リトアニアは陸軍再編に伴う戦車大隊創設のためLeopard2A8の調達契約を昨年末に締結したが、スウェーデンも9日「新たにLeopard2A8を44輌購入し、Leopard2A5とCV90をアップグレードするため約220億クローナを投資する」と発表、Leopard2A5のアップグレードはA8仕様に準拠したものになる。
参考:Nya stridsvagnar och renoverade stridsfordon lyfter svenska försvarets förmåga
スウェーデンにより陸上戦力への大胆な投資、2032年までに完全武装の4個旅団を編成
リトアニアは陸軍再編に伴う戦車大隊創設のためLeopard2A8の調達を決定、サカリーニ国防相は契約署名の際「リトアニアとって史上最大の契約だ」と述べて注目を集め、Leopard2A8調達プログラムの参加国もドイツ、ノルウェー、オランダ、チェコ、リトアニア、クロアチアの6ヶ国に広がったが、スウェーデンは9日「新たにStridsvagn 123B=Leopard2A8を44輌購入し、既存のStridsvagn 122=Leopard2A5とStridsfordon 9040D=CV90をアップグレードするため約220億クローナ=約19億ドルを投資する」と発表した。
既に国防資材管理局=FörsvaretsmaterielverkはKNDSとStrv 123B調達契約を締結済みで、Strv 122もA8仕様に準拠したアップグレードを施されてStrv 123Aとなり、保有するStridsfordon 9040Dのアップグレードにも約50億クローナが投資され、これらの大規模投資は「10年以内に戦力規模を2倍(完全武装の4個旅団、ゴットランド島戦闘グループ、司令部師団)にする」という目標を達成するためのものだ。
最終的にスウェーデンはStrv 123=Leopard2A8を計154輌、CV90を計304輌保有することになり、2022年に陸軍戦力の拡充が決定された当時のスウェーデン軍司令官=カール・エンゲルブレクトソン少将は政府の大胆な決定について「当初3個旅団、2個戦闘グループ、司令部師団のみを要求していたが、政府からの指示は軍の要求を超えており、私のキャリアの中で初めて資金が問題にならなくなった」と述べている。
因みにドイツ、ノルウェー、オランダ、チェコ、リトアニア、クロアチア、スウェーデンがLeopard2A8を共同調達するように、フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、リトアニアはCV90を共同調達する予定だ。
関連記事:リトアニア史上最大の契約、ドイツとLeopard2A8購入契約を締結
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※アイキャッチ画像の出典:Jorchr/CC BY-SA 3.0 Stridsvagn122
陸自の偉い人が聞いたら憤死しそう> 私のキャリアの中で初めて資金が問題にならなくなった
自衛隊も今は資金が問題にならないでしょうね(防衛費5年で43兆円)
もっとも、大判振る舞いの期間が終わったあとが大変かもしれませんが
いえいえ、空海は景気良いこと並べていますが、陸の正面装備費は渋いままと思いますよ。
兵数の多い陸自は、兵員の待遇改善にも予算を割かないといけなく、本当に大変だと思います。
Leopard2は未だに改良型が出るのに、我が国の90式は何時改良されるのやら。
調達ロットでちまちま違うという話はあったな
北海道を取り巻く環境が変化する前に改修してくれればミリオタとしては安心ですが、先島諸島方面の防衛力の構築が優先されるために有限お予算の中仕方がないのかも。
いざ取り掛かりとなった時に無駄の時間が起きないようにプランだけは事前に立ててあると安心ですね。
他にも退役予定のMLRS(撤回された気もしますが)とかFH-70とか予備兵力としてある程度の改修をして保管し北部側も備えているよと見せる努力もしていた方がいいと思いますが(昨年74式戦車をモスボール状態で保管報道がありました)どこぞの掲示板で旧式兵器なんて置いとくのはアホかと叩かれた記憶がありました・・・
2025年度概算要求では 74式戦車×30、90式戦車×数輌、及びMLRS×10 が保管対象とのことです。
短期間の整備で復帰可能とするには、多湿な気候の日本では空調のある屋内保管が必須です。そこで、今回分は試験的位置付けとのことで、長期保管に必要な設備を有する倉庫を建設する計画です。
日本は改善の国なのに、なぜか、兵器やロケットはあまり改造型じゃない。
ローカル鉄道は古いのを改修して使うのに。
正式採用じゃなくても、もう少し景気よく、アップグレードキッドのプロトタイプを開発しても良いと思うけど。
ロシアは良くも悪くも改良型。新しい戦車は微妙だし。やっぱり新しいプラットフォームは難しいんだな・・・
90式と10式の砲弾を共有化しようとしていたりするので、出て来るかもですが、新戦車の開発と同時進行らしいので、過去の例からすると新戦車に統一される可能性も有るという事です。
自公連立で政権維持してたのがもう崩壊するでしょうから、今後防衛費が今のような大盤振る舞い続けられるかは怪しいんですよね
ゴッドランド島は、バルト海の制海権にとって、極めて重要ですからね。
NATO欧州諸国が、戦車の共通化を進めている事は、非常に興味深く感じます。
しかし気になるのは何をしたら、レオパルド3になるんでしょうかw
A1xとかまで行きそう。
たしかにそうですねw
独仏の共同開発した物が、レオパルド3じゃないかな。
フランスがその命名は絶対拒否と思われ。
140mm砲搭載やT-14のような無人砲塔化辺りは微妙かと。
既存車両のアップグレードだけでいけそうなので。
ウクライナ戦争で戦車という兵器カテゴリ自体が怪しくなるので、レオパルド3の予想は難しいですが。
逆に言えば、相当突飛なものでないかぎりは、予想の否定は困難だし、突飛なものでなければレオパルド3ではなく2A1xで実現してしまいます。
個人的には、Strv.103「Sタンク」のような車体に砲身を固定したものを予想しています。
ウクライナ戦争で示されたように、ドローンや情報技術の発展による索敵能力の発展により、戦術レベルの機動では奇襲も回避も困難になりつつあります。
このため、戦術レベルの機動で用いられる行進間射撃の有効性、すなわち、車体と砲塔の二つのパーツで構成された従来型戦車である必要性が低下しています。
行進間射撃が不要ならば、車体をぶん投げて砲塔に直接履帯をつけたシングルパーツ構造の方が、その単純な構造から来るコスト当たり構造強度の向上により、同一コストでより強力な武装・装甲・機動力などを搭載できます。
そして、行進間射撃ができないという変化は、既存車両の砲塔をぶん投げる2A1xへのアップグレードだけではできず、行進間射撃能力の存在を前提とする既存戦車搭乗員の再訓練など、戦車戦闘の考え方にも大きな変化が必要であり。
戦闘システム更新を遂げて初めて、レオパルド3誕生かと。
VT1-2が復活しちゃう!
140mm砲搭載やT-14のような無人砲塔化辺りは微妙かと。
既存車両のアップグレードだけでいけそうなので。
ウクライナ戦争で戦車という兵器カテゴリ自体の先行きが怪しくなるので、レオパルド3の予想は難しいですが。
逆に言えば、相当突飛なものでないかぎりは、予想の否定は困難だし、突飛なものでなければレオパルド3ではなく2A1xで実現してしまいます。
個人的には、Strv.103「Sタンク」のような車体に砲身を固定したものを予想しています。
ウクライナ戦争で示されたように、ドローンや情報技術の発展による索敵能力の発展により、戦術レベルの機動では奇襲も回避も困難になりつつあります。
このため、戦術レベルの機動で用いられる行進間射撃の有効性、すなわち、車体と砲塔の二つのパーツで構成された従来型戦車である必要性が低下しています。
行進間射撃が不要ならば、車体をぶん投げて砲塔に直接履帯をつけたシングルパーツ構造の方が、その単純な構造から来るコスト当たり構造強度の向上により、同一コストでより強力な武装・装甲・機動力などを搭載できます。
そして、行進間射撃ができないという変化は、既存車両の砲塔をぶん投げる2A1xへのアップグレードだけではできず、行進間射撃能力の存在を前提とする既存戦車搭乗員の再訓練など、戦車戦闘の考え方にも大きな変化が必要であり。
戦闘システム更新を遂げて初めて、レオパルド3誕生かと。
スウェーデンの兵器はどれもカコイイなぁ
CV9040Dの改良型の仕様は、どんな物なんだろう?
しかし陸戦兵器の大改良が必要なのは宇露の戦争を身近な欧州人のが実感してるだろうけど、どんな改良を施して来るのだろうか?
ドローン対策しないと敵戦車と戦う前にやられるんじゃ
ドローン対策後の車両はもう戦車と呼ばれないかもしれないけれど
戦車は移動可能なトーチカであり、正面防御力と火力に優れるが、視野が狭く包囲されればお終いなので歩兵による護衛が必要であり、空襲に対しては防御力皆無です。ドローンによって近接航空支援が安価で手軽になり、トーチカの弱点である視野の狭さと空襲に対する弱さが露呈することとなった。
トーチカが空襲に対抗するには、天井(上面装甲)を強固にする、対空火器とジャミング装置を追加する、若しくは対空火器を積んだ車両を歩兵を周囲に配置するといったところでしょうか。但し掛かる費用がトーチカ(戦車)のドローン対策>ドローンの大量配備となった場合、戦車の配備数及び運用方法の見直しが行われるのは必至です。
ドローン対策で、電波の逆探知からの遠距離からの反撃も検討されていますね。
戦車自身にもドローンが搭載されるので、戦車本体は隠れてゆうせんドローンを飛ばしてお互いの位置を探り合い、FPVドローンや戦車砲の間接照準射撃で戦う
失礼、途中で送信されました。
戦闘機のドローンとのチーミングのような戦いになるのでは。
何なら、飛行するドローンである必要もないので、地上を走行するドローンも利用されるでしょうし。
1970年代に100年後の戦車ってどうなっているんだろう?と想像して、150mm二連装? 175mm砲塔が空を飛ぶ?ってのがガンダムでしたが、時代が現代に近付くと飛んでくるATMをECMで回避するとかになりました。
現実にはドローン指揮戦車みたいなのが出てくるんじゃないですかねえ。
主兵装がFPVドローンで強力な主機の電力で電子戦能力をワンパッケージング化して前線近くでドローンオペレーターを保護する役割を果たすとか。
戦艦が空母とイージス艦に取って代わられた感じでしょうか