欧州関連

11ヶ国がウクライナ人パイロットの訓練で連合を結成、8月中に訓練を開始

ウクライナのレズニコフ国防相は「ウクライナ人パイロットのF-16訓練に関する覚書に署名した」と発表、この取り組みには11の国が参加しており、8月中にデンマークで訓練が開始され、ルーマニアにも訓練センターを設置する予定らしい。

参考:Ukrainian pilots’ F-16 training to start in August, officials say

ウクライナ人パイロットの訓練に関する連合が公式に結成され、8月中にデンマークで訓練を開始

ウクライナのレズニコフ国防相は11日「F-16でウクライナ人パイロットを訓練する連合が公式に結成され、11のパートナー国が訓練条件に関する覚書に署名した」と発表、この連合を主導しているのはデンマークとオランダで、カナダ、英国、ポルトガル、ベルギー、ルクセンブルク、ノルウェー、スウェーデン、ポーランド、ルーマニアも連合に参加しており、8月中にデンマークで訓練が開始され、ルーマニアにも訓練センターを設置する予定らしい。

デンマークのトロエルス・ルンド・ポウルセン国防相代理は「上手く行けば来年の早い時期に結果を得られるだろう」と述べたが、肝心の機体提供については何も決まっておらず、訓練を終えたウクライナ人パイロットに与える機体をどこから調達するのは謎に包まている。

因みにルーマニアに訓練センターを設置する理由は「西欧のF-16運用国がF-35Aに移行中で訓練の人員やインフラが縮小されているため」で、ウクライナと国境を接するルーマニアに訓練センターを設置すれば人員や機器の移動にも便利だと指摘されている。

追記:ルーマニアでも8月中にウクライナ人パイロットの訓練を開始するらしい。

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※アイキャッチ画像の出典:U.S. Air Force photo by Senior Airman Joshua Hoskins

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コメント

    • ブルーピーコック
    • 2023年 7月 12日

    ルーマニアが中古のF-16を買ったばかりだから、ついでにってことかな。

    1
    • AN/ALQ-213電子戦ポッド
    • 2023年 7月 13日

    米軍所有の機体や整備・技術者の提供はないみたいと以前の報道のままですね
    給与される機体はおそらくは30-40年落ちのA/B型MLu改修機なのでしょうからまずはNATO諸国の手腕に様子見ですね

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