあこうなることを想定してないほどアホだとは思いませんしある程度反攻を成功させてアド取れる予定だったんでしょうね
前段が成功することを前提に計画を立てたら普通ならふざけてんのかおまえって突っ返されるでしょうが何分余裕が無いもんで
かなり辛辣ですな
腐ったシステムでもとりあえずは機能していたものを壊したらそりゃ大混乱するか
しかしながら、西側の支援で戦争をやっている以上「なにもしません」って訳にはいかなったと思う
大国相手の国家間戦争を、外国の援助で戦い続けることは厳しい部分ですね。
西側のスポンサーは、汚職や人権に対して、厳しい目を向けるからです。
例えば、ウクライナの軍事委員会は数億円の賄賂を貯めましたが、日本では大物国会議員が数百万円・数千万円のパーティー券販売の還流で吹っ飛ぶわけです…。
クリミア奪還を政治目標として掲げ続けるのであれば、休戦・一時停戦を挟みながら、10年単位の戦争継続もあり得ます。
ゼレンスキー大統領は、来年以降の軍事支援継続は不透明なため、第二次政権・政権移譲に関わらずどこかで政治決断をする必要があるでしょうね。
>因みに、ガイ氏は反攻開始から2ヶ月後の8月上旬「前線では軍の成功について語るポジティブなブロガーにうんざりしている。前線で戦う兵士達は『早くクリミアを占領して、領土の占領状態を解除して、如何に戦争を早く終わらせるか』という話に耳を貸さなくなった
やはりこうなっていた…この1ヶ月後にはロボチネフルボッコ、ブロガーを56したくなっているではないか?
なんで日本の報道はウクライナより楽観しているんですか。
後ロシア兵は絶対こう考えていますよ「皆さんのおかげで塹壕から出ないで済みましたありがとう」
一体誰が親ロ派なんですかね?
閲覧数を集めるためにテキトーな事言ってる奴は何処にでもいるんですよ、
Youtubeとかでも、ウクライナ関連に限らずソースが殆どない話を茶番や小芝居で伸ばしながら
面白おかしく動画にしてる人居ますし
>人員の共食い
各部隊のサイトを見てると兵員募集の項目があるのだが、他の部隊からの転属を促してたりするんだよね。
これを軍中央が放任してるから兵員の争奪戦になるし軍閥化が進んでしまうということ。
ロシアで言えばワグネルがそうだったように。
面白いのはアゾフがSBUからの転属は認めてなかったりとか。
SBUを敵対視し警戒してるのねと。
そんな企業の転職みたいに…
これでは軍指揮系統の混乱はもちろん、作戦立案にも必要な部隊の補充要員の有無すら把握しきれていなさそうで障害になりますね…
これは昔の日本軍でいえば、源田実大佐が編成した剣部隊、第三四三海軍航空隊をイメージするとわかりやすいと思います。
源田実大佐も、自分自身の構想を実現するために、他の部隊からベテランのパイロットを強引に引き抜いて剣部隊を編成しましたが、他の航空部隊はそれでベテランがいなくなって逆に困りました。こういう場合、部隊の指揮官はとにかく自分の部隊だけが強くなればいい、と考えがちになります。
一方で岩本徹三のように柴田大佐が好きで源田実が嫌いだから剣部隊にいかない、というようなエースパイロットもいました。個人的な人間関係が部隊の編成に反映していたわけです。エーリッヒ・ハルトマンもアドルフ・ガラントのMe262部隊には行きませんでした。
動員制度のシステムが勝敗を決めた戦争といえば普仏戦争が有名ですが、逆に言うとあの時代のような(とにかく人の頭数をかき集める)戦争に宇露両国はどっぷり浸かっているんですよね。戦線が広いし集約も出来ないのである程度は仕方ないのでしょうが、やはりどこかで省人化(機械化など重兵器志向)に移行する事を前提に動き始めないと、ウクライナという国家や民族に立ち直れない影を落とすことになりますよね。相対する敵の大きさを考えれば、ウクライナが目指すべきはソ連式の戦術ではなくイスラエルのような人命を金や技術で節約する戦い方なのでは。まぁ、それは5年10年先の話でしょうけども…
欧州最貧国のウクライナには
出来ない相談です
人海戦術あるのみ
>イスラエルのような人命を金や技術で節約する戦い方
でも、パレスチナの民間人の命はゴミのように浪費されるのですよね・・・、私は戦い方以前にイスラエル軍の在り方は見習うべきではないと考えます。あのやり方で、ガザの将来が明るくなるとは思えない。イスラエル人にとっても、パレスチナ人にとっても。
ただ、ゼレンスキーが大統領だと、ネタニヤフを見習うのですかね・・・
イスラエルは非正規だから出来るだけで正規戦それも総力戦でイスラエル的少数精鋭なんて目指してもなんの意味もない
動員のノルマがあって
重複登録なんかも平気でやって
水増ししてるんですかね
ノルマってスラブ圏の文化ですし
【悲報】日本人、スラブ民族だった
シベリア帰りの人が
広めたと聞きました
戦後復興の原動力のモーレツ社員に
ソ連もちょっと寄与してたんですね
😳!
そんな歴史的経緯があったとは…
ノルマはロシア語ですよ
コンビナートやインテリと同じ
(norma) 各個人や工場などに割り当てられた、一定時間内における労働・生産の最低基準量。 第二次世界大戦のシベリア抑留者が、引き揚げてきて伝えた語。
軍の動員システムについては今までこのサイトでも散々批判されてきたと思うのですが、手を付ければそれはそれで批判される。ゼレンスキー大統領も大変だなぁと。
この戦争も5年、10年と続くことを覚悟しないといけない状況なので、走りながら手術するような難題ではありますが、批判を承知で今行うしかないでしょう。
走りながら手術するような難題だと分かっているならば、まずは足を止める(停戦する)ための努力をするべきでしょう。
例えロシアの再侵攻が免れないとしても、半年でも1年でも停戦で時間を稼がねば満足な手術(戒厳令を解除しての憲法改正)も行えず、結果として患者(国体)は死ぬだけです。
走りながら執刀しようとする医者(大統領)は、有能無能以前に医師資格を返上すべきかと。
軍事委員会が告発されるまで100万以上は動員されてるのでそれはないでしょう。
反攻作戦後の兵力補充、ローテーションが殆ど機能しなくなったと言う話なのかと
元隊では動員解除、帰還とされている兵士が実際には他の部隊につまみ食いされて前線で戦っている。ということが起きているかもしれませんね。
去年の今頃だったかTKTさんが指摘してたよね
部隊票すら配られてないことがあるらしいからそんな軍隊にまともな作戦立案が出来るとは思えないって
彼のコメントは当時めちゃくちゃ馬鹿にされてたけど結局正しかったようだ
実際現場には混乱を招いているのだろうから,予備役将校のミロスラフ・ガイ氏の指摘は的を射ている部分もあるだろう。しかし,だからと言って改革的な手段を取らなければ宿痾を残したままの先送りがなされるだけだから,意味のある批判とは思えない。むしろ,軍という利権団体・実力機関の声は国家の手続きを吹き飛ばす害悪の可能性が高い。
「厳戒令中に問題の制度を根本的に変更するのは不可能」という、憲法改正と戒厳令のデッドロックが生じている以上、ゼレンスキーの進める“改革的な手段”は机上の空論の夢物語に終わってしまいます。かといって、憲法を無視して強引に進めればEU加盟やNATOからの支援が遠のくジレンマも抱えている。
①動員体制の抜本的改革には憲法改正が必要
②憲法改正は戒厳令中にはできない
③戒厳令を終えるには最低でも停戦が必要
④ゼレンスキーが即時停戦を頑なに拒んでいる
⑤有利な停戦のため無理な攻勢をかけ、兵士の損害が多く出て、より多くの動員が必要となる
(戒厳令を解除し、憲法改正のためには前段階として、議会選挙や大統領選挙も必要になり、だからこそゼレンスキーはザルジニー総司令官を警戒し亀裂が生じている)
①~⑤が完全に悪循環になっています。
ゼレンスキーさんが早い停戦を拒んでるのは
実際の損害を知られたくないからと
勘ぐってみる
ウクライナでは、それまで月に4、5万人を動員していたのですが、今年の9月から月に1万人に激減したという情報がありました。その後、ウクライナ軍の上層部から、月に2万人は必要だとの発言などがありました。数字は確実ではないのですが、このような傾向はあると思います。
最近のウクライナ軍の元気のなさの原因は、砲弾と補充兵の不足だと思います。今まで砲爆撃の数に劣るウクライナ軍は、兵士の数の優勢で、それをおぎなってきたのですが・・・。
ぶっちゃけ、ゼレンスキーは他人の責任にし過ぎるところがあります。強引な動員などで軍事委員に対して不評があったので、ゼレンスキーは全てを彼らの責任にしました。そして、彼らを国民の敵のように報道して、解任して前線送りにしたりもしたのです。
ゼレンスキーは正義の味方であり、テレビでも賛美が続いていますが、後任の軍事委員に、やる気がなくなったりもします。もちろん、そうばかりでなく地域差もわりにあり、西部では強引な動員が続いている情報もありますが・・・。
動員力の回復ができるのか。
砲弾の支援がされるのか。
この2点は重要だと思います。
ウクライナは元々欧州最悪の汚職国家であり最悪の貧困国だとされていましたしそれが常識でした。
それがウクライナ戦争が起きた途端、「清廉潔白な民主主義の守護者」に変身したのです。
この報道の掌返し、そして歴史が修正されていく様は本当に寒気がしました。
まあ冷戦時代にイスラム原理主義者は共産主義に立ち向かう英雄と見做されていた訳だし。それが今ではテロの温床になり、欧米諸国に移住して彼らの悪しき因習を持ち込み大問題になっている。
最近は中国への対抗策としてインドが持て囃されているが、欧米に亡命した少数宗教の活動家を暗殺したり、インド人が多く移住した地域ではカースト制による差別まで持ち込んでいる。文化が大きく異なる民族とは真の友情は成り立たず、敵の敵は明日の敵である。
歴史書の記述ではなく現時点で起きている事、そしてそれが刻々と報道されしかも双方での主張が異なり、事実的な結果によって裏付けされた「真実(と思われるもの)」が判明していく。(まあ答え合わせは双方の資料が出る後年にしか出来ないですが)
いや実に面白い。
プロパガンダと偏向報道、それに影響を受ける知識の無い(と思われる)一般市民とそれを煽る活動家。
それら「社会学の実例」で毎日ワクワクです。
戦後から70年代初頭も、一歩引いて見ている立場からはこんなだったんだろうなぁ。
他部隊からの引き抜きって具体的にはどうやるんでしょう?
曲がりなりにも軍隊なんだから命令系統は明確で
他所の部隊の将校が来てお前たちちょっとついてこいと
命令したってホイホイと部隊を離れませんよね?
時期を決めて部隊間で貸し出しでもしあってるのでしょうか