台湾政府は来年度の国防予算として約4,400億台湾ドル(約140億ドル)を提案、これに特別予算として計上する941億台湾ドルを加えると国防支出の総額は5,000億台湾ドルを超える見込みで、現地メディアは「過去最大の国防予算だ」と報じている。
最終的に台湾の国防予算はGDP3.0%程度まで引き上げる必要がある
台湾メディアは30日「来年度の国防予算として政府は約4,400億台湾ドル(約140億ドル)を提案した。この額は2023年の国防予算と比較して7.5%増で過去最大の国防予算だ」と報じており、政府は国防予算とは別に489.6億台湾ドルを海空における戦闘能力向上に、452.5億台湾ドルを新型戦闘機の調達に供給するための特別予算も計上するため、国防支出の総額は5,000億台湾ドルを超える見込みだ。
国防予算の増加理由はHIMARSやM1A2Tといった装備品調達の支払いが始まるためで、海空における戦闘能力向上に分配される特別予算の489.6億台湾ドルは空対空ミサイル、地対空ミサイル、対艦ミサイル、空対地巡航ミサイルの生産設備の拡張・調達に、新型戦闘機の調達に分配される452.5億台湾ドルはF-16V調達に関するもので、国防戦略・資源研究所の蘇所長は「最終的に台湾の国防予算はGDP3.0%程度(2023年度は約2.4%)まで引き上げる必要がある」と述べている。
因みに民進党は「過去の台湾は最新の武器にアクセスできなかったが、蔡政権が国際社会に認知されたお陰で最新の武器を適正な価格で入手できるようになった」と述べており、台湾は現在、潜水艦、M1A2T、HIMARS、F-16V、MQ-9B、ハープーン、AGM-158、国産ミサイルなどの調達と、M60A3やF-16A/Bなどのアップグレードを同時平行で進めているが、武器供給先を多重化するためポーランドと120mm迫撃砲搭載車両の開発、チェコと155mm自走砲調達を協議していると噂されている。
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※アイキャッチ画像の出典:Global Aviation Travels Photography/CC BY 2.0
日本は、台湾の国防がシーレーン安定に繋がるため、死活問題になっています。
日本企業は、サプライチェーンが破壊(シーレーンが崩壊)されれば、多国籍企業を中心に国外移転を加速させるからです。
輸出企業は、日本での生産を、無理に続ける必要はありません。
日本人の生活基盤が厳しくなるため、シーレーンが不安定化すれば、生活水準の低下は避けられないでしょう。(株主や幹部社員など、少数は問題ないのでしょうが)
米軍の抑止力は、ウクライナ戦争で低下しており、弾薬補填と弾薬生産に失敗してます(防衛産業の生産ライン拡張が遅れています)
台湾政府が、国防予算を増やしたとしても、発注分の納入が後ずれしている報道もあるため注目しています。
欧州が対中国貿易に頼り切っていた現状ですので台湾向け武器輸出はオランダが潜水艦輸出を断念し、F-16の輸出を断られた隙を狙ったフランスの20年位前に行ったミラージュ2000の輸出まででしょうか。
その時とは政治外交を取り巻く環境が大きく変化した為、欧州とも武器購入ができる状況になると良いですね。
記事にあるポーランドは貿易の対中比重がどれ位かは存じませんが、チェコは中国と貿易で喧嘩中のはずでしたのでチャンスなのかもしれません。
問題は2024年1月に行われる総統選挙で民進党が勝利しないと、ここまで築き上げた外交・防衛面の支持が無駄になりますので選挙に向けた中国軍の行動にも含めて国際社会がら注視されるしょうね。
中国と台湾の航空や海軍戦力の比較に陥りがちだが
台湾は予備役150万人ほどおり
(ウクライナは開戦時に正規兵予備役志願兵がそれぞれ約20万で計60万ほど)
地下シェルター施設も台湾人口の三倍ほど収容できる規模で整備されている
台湾の人々が徹底抗戦の意思で固まれば、中国は現在のロシアと同等或いはそれ以上に攻めあぐねるだろう
沖縄上陸作戦はノルマンディに匹敵する規模の作戦だったが、台湾の戦力は沖縄の戦力を遥かに上回っており、中国はそれ相応の大戦力を用意せねばならないだろう
アメリカ海軍の支援と海上輸送ルート保持すれば普通に負ける要素無さげ
まず
上陸準備をすると衛星等でバレバレ
上陸するまでにかなりの船が海の底送り
上陸しても補給が続かない
まともな頭があれば侵攻はやらないでしょう
ただ台湾が独立宣言とかしたら中国は面子にかけて動くでしょうけど
この場合は米国が台湾の味方になるかどうか
台湾側から着火した場合であっても、台湾島が完全に失落したらアメリカとしても大打撃なんで何だかんだ言って介入はするんじゃないですかね。
また、そのシナリオで中共がアメリカの不介入を期待するならまず在日米軍基地への先制攻撃を控えるのが必須になりますが、その誘惑に耐えるほど彼ら自身が「一つの中国原則」の楔を信じているかどうか。ちょっと疑わしいと思います。
まぁ、とは言え蔡英文政権の言動を見る限りでは、そこまで軽はずみな行動はしないでしょう。
台湾にしろウクライナにしろ、国が存亡の瀬戸際にあると外交の切れ味は増すものだなぁと。
逆に自信過剰になったり危機感が欠けている国の外交はまぁ残念なもんで、今の中共外交部に意味ある役割が期待できそうにないのは、難しいですね。
まず最高指導者の頭がまともか怪しいのです。
大分ロケット軍の幹部を粛清したようですが弱体化したかというと何とも言えませんねえ。
あと今回のロシアのように何度も演習をしたうえで演習からそのまま侵攻する可能性もあり得ます。
まあ選挙工作して傀儡国家にしてしまうのが一番スマートなんですが、それではシーチーピンの手柄とはならないのですよw
それでは、米軍の図上演習で中国の勝利の可能性が極めて高いとなったのは何故なんでしょう?
中国が勝つシナリオってあったっけ(台湾占領
米空海軍が相当な被害を受けるも中国海軍は壊滅って結果だったと思うけど
そのウォーゲームが一体いつのどれなのか分からないとどうしようも無いと思うんだけど。本当に米軍のウォーゲーム?米国議会とかどこかの研究所とかの奴と勘違いしてない?
大体そんな記事なりで中国勝利の内容は書いてあるはずで、中国勝利と言う言葉だけが一人歩きするなんて事ありますかね?だから何故って聞いてくる方が不思議なんだけど。
中国勝利の可能性が高いウォーゲームの内容は恐らくだが各種長距離ミサイルによる他国の接近阻止や拠点攻撃でで介入させない内容だろう。
だからこそ米軍はステルス期待出来ない奴に関しては長距離攻撃でアウトレンジを目指している最中でB-1のハードポイント復活とかそれに準じた物だろう。後は長距離ミサイルの影響を受けにくい海中からの攻撃でそこら辺はOrca XLUUVみたいな物を使って魚雷なりUAV発射なりして対応するんじゃないの?
多分、最新のシミュレーションだとパラメーター変わって結果も変化していると思うが。
軍備の優先順位は、日本と同じになると思うのですが。
つまり、海≧空>陸(金門島を除く)なのでは、と想像します。
台湾の防衛方針は詳しくないですが、海軍はどうなのでしょう。
陸軍は沢山居るようですが、予備役の訓練について、最近悪口を言われていたような。
曰く、招集されても掃除しかしない、曰く、銃を持たせてもらえない。etc
少しは変わったのでしょうか。
国民党軍がルーツですから、元日本人の本省人(多数派)を信じていないでしょうし。
外省人(少数派:国民党員)は中共を味方と思っていたり、もし中共が攻めてきたら、
米国に亡命すれば良いと思っている、と言われたりしてますね。
前途多難な気がします。軍備以前が多すぎるような気がします。
基地機能を国外に移転できなければ、台湾空海軍は緒戦で作戦能力を失うかと。
自国が攻撃を受けない限り、台湾に基地機能を提供する近隣国は(日本含め)無いと思います。米政府が侵攻開始まで昧戦略を継続するか否かで中国側の作戦手順も変わるでしょう。
SAMによる防空、SSMによる侵攻艦艇攻撃、及び地形を利した陸戦持久で中国に出血を強いるのが台湾軍が出来る最善では。
おっしゃることに、機雷戦を付け加えたいです。
台湾海峡は国際海峡ですから、法的な手順が必要と思いますが、
同海峡の東半分は紛争地帯とできるのではないかと思います。
あと、台湾本島の東側に港と飛行場が必要なのでは、と思っています。
継戦能力を高めるために。
台湾上陸して直接占領こそ難しいが中国海軍の物量を生かして
海上封鎖して台湾が干からびてから占領というシナリオもありえます
そのため資源と弾薬と食糧などを三年分備蓄などするとか
海上封鎖されてもなお高い継戦能力も求められると考えられます
陸上兵器は軽視されがちだが実際金門島の戦いでは戦車は活躍したと言われてるし
CM-11に複合装甲を搭載した中国の96式戦車に対抗できる主力戦車も必要かと思います
しかし対艦能力や防空能力の方が重要だし備蓄するべき物資なども膨大ですし
複合装甲(前面700mm前後)を付けた改良型CM-11が登場するのは容易ではない思いますが
太平洋戦争の時には日本は曲がりなりにも対米七割の戦力を備えかつ空母数は上回っていたが
現在将来の中国海軍戦力はアメリカ海軍戦力には到底及ばないので台湾封鎖なんて不可能だろう
仮に5分の損害比率でも中国海軍が先に壊滅する
特に攻撃型潜水艦の戦力は全く及ばず対潜能力も低いので米原潜の跳梁は防ぎようがないだろね
しかしウクライナ侵攻もそうだしアメリカなど西側諸国がどう動くかはわからない
最悪の場合アメリカは中国と全面核戦争を恐れて参戦しない可能性もあるし
万が一アメリカが参戦しなかった場合も想定すべきだと個人的に思いますが
まぁアメリカが参戦すれば台湾防衛は楽勝どころが広東省と福建省も奪還できると思いますが
自衛隊に追い回された漢級はともかく、キロ級やAPI装備の元級に待ち伏せされたら、はっきり言って沈められるのはこっちだよ。
中国本土の至近だから、事前に潜水艦とキャプター機雷が大量に展開されて、(自衛隊が参戦した場合、死ぬ気で掃海すると思われる)台北付近以外は完全に封鎖されるのは間違いない。
実際、中国軍は機雷戦を極めて重視しているしね。
台湾は既にM1A2を導入中だったような?
防衛予算増は喜ばしいけど、経済規模や人的リソースを考えたら限界があるよね、日本で例えたら近畿地方が20万人規模+膨大な予備役の軍隊を保有維持してるようなものだし。
加えて世代間格差(徴兵制復活や税制改革での若年層への極端な負担激増)、東西の地域格差(何故か田舎の東部の方が1人あたりの負担が倍近く多いとか)、割を食らった教育福祉関係もあるのと
例の如く台湾独立、愛国保守を叫ぶ人間に限っての徴兵忌避や子息の国外留学、逃亡問題は深刻だし軍上層部の汚職も相変わらず。
一歩間違えたら台湾内の世論の分断が一層増す危険もあるね。
台湾第一主義の自由時報でさえその点を度々指摘するようになってきたし、中国の侵攻危機より台湾の分断の方が脅威かもしれない…
風が吹けば桶屋が儲かると言うように、習さんが吹くとアメさんが儲かるとは如何に?