ポーランドメディアは15日、ウクライナに提供したT-72のギャップを埋めるため中古M1エイブラムスを116輌調達することでポーランドと米国が合意したと報じている。
参考:Pierwszy z zamówionych samolotów Herkules już w Polsce
ポーランドはM1エイブラムスを計366輌調達、但し今回調達分は米軍の中古でM1A2/SEPv3仕様ではない
ポーランドは次期主力戦車調達計画(ウルフ・プログラム)がロシア軍のT-14量産・配備に間に合わないと判断、緊急調達という名目で国内のあらゆる手続きとオフセットを省略してM1A2/SEPv3×250輌の導入に踏み切ったが、現地メディアは「ウクライナへ提供したT-72のギャップを埋めるため新たにM1×116輌調達で米国とポーランドが合意した」と報じている。
BREAKING:
Poland’s Defence Minister @mblaszczak confirms Poland is buying another batch of Abrams tanks.
According to Poland’s National Radio, PL will buy 116 used tanks to replace the 240+ modernized T-72 tanks it sent to 🇺🇦
Looks likely that 🇵🇱 will also buy ca 180 K2 tanks. pic.twitter.com/CaPcjhhDFX
— Visegrád 24 (@visegrad24) July 15, 2022
#Panorama | W zamian za przekazane #Ukrainie czołgi T-72, pozyskamy 116 amerykańskich #Abrams.ów. Co prawda to sprzęt używany, ale o wiele większym potencjale od postsowieckich czołgów. pic.twitter.com/g7kwtqdIpO
— Panorama TVP2 (@PanoramaTvp2) July 15, 2022
今回調達するM1は最新のM1A2/SEPv3ではなく米軍の中古(米海兵隊から退役したM1A1?)で、ウクライナへ提供したT-72×240輌以上のギャップを埋める存在だと報じられているが、中古M1だけでT-72のギャップを埋めるのは難しいのでK2×180輌導入の可能性があるらしい。
中古M1は2023年初頭から引き渡しが始まる予定だが、今回取得する中古M1を後日M1A2/SEPv3にアップグレードするのかは今のところ不明。
因みに「ポーランドがM1の追加調達に動いている」という情報は数日前から出回っていたのだが、今回の調達と引き換えに「ポーランドはPT-91をウクライナに提供するのではないか」という噂が流れており、この情報は出処が不明なので真実かどうかはわからない。
関連記事:ポーランドのM1A2導入の真相、やっぱり次期主力戦車プログラムは継続予定
関連記事:米海兵隊が戦車大隊廃止を開始、M1A1エイブラムスは倉庫送りに
※アイキャッチ画像の出典:Public Domain
米軍もよく在庫あるもんだなエイブラムス。
どのM1でも中古だが。
MRAPよりマシでしょ。あれは作りすぎた。
そういえば一万両以上の引き取り手(国内や友好国の軍や国境警備隊などが対象)を探していたものの、まとまった数を引き取ったところがあったという続報は聞きませんね
M1ほどでないにしろMRAPも解体処分する手間と費用も並大抵ではありませんし、あれらもどこかに保存されているのか、中東に置き去りにされたのか、どうなったのでしょうか
ロシアほどではないにしろ、アメリカも何千両と持ってますからね。エイブラムスは既存のエイブラムスをオーバーホールして輸出しているので、今回もそういうことかと。台湾向けでは新造するみたいですが。
戦車大隊を廃止した海兵隊のM1A1なら100両くらいなら余裕で提供出来るでしょう。
ポーランドのお財布無尽蔵過ぎないか?
実際に引き渡したT-72Mに対しては、
凍結したロシア資産から支払いがされても良いのではと思います。
いずれ、各国とも清算が必要でしょうね。
M1とK2で550両近くかぁ…さらにPT-91も纏まった数があると。
比喩抜きで欧州随一の陸軍国へまっしぐらですね…
「二度と領土を列強の赤絨毯代わりには使わせない」という、強い意志を感じますね…
PT-91提供もアメリカとの交渉で、無償か友好国価格でのM1A1辺りの戦車提供を取り付ければ有な予感
あとは自分たちのところでアップグレード(特に電装系)していい契約があれば、最高だけど
特に主機の交換についてですね。
何せ、すごい燃料消費(アイドリングが無い)には付いていけないでしょう。
エンジンの換装は膨大なコストと時間がかかることが過去に判明しているから多分ないかと。
加えて頑張って入れ替えても重量増、加速性能低下、騒音、排気の増加と要するに性能が犠牲になるので、それよりは現在も継続しているTIGERプログラムによる燃費の改善を実施すべき(当初よりはやや燃費が改善されているはず)
補足としては特にアイドリング時の燃費についてはAPUの近代化で補われているかと。
リンク
(APU) for M1A2 Abrams SEPv3とあったので、
どんなグレードのM1が供与されるとしても、
APUだけは取付を米国にお願いしないとですね。
ポーランドからウクライナへ移送されるPT-91、とされる映像が出回っているようです。
これは未確認情報なので、どちらかの政府筋による確認が必要です。
リンク
動画で確認できるのは25輌ですね。
本当にPT-91だとしたら、今回導入を決めたM1の引き渡しが比較的早期に行われるのかもしれませんね。
それともウクライナ軍の東部戦線での戦力消耗が激しい、または反攻作戦に必要な戦力を確保するには、見切りで引き渡さないと間に合わないのか。
今までのポーランドの行動からすると、PT-91である可能性は高いように思います。
>ポーランドは次期主力戦車調達計画(ウルフ・プログラム)がロシア軍のT-14量産・配備に間に合わないと判断、
なおT-14の量産(略)
ベラルーシ軍の動きについて最近は記事がないけれど。
最近の動きはどうなのだろうか。
最後に見たのは、6月にウクライナ国境に再度展開ということだったけれど。
その陸軍は、元は親衛戦車師団×2と親衛自動車化狙撃師団×1だったそうなので、
90年代の当時のロシア最新装備を持っていたはずと思います。
ロシアにとって、装備供給元としてうってつけとも思えるのだけど。
参戦しないならばですが。実質的に属国だし。
将来起こるかもしれない造反を防止する意味でも有効に思えます。
ロシアにとって、国内のT62を引っ張り出すよりは良いのではないかと思えます。
それとも、とっくに装備品をロシアへ回収しているのかな。
PT-91のAPFSDSはイスラエル製の技術を使用しているので
それ抜きでの提供になるんでしょうね
取得維持どちらもばくだいなコストがかかりそうだが、資金の出処が気になる