米国のジェイク・サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は11日、イランはロシアに武装可能な無人航空機(UCAV)を含む数百機のUAV供給を準備中だと明かした。
参考:White House: Iran preparing to supply Russia with drones
イランからUAVを入手してウクライナで戦うロシア軍のUAV不足をカバーするつもりなのだろう
ロシア軍は情報収集・監視・偵察(ISR)用途のUAV開発にしか興味を示さなかったため、MQ-9やTB2に相当する武装可能な無人航空機(UCAV)が欠けており、このギャップを埋めるため開発されたUCAV「オリオン」も量産体制が整ったタイミングでウクライナ侵攻が始まってしまい、元々数が少なかったオリオンを投入するもウクライナ軍に撃墜されてしまう。

出典:Kronshtadt Group オリオンUAV
さらにISR用途のUAVもウクライナでは消耗品に近く、欧米から制裁を課されているロシアには補充が難しいため「UAV不足に陥っている」と指摘されてきたが、米国のジェイク・サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は11日、イランはロシアに武装可能な無人航空機(UCAV)を含む数百機のUAV供給を準備中で「これを扱うロシア軍兵士の訓練が7月上旬に始まる予定だ」と明かし注目を集めている。
イランは独自に開発したUCAVやUAVを大量に保有しており、市場で手に入る商業向けの部品を組み合わせたカスタムUAVの製造にも長けているため、これらをイランから入手してロシア軍のUAV不足をカバーするつもりなのだろう。

出典:Fars Media Corporation/CC BY 4.0 hahed 129
因みにウクライナ軍は侵攻後に50機以上のTB2をトルコから、ISR用途のUAVも西側諸国から数百機単位で供給されている。
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※アイキャッチ画像の出典:IMA Media 演習に登場したShahed-136
UAVの話題なのになんでミサイルランチャーの写真?
と思ったらこれUAVランチャーなのか!! なんかカワイイ。
またイランことを(激ウマギャグ)
しかしロシアの影響力が弱まることは隣国のイランに取っても悪くない事だと思ったけど支援するんだな
これもアメリカと敵対する以上、ロシアがあまりにも弱るのは良くないという判断か
帝政時代にトムキャット買ったのもソ連のミグ25対策だったし。
宿敵イスラエル、そしてバックのアメリカと対峙してる以上、ロシアに弱体化されると困るんでしょうね
ロシアもロシアで、UAV不足だからイランとは言えないしね(超激ウマギャグ)
地域大国ロシア・イラン・中国vs英米豪加アングロサクソン+オマケEUの様相ですな。
ロシアが潰れると次はイラン・中国への圧力強めて、ほぼアングロサクソンの世界征服が成る。それは譲れないと地域大国側も支援強めれば、戦域拡大と第三次世界大戦へ。
ウクライナはほどほどの所で負けて緩衝国家に戻ってくれませんかね。
半年前までは恐ロシアだったけど、
気がついたら雑魚ロシアになって来たな
まさかイランから武器をロシアが買う時代が来るとは思わなんだね。
支払いはユーロ現金払いかな?
ルーブルではないでしょうか
というのもウクライナ侵攻当初は大幅なルーブル安になり、それに対抗してロシアがガス代をルーブル決算とした途端一気にルーブル高になり、結果ロシアにとって得られる利益が大幅に安くなってしまった(ルーブルを底値で買われ、高値になってから支払いに使われることになったため)ので、ルーブル安定に苦心していますし
穀物や資源、核や軍事技術のバーターかも。
簡単な弾薬や軍需品はイランでも生産してるし、Towミサイルみたいな古いアメリカの武器のコピー品があるからそういうのを装備したロシア兵が出てくるかな?
垂直尾翼が斜めで二枚の小型戦闘機までは出て来ないとは思うけど。
被経済制裁ブラザーズ。
アレだ、韓国のイランへの代金未払い。
代わりに取り立ててやるぜ、かもしれない。
さすがに、イランにガスや原油送っても無意味でしょうから…😅
オンボ露西亜
も忘れないで!
なんか、代理戦争みたいになってきたな。
第一次大戦から大戦は総力戦になってきたが、これからの第三次世界大戦?では通常兵器だけでなく、UAVやネット空間も含めた総力戦になっていくんだろうな。
おそロシア。
トップの画像でグランドコンボイのトレーラー思い出した
こういうのって前向きに飛ばすもんだと思ってたけど後向きに飛ばすのもあるのか
そういや10年ぐらい前、イランはアメリカのミニB2みたいな飛行中のドローンを、
ハッキングして無傷で自国空港に着陸させたんだよなww
これだわwww
RQ-170
リンク
この記事の内容とは少し違うのだけれども。
ISR任務と攻撃任務につくUAVがあるならば、対潜用のUAVはないかと思います。
黒海のロシア防空網をかい潜って飛行し、潜航中のキロ級潜水艦の頭上から
対潜魚雷(MK46ならば約235kg)を投下できるものです。
キロ級の探知は、NATOのP8やグローバルホークに依存すると思いますが。
あまり記事に上がってこないけれど、穀物輸送その他で海上輸送の安全が
求められているようですし、その件でロシアやトルコと取引をしても意味はないと思えます。
きっと条件が酷いでしょうね。半分寄越せ!?とか(笑)。
かなり遠距離から潜水艦を探知するすべなんて無いし、通常の対応するならもうウクライナ了解やEEZ内を飛行する必要あるのでとガチの共闘レベルでそれはないでしょう。あとグローバルホークが潜水艦探知ってどうやってするのか疑問ですが。
そうですね。潜行時は難しいでしょうね。
浮上時はもちろんレーダーに写るでしょう。
潜行時でもスノーケルの海上部分ならば短波長のレーダーに写ると思います。
WW2時点で英軍は「3cm波長のレーダーでUボートのスノーケルを捉えた」
と読んだ覚えがあります。海象条件にもよるでしょうし、間違いも多かったようですが。
そうして兆候を見つけた後は他の手段に切り替えるでしょう。映像とかP8にバトンタッチとか。
あと、夜間にはIRセンサーも期待できると思います。ディーゼルの排気は捉えるでしょう。
NATOとロシアは戦争をしていないので、公海上を飛行するのは問題ないでしょう。
資源だけ買って一番欲しい物を提供しないインドと中国と違って友の危機に更なる経済制裁や場合によっては武力行使のリスクを恐れず武器を提供する義侠心あふれる国
米国の出方次第では数十機程度で支援打ち止めになる可能性もある
米国の核合意復帰と制裁解除の履行の方がイランの旨味は大きい
イランの軍隊の服装を見ると、なんかアメリカ式が好きなのが分かる。
イラク軍は今もイギリス式が染み着いてるけど。
日露戦争まえに日英とロシアが世界中で建造中の戦艦や装甲巡洋艦を買い漁った歴史を思い出した。
アメリカとの核協議が進行中なので、取引カードの一枚で単なるポーズかも知れない
反米だからロシアが弱くなるのは困るみたいな理屈もわかるけど
インドや中国も二の足を踏むレベルのウクライナ侵攻への軍事支援はイランの外交のプラスになるのかな?
イランはウクライナ情勢が終結してアメリカの目が自分に向くのが嫌なのかもしれません