読売新聞は23日、防衛省はイージス・システム搭載艦に極超音速兵器の迎撃能力を付与するため「03式中距離地対空誘導弾・改良型」搭載を想定していると報じている。
参考:極超音速兵器の迎撃ミサイル、イージス艦に搭載へ…概算要求額は過去最高5兆5947億円
イージス・システム搭載艦の極超音速兵器迎撃手段はSM-6と03式中距離地対空誘導弾・改良型か
イージス・アショアの代わりに建造するイージス・システム搭載艦には極超音速滑空体(HGV)搭載の極超音速ミサイル迎撃能力が付与される見込みで、HGVを迎撃できる可能性があると予想されている米国製のSM-6に加えて、イスカンデルのような弾道ミサイル迎撃に対応するため開発が進められている「03式中距離地対空誘導弾・改良型(03式改良型)」搭載を想定しているらしい。
ロシアが実用化した短距離弾道ミサイル「イスカンデル」は従来の弾道ミサイルより低い高度を飛翔することで敵レーダーに検出される可能性を小さくし、変則的なコースで目標に接近するためインターセプターコースの算出が困難=迎撃が相当難しいと指摘されている。
ただウクライナ軍はS-300でイスカンデルの迎撃に成功しているため「従来型の防空システムでも対応可能」と実戦で証明された格好だが、HGV迎撃用ミサイル=GPI(グライド・フェーズ・インターセプター)を開発中のレイセオンは「従来の迎撃ミサイルよりも優れた加速性、耐熱性、機動性がHGVの迎撃に必要不可欠だ」と主張しており、03式改良型でHGVに対処可能なのかは今のところ不明だ。
因みに03式改良型をイージス・システム搭載艦に搭載する方法だが、ロッキード・マーティンがマーケティングに協力しているJSM以外の海外製(対空・対艦)ミサイルがMk.41VLSへの統合を許可されたケースは1度もないため、韓国やトルコのように日本も国産の垂直発射装置を開発してイージス・システム搭載艦にMk.41VLSと国産VLSを混載するつもりなのかもしれない。
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※アイキャッチ画像の出典:防衛装備庁とLockheed Martin
意外な方向に見えて、考えたらVLSの開発がそんなに困難なはずもない
大型化にふさわしいプラットホームとしての艦艇はあるんだし
長い目で見れば正解
中SAMのランチャーを船体に埋め込むだけだからね
いろいろと欲を出すはず
まだ開発の目処すらたってないミサイル搭載まで含みを持たせた規格になるでしょう、大は小を兼ねる
03中SAMの改良型って前から研究してた新艦対空誘導弾(A-SAM)のことだよな…?
あれって03中SAMにブースター付けてレドーム変えてデータリンクを付けただけだから極超音速兵器の迎撃は難しくないか?
ここでいう改良型は03式Wikipediaの後継システムに書いてある以下のことだぞ。
リンク
「2020年からはイスカンデルのような変則軌道で飛行する弾道ミサイルを迎撃することを目指した中SAM改のさらなる改良型誘導弾の研究を開始する。改良箇所は誘導弾本体と射撃管制装置で3年程度の期間を見込んでいる。さらに高度な改良開発としてレーダーの高出力化などを7年かけて行う構想もある」
中SAM改とA-SAMの誘導弾本体は挙げてあるレドームとリンク以外ほぼ同一だから上記の改良をそのまま流用できるんだろう。
それってまだ完成していない陸上のSAMシステムをイージス武器システムに統合するってこと?
防衛省が迎撃可能だと判断してるからこんな話が出てるのでは?
それか、A-SAMから更に派生して今回の極超音速兵器対応弾を開発しようとしてるかですね。
日本は「高高度迎撃用飛しょう体技術の研究」なども実施していますので、この事業などで得られた技術を日本が同じく研究開発中の「新艦対空誘導弾(A-SAM)」に適用するのではないかと思います。
「高高度迎撃用飛しょう体技術の研究」のポスター資料が、防衛装備庁技術シンポジウム2020のホームページに掲載されているので、興味があれば読んでみてください。
高高度迎撃用飛しょう体技術の研究は知ってるんだけどあれのサイドスラスタと推力偏向装置をA-SAMに統合したらMk.41VLSには絶対に入らないよね。
高高度迎撃用飛しょう体は隔膜式ロケットモーターによる2段階燃焼とかも含まれてたから将来SAMか何かとして新規で開発だと思ってた
久し振りに自分としては日本関連としてはおもしろいと思った
まぁ国産ミサイルの性能はどれぐらいのレベルにあるのだろうか
あれ、07式垂直発射魚雷投射ロケットは日本独自開発でMk.41から発射してなかったっけ?
だから海外製(対空・対艦)ミサイルって書いてるじゃないの?
ミサイルじゃ無くロケットだから許可されたとか?
03式改ってA-SAMとは別の今開発中の地発式のやつか?艦発式に出来るんだろうか
あとVLSは今後の需要増の中でFMSに頼るのも良くないし国産ミサイルが増えていくのを見越して国産すべきだと思う
一応、MHIでもライセンスしてる筈なんだけどね。改造は無理だけど。
そもそもA-SAMは、03式中距離対空誘導弾(改)からレドームを変更し、中間誘導用データリンクとブースタとブースタ分離装置が付加されることによって長射程化・艦対空ミサイル化したものです。
このA-SAMに、同じく日本が実施している「高高度迎撃用飛しょう体技術の研究」などで得られた技術を適用するのではないかと思います。
「高高度迎撃用飛しょう体技術の研究」のポスター資料が、防衛装備庁技術シンポジウム2020のホームページに掲載されているので、興味があれば読んでみてください。
イージスアショアの代わりのはずなのにどんどん機能が追加されていきますね
ある意味勿体無い精神がそうさせるのでしょうか?
アショアが駄目になった理由の1つがHGV非対応(将来的にどうなるか不明)だったから対応は普通じゃないかな。
もったいないと言うよりは大型化は避けられないので載せる余裕が出来たと思うし、あとから載せる為にバタバタするぐらいなら最初から仕様として決めるのはいい事だと思う。
船のサイズはどうするつもりなんだろ?
人員不足やアショア代替目的を考えるとかなり大型化してもいいと思うんだけどな
いっそのこといずもばりの平甲板に大量にVLSを並べるとかでもいいと思うんだ
陸上型に比べて弾薬補充が難しいって難点があるんだから初めから大量のセルを確保するってのだってアリでは?
SPY-7レーダーは既存レーダーより大型だから船体も大型化は既定路線だと思う
055型かそれ以上になるのかな?
なんなら現代の戦艦の再来とかにまでなったりして
発電・冷却も大型化する必要あるしVLSのセル数も増やすんじゃないのかな
基準排水量1万t越えたりして
その上で、F35Bを運用できれば。
昔のキエフ級の再来(!)でしょうか。
いや、回転甲板にして、決戦兵器を。
アーセナルシップの復権なるか
またどんどん訳分からん方向に進んでる…これ最終的に色々詰め込みまくって費用爆上がりしてまた中止になったりしそう。いっそのこともう永遠に検討し続けて完成しないイージス艦として歴史にその名を残してくれた方がまだ良いのかもな()
なんというか陸式海軍が作る船みたいな雰囲気を感じるんですよね
全体像が見えれば纏まりよく感じるのかな…?
それなら俺の妄想を追加。
対低空ドローン用でV-bat何とかならんのかな?
網か何かで飛べない様に出来そうじゃね?
名前は何が良いだろうか?
積み上げ型の予算請求を~とかどっかの野党が言ってましたが、本当に積み上げベースで案件を拡充していった結果把握しきれないほどの計画が同時進行するという状態になってますね。イージスシステム搭載艦は存在そのものが訳わからない部分もありますが、この議論がまとまるころに搭載艦の概念設計がキーロフ級みたいな怪物になっていたらどうするつもりなんだろう…
A-SAMが太すぎてMk.41じゃ1セルに4発搭載出来ないかもって予測もあるので
FFMへの搭載もにらんで新型VLSを開発しておいて損はないかも
早い内からSM-6並みの射程目指してるんでクアドパックは諦めてる。
A-SAMで極超音速兵器迎撃する気かと思ってびっくりしたわ。流石に厳しいよね
VLSについてだけど、来年辺りに完成予定のA-SAMはもがみ型にもバックフィットさせるはずだし、そのもがみ型がMk.41採用してるんでVLS国産は無いんじゃないかな
前々から思ってたけどアメリカはSM-3の改良スピードの遅さから考えると弾道弾迎撃に消極的なところがあるから日本独自の迎撃ミサイル開発は歓迎すべきだと思う。
兵器としての完成度を考えると新兵器の搭載は避けるべきだろうが、イージスシステム搭載艦の経緯自体がイレギュラーなものだから機能を盛って実験・試験艦としての役割でも期待してるのかな
個人的にはSM-6と03式改の棲み分けの方が気になる。将来的にSM-6だってハードもそうだがソフト的にもアップデートされてかなり高性能になる余地はある。
最終的に長距離でマルチターゲットかつサイズも似たような状態で価格帯も同じになると揉めるんじゃないか。
実際、イージスシステム搭載艦は既に構想が出来てるんじゃないかと思う。
そこには将来拡張予定の03式改良型を載せられるように設計してたのを、あらかじめ発表しただけじゃないの?
いずもだって、将来F35Bを載せられる要素を考えて設計してたんだからね。
そして、その船体は次期イージス艦(こんごう型後継)の船体のベースで基準排水量1万トン以上、巨大な発電機と電気推進システムを備えていると思われる。そして省力化として最低運航人数120くらいを目指しているのでは?
なんか方向性もだけど迷走してる気が…
あとそろそろ人員不足と現場の待遇どうにかしましょうよ?
海幕も政治家さんも、新装備調達には前のめりなのになんで待遇改善になるとダンマリになるんです?
舞鶴の陸警なんて木銃装備な隊員までいるってのに…
陸警隊に木銃は流石にフェイクだろ
待遇改善という面ではスターリンク導入という動きもあるがそこはガン無視?
横から失礼。
2019年の舞鶴グリーンフェスまでは64に混ざって木銃装備な隊員さんも居るのは某掲示板でも割と話題になってましたよ。
以降改善されたのかは知りませんが。
展示訓練の際の説明では天幕ガムテ補修なんかの実情も話されてましたし舞鶴の現場の素寒貧伝説は間違いないかと。
スターリンク導入←談話室の件ではないですが海士長以下は~、みたいなヲチが見えてるんですがそれは…
談話室に階級で制限がかかるのは理解できるがスターリンクの利用に制限かけるのはあり得ないでしょ
米帝にデータ盗られるぅぅ
って思ったけどARHだから大丈夫なのかな
サイドスラスターについてア何か続報は無いのかね。空気希薄な高空での方向転換には必要不可欠だろうし、今後はツイルコンなんかのラムジェット系のミサイルが幅を利かす時代かもしれないのだから途中迎撃できるシステムは必要不可欠だろう。
人工知能の発達で人的損耗が無くなったのだから際限なく兵器は生産され戦争は長期化して総力戦の様相を呈することになる。そういったときに生産基地を防衛できないというのはやはり問題だ。
今一度開発戦略というのをちゃんと立てるべきだろう。
03式中距離地対空誘導弾(改善型)
全長:約4.9m
直径:約0.28m
重量:約454kg
サイズがSM-2MRブロックIII 射程166.7 km とそんなに変わらない
射程50km以上とかあるけど、150kmくらいあったりして
ブースター付けて200kmとか?
潜水艦へのVLS搭載が年初に記事になりましたが、あれとも絡めて国産VLS開発進めていってほしいですね
結局イージスシステム搭載艦は海自で運用する想定で、イメージとしては、こんごう型とあきずき型を足し算した船になるよ、という事のようですね。BMD担当のSPY-7とそれ以外の防空用FCS-3発展型と両方搭載して戦闘力UPと運用人数削減を図るというコンセプトですね。中国の戦闘力に対抗してこれからの海自はこれ採用かもしれません、それだと、純粋な戦闘艦となりロシアのリデル級駆逐艦以上の大型艦になるイメージ。
個人的には、キエフ級みたいな船として建造されたのち、20年後位で後継艦が出て来て、キエフ級4番艦バクーみたいな大改装を経てインド空母ビクラマーディティアに変身する‥みたいになるとか思ってました。
参考
「ビフォー・アフター」100秒で見るインド空母ヴィクラマーディティヤの大変身
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