欧州関連

ポーランド陸軍の参謀総長、経済制裁でロシアの戦争資金を止めるのは困難

ポーランドの陸軍参謀総長は「戦争資金の消耗スピードでウクライナはロシアよりも不利で、ロシアの戦争資金を経済制裁では止められない」と指摘し、ポーランドはウクライナに提供できる砲弾をもう持ってないと付け加えた。

参考:Gen. Andrzejczak o wojnie na Ukrainie: Niestety sytuacja nie wygląda dobrze
参考:‘We simply don’t have the ammunition’ – Polish general says Poland can no longer supply Ukraine with ammunition, warns Russia has resources to continue war

アンジェイチャク参謀総長の指摘は戦場の結果に即したものなのだろう

先月末に開催されたポーランド国家安全保障局の戦略討議会でアンジェイチャク陸軍参謀総長は「軍人として最も不利で困難な選択肢を提示することが私の義務であり、(ウクライナとロシアの)戦争の推移はポーランドの安全保障にとって非常に悪いと評価している」と述べた上で、資金力や継戦能力の面でウクライナはロシアよりも不利な状況に陥っていると指摘した。

出典:Biuro Bezpieczeństwa Narodowego.

参謀総長は戦争という国家間の競争について「過去も現在も将来も軍事的な側面だけで推し量るものではなく、金融、インフラ、社会問題、技術、食料生産といった経済的要因が重要なので戦争は政治的な問題だ。ロシアが侵攻前に保有していた資金、支出の動向、制裁の効果、経済状況から判断すると戦争資金を十分捻出できる。1年~2年という短期的なスパンでロシアが資金不足に陥る気配はなく、逆にウクライナは米国などの西側諸国から莫大な資金援助を受けているにも関わらず危機的な財政問題を抱えている。残念ながら『資金の消耗スピード』の面でウクライナはロシアよりも不利だ」と述べた。

さらに「ウクライナがロシアとの戦争で軍事的勝利を収めるには程遠いと西側諸国の指導者は認識しているのか」と問われると、参謀総長は「脅威を正確に評価することは(西側諸国の指導者とって)多くの驚きと衝撃をもたらす」と言及し、ロシアの戦争資金について「経済制裁で止められるとは思わない」と付け加えている。

出典:U.S. Army photo by Sgt. Victor Everhart, Jr.

ウクライナに供給するための砲弾問題についても「我々は提供できる砲弾をもう持ってない。我々の産業界はウクライナのニーズに応えながら自国分の備蓄を維持するだけの準備が出来ていない。この事実は危機意識を高めるため可能な限り多くの人々に伝える必要がある」と述べているのが印象的だ。

管理人は経済のことはさっぱりなので「なぜ制裁を受けるロシア経済が破綻しないのか」よくわからないが、米国から流出した機密文書も「ロシアは戦争を続けるための資金を1年~2年分は持っている」と評価しており、戦場での結果を見る限り「装備や弾薬の供給」でロシアが大きな支障をきたしているとは思えず、アンジェイチャク参謀総長の指摘は戦場の結果に即したものなのだろう。

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※アイキャッチ画像の出典:Biuro Bezpieczeństwa Narodowego.

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コメント

    • たむごん
    • 2023年 5月 01日

    ロシアの外貨準備高は、金(gold)と外貨がありまして。金の割合が多い事に特徴があります(日本はgoldが少ないです)

    ドルやユーロ、円の制裁は、日米欧の中央銀行の保管分が凍結されていて困るのですが。

    自国(ロシア国内)の金(gold)は、使える(ルーブルの価値を担保する)ので貿易決済は滞りなく行えます。

    ウクライナの方が、貿易金融の面では、極めて脆弱で崩壊してますね。(外貨建て資産が、ほぼありません)

    >>>「なぜ制裁を受けるロシア経済が破綻しないのか」

    40
      • ミリオタの猫
      • 2023年 5月 01日

      そう言えば、ウクライナ侵攻の直後頃にロシアが金本位制を復活させると言う話が有りましたね
      この話は今、どうなっているのでしょうか?
      ロシアは金の産出国ですし、今内戦中のスーダンにロシアが関与していたのは金の採掘権目当てだったと言う話も有りますから金融制裁への対抗策としての金本位制は効果的だと思いますが

      5
        • paxai
        • 2023年 5月 01日

        金本位制への移行はナビウリナ中銀総裁が却下しました。
        彼女はプーチンのみならずロシアの与野党の政治家からも信頼されてるので大人しく従った・・・って感じ。

        18
        • 千葉の猫
        • 2023年 5月 01日

        金って今小売価格で1g9千円程度なんだけど
        3月1日時点の金保有高が2329.7トンと公表しとるらしいので21兆円ほど
        今日のレートだと12兆ルーブル程なので23年の政府支出29兆ルーブルの半分も賄えませんので且つてのような正貨準備できた分だけ通貨発行はそもそも成立不可能

        まーガスやオイル他も準備高に入れるとか準備できた〇倍通貨発行するとかありえなくはないですが
        どのような手を取っても「通貨流通高」にキャップはめることになって経済的にはマイナス大きいので余程通貨が不安定にならない限りは政治における議論の俎上に上がる事すらないかと

        9
      • class
      • 2023年 5月 01日

      お金をたくさん持っている国や民族は当然ながら戦争に強いですね
      イスラエルがその代表です

      4
    • れんちゃ
    • 2023年 5月 01日

    ロシア経済が平気だとは言ってないと思いますよ。
    ロシア側がなりふり構わず経済や市民生活を犠牲にして全てをなげうてば経済制裁くらいでは全てを枯渇させるというのは無理という話に過ぎないかと。
    中国やインド、イラン方面から瀬取で積み替えて第三国へ安売り輸出するラインも維持されてますからね。数年くらいはなんとかなるでしょう。ただ、それが良い状況とも言わない。確実に買い叩かれてるし、余計な輸送コストが積み重なってるし、重要な部品について供給も限られてしまってる。何十年もは続けたい状況ではないでしょうが、数年ぐらいなら我慢するかも知れないってことだね。

    32
      •  
      • 2023年 5月 01日

      ハイテク部品の供給が滞っているのはそうなのでしょうが、資源を買い叩かれてる/積み替えてるという話のソースを自分は見たことがありません
      例えばロシア最大の輸出物である天然ガスはLNG輸送ではなくガスパイプライン輸送ですし、積み替えようにもLNG化施設も気化施設も世界にはそんなにありませんし、まったく不自然な理屈に思えます

      8
        • れんちゃ
        • 2023年 5月 01日

        プーチン大統領は自らの発言で大幅に値引きしているのだからもっと戦争を手伝ってと言ってたよ。
        あと、元々供給ラインがない所を迂回して輸出しなきゃならないので、どうしても追加コスト分を省いた卸価格になっちゃう。なので同じ利益は出ない。売上高上は誤魔化せてるけども、利益面では楽な話ではないかと。
        燃料価格も思った程は上がらなかったしね。彼らは200-300ドルとかになるとか言い張ってたけど…実際は安値回避の為に減産に次ぐ減産で価格をなんとか保たせてる感じだよね。まあ、どちらも目論見通りには行ってないってことだね。
        それと、瀬取りについてはニュースでも話題になっていて、あちこちで大型船舶が盛んに横付けしてる様子が撮影されて確認されてるよ。これも余計な追加コストを生み出す元ともなってる。ただ、資金源を完全に断つのは難しいって話でもあるね。元々、政治的アドバルーンな話で、実務派はそんな事までは期待してなかったそうだけど。こうなるのはやる前から分かってた話だからね。

        17
        • 名無し
        • 2023年 5月 01日

        原油の積み替えに関するニュースはつい最近CNNはじめ報じられていましたよ。
        また原油に関してはインドネシアに3割引きで購入を持ち掛けるなど、あちこちで買い叩かれてる事実はあります。

        >調査会社S&Pグローバルによると、ロシア産原油の船から船への積み替えはこの数カ月で急増し、今年1~3月には過去最多の水準に達した。ギリシャ付近では今年3月、暖房や輸送機関に使われるロシア産軽油350万バレル以上が船舶間で積み替えられた。これはS&Pグローバル調べで前年同月比の7倍を超える。

        一方で天然ガスはこれまでの契約通り欧州へ輸出されておりますが、これはパイプラインで運ばれる性質のため、簡単には他国には振り替えられないものです。何度かパイプラインのトラブルでガス輸送が途絶えましたが、この時は、余った天然ガスはその場で燃やす以外の方法がないと報じられています。

        15
    • ミリオタの猫
    • 2023年 5月 01日

    「なぜ制裁を受けるロシア経済が破綻しないのか」と言うのは北朝鮮と事情が似ていて、冷戦終結後の経済崩壊や2014年のクリミア侵攻後の制裁等でロシアの政府も国民も経済難に慣れてしまっているのが一番大きいですし、更にロシアには中国・インド・イラン・北朝鮮等と言った「非民主主義国家」の支援が有るので制裁の意味が無いと言う点も有ります

    更にポーランド陸軍参謀総長の指摘は「民主主義の敗北」が間近に迫っていると言う警告と受け取るべきで、仮に今回予想されている反攻作戦でウクライナが負けてもプーチンは停戦に応じず「ウクライナ全土制圧」と言う誘惑の果実に手を出す可能性が大きいと思います
    また、プーチンはウクライナを征服しても「更なる野望=バルト三国やポーランド等への侵攻」へと手を出す可能性も有り得ます
    ポーランド陸軍参謀総長が「我々は提供できる砲弾をもう持ってない」と言った事をロシア側も諜報活動で既に察知している可能性が有り、そうなったら「ポーランドへ攻め込んでもNATOは有効な反撃は出来ない」とプーチンが判断する可能性が有りうるのです

    14
      • 名無しさん
      • 2023年 5月 01日

      ドイツやフランスとしては「所詮はウクライナの戦争で自分たちには関係ない」「万が一、ウクライナが敗北してロシアがバルト三国やポーランドへ侵攻しても、ポーランドが止めるだろう」くらいに考えているのかもしれませんね。
      ポーランドの陸軍参謀総長自らが「我々は提供できる砲弾をもう持ってない。」と発言するのは「安易にポーランドに期待するな」と言う意志の表れかもしれません。

      52
        • ミリオタの猫
        • 2023年 5月 01日

        良いご指摘だと思います
        独仏は自国経済とエネルギー確保の為にロシアの資源が欲しい立場ですし、特にフランスは歴史的に親露の傾向が強い(ドイツも冷戦後は親露の傾向がある)ですから、極端な話「ロシアが勝っても良いからさっさと戦争を終えて欲しい」と思って居るのかも知れません
        しかし、それ以前に独仏はNATOの主要加盟国ですから、ポーランド陸軍参謀総長の発言は「我が国がロシアの侵攻を受けたら、独仏はNATOの一員として必ず参戦してくれるよな?『砲弾が有りませんから参戦出来ません』では良心が無い」と言う意味も含まれていると思います

        38
        • たむごん
        • 2023年 5月 01日

        ドイツフランスに対して、重要かつ、現実的な推察ですよね。ロシアに対して、初動の独仏の対応が印象的です。

        中国台湾が、武力紛争を再開した時を想定したとして。日本外交は、独仏の行動に期待して想定することは、極めて危険と考えています。

        マクロンが、中国訪問後に中国寄りの声明を出して、最近批判されたことが印象的です。EUの中核が、独仏なわけですから、EUの援助はできないものと考えるべきでしょう。

        対ロシア外交は、台湾海峡危機にヨーロッパに期待しない前提で、想定する事が重要なのでしょう。日本政府が、ロシア外交の間口を広くとっているのも、そのあたりが理由なのかと推察しています。

        6
    • 7743
    • 2023年 5月 01日

    そもそも経済制裁と言っても北朝鮮やイランに課せられているものには遠く及ばないレベルですし、それですら政権崩壊へは至っておりません。兵士の給料の未払い等、所々に経済危機の予兆は見えていますが、極論すればロシアは給料を払わなくても戦場へ兵士を送り込むことは出来るので、1,2年で継戦能力が潰えるという事は考えにくいです。
    ポーランドの陸軍参謀総長はその事実を冷静に指摘しており、ダラダラと経済制裁(のようなもの)を続けているだけではこの戦争は終わらないという事でしょう。

    35
    • 横田
    • 2023年 5月 01日

    実際アメリカはともかくとしてフランスやドイツの指導者層は支援しすぎるとウクライナがロシアに勝ちすぎてしまうって
    見当違いな考えを持ってるようにしか思えないんだよな
    全力でやらないと結局ウクライナはロシアの力押しで負けると軍政の人間はみんな主張してるのにポジショントークとしか思われてないのだろうか

    51
    • panda
    • 2023年 5月 01日

    ロシアの方が体力があると言うのは厳然たる事実
    しかしロシアが持続可能かと言えばそうでもない
    資源安により石油・ガス収入は半減、戦費増大により財政収支は大幅赤字となっています

    国内経済をとっても頭脳流出や若い働き手が戦場に送られたことによる労働力不足
    1年、2年では影響は少ないでしょうが長期的にロシア国家そのものを衰退させる事に繋がるでしょう

    29
    • たまねぎ
    • 2023年 5月 01日

    もとよりロシアは生産要素の土地(天然資源を含む)・労働力・資本のうち、
    土地と(安い)労働力は豊富にあるし、ソ連崩壊後の日本を含めた西側の直接投資で固定資本(工場やインフラ)も先進国程ではないにせよそれなりにある。
    西側金融へのアクセスを断たれても、天然資源を代価に中国やインド、東南アジアやアフリカ諸国とは貿易は維持している。
    世界最大の陸上国家で、海上封鎖みたいな物理的な貿易遮断は不可能。

    西側の制裁だけじゃ戦争継続能力を止める力にはならない、但しロシア国民がロシア指導部および戦争指示を継続する限り、という条件付きだが…

    16
    • tx
    • 2023年 5月 01日

    例えば米国は力の根源は軍事力とドルでまずはドルというカードを切ったがロシアを打ち負かすどころかドル離れを加速させてる
    残るカードの軍事力を行使できなければ先を見通すことは困難だろう
    資源大国のロシアや中国と先進的な民主主義陣営との冷戦構造は本当に厄介

    14
      • a
      • 2023年 5月 01日

      ドル離れはどこに表れていますか ?
      ソ連時代と違いロシアの経済への影響力はそんなに大きくないようにも思えます。
      そのようなニュースを知りませんでした。
      ドル一局体制が崩れ出したのはだいぶ昔からですし。

      16
    • 曖昧戦略
    • 2023年 5月 01日

    一方は砲弾やミサイルやドローンを好き勝手に撃ちまくる。
    他方は反撃も防衛も必要なのに加え、撃たれて壊れた建物や住居を復旧させ、負傷した国民を治療し、荒らされた農地を復活させとなるとどっちが金銭的ダメージが大きいかは自明だよな…

    23
    • れんちゃ
    • 2023年 5月 01日

    一方的に戦場になってる上に滅茶苦茶高い長距離弾道弾や巡航ミサイルをウサ晴らしにバンバン打ち込まれる訳で…そりゃまあウクライナ側は大変だよね。
    ただまあ、ロシアとの軍事力と国力の差は元々とんでもないので、実際にはウクライナがこんなに粘れたのが驚きなんだよね。ロシアが困ってるのが当たり前と錯覚してしまう状況の方が異常事態なのだというのに。まあ、そんだけロシアがあり得ない大失態ばっかりやってくれてるお陰なんだが…

    21
    • 2023年 5月 01日

    >「なぜ制裁を受けるロシア経済が破綻しないのか」

    逆にこれが経済制裁でロシアを屈服させることができるはずという話なら、それが間違いかもしれません。
    だいぶ前から高橋杉雄さんなど軍事専門家たちは、歴史上経済制裁で屈服した国は存在しないと言っています。
    だから経済制裁でロシアを屈服させることはできないだろうと言っていました。
    確かに、大日本帝国は石油の禁輸されてもなお屈服していません。
    戦争できないほどの効果を経済制裁に期待する方が常識外の話だと思います。

    ただ経済制裁がまったく意味がないとするのも、個人的には間違いと思います。
    経済制裁をしないと言うことは、敵に塩を送ることです。
    マキャヘリは隣国を支援する国は滅びると言い切っています。
    支援を無くすことに意味がないと言う人がいるとしたら、その人は意図の有無に関わらずロシアの手先ということではないでしょうか ?

    ポーランドのこのかたも意味がないとは言っていないと思います。
    制裁でロシアを屈服させることができないという当たり前のことを言っているに過ぎないと個人的に思います。

    22
      • 霞ヶ浦
      • 2023年 5月 01日

      大日本帝国への石油禁輸等はそもそもアメリカが大戦に参戦する為に根をあげて攻めて来る様にする為という認識だから十分成功かと

      7
        • zeemazala
        • 2023年 5月 01日

        それに関しては満州とか中国とかで関東軍が色々と挑戦的な活動をしてたから禁輸に繋がったのでは。
        日本が国際的に何も非難されるようなことをしていなければアメリカが禁輸する正当性も国際的に認められないわけで。

        16
        • ホテルラウンジ
        • 2023年 5月 01日

        自由貿易によって経済安全保障が脅かされるから高関税を敷いて自国の産業を守るべきかどうかという話は
        19世紀初頭のマルサスとリカードの間で発生した穀物法論争から始まってます。
        その中でもリカードはあのナポレオンが大陸を抑えてる状態でさへ、大陸からイギリスに穀物を輸出しないように経済制裁してもイギリスには穀物が届き続け経済制裁でイギリスを干上がらせる事はできなかったと事例を出しています。
        つまりその時代から経済制裁というのは打撃を与える事が出来ても完全にターゲット国を干上がらせる事は出来ない手法と認識されていたわけです。
        そして、その論争から100年も後に行われたアメリカの大日本帝国への石油禁輸ですから、実施したアメリカ側はこれで日本が干上がるなどとは考えておらず、日本の拡大政策への抗議の意味と「日本にアジア大陸での領土拡張を諦めさせる程度の経済的な打撃」を期待して実施しているはずです。
        つまり、アメリカから石油が入ってこなくなった日本も世界中に色々と手を回してこれまでと同じ量ではなくてもある程度の石油をどこからから確保するなり、ABCD包囲網を外交的に引っ掻き回してオランダを篭絡してインドネシア石油のルートを確保したり、アメリカに外交的妥協を提案してくるなどの行動をしてくる流れが「経済制裁された側の国が行う一般的な反応」として当然予想されていたのが常識的な流れで、これでアメリカと開戦に踏み切るという判断自体が当時の時代であってもどれだけぶっとんでるアホな判断かが分かります。
        つまり真珠湾攻撃をアメリカが暗号通信解読で事前に知っていたかどうかは別として、真珠湾攻撃(開戦行為)はアメリカ側には常識的に考えて予想できない日本側による無茶苦茶な反応であり、アメリカが日本と戦争になる事を期待して石油禁輸をしたという話には無理があります。
        更に言えば、石油禁輸ごときで戦争を仕掛けてくるような行為をしたからこそ、日本に対する解釈が「何をしだすか分からないキチガイ」というものに繋がり、それが無差別爆撃や原爆投下への倫理的なハードルを下げた可能性すらあると思います。
        日本の戦後史観でズレてるのは、この東條英機が国のトップとして当時としてもあり得ない稚拙な判断を行った事で日本史上無かった300万人もの国民の犠牲と膨大な歴史文化遺産の喪失および、外国への全面降伏という日本史初の屈辱的な目に遭う事態を作った人物だったいう認識が欠落しているところですね。
        「アメリカが石油を止めた(経済制裁を始めた)から日本は戦争を開始した」がまるで正当な国家運営ロジックかのような誤解がまだ続いている事と、続いてる事で東條英機がまるで「アメリカが石油を止めた事で戦争をするしかなかった選択を選ばされた可哀想な人」的な捉え方が横行してる事が問題と思います。

        14
      • 通りすがりの動物号
      • 2023年 5月 01日

      「歴史上経済制裁で屈服した国は存在しない」というのは、どういう意味で言っているのでしょう。ソ連は長年にわたる経済・文化・技術の交流制限が続いて崩壊に至ったので、「経済制裁だけでなく、経済・文化・技術やその他もろもろの制裁が必要」という意味なのでは?

      2
        • 2023年 5月 01日

        ソ連への経済制裁はなかった思っています。
        東西でブロック化したのみの認識です。
        共産圏の経済効率が著しく低いせいで民衆が嫌気をさしただけで、私はソ連が西側に屈服したとは思ってません。

        それと屈服と言う言葉がいけなかったかもしれません。
        戦争を思い止まらせるとか、やめさせると言う文脈での話です。

        ただ中共は上手くかいくぐって共産主義の旗を下ろしてませんね。

        13
    • トトメス
    • 2023年 5月 01日

    関係ないけどサムネがピクシス司令にめっちゃ似てる

    2
    • れんちゃ
    • 2023年 5月 01日

    まあ、元々ウクライナ相手に経済制裁でどうこうって話じゃないからね。
    ロシアが東欧を制圧して欧米を攻撃するとか言いだしてるので、それを難しくする狙いでやってる面があるよ。
    だからウクライナレベルにまで即効果があるってのはそりゃまあ難しいし、そこまでは考えてないかと。
    実際問題、最先端兵器の生産やメンテナンスに影響が出てるので…ウクライナはともかく、あちこちに戦場を増やしまくるって余裕の方は削れてるかと。

    4
    • ななし
    • 2023年 5月 01日

    ①ロシアは独裁国家なので国民に我慢を強制できる
    ②旧ソ連時代からの兵器の備蓄がある
    ③COCOM(対共産圏輸出統制委員会)以来の「経済制裁破りのノウハウ」がある

    18
    • TA
    • 2023年 5月 01日

    そもそもロシアは鎖国しても生きていける国
    大日本帝国とは大きく違う
    おまけに陸路で交易可能なので枯れるはずがない

    29
    • TKT
    • 2023年 5月 01日

    私の知っている範囲でいえば、そもそもロシアの経済、ロシア人は貨幣経済、通貨をあまり信用しておらず、
    「物々交換」
    や、
    「闇経済」
    「闇市場」
    が非常に重要で、そのもっとも象徴的、重要な物品が
    「トヨタの中古車」
    であり、これは北海道、新潟、秋田などで、魚やカニなどと物々交換されるものであり、まさにプーチン大統領が自分で運転していたのもトヨタのランドクルーザーでした。

    またそもそもウクライナのオルガリヒというのも、そういう闇市場、闇経済によって大きくなったものであり、ウクライナでも汚職や横流しが大きな問題になっており、そこには外ならぬバイデン大統領の息子のジョー・バイデンの関与も疑われているのです。

    もちろんサハリン2には、日本政府や日本の商社も関与し、また決して撤退せず、ドイツもノルドストリームでロシアの協力しています。

    イランや北朝鮮はもとより、中国、インド、アフリカ諸国との貿易もあり、スーダンの金塊輸出はロシアのワグネル社が行い、エジプトまでも砲弾を輸出しようとしていました。
    「並行輸入」
    という名の転売もあります。

    こういった類の経済行為、商取引、物々交換というのは、経済統計の数字には現れない、そもそも正確には計算できないものであり、それがロシアの昔から経済力の底力となっているのです。要するにロシアは
    「実体経済重視」
    であり、テスラのように時価総額が基準ではなく、むしろトヨタに近い考えであり、まさにロシア人は通貨よりもトヨタの中古車を信用しているのです。
    「たくさんの金を持つよりも、たくさんの友人を持て」
    というのが、ロシア的な経済学の考え方なのです。

    これは必ずしも日本人にとって異質な考え方ではなく、トヨタの中古車とカニを交換するというのがまさにそれなのです。

    16
      • 2023年 5月 01日

      > たくさんの友人を持て
      重箱だけど、それならもう少しウクライナに優しくしなければ。
      EUと付き合うより経済的にメリットが有れば離反しない。
      ソ連時代は他国に紐付きで、あつい経済支援をしてきた。
      ソ連時代にウクライナにはあんまりしてこなかったかもしれんし、むしろホロドモールで搾取してたかもしれんが。

      4
        • らっく
        • 2023年 5月 02日

        ウクライナの中央部は自作農指向が強いのが昔からロシアに嫌われて来ました。ロシアも含めて東欧中央アジア地域はほぼ寄らば大樹の陰傾向なので、大ロシアから見ると困った存在なのですよ。

      • kitty
      • 2023年 5月 01日

      最近は、カニなんかじゃなくてふつーにルーブルで中古日本車買ってますよ。

      リンク
      制裁下ロシア向け輸出で「中古車バブル」の大異変
      平均単価は「140万円超」新車代わりの購入も

      なんで禁輸されていないのかは謎です。

      6
        • 2023年 5月 01日

        お役人さまの目はマクロ思考でブランド志向のバイアスがあるから、廃車寸前の中古車なんてスクラップかゴミのとの認識で、わざわざ取締まるなんて面倒くさいんだと思います。

        2
      • ジョチウルス
      • 2023年 5月 01日

      あのさぁ北海道民をバカにしてるの?
      トヨタのランクルを購入した道民がカニと物々交換したとして、そのカニをどうやって換金すんだよ??
      1万歩譲って、極東ロシア人が21世紀も貨幣経済の外側にいるとして、相手方の道民はそんな取引するのかってはなし。どこにカニ卸すねん…
      ロシア人と北海道は同レベルでしょってこと?それとも漁協が地域ぐるみで脱法してるって???
      適法に輸出してる分はともかく、もし、ランクルが物々交換で消えまくってたら足つくでしょ…

      まるで事実のように書き込んでるのはあんまりだわ。
      北海道新潟秋田って地名出してバカにするのはひどすぎる。道民に謝ってください…

      9
        • 匿名
        • 2023年 5月 02日

        まあ、言うても道民やからねぇ

        1
    • 折口
    • 2023年 5月 01日

    ロックダウン下の北朝鮮では中国からの漂白剤や接着剤の輸入が途絶した結果製紙工場が稼働できず、軍票を印刷できなくなって自由市場を中心とした民間市場経済への統制や介入が出来なくなり国家歳入が減少したという話もあります(今、その手の市場は一律禁止になっており当局への不満の温床になっています)。複雑高度化した製造業のサプライチェーンと、二次産業の生産物に依存する現代社会システムでは何を絞ったら何が滞るのかというのは非常に見えにくくなっていますから、効果や是非の話をするのはもう少し経ってからでも良いのではとも思いますね。

    またそもそもの話として、民間経済を圧迫したところでその影響が戦場の部隊に届くのは最後の最後という事は意識するべきですよね。第一次世界大戦の4年にもおよぶ総力戦の結果ドイツ帝国は銃後ではパンすら満足に出回らないほど経済が破綻していましたが、停戦が政治的に決定されるまでは前線の部隊は必要十分に機能し続けました。にも関わらず、国家による統制が破綻した戦後は一転して革命から無政府主義者による都市蜂起のような事態に陥っています。戦時下における政策の効果はしばしば検証できませんから、理論ベースで効きそうなものはコストが許す限りは全部やるのがセオリーですよね。

    15
  1. ロシア経済の強靭さは
    ・世界最大の資源国であること
    ・自給自足の文化が根付いていること
    ・冷戦後の酷い苦境を経験していること
    あとは上で書かれている方もいますが、外貨準備に
    おいて金の保有率が高いことですね。

    さらに加えて政府総債務残高(対GDP比)が先進国の中で
    突出して低いのです。以下リンク175位
    リンク
    もちろん中国やグローバルサウスのこっそり支援もあります。

    思うに、アメリカがウクライナにせっせと軍事支援をしている
    のを見て、ロシアも紛争に備え準備をしていたのかもしれません。
    金の保有率も急激に上げていましたし、管理人さんの記事でも、
    半導体を紛争前から蓄積していた可能性もあるとあります。

    7
      • 匿名さん
      • 2023年 5月 01日

      >金の保有率も急激に上げていましたし、

      ロシアが金保有量を増やし始めたのは、
      2014年の原油安によるルーブル暴落からだったと思いますよ。

      5
    • kdi
    • 2023年 5月 01日

    わからない所はわからないとハッキリと言う
    管理人さんの客観性に信頼しています。

    13
    • 元税関職員
    • 2023年 5月 01日

    3月7日に開催されたAuto after market expo2023で日系部品メーカーが発表していた補修部品の供給拡大を進めているということは、間接的にロシアを支えることになるのだろうなと心配しながら見学していました。
    本邦の外貨獲得の為に自動車を輸出する必要があるわけですが、輸出された自動車が間接的にでも戦争の侵略国の利益になるように使われた場合には諦めるしかないのでしょうか。
    正規品アフターパーツの流通が拡大すれば、第三国経由での補修部品が入手しやすくなってしまい輸出規制、制裁の意味が無くなります。
    いっそのこと、仮想敵国向け車両の日本車もテスラのように遠隔で制御プログラムを消去や書き換えできるようにする必要がでてくるのでしょうか。

    5
      • 匿名さん
      • 2023年 5月 01日

      最先端のものであれば、輸出管理はできるかもしれませんが、
      一般的な工業製品となれば、ほとんどが中国で製造できるわけだから、
      正規品・非正規品どちらにしても、実効性を持たせることは難しいでしょうね。

      ロシアにしても、日本車が使えなくなれば、ほかの国の車に乗り換えるだけ。

      それで、ささやかな道義的な潔白さを得ることができても、
      それと引き換えに、日本車のシェアが低下して、日本の国力が下がる。

      10年・20年後を考えるなら、割に合わないでしょうな。

      12
      • TKT
      • 2023年 5月 01日

      テスラのように遠隔で制御プログラムを消去や書き換えできる車というのは、
      「ハッキング」
      される可能性も高く、実際にホワイトハッカーとかいうのが、勝手にテスラ車の制御プログラムを書き換える、というようなことも起きています。

      個人的には遠隔で制御プログラムを消去や書き換えできる車というのは、怖くて乗りたくありません。もちろんハッキングされる危険もあります。スマートキーの車などでもそういう話は実際にたくさんあります。

      ツイッターのように、イーロン・マスクのようなのに会社の経営が乗っ取られてしまうとそれまでやっていた監視などもされなくなるかもしれないのです。

      3
      • 匿名
      • 2023年 5月 01日

      今の時代、車の保守パーツすら3思わぬものまでDプリンターでなんとか出来ちゃいますからねぇ…😔
      旧車マニアの中にはその辺のノウハウを持ってみえる方がチラホラいますわ

      1
        • ミリオタの猫
        • 2023年 5月 01日

        最近だと旧車マニアどころかチューニングカーショップでもパーツの開発に3Dプリンターを使う所が出て来ていますよ
        将来的にはパーツ製造にも3Dプリンターを使う事を目指して開発を進めているショップも有ります(旧車で無くてもメーカーが製造を止めた部品に対応する為)

        2
    • 砂漠の狐
    • 2023年 5月 01日

    うろ覚えだが、ロシアは食料とエネルギーを自給できるから経済が破綻しても体制崩壊には繋がらないみたいな話を聞いたが、一方でロシアの農業は外国の種子に依存していて、輸入が止まったら食料が生産できないなんて話も聞くし、まあよく分からん。
    そもそもたった1年しか経過してないんだから制裁の効果を論じるのは時期早々だと思う。

    2
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