英海軍は新兵の採用数が激減したため「入隊前に泳げることを証明しなくてもいい」と募集要項を変更、現地メディアは「採用難を解決するための絶望的な試みだ」「泳げない新兵を泳げるようにする訓練コストは納税者が負担することになる」と報じている。
参考:Navy recruits no longer required to swim in ‘desperate’ bid to boost applications
とにかく追加コストがかかっても意欲がある若者を鍛えて入隊させることが新兵確保の近道
先進国の大半は新兵の確保や定着率の改善に苦戦しており、給与の大幅な引き上げ、勤務年数に応じたインセンティブの提供、返済しなければならない奨学金の肩代わり、除隊後に利用できる住宅ローンの金利優遇、需要の高い職種に対する再入隊ボーナスなど様々な施策を取り入れているが、新兵確保の課題は応募条件にも潜んでいる。
米陸軍は入隊基準が満たせない肥満体型の志願者が増加した基準緩和を検討、米海軍も体力テストに合格できなかった兵士を艦艇勤務から外さなければならないのだが、あまりにも多くの兵士が不合格になって艦艇運用に支障を来すため規則を緩和で乗り切り、英議会も肥満体型の兵士が潜水艦で勤務できるようハッチを大きくしろと指示して注目を集めていたが、英海軍は新兵の採用数が激減したため「入隊前に泳げることを証明しなくてもいい」と募集要項を変更して採用数の増加を達成したらしい。
海軍に入隊するには「30分間の水泳テスト」をクリアしなければならず、新兵を増やすため「採用後に水泳の訓練を行う」と変更したものの、現地メディアは「採用難を解決するための絶望的な試みだ」「泳げない新兵を泳げるようにする訓練コストは納税者が負担することになる」「泳げない新兵は何時までも第一段階の基礎訓練に留まることになる」と指摘したが、海軍は「募集要項の変更は絶対的な優先事項=部隊維持を反映したもので入隊の基準自体は変更されていない」と述べた。
英海軍は追加コストがかかっても意欲がある若者を鍛えて入隊させることが「新兵確保」の近道だと考えており、今後も新兵確保や定着率の改善に向けた「奇抜なアイデア」が沢山登場してくるだろう。
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※アイキャッチ画像の出典:Royal Navy
>海軍に入隊するには「30分間の水泳テスト」をクリアしなければならず
日本ですら泳げない海自入隊者は結構いるけど…従来の英海軍の入隊条件はかなり厳しいような。
元々は、脱走防止の為に泳ぎを教えなかったのでは?
人手不足で採用基準をどんどん下げていますが、西側のアピールポイントだった少数精鋭をどこまで信じていいのかわからなくなりますね。
入隊時に不足でも訓練で精鋭になるんでしょうが。
単純に給料大幅アップしたら良い人材は集まるのだが、支出を増やさず採用を維持しようとすれば質を下げるしかないわけで。
水泳って子供の頃に練習しとかないと運動神経が良い人でも大人になってからの訓練は苦労するらしいね。
運動神経悪いですが、平泳ぎ限定でまだ泳げます
子供の頃水泳教室に「行け!」見たな感覚で行かされましたけど、今は感謝です
浮力があり過ぎて、潜れない私。
水深5mのプールの底まで行けない。
英国海軍って脱走兵防止のためにあえて泳ぐのを教えないんじゃない?
そう言えば英海軍にはそんな伝統がありましたね
ならば、古式に則り水泳テストも水泳訓練も廃止しますか。
皆太れ!
沈まないから!
入隊後の水泳訓練で溺死とかしたら、採用基準を見直した偉い人達は何のお咎めも無しで、現場の担当者とかが処分されるんだろうなあ。
泳げないレベルなのに意欲があるのでしょうかね?
米軍は、入隊者向けの初等教育をやってるそうですが、はじめて教育を受けたって人が多いらしいですよ 衝撃的ですよね
結局、切り捨てた人間が多すぎて報いを受けてるだけです それこそ自業自得ではないでしょうかね
まあ腐敗した格差国家で誰が体制を守ろうとするのでしょうか
面白いことにギャングのような非合法組織に入りたがる人間は英米で本当に多いですね 軍隊と違って若者で溢れてます
非合法組織よりも人気がないのが軍隊の現実です
つまり幕末のように、政府側につくより反体制側についたほうがいいと考える若者が増えてきてるわけですね
まあいいことではありませんが、歴史を見れば至極当然かなと
我軍では、兵隊に行って文字を習うのだ!
軍隊は非合法組織よりも加入が大変で、親身にフォローしてくれる人もいなくて
短期的・平均的には同年代よりも収入や見返りが少ない
というのが若者に軍隊が不人気な大きな理由かと。
昔は面白い奴は吉本に、体力ある奴は上組に、強い奴は山口組に、勉強しかできない奴は・・・
という、小話が神戸にはあったが
今は、面白い奴はTiktokデビュー 強い奴・金が欲しい奴はマフィアにというのが
海外の労働者階級の姿かと
日本の幕末は、一般労働者階級の闘争とするにはちょっと違うかと
そもそも軍艦乗りは泳げる必要が有るのかな?
もちろん泳げた方が良いのは事実でしょうけど軍艦に乗っていて泳ぐ必要がある時って船が沈没しそうな時ぐらいでは?
浮く練習はした方が良いですね。
本当に泳げなかったら浮くことすらできないので。
ふと思ったんですが、将来的に「宇宙軍」が本当に宇宙で活躍するようになったら、入隊条件に生身の宇宙遊泳30分とか条件付けるのかな。
ぢをん体育大学の学生しか入隊できなくなりますがな。
ゼントラーディーじゃあるまいし。
宇宙酔いに耐性があることの方が重要そう。
入隊条件に船酔い耐性の要件はないんだろうか。
日本で水泳の授業が始まった経緯がその
船が沈没したとき
のためと言われとりますし
実際まったく泳げない人って足つく場所でも溺れることありますから
訓練とかでも水に落ちる可能性がある職業は水に対しての忌避感、恐怖感を減らすためにも
やっぱり最低限泳げたほうがいいかと
昔はどうだったのかな、と思ってWIKIを見てみたら。
帆船時代の「強制徴募」を引いてみたら、
”強制徴募に適した人材は「18歳から55歳までの、航海の経験のある男性」” とありました。
つまり、強制の場合でも、(多分)泳げる人が対象だったものと想像します。
映画とは違うようです。”今は昔” でしょうか。
面白い?ところで、
”なお、英語のshanghai(上海)にも 「(船などに)無理矢理連れて行く」という意味がある。”
と記述がありました。
中国の人はこれを知ったら、”上海” の名前を変えたりするのかな?。
帆船時代は、たしか水兵を舷側から突き落として、潜って船底を越えて反対側に出られないと一人前認定されないとか小説の描写であったような。
船底くぐりは刑罰です、ほぼ確実に死にます。
帆船時代の強制徴募隊については何冊か本を読んだ程度の知識ですが
「航海の経験のある男性」なんてのは建前状のルールでしょう。
頭が付いていて両手両足も付いていればなおベストって感じで集めてますから
泳げない水兵などざらでしたでしょう。
要は人間なら誰でも良し、本人の同意無しもざら、殆ど誘拐同然だったとか。
19世紀のアメリカ西海岸では上海への遠洋航海が不人気だったので、遠洋航海前に人攫いして無理矢理連れて行った結果、動詞のshanghaiが誕生しました。
中国の上海は完全に被害者なので中国が変える理由はありません。
上海の地名の由来は「海の上に土地が出現した」または「大河の上流にあった」のどちらかですね。
なるほどです。
ご教授ありがとうございます。
何処の国も兵員募集は大変になりつつあるんでしょうね。これも少子化の影響が少なからずあるんでしょう。
ところで中国人は泳げない人多いみたいですが急拡大した中国海軍はどうしてるんだろうか?
東部戦区海軍がWeiboで海上水泳訓練の様子を紹介していたので、水泳訓練はちゃんと行っているかと。
両手両足縛って、プールの底まで往復したり100m泳いだりするヤツ私も見たことあるなあ(違う)。
そういえば防大だと海での遠泳が必修なんで士官は陸でも空でも泳げるはずですね。
そういうのも時代に合わせて廃止しないから幹部自衛官が脳筋だらけなんだよ
どこも慢性的な人手不足で、じゃあなんで人手が足りなくなってるの?と言われたら結局少子化のせいで、少子化の根本的な原因は結局のところ西側が戦後に打ち出した人口抑制策のせいだという
これ言うと中露や最近ではインドも少子化だと言うやつが出るが、ロシアは大祖国戦争の人口比率の悪化だから除外するとして、中国はそれこそ欧米の人口抑制策に影響を受けた一人っ子政策の弊害、インドも近代化に伴った欧米の思想流入の結果でもろ欧米の左翼思考にやられてるというね
ペーパーテストを突破する難易度と比較すれば30分泳げるようにするなんて楽勝じゃん?
それをしない奴が意欲あるとは到底思えないんですがどうなんでしょうね…
実は全然そんなことない
日本では小学校からプールの授業があるけど、そういう国は本当に珍しい
外国では風呂につからずシャワーで済ませるみたいな人も多いので、
まず『水につかった状態』になれる段階から始めないといけないというパターンも意外と多い
(水に親しみがないので精神と本能が真っ先に、『溺れる状態』を連想してしまい根本から水を拒否してしまう)
なので、ガチで全く泳げないまま大人になると、泳ぎを取得するのはとてつもなく難しい
>米陸軍は入隊基準が満たせない肥満体型の志願者が増加した基準緩和を検討
米帝様はまず食生活を見直してくださいなw
子供が外を歩ける治安もセットで。
義務教育課程で入隊前試験をクリアできるようにする事を必修単位にすればよいのでは
人を育てるのに十数年かかるので、直近的には入隊要綱を満たした人を訓練するしかないが
僕カナヅチ、そして船乗り
50m泳げなくて溺れたけどそれでも船乗れてるからヘーキヘーキ
軍隊でそれは平気なのかどうかは、わからないですけど…
採用時の話だから採用すればすれなりの訓練はするだろう
昔イギリス空軍でバルカンが湖だったかに墜落したときに何人かのクルーのうちカナズチが一人いてその人だけが殉職。
それ以降、空軍でも水泳訓練はカリキュラムに入っていたはずだけどな。
泳げようが泳げまいが、「酒場で飲んだくれてるヤツを強制徴用」は大英海軍の伝統ですから(遠い目)