英国政府はプレスリリースの中で「ポーランドを訪問するスナク首相がウクライナに対する史上最大規模の軍事支援策を発表する」と表明、英国はウクライナに対する2024年分の軍事支援額を25億ポンドから30億ポンドに増額する。
参考:PM to announce largest-ever military aid package to Ukraine on visit to Poland
英国政府は発表済みの25億ポンドに5億ポンドを追加して「総額30億ポンドの軍事支援を行う」と明かした
英国とウクライナは今年1月「安全保障協力に関する二国間協定」を締結、この協定に署名するためキーウを訪問したスナク首相は「私はシンプルなメッセージを伝えるためにウクライナに来た。私たちの支援は今後も衰えることは無い。全てのウクライナ国民へ、英国は貴方達とともあり続ける」と述べ、2024年分として「25億ポンド相当のウクライナ支援パッケージ」を発表した。

出典:Rishi Sunak
このパッケージについてスナク首相は当時「これは防衛力の強化、対戦車兵器の増強、ミサイルの増強、数十万発の砲弾、ウクライナ人兵士を数千人訓練することなどが含まれており、新しい無人機を数十万機製造するため(25億ポンドの中から)2億ポンドが割り当てられる」と大まかに説明していたが、英国政府は22日のプレスリリースの中で「23日にポーランドを訪問するスナク首相がウクライナに対する史上最大規模の軍事支援策を発表する」と表明。
史上最大規模の軍事支援策とは「今年1月に約束した25億ポンド相当のウクライナ支援パッケージ」のことで、英国政府は発表済みの25億ポンドに5億ポンドを追加して「総額30億ポンドの軍事支援を行う」と明かし、各種水上艇×60隻、攻撃用・防空用ミサイル×計1,600発以上、追加のストーム・シャドウ、歩兵機動車(Husky)×160輌、装甲車両(種類不明)×162輌、全地形対応車×78輌を含む400輌以上の車輌、小口径火器の弾薬×400万発が含まれている。

出典:Andrew Linnett/OGL v1.0
ウクライナとの2国間協定を締結したドイツは71億ユーロ、フランスは30億ユーロ、カナダは30.2億加ドル、デンマークは18億ユーロ、オランダは20億ユーロ、フィンランドは4億ユーロ、ラトビアは1.12億ユーロの軍事支援を約束、イタリアも二国間協定を締結したが軍事支援額を明かしておらず、ここに英国の30億ポンドを加えると軍事支援額は203億ドル以上(2024年分のみ)になり、米国、リトアニア、エストニア、ノルウェー、スウェーデンとも協定合意に近づいているらしいので、この数字はまだ積み上がっていく見込みだ。
因みに日本もウクライナとの安全保障協力に関する二国間協定について交渉を開始、NHKは「安全保障面での協力や支援については憲法や法律に沿って行っていくという基本的立場を伝え、文書には安全保障分野のほか、復興や経済などの分野での具体的な協力内容が盛り込まれる」と報じているため、何らかの安全保障分野に関する支援(直接な武器支援になるかどうかは不明)を行うのだろう。
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※アイキャッチ画像の出典:PRESIDENT OF UKRAINE
どんどん金額が積み上がりますね。
この半ば青天井とも言える予算を使えば兵器、弾薬などを既存顧客販売分を横から割り込ませるぐらい出来そうなんですが。
色々なしがらみでそれが出来ないのか、既存顧客分も丸ごと注ぎ込んでも今の状況なのか、ちょっと判断が出来ないですね。
弾薬不足は、フランスがEU域内から発注しようとイニシアチブとった結果失敗。
それでEU以外からも買い付けようと方針転換
最近フランスが過激な発言多いのはウクライナが砲弾不足に陥った誤魔化しだろうと見てる
ストームシャドウは再生産を始めたのかな?。
それとも、次期ミサイルの目処がついて、在庫を在るだけ出すのかな。
タウルスがコケたのは間違いなさそうだから、それが良いのでは。
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Rybarによると、英国は自らが設立した国際支援基金の資金の半分も使っていない。
2022年8月以来、同組織は9億ポンドを集めたが、ウクライナがが受け取ったのは4億400万ポンドに過ぎない。防衛企業の契約申請を審査する際の事務手続きの煩雑さが原因だという。(“柔軟で官僚主義の少ない基金”を通じた資金の分配が事務手続きで遅れるのは皮肉だとRybarはコメント)
英国国防省によれば、すでに締結された武器の納入契約も履行されていないため、装備の一部は来春までウクライナに届かないことになる。
金額が積みあがっても現物が届かず、戦場の現実を変えるには至っていない現実が浮き彫りとなっている。
非効率な西側軍需産業とサプライチェーンの見直しが必要なのだろう。
民生部門の支援だけでも、ウクライナが民生分門にかける予算を軍事に回せるという意味で充分なものだと思うんですけど、わざわざ「安全保障分野」なんてものにまで踏み込むなら、パトリオットの供給を「敵ミサイルの撃墜にだけ使う」とかお題目を付けて輸出するくらいの政治的なブレイクスルーがなければ日本のメリットない。
日本が支援するとなると現物より寧ろ弾薬製造ラインへの投資の方が良いかもしれない
レイセオンのパトリオット製造ライン増設に投資するとか、名目は弾薬貯蔵量増加のためとすれば一石二鳥になるかも
イギリスは経済立て直しをしなきゃいけないのに、軍事支援に膨大な出費をして大丈夫なん?
昨年末あたりから支持率下がり続けてるので来年の総選挙では政権交代確実とか言われてるけど
米英のロシア嫌いはノイローゼみたいなもんなんだろうか
今のロシアを好きな国って殆ど存在しないのでは。
中国ですらロシアに対して飴と鞭を与えていますし。
それってほんとですか?
上面だけの話しじゃないんですか?
今や、1番嫌われてるのは、ダブスタ西側じゃないんですかね?
私も今年の2月にエマニュエル・トッドさんという方の「西洋はもはや世界の嫌われ者である」という記事がネットに出ていたので読みましたが、なかなか興味深い内容でしたね。
そんなこと言いながら安全な西側諸国に住み続ける
人口規模からいえばロシアより欧米諸国を嫌っている人数の方が多いかも知れませんね
我々西側は経済規模でならまだまだ当面は優勢ですが実体経済においては既にグローバルサウスの合計に及ばない可能性が高いでしょうし今迄の様な此方に有利なルールの押しつけはやり辛くなりそうです
人口で比べるとか中国とインドが圧倒的に有利過ぎるんですが
実態経済という言葉がお好きなようだが、グローバルサウスっていう枠組みで経済を語るってのはちょっと…
インド以外の国の経済状況を知らないで語ってそう
好き云々では無く国益になるからの付き合い。
BRICSも西欧列強の牙城を切り崩す為に中国、インドも表面上ロシアを筆頭して結束している。
ロシアを好きな国は北朝鮮やアフリカ、南米なんだろうけどベトナムや中東等も同調している。
要はG7に支配されたくない国ね。
政権交代しても政治を担うのが昨年バーミンガムを財政破綻させた労働党ではな
イギリス経済は冗談抜きで失われた数十年ルートを、辿ってる
ミサイル1600発以上ってよくそんなに渡せるなあ。
日本は今から備蓄始めるのに(それでも足りない)。
渡せるとしたら車両くらいだろうけど、渡せる+必要になりそうなのって1/2トラックや地雷除去車両くらい?
ショベルカーやミキサー車、シールドマシンあたりが役に立ちそう
そもそもイギリスは2014年のユーロマイダン革命で親露派大統領追放劇の影の主役だった
ロシア軍の軍事侵攻時にもゼレンスキー大統領をイギリス特殊部隊が護衛してたのが事実
ウクライナでユーロ派が武力革命を起こせばロシアが軍事介入するのは誰が見ても明らか
仕掛け人の英米アングロサクソン族は昔から他の民族同士を戦わせて滅ぼす戦略なのです
こういうあからさまなプロパガンダなコメントはちょっと…
日本の幕末戦争ではイギリスが薩長藩に武器支援しフランスは幕府を支援した
ロシア革命では英欧米日が軍事介入しロシア,シベリアに軍事侵攻した歴史事実
幕末やロシア史の「歴史事実」は、上の英米陰謀プロパガンダを何も擁護しませんよ?
ロシア:
北海道への露寇、対馬占領、清との条約を破っての満州占領やアイヌ弾圧など南下政策、他極東以外でも各方面への拡張戦争
フランス:
幕府支援と同時に、長州にも最新のミニエー銃など武器を大量に提供
内戦する両者に武器支援し泥沼化、依存させ徐々に統治権を要求していく、フランスがよく使う植民地化の手法
イギリス:
アーネスト大使の「日本を植民地化するより近代化し手を組むべき」提言を受け入れ、薩長のみに大規模支援し内戦を即終結させる
対馬を占領したロシア艦隊を追い払い、日本に返還
アメリカ:
開国以上の目立った介入なし
100万発の弾薬、砲弾提供できない問題あったため、イギリスの約束援助がどの程度届くのか注目したいと思います。
イギリスの工業も、過去の面影は全くないですから、短いリードタイムで生産提供できるか注目ですね。