ウクライナのレズニコフ国防相は8日、祖国を守るため現在約100万人のウクライナ人が動員されていると明かした。
参考:Резников рассказал, сколько бойцов защищает Украину
5月から新たに26万人の動員が完了、予定されていた100万人動員をウクライナはほぼ達成した
レズニコフ国防相の説明によるとウクライナの動員数は軍が70万人、国家親衛隊が9万人、国境警備隊と沿岸警備隊が6万人、国家警察が10万人で計95万人という計算になり、ゼレンスキー大統領は5月に「70万人の兵士によって国が守られている」と言及していたため新たに26万人の動員が完了したことになる。

出典:Сили територіальної оборони ЗСУ
さらにレズニコフ国防相は「現在のウクライナは巨大な実験場と化し、新しいタイプの兵器や革新的なソリューションが用いられている。これは現場からの要請でもある」と述べており、西側諸国の防衛産業企業がテスト目的で供給する装備だったとしても「ロシア軍と戦うウクライナ軍にとっては必要不可欠だ」と言いたいのかもしれない。
因みにウクライナ軍のドローン部隊は英メディアの取材に「我々は送られてきたドローンを実戦で使用して完全なレポートを提供できる。実戦でテストしたいドローンがあればどんどん送ってきて欲しい」と述べていたことがあり、実験台扱いでも構わないという意気込みの裏には「武器が足りない」という切実な問題が顔をのぞかせている。
追記:ロシア軍はセベロドネツクやリシチャンシクで被害を被った部隊を再編中だがSivers’k方面とバフムート方面だけは攻撃を継続中だ。
しかし明確な前進は確認されておらずハルキウ戦線、ザポリージャ戦線、ヘルソン戦線でも動きが観測されていない=久々に戦線全体(戦闘自体は継続中)が落ち着きを取り戻してた格好で、ロシア軍によって破壊されたはずのHIMARS(ドネツィク州配備の2輌)も榴弾砲では届かない目標を攻撃しているのが確認(7日にはドネツィク近郊の燃料・弾薬庫を3ヶ所破壊)されており、ロシア国防省の発表はプロパガンダだった可能性が高い。
関連記事:130日目を経過したウクライナ侵攻、徐々に失われていく世論の関心
関連記事:ロシア軍がHIMARS×2輌を破壊したと発表、但し視覚的な証拠はなし
関連記事:ロシア軍は反攻準備が整う前に押し切りたい、ウクライナ軍は阻止したい
※アイキャッチ画像の出典:Сухопутні війська ЗС України
戦後の警察予備隊設置当時に経済学者の試算で、国民生活にマイナスにならない限度枠が兵力は人口の1.5%まで。
その後のハイテク化による兵器価格の上昇、軍組織そのものの変質からみて、現代では1%以下に下がってると見るべき。
人口四千万人の国が百万の軍を維持するのは、外国からの支援前提と戦時下という非常時の例外扱いなのだ、現実には無理やり集められただけで銃もない教練も受けてない素人集団だろうし
戦力と呼べない
これが戦後に100万人体制を維持すると言うならばまだわかるだが。現在進行形で国土蹂躙されている徹底抗戦を言っている国の有事動員体制が普通である訳なく、マイナスにならない平時の数値を出しても意味無いでしょうに。
過去の大戦時なら日本の8%レベルからフランスとかの12%位までかなりの割合までなんで現状だと約2.5%まだマシなレベルだろう。
戦時中で出来る仕事と出来ない仕事、戦闘中の地域からの疎開で仕事を失った人の受け皿もあるだろう。それに消耗があるから将来的な戦力としてあるだろうし、軍隊所属者全てが直接ドンパチする訳でもないし間接要員だっているのに戦力にならないとか流石にどうかと思うぞ。
現代の戦争における数字がそれで通用するはずがない、
機械化、情報化による経費を軽くみすぎ、予算がなくて機械化できなかった日本陸軍の悲惨な戦闘を忘れないでね
精神力で自爆ドローンは避けられないし、小銃でUAV墜とせるのはゴルゴ13ぐらいだよ、近代兵器のない兵隊を人数に入れてもな
HIMARSの破壊に関する記事で、「ロシア側の純軍事的な情報はほぼ真実だから、破壊されたんだろう」というコメントがあったな。別の記事では他人を煽って管理人さんから注意もされてたが。
まあ「真実」という単語を使っている時点でお察しなのかもしれないが、なぜ一次情報、しかもロシア側の主張に関してもっと慎重に判断しないんだろう。しかもこれは数日様子見ればファクトチェックのに。
ちゃんと戦争の経緯を遡れば、ロシアウクライナ双方からの情報戦が繰り広げられてるのは判るはず、
変な思い込みがあるから目が見えなくなるんですよ、情報工作担当者からしたら美味しい相手
やっぱり問題は武器か
人だけ幾らいても畑の肥料に変わるだけやし装甲戦力は無理でも火砲位はなんとかしてほしいね
実際のところは登録してあるだけで兵役に就いてない人も多いらしい
訓練も装備も間に合わない状況
片っ端から動員したんでは経済も物流も回らない
>レズニコフ国防相の説明によると
>ウクライナの動員数は軍が70万人、
>国家親衛隊が9万人、国境警備隊と沿岸警備隊が6万人、
>国家警察が10万人で計95万人という計算
「軍が70万人」には機能しない海軍とか領土防衛隊(場所によって大差があるみたいで、比較的安全な西部の都市の街角で銃を持って立ってるだけの隊員もいるみたい)とかも含むので、機動的に用兵できる陸軍の人数が不明。新兵訓練が終わって一人一丁銃が渡された陸軍軍人は30万人くらいかもしれない。(軍事やウクライナのシロウトの私の憶測です。)
>Sivers’k方面とバフムート方面だけは攻撃を継続中
バフムート(アルチェモフスク)の中心からSivers’kの西の端を流れるBakuhmutovka川のラインを守れるか、という事と、スラビャンスク北方の(イジューム市内等の)ドネツ川の橋を破壊して北西からの侵攻を止めれるか否かが、ウクライナがスラビャンスクとクラマトルスクを守れるか否かに大きく関わってくると思います。
ロシア国防省の一旦停止とは不思議なことです。
先日のパトルシェフ安全保障会議書記が強気な発言からすると、キエフ撤退の失点はマリウポリ・ルハンシク州獲得でも拭えず、未だ貪欲な姿勢にあると見ていたからです。
ならば重要拠点を落とした好機での一旦停止は相手を取り逃がしたか、自軍に問題を抱えているのかのどちらかでしょう。
前者はセベロドネツク獲得に橋を落とさざるを得ず、代わりに北10KmのPryvillyaで渡河する安全策をとったために後方を扼されないままウクライナはリシチャンスクを撤退、陣取りの割に戦力の撃滅には失敗したように見えます。
その点、後からみれば失敗に終わったBilohorivkaの渡河の意図が理解できますが、結果ロシア発表の割に捕虜・装甲車両の映像も少なく、遅滞戦闘に嵌ったとするイーゴリ・ギルキン氏や首尾よく逃げたと見るトム・クーパー氏の見立ての通りということです。
後者は数十BTGで約2ヶ月を費やしウクライナの撤退込みで両都市を落とすのが精一杯というのが特殊軍事作戦という枠でのロシアの実力なのでしょう。
戦力を東部に掻き集めたという噂が正しいなら、それ込みで休養・再編成を要しているということです。
ウクライナの動員に同じくロシアでも法制度の改定での兵力捻出が報じられていますが、東部戦線でのドネツク・ルガンスク両人民共和国軍やワグナーグループの払底との報からするとウクライナの撤退もロシアの一旦停止もどちらもギリギリの線で戦っているように思えます。
ウクライナ軍もこの間に再編できたらいいですが。
世界各国からしたらとても良いドローンのテストの場所(しかも正規軍)
シャルル・ドゴールは、職業的軍隊の重要性を主張し、近代戦では人だけたくさんいてもダメなんだ、ということをずっと力説していたが、今のウクライナ軍がまさに専門的な知識や経験のない素人だけたくさんいる状態になりつつある。
これはおそらく政府や国防省、地方軍閥が、専門的な教育や訓練を受けていない国家親衛隊上がりの一般市民兵が中心になっているためで、指揮系統が地方ごとにバラバラになっているのも、素人考えで編成や配置、武器の補給、作戦が行われているためだろう。
しかしいくら人数だけが増えても、それに見合う兵器の数がなく、仮に兵器があっても弾薬、タマがない。おそらく十分な訓練を受けた指揮官、下士官の数も圧倒的に足りず、素人が指揮する素人の集団のようになっているように思われる。
初心者だけで組んだ高校野球のチームのようなのが一気にたくさんできたような状態で、監督もコーチも素人のチームみたいなものだ。
兵器の実験場と言っても、試供品のサンプルで戦うようなもので、逆にいえば期待外れの兵器や、すぐに故障して修理できない兵器も多いかもしれない。スーパーの試供品のソーセージを昼飯の代わりにたくさん食べているようなものだ。
兵器のない丸腰のウクライナ兵でも、穴を掘ったり、物を運んだり、殴ったり蹴ったりはできるが、とにかく弾薬がなければ、ロシア軍が来ても、ただ穴の中に隠れることしかできない。
火力の差が数十倍で、人だけ多いというのは、サバゲ―でいえば、初参加者だけ多くてBB弾やガスがないチームと同じで、サバゲ―でもBB弾やガスがなければエアガンを撃つことはできない。
-防衛産業企業がテスト目的で供給する装備-
アナハイム・エレクトロニクスという会社が得意とする手口ですね。
白い試作機にキエフの亡霊が搭乗して無双するさまを夢想するのもいとおかし。
戦場で戦うのは一人一人の兵士であり、そこでもっとも求められるものは戦意でしょう。
自分と仲間の命が懸かっているとなれば、大方のことは無理を推してやりくりするのでしょう。
ウクライナは領土防衛隊の前線投入を決めましたが、即席の基礎訓練しか経験のない新兵らが、前線で多数死傷していて、軍と政府が新兵の家族などから批判されているという報道があります。
他方、前線のロシア軍にはD/LNRからの徴集兵が多く、戦意が低くて逃亡兵も少なくないそうです。こちらは元は被占領地の住民なので、彼らに戦意を期待すること自体に無理があるでしょう。
今週のニューズウィーク誌に、ウクライナ最前線で戦った米国人義勇兵の証言が掲載されていました。いまの戦場の様子が分かると思いますので、ここに紹介しておきます。
《U.S. Vet Fighting with Ukrainian Forces: ‘It’s a 1916-Type Artillery War’》
リンク
火砲や車両の様な大型装備は隠し通すのも難しいが個人装備や少人数で運用出来る小型装備ならいくらでも秘密裏に持ち込んでテスト出来るわな
ここで貪欲に情報収集出来る国や企業は更に技術発展するぞ
日本もそう言った強かさが必要
中華ドローンは危険だから国産ドローンを!と開発したドローン【蒼天】
なんだ?あの体たらくは
蒼天の不具合はソフトウェアのバグみたいですぜ。
開発時に想定してない場面に出くわして不具合、なんてよくあることです。
最初から完璧なんてありえないし、不具合は修正すればいいだけですからね。
もうちょい寛容になりましょうや。
とりあえず記事のリンクを貼っておきますね!
リンク
日本がイノベーションや新規分野に弱い背景として、失敗や瑕疵に非寛容すぎて試行や挑戦的な取り組みが圧殺されてしまうという意見がありますね。企業や行政から個人に至るまで減点法で考える癖がついていて長期的な取り組みを困難にしていると。オムレツは何度も作るうちに上達して料理として完成しますが、最初の1~2回の上手くできなかったオムレツを問題視して、見た目も悪いし火が通り過ぎて美味くないのでオムレツなんか作るのはヤメロ!っていう料理長みたいな人が多く、声も大きい国なんでしょうか。
後発の製品のソフトの完成度が低いというのは当たり前と言えば当たり前なんですが、それを補えるだけの他の強みを顧客に示せなければダメでしょうね
こういうやつに限って海外のドローンが失敗したら初期不良なんて当たり前。寛容の心が一番とかのたまうんだろうな
トカマク式核融合実験施設って、過去からゼロトラブルで運用されてますかね
そんなことを求めていたらテクノロジーは進歩する前に挫折の繰り返し
人類は失敗する生物です、当たり前を問題にするほうが問題
ビロホリフカでロシア軍が撃退されたとの報道あります。おそらく撤退中のウクライナ軍の殿部隊の一時的な攻撃にすぎないと思いますが、続報が無です。ビロホリフカ陥落が時間の問題としても時間稼ぎになるでしょう。