アルメニアのNEWS.amは「アゼルバイジャン軍がゴリス、ソトク、ジェルムクの陣地に向けて激しい砲撃を加えている」と報じており、アルメニア国防省も「大規模なアゼルバイジャン軍の挑発によって開始された衝突が現在も続いている」と発表した。
現在も両軍の間で激しい銃撃戦が続いており、このまま戦いが拡大すればなし崩し的にナゴルノ・カラバフ紛争の第二ラウンドが始まってしまう
2020年に勃発したナゴルノ・カラバフ紛争の結果、アゼルバイジャンはアルメニアに奪われた土地の大部分を回復、ロシアは両国が署名した停戦協定に基づき平和維持部隊を派遣、ナゴルノ・カラバフ地域とアルメニアを陸路で繋ぐ「ラチン回廊」の通行権の確保に努めていたが、ラチン回廊を迂回してナゴルノ・カラバフ地域とアルメニアを陸路で繋ぐ新ルートが完成したためロシアの平和維持部隊はラチンの管理権をアゼルバイジャンに移譲。

出典:Azərbaycan Respublikası Müdafiə Nazirliyi
8月26日にアゼルバイジャン軍が1992年以降初めてラチンに入り注目を集めていたが、その後も両軍は小規模な発砲を繰り返している。
アゼルバイジャン側は「停戦協定に違反してアルメニアの武装集団やアルツァフ国防軍が非接触線に侵入している」と主張、アルメニアは「存在しない脅威を悪用し、非接触線に沿って配置されているアルツァフ国防軍をアゼルバイジャンは問題視するが、アゼルバイジャンが絶えず停戦協定に違反するためアルツァフ国防軍の必要性が生じるのだ」と反論しており、どちらの主張が正しいのかは不明だ。
ただ「アゼルバイジャンがナゴルノ・カラバフ紛争の第二ラウンドを開始するため口実を作るためアルメニアを挑発している」というのが多方の予想で、前回の戦い負けたアルメニアでは「戦いを止めるべきではなかった」という主張が支持を集めており、アゼルバイジャンはこれを挑発して再びアルメニア側から手を出させようと狙っている可能性が高い。
Heavy artillery fire being reported from Azerbaijan towards Armenia. pic.twitter.com/q3uNO4mJHi
— Moshe Schwartz (@YWNReporter) September 12, 2022
現在も両軍の間で激しい銃撃戦が続いており、このまま戦いが拡大すればなし崩し的にナゴルノ・カラバフ紛争の第二ラウンドが始まってしまう。
追記:アゼルバイジャン国防省は「アルメニア領への攻撃は事実ではなくアルメニア側の偽旗作戦だ」と主張している。
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※アイキャッチ画像の出典:WalkerBaku / CC BY-SA 3.0 アゼルバイジャン軍の特殊部隊
今回のロシア軍の敗退で完全に舐められましたね…
今回の砲撃はザンゲズール回廊の開通を早める為の脅しともとれますが将来的にはナヒチェヴァンとアゼルバイジャン本土を繋げるためにアルメニア南部を併合することを企んでそうで怖いですね
一応イランがアルメニアのケツモチやってますがトルコがどう出るかが問題ですね…
ギリシャの一件といいトルコがあまり暴走しないといいんですが…
ここの平和維持部隊も戻してウクライナ行きだったかな
ロシアがイキってただけの駄目駄目ってバレてしまったので、
アルメニアが自治領程度に滅ぼされても、トルコ・イランは手出ししないかもですね
この程度のことで、イランとトルコがトンパチするような盲目政府ではなさそうですし
双方が不満を持っている和平は長くは持たんな(´・ω・`)
どうなるやら
鬼の居ぬ間に~ってヤツかな
まあ鬼って言うほど強くなかったけどあの国
アルツォフ共和国消滅かな…
管理人さんの関連記事追っていくと第二次紛争終了からの経緯も追えて本当にありがたいです。
やはりロシアがしっかりと統治しないと世界に平和は来ないのだ、
プーチン笑顔
今回はアルツァフ共和国じゃなくてアルメニア本土への攻撃なんだよな
一線越えたでホンマ
大国の影響力が低下すると、その周辺地域の安定が損なわれるのはお約束ですね。
どちらにも言い分はあるんでしょうが、このまま泥沼化した場合には少なくとも現状ではアルメニアが何かを得る可能性より、失う可能性の方が高いのに、尚血気に流行る心理は理解不能ですね。
ロシアは軍事介入もできないし 武器供与もできない。
せいぜい 口先非難だな 何も怖くないけどw
アルメニアの立場を厄介なものにしてるのはロシアに仲介を頼みCSTOに加盟してること
ウクライナ問題でアルメニアを支援してたロビー団体も大々的に声を出せなくなっている
仮にキエフ方面にでも部隊送ってたらシャレにならない批判を浴びていた
対露制裁中の今となってはアゼルバイジャンは貴重な天然ガス供給者だからなぁ。
アゼルバイジャンが行動したところで欧州も口だけ出して何もしないだろう。
強いて言えば、欧米の中でも最大規模のアルメニア人ディアスポラを抱える米仏は強く反発はするだろうが、制裁等は何もしないだろう。
>アゼルバイジャンは「存在しないアルメニア軍の脅威を悪用し、非接触線に沿って配置されているアルツァフ国防軍をアゼルバイジャンは問題視するが、アゼルバイジャンが絶えず停戦協定に違反するためアルツァフ国防軍の必要性が生じるのだ」と反論しており
アルメニアは、の誤りでは?
両方がアゼルバイジャンになっていて、意味が通じません
東部攻勢を見ていきなり戦争を仕掛けるとは思えないしきっと停戦後機会をうかがいつつウクライナ戦争でロシアが疲弊するまで
じっくり待っていたんだろうな
ならず者国家を排除したり弱体化させると力の空白が起こる。そうするとこうなる。
でも弱体化前のならず者国家の方が悪影響でかいというジレンマ。
ソ連の精算が始まったね
偽旗作戦か、虚偽のの偽旗作戦なのか?
もう混とんとして訳が分かりませんなあ
旧アルメニア領を軍事力で編入するとして好き好んで紛争の種を抱えたがるとかこの辺の人たちは何がしたいの?日本のように領土など諦めて真面目に働けばすぐ金持ちになれるのに
アゼルバイジャンは天然ガスの産出国ですでに金持ち
持て余した力で占拠された領土を取り返そうとしている
前回は有り余った金を軍事に投資して豪華な軍をそろえアルメニアを叩きのめした
>好き好んで紛争の種を抱えたがる
現実に命を落とす人が多数いる状況に対して、いささか心無い言葉ではないかと思います。海のような自然国境を持たない大陸国家は何かをあきらめれば国も民族も存続をあきらめなければならなくなります。もうひとつ、今の日本が真面目に働く金持ち国家だというのもいかがでしょうか、数十年間生産性が停滞したままで将来的に貧困を抱える問題国家化が見え始めているというのに。
ナゴルノカラバフはアゼルバイジャンの中にあり、そこにアルメニア人が多いからといって自国の領土だと主張するのは元々無理があると個人的には思えます。いろんな見方はあるでしょうが。
旧ソ連政府からもアゼルバイジャンの領土だと認定されており、ソ連が崩壊して両国が独立したときもそうでした。それをアルメニアが事実上軍事占領して、ついでに範囲外のアゼルバイジャンの領土も一部切り取ってアルツァフ共和国として独立させましたが国際的にはほぼ未承認です。アゼルバイジャンにとっては「奪われた領土」なので取り返したいと考えています。
もうロシアよりアゼルバイジャンのが強いんじゃないかね
ウクライナと同じでアゼルバイジャン軍は士気が高いが、ロシア軍はそうではないし
今の国際環境だと国際的な監視の仕組みもメディアの取材力もウクライナに行っているので、現地で何が起こっているか、第三者的な検証を行うのがかなり難しそうな感じはする。
ロシアによる集団安全保障条約(CTSO)にアルメニアは加入しており(アゼルバイジャンは脱退済み)、アルメニアはそれを根拠にロシアの介入を要請するはずだし既に要請したという話もあります。
ロシアがそれに答えないと旧ソ連圏の復興を夢みているロシアの威信は傷つくことになるでしょう。それを見た他の紛争地域も活性化しそうです。
サムネのゾンビメイクは明彩効果あるのかな?
迷彩効果の程は存じ上げませんが、
出会ったらその場で卒倒する自信はあります^^;
もう好きにしてくれ。ウクライナで忙しいんだ。
アルツァフ共和国をはじめとした露助の暴力的恫喝にによって存在してきたニセ国家群は全部解体やろなあ
ロシア連邦が解体されなきゃ御の字って感じかな