安全保障やテロリズムが専門のロバート・ペイプ氏は「イスラエルの戦略はハマスとパレスチナ人の切り離しに失敗し、殺害した数より多くのテロリストを生み出している可能性が高い」と警告、ハマスに取って代わる「現実的な政治的選択をパレスチナ人に用意すべき」と訴えた。
参考:Opinion: There’s a smarter way to eliminate Hamas
短期的な軍事作戦のみだとイスラエルは悲劇のパターンにハマる
安全保障やテロリズムが専門のロバート・ペイプ氏(シカゴ大学の政治学教授)は「イスラエルの戦略はハマスとパレスチナ人の切り離しに失敗し、殺害した数より多くのテロリストを生み出している可能性が高い。ハマスを排除するもっと賢い方法がある」と主張、この主張の主要部分を要約すると以下の様になる。

出典:Michael Zarfati/CC BY-SA 3.0
“テロ組織を国民から分離するという原則はシンプルだが、これを実際に達成するのは非常に困難だ。イスラエルと米国は大規模な軍事作戦で短期的にテロリストを多く排除することに成功したが、大半は数ヶ月以内に殺害した数を上回るテロリストの台頭を招いただけだった”
“イスラエルはパレスチナ解放人民戦線のテロリストを叩き潰すため1982年6月にレバノン南部に侵攻、短期的にイスラエルは大きな成功を収めたものの、この侵攻は同年7月のヒズボラ創設の原因になり、現地住民が支援する自爆攻撃の波を引き起こした。最終的にイスラエルは1985年にレバノン南部から撤退を余儀なくされ、これ以降ヒズボラは大きな成長を遂げた”

出典:Justin McIntosh/CC BY 2.0
“イスラエルは1990年代初頭から2005年までガザ地区とヨルダン川西岸を占領し、ハマスなどのテロリストを多数殺害することに成功したが、これはハマスに対するパレスチナ人の支持と、イスラエル人に対する自爆攻撃の波を引き起こしただけで、イスラエル軍が撤退するまで自爆攻撃の波は止まらなかったし、2006年の選挙でハマスが勝利する要因になってしまった”
“イスラエルは2006年7月から8月にかけてレバノンへの攻撃を開始、この軍事作戦の目的はヒズボラの指導者やテロリストを壊滅させ、二度とイスラエル兵士を誘拐したり、イスラエルの都市にミサイルを撃ち込んだり出来ないようにすることだった。しかしイスラエルの軍事作戦は目的達成に失敗してヒズボラは更に強化されてしまった”

出典:public domain
“米国は2003年に15万人の戦力を投入してイラクに侵攻、米軍は6週間以内にサダム・フセイン軍を撃破したものの史上最大の自爆テロや大規模な内戦の引き金になり、最終的にISISの台頭を招いただけだった”
“現在のガザでは起こっているのは『ハマスと住民の分離』ではなく『ハマスと住民の統合加速』で、恐らくハマスは戦闘員の採用数が増加しているだろう。イスラエルが命じたガザ地区住民の南部移動は『意味のあるハマスと住民の分離』をもたらすものではない。ガザ北部の全民間人を南部へ非難させることは不可能な上、例え民間人が移動してもハマスの戦闘員が必ず同行しているはずだ”

出典:افيخاي ادرعي
“ガザ地区ではハマスと住民の統合が加速しているため、イスラエル軍の軍事作戦で8,000人以上の民間人が死亡していても驚くべきことではない。イスラエル軍がどれだけ攻撃してもハマスの弱体化は一時的なものに過ぎず、民間人を殺害すればするほど長期的にハマスは強くなると考えるべきだ”
“テロ組織を倒すにはイスラエルが採用している短期的な軍事作戦ではなく、何年にも渡って住民に選択を迫る長期戦を展開し、早い段階で軍事作戦と政治的解決策を組み合わせることが極めて重要だ。政治的な出口を殆ど考えていないイスラエルの軍事的努力は『多くのテロリストを生み出すだけ』と認識すべきで、テロ組織と住民の間にくさびを打ち込む政治的解決策がなけければテロリストの増殖は止まらないだろう”

出典:Fars Media Corporation/CC BY 4.0
“イスラエルはISISの敗北とハマスの敗北を同一視しようとしているが、ISISを敗北させたのは軍事作戦と同時に行われた政治作戦の効果が大きく、イスラムの地上部隊は何年にも渡ってイラクとシリアで軍事的圧力を加えながら『地域住民を奮い立たせISISに取って代わらない形』で掃討された地域を統治できるようにした。ここがイスラエルの戦略との大きな違いだ”
“イスラエルはハマスに軍事的なダメージを与えた後に政治プロセスを考えようとしているが、これではハマスと住民の一体化が加速するだけで、殺害数よりも多くのテロリストを生み出す可能性が高い”

出典:Israel Defense Forces
“さらにイスラエルはハマス排除後の政治的計画を持っておらず、ハマスの代わりにガザ地区の統治も行うつもりがない。これでは代わりの選択肢がない現地住民がハマスを見捨てる理由が何処にもない”
“結局のところハマスと住民の分離を実現するには『パレスチナ国家建設』に向けた政治プロセスを開始し、パレスチナ人に『現実的な政治的選択』を用意する以外にない。これを実行に移せばハマスと住民の分離に成功するだろう。誰がガザ地区を統治するのかを決めるのはパレスチナ人でなければならない。この構想こそハマスに勝利し、イスラエル人の安全を確保し、この地域における米国の利益を高める最善の方法だ”

出典:ראש ממשלת ישראל 被害者家族の代表と会談するネタニヤフ首相
以上がロバート・ペイプ氏の主張の要約で「テロ組織を軍事作戦のみで根絶させるのは不可能」「ハマスに代わる政治的選択肢を用意できなければテロリストが増えるだけ」「短期的な軍事作戦のみだとイスラエルは悲劇のパターンにハマる」と訴えているのが興味深い。
仮にペイプ氏の主張が正しい場合、ハマスは壊滅的な損害を被っても短期間で勢いを取り戻すか、それ以上に強化されて「再びイスラエルの前に立ちふさがる」ということになる。
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※アイキャッチ画像の出典:Daniel Hagari
きっと大丈夫です
最終的にはガザ地区からパレスチナ人はいなくなっているでしょうから。
ハマスに加わるパレスチナ・ガザ住民が増える分だけ、かえってイスラエルに好都合ですよね。
なにせ自ら正当な攻撃対象者になって口減らしになるのですから。民間人で死ぬなら同情されて助かる見込みがあってもハマス戦闘員となればイスラエル軍に殺されるだけ「死なば諸共」したって死ぬだけ。
パレスチナ人には折り鶴と木製シャモジを送って燃料に使って貰えば良い。
彼らのために祈って、同情してあげよう。
台湾有事が起きても、彼らはどうせ助けてくれないのだから。
どんな素晴らしい解決プランが述べられてるかと期待したけど結局何時ものお花畑理想論だった
そとそも正しい手法を取れば住民はハマスと決別するなんて何の根拠もないし、そもそも現実的な政治的選択を提供したうでの選挙でハマスが勝利したからこその現状では?
>そとそも正しい手法
>提供したうでの選挙
誤字脱字だらけの批判文は、お花畑理想論にも劣るので注意。
純粋に、書き手への信用力が下がってしまい、批判の効力が落ちる。
つまり誤字脱字以外は問題無く、内容は概ね同意という解釈でよろしいですか?
いや、他にも多くの問題点があるが、多数列挙すると論点が発散するのでまず大前提を指摘した。
論理学的な命題になってしまうが、「ハマスが選挙に勝利した」のが現実(真)としてあるならば、「現実的な政治的選択を提供したうえでの選挙」が(偽)となり、ガザの政情をイスラエル側が正確に把握できていなかったという結論になる。また、【私はこれがガザの現実的な落とし所と考える】という案の提示がないので、内容に同意も反対もできない。
大学の時事レポート評価者の採点助手の立場だったら、「誤字脱字が多く、反論に中身がない、C-」と書くだろうか。
相手の低能ぶりを指摘したのに、その相手に通用することが期待できないような衒学的な物言いをしても大人げないし、学ハラじみた煽り文句で相手を挑発しても、いいねが貰えるだけで建設的な議論には資さないよ。
そうですね、つまりこそ最終的解決こそ唯一の選択肢
ハイルハイル
実際、やろうとしていることは「中間的」解決(一度に解決すると流石にアメリカからも見捨てられそうなので、一定の「頭数」の削減、ガザの半分の占領)なのでは。
敵を殺せば敵が減るというのが頭お花畑です。
結局、どんなに難しくても、二国家案だけが国際的合意のある唯一の方針である以上、他のあらゆる案の実現性は二国家案に劣りますね。
だって両者の合意が成立する余地がないですし。
イスラエルにとって将来にわたって負担を一番小さくするのが国益でしょう。
パレスチナ人を居なくするのが無理な以上、一番マシな案じゃないですか?
>パレスチナ人を居なくするのが無理な以上
今回の制圧を見ていると、どうも「最終的解決」は不可能じゃなさそうですよ。
200万人の都市を包囲して水を含めたインフラを全て止め、さらに狭い場所に押し込めていけば。
早晩、残った少ない水を巡ってパレスチナ人同士が殺し合いつつ、怪我人や乳幼児は渇き死んでいきます。
直接銃で殺すわけではないので、人道的問題もクリアできます。
非常に効率的でコスパの良い方法で、さすがユダヤ人だな、という感じですね。
ユダヤ人にホロコーストの実行を勧める人が意外と多くいるんだなあという感想を持った。
歴史を学ばなすぎではないかと思う。
だよなぁ。暴力だけでテロリズムを鎮静化出来たためしってないもんなぁ。
結局は政治と話しあいで決着しないといけないのはいつの世も同じか。
そういえばIRAとの闘いは結局和平という形で集結したんだっけな。
分派のリアルIRAはその後もしばらく暴れてたけど、最近は全然聞かないし。
イギリスとアイルランドが、EC(EU)に加入した効果が大きいという考え方がありますね。
国境の通過、ヒト・モノ・カネがスムーズに動くため、対立する意味が薄くなるからです。
イギリスがEU離脱決定後に、北アイルランド国境問題とEU加盟効果について、EUとの交渉の焦点の一つになった(EU加入のメリットを実感した)のは皮肉な話に感じます。
やはり最終的解決が必要なんだなと理解しました。
今のイスラエル(ネタニヤフ政権)はそんな事言ったところで「ほ~ん、で?」って感じで何とも思わんよ。
やっぱ「最終的解決」しちゃうのかなぁ
パレスチナ人に自治権を与えてちゃんとした生活が送れるようになれば平和的共存は時間はかかっても不可能ではない。
が、それをイスラエルが望んでいない。
イスラエルの目的は「聖書に約束された土地を、ユダヤ人によって独占的に支配すること」であって、平和共存は聖書の教えには無いので最初から選択不能なんですよ。
恐らくこのブログにいらっしゃる方には、Easy氏の言ってる事は極論に聞こえているのではと思います。
「イスラエルと言う国がパレスチナ人の命を軽く見てるのはわかるけど、流石にそこまでではないだろう」と
しかしですよ、イスラエルという国を甘く見てはいけません。
「パレスチナとの平和的な二国家共存を目指す」
「しかしながら今パレスチナという国は存在しないわけだから、それ(入植活動)は占領でも植民地化でもない。ただ神に約束された地に住んでいるだけである」
などとパレスチナ人の尊厳を平然と踏み躙るような主張をする政治家が、なんと中道左派として位置付けられる野党第一党の創設者兼党首の国なんですよ
そんな国における左の端っこというのは、「我々はパレスチナの痛みに思いを馳せなければならない」とか
「パレスチとの和平においては国際法を守らなければならない」
といった主張をする人々のことを指すわけですね。
イスラエルについて考える時は、常識を捨ててください。
ユダヤ人の中でも「聖書に約束の地へ帰れと書いてある!だから我々はエルサレムに王国を作る!!」と聖書の一節を信じ込んで元の国の生活を捨てて渡って来た,ある意味「原理主義的に逝っちゃってる人」の集合体がイスラエルですからね。
タリバンが原理主義でヤバい、というのと全く同じレイヤーでイスラエルはヤバい国なんですが、なかなか日本人はそれを理解してないんですね。なんか西側先進国の民主主義の仲間、と思い込んでしまっています。
実態は事実上の宗教独裁国家かつ原理主義国家ですよ。
むしろタリバンの方がよっぽど穏健だったり・・・
>ある意味「原理主義的に逝っちゃってる人」の集合体がイスラエルですからね。
私も上であげた中道左派政党の代表、ヤイル・ラピード前首相には期待してた時期もあったんですよ。
元ジャーナリストという経歴に加えて、掲げている政策も一見するとまともそうで穏健な物が並んでいましたからね。
それが、「平和」の中身を一皮剥いたらこれですから。もう本当に愕然というか、根本的に価値観が違いました。
煮詰まった集団の中の「中道」は世間一般の中道とはかけ離れているのだ、というまさに典型例をまざまざと見せつけられました。
ラピード氏の件は、イスラエルという国そのものが一切期待も共感もするに足らない異常な国家なんだなぁ、と認識させられるには十分過ぎましたね。
ユダヤ人が入植したての頃は、ユダヤ人とパレスチナ人とで結婚式が行われたりとお互いに尊重しあっていた(映像記録も残っている)。
現実的な話、イスラエルが取れる手段は、
①パレスチナ人を全て殺すか、土地から追い出す(先日、島流しにするという話が出て話題になっていた)
②今回の記事内でも言われている通り、パレスチナ人の国家建設を認め、きちんとした体制づくりを認める
③イスラエルがパレスチナ人を国民として受け入れる
上記の3つしかないと思われる。
①に関しては、イスラエルにロシア同様に制裁を課して動きを制限でもしない限り、行われる可能性が充分にあるため、危険性が一番高い
②は一番現実的ではあるが、イスラエルが国連の勧告を無視して領土拡大を続けるようであれば、結局は同じことであり、その場合、テロに対する自衛権ではなく、国家間同士の戦争という形に変わるだけ。
③については、冒頭のようなまだお互いに融和的な関係だった頃なら可能性は充分にあった一つの理想形であり、現状ではお互いに受け入れることは万に一つ位の話である。仮に両国が承諾したとしても、その後には納得していないハマスの排除・ガザ地区の復興から開発・民族間同士の激突回避など問題は山積みであり、数十年は国内事情は揉めに揉める事になる。
現実的な解決策はイスラエルはアパルトヘイト政策を廃棄してパレスチナ人にユダヤ人と同等の権利を保証すること
問題はこの解決策をイスラエル極右勢力が拒否し、ユダヤ人有権者は極右勢力に権力を与えていることであり
その極右政権を欧米が強力に支援している事である
ユダヤ人有権者が変わらない限りイスラエルは延々とパレスチナ人と殺し合いを続けるだろう
現在のイスラエル人は軍事技術・組織力で圧倒しているのでこの個々の殺し合いに尽く勝利を重ねられるが
100年後にもなると流石にアラブ人の軍事技術が追いつくのでイスラエルの滅亡も視野に入るが、
そんなことはネタニヤフには知ったことでは無いのであった
「パレスチナとの平和的な2国家共存を目指します
(でも今のパレスチナは国家じゃないでしょ?入植活動は聖書に定められた約束の地に住む正当な権利を行使してるだけなのでセーフでーす)」
とカッコ内のセリフを外国メディアにシラフで言ってしまうような政治家が中道政党の代表で
パレスチナ人大量虐殺事件を起こしたテロリストを崇拝し、本人も学生時代にラビン元首相に脅迫メッセージを送りつけた真性の危険人物が極右政党の代表で
そんな国で右左を論じることが間違ってるのです
ファシズムはソ連・中国みたいな革命系はともかく、民主主義的に成立していることの方が歴史上多かったんですよねえ。
ハマスが2006年のパレスチナ立法評議会選挙で勝てたのは、福祉分野でパレスチナ人の生活を支えたのが大きい。
しかし、当選してからは議会すら開かず、もし今、本来四年ごとに行うはずだった選挙が行われていたら、ハマスが勝てたかどうかは疑問。
日本人DJの1名が、ハマスの襲撃に巻き込まれて逃げる事に成功しましたが、外国人フェスで殺害・拉致されたりすれば、泥沼に巻き込まれていたかもしれません。
日本は、特に関わる必要のない立場でよかったです。
イスラエルの人口が3倍くらいあれば、統治策は増えるのですが、今のままでは非常に解決の難しい問題ですからね。
ガザでどれだけ子供を死なせて国際的な非難を浴びようが全部無視、我が道を行くということなら
第二次チェチェン紛争後みたいにカディロフみたいなのを見つけてきて間接統治すればいいんじゃないのかなあ
あそこまで獰猛な人間でなくても憎まれ役を引き受けられるくらいには強いキャラの人物
大英帝国はそうやって植民地を支配していた
この問題面白いところはパレスチナ人は別に故郷に帰れさえすればいいので
イスラエル一国に統合されることも一つの選択肢として認識してること
ただしこれをイスラエルは拒否しており
同じ国民という身分になれば(なってしまえば)その後の人口増加でユダヤ国家でなくなってしまうため
「イスラエル(日本)の戦略はハマス(北朝鮮)とパレスチナ人(韓国)の切り離しに失敗し、殺害(経済制裁)した数より多くのテロリスト(反日主義者)を生み出している可能性が高い。ハマス(北朝鮮)を排除(孤立させない)するもっと賢い方法がある」
って、日本のマスコミなら言ってそうだな。知らんけど。
ガザ地区は元々イスラエルが陸海空の経済封鎖してるせいで失業率が50%近い
さらに国外への出稼ぎすら出来ないから、もう就職先?がハマスしかないんだよね
おまけに最低限の娯楽もないから出生率が4.0を超えてて、無職の若者がこれからも次々と生まれてくる
結局この辺りの状況を変えないと、今の戦争が終わっても次の世代が新しいテロ組織の戦闘員になるのは確定だろう
イスラエルは敗北こそしないだろうが、ある種のループに自らはまり込んでる感はあるね
全体の論旨には同意ですが、出生率の高さをどう捉えるかについては、〝娯楽がないから〟というより、侵略と植民地支配に対抗する手段としてパレスチナ人が数を増やさねばならない、と民衆が理解しているからだと考えています。
イスラエル側で収監されている囚人が菓子袋に精子を詰めて持ち出して、体外受精で子どもを産んでいるという記事を読んだことがあります。
またあるいは、子どもがいつ殺されるかわからない状況下であるために多くの子を持つ選択をしている、というインタビューも目にしたことがあります。
そういうわけですからおっしゃる通り、イスラエルが非道な行いを続ける限りは次の世代が新たなハマスになる、ということになりますよね…。
危機こそ融和を、というのは大正論なんですが、皆さん仰る通りそれができれば苦労はないという話に聞こえます。この提案の捉え方としては、過去の経緯と現在に繋がる行き詰まりを理解している専門家からもこんな観念論が出てきてしまうくらいに現状が終わっているという事を実感するとか、そういう感じかもしれません。
良き征服統治とは何ぞやという問いはイラク戦争中に散々擦られていた記憶がありますが、イラクで米軍が身をもって示した通り異民族を征服して統治することに良いも悪いもないということが最初に来ないとダメだと思います。00年代の米軍が範を求めた戦後日独の統治は、体裁こそ保ちつつも実質的には戦犯たちの復職を認めて自治を回復させた上での間接統治でした。パットンもマッカーサーも本国から批判を受けつつも、戦前からの有力者をそのまま留任させました。米軍はその事に関しては議会や本国や戦争被害国からの批判を黙殺して現地の占領軍指導部を守りました。他方、イラク戦争において米軍は本国に対して公正で開かれた治安作戦を約束し、かつての将軍たちが行ったような道義的に問題があるが必要な決断を認めませんでした。イラク戦争において変わったのは敵のあり方ではなく米国側だったのです。
ウクライナでは双方で大統領が政治的理由から戦争遂行に介入した事案が挙げられていますし、イスラエルにしても国内政治の延長が現状のような過激な懲罰ドクトリンを担保しています。日本では歴史的経緯から文民統制が尊ばれますが、文民の意向で戦争をするとこのような非効率や惨劇がしばしば起こるのも事実です。社会の情報化は官僚機構というエリートの壁を低くしてしまいましたし、その中の聖域にあった政策が国民の気まぐれな意見によって自由に書き換えられる時代が来ているのかもしれません。それこそ古代の民主主義のように。
なんという、でしょうね、という感想しか
不法に占領している地域から撤退し、民間人への被害を保証した上で将来ビジョンを提示する
中長期的な観点での問題解決にはこれらが必要
もう遅いかもしれんけど
シオニストレジームはアメリカの支援がないと存続できないから、今後100年と言わず建国100年を迎える前に破壊されるかもしれない
イスラエルは、というよりネタニヤフの目的は、ガザの地下にある拠点と地下トンネルを全て破壊したいだけだと思う。ハマスを完全に壊滅に追いやれるとは、思っていないと思う。
地下拠点からミサイルの飽和攻撃を行なわれたら、いくらアイアンドームでも防ぎ切れない。しかもミサイルは手作りなので、いくらでも製造できる。この状態をなんとかしたいのだろう。
>ガザ北部の全民間人を南部へ非難させることは不可能な上、例え民間人が移動してもハマスの戦闘員が必ず同行しているはず
流石に、これは事前に予想していると思う。イスラエルが公表しないだけで、なんらかの対策を立てているはず。
>この構想こそハマスに勝利し、イスラエル人の安全を確保し、この地域における米国の利益を高める最善の方法だ
この記事を読んだ限りでは、あまりにも具体性が乏しい内容だ。典型的な『言うは易し』な意見だ。
おそらく、この程度のことはイスラエルも承知している。承知した上で、ハマスの地下拠点を完全に破壊する方が重要だと判断したのだと思う。
あそこまで国際世論を無視するのは、長期的に見れば悪手だと思う。実際にアメリカは、カンカンに激怒しているはず。
しかし大義を達成するためなら、なんでもする連中と戦うことは、なりふり構っていられない面があるはず。引用元のCNNの記事に目を通しても、過去の事例をあげているだけで、具体的な解決策は提示していない。
国士様がよく使う人間の盾理論だけど、ウクライナとロシアの戦争でも緒戦ではウクライナ政府が一般人にモロトフカクテル作る事を推奨してたり民家の物陰やアパートの一室に隠れながらATMやMANPADSを発射する映像がテレグラムに山程上がってたからな
当時はいいぞ、もっとやれって思ってたけど国士様の理論ではこれやったら民間人か軍人かを問わずまとめて吹き飛ばしても問題ないそうなのでなんだかなあ
明らかに武装して攻撃してくる民間人(これを民間人と呼ぶかはともかく)
に対して攻撃加えるのって実際駄目なんですかね?
武装と兵器の定義が問題になり、永遠の論争になるやつですね。
「平和的なデモへ警官が発砲した!」とよく問題にされる案件と同質と考えます。
紛争地域では護身用で一般的な拳銃を民間人持っているからと、爆撃機が空爆したり、重戦車が砲弾を叩き込めば非難される。しかし、戦車に随伴する歩兵にとっては、こちらを殺しうる脅威であることは事実であり、正当防衛で反撃したくもなる。
デモの例にしても、投石でも人間死ぬときは死にますので、警察官の身の安全は完全には保証されない。
警官だから覚悟しろ、軍人だから死ぬのも仕事だと言えば、それもそれで人道無視と非難される。
21世紀の現実は、「ケースバイケースであり、強国の論理が罷り通るだけ」だと思います。
アメリカが強い時は、アメリカ軍だけが許され、中国が強くなれば、中国軍だけが許されるようになるのだと。
(許される=批判はされるけど罰されない と定義してます)
これは蒋介石の発明と言われてるんだよなあ
軍民の区別がつかなくなると犠牲者の数は跳ね上がるけど、当事国の政府がそれをお構いなしとするならアリなのかもね
勝てば官軍だし負ければどうせ何をやっても後世では批判のネタにしかならんし
はて、ロシアは「戦闘員」とみなして容赦なく吹き飛ばしていたはずですが、それと「非戦闘員」を巻き込む「人間の盾」と何の関係が?
詭弁やねえ
緒戦でウクライナ軍が住民が逃げてないのに民家やアパートを隠れ家に活用して携行ミサイルを撃つ待ち伏せ戦術を取った事、一般人が火炎瓶を装甲車両に投げる事を推奨していた事は隠しようもない事実だが、そのおかげでロシア軍はその後の都市拠点レベルの攻防戦で敵勢力が隠れようがないように建造物を全て薙ぎ倒す戦略に舵を切ってるんだよ
この所業が正当化される事はないが、民家やアパートを身を隠す拠点に使っている時点で結果的に非戦闘員である民間人を巻き込む形になってるわけで人間の盾じゃんつー話
ロシアはまだ甘かったからね、イスラエルみたいに賊滅覚悟戦争やってないし
いやほんとにイスラエル軍と比較すれば、ロシア軍はあまちゃんの集団でしたよ
目前で立ち塞がったウクライナの民間人を轢き殺さない為に戦車をストップさせたり
ウクライナの地元民に晩餐に誘われてホイホイついて行ったら毒殺されたり
ウクライナの民間人の老婆に詰問されていたり
イスラエル軍人だったらこれらのケースでどういう行動を取っているか、言うまでもないですが
イスラエルの異常さと、これに比べたらロシア軍が博愛主義者にすら見えることがわかります。
ロシアは領土戦争
イスラエルは民族浄化だからねぇ
もはや比べる事が間違ってるような気が…
ロシア人はまだウクライナ人を人間として殺している印象。
キツく見えるけど自国民ににも同じような扱いだから基準が違うとしか。
1から10まで正論だし反論する気にならんな
でもそんなことはイスラエルも分かっているだろ
ネタニヤフはイスラエル自体の未来はもうどうでもいいんじゃね?
民間人を虐殺しようが世界中から軽蔑されようが国際関係が最悪になろうが
アメリカがケツ持ちして核兵器を持っていれば今現在は生き残れるしな
どうでもいいとは思っていないはず。ここまで徹底してやるところをみると、アメリカのケツ持ちは期待していない。
おそらく国際世論には強制力がないので、現実的な脅威には為り得ない。しかしハマスのロケットは現実的な脅威だ。と、ネタニヤフは考えているだけだろう。
国家間に真の友人はいないというけど、これは敵を作っても良いという意味ではない。イスラエルのやり方は永遠の敵を作ってしまう。
バイトテロやいたずらによって発生した多額の損失の責任は、当事者ではなくその様子を拡散した者にあると私は考えます。
憎しみの連鎖を是正しテロリストを減らさなければならないなら、交戦当事者が生み出した比較的小さな憎しみを、世界中に報道して巨大な憎悪に成長させてるマスメディアやジャーナリストは、交戦当事者以上に是正されるべきかもしれません。
民族浄化のような、より大きな憎しみを権力が生み出すことを抑止するためにもピース・ジャーナリズム自体は必要ですが、たとえばパレスチナとは地球の反対側に住んでる我々やムスリムが、ハマスが投稿した残虐映像に憤ったり、パレスチナに同情したりしてお互い憎しみ合わなければならない道理はそもそも無いはずです。
「今まではユダヤパワー&G7パワーでどんなに蛮行やらかしても揉み消せてたのに、今回はやたらと風当たりが強いしあっちこっちから批難されるなあ…メディアのせいか!」
っていうイスラエルさんの代弁ですか、お疲れっす
ヒエッ😨
>>バイトテロやいたずらによって発生した多額の損失の責任は、当事者ではなくその様子を拡散した者にあると私は考えます。
狂ってて草
このロバートペイプさんはアメリカの政治学、安全保障専門家みたいですが、この問題を論じるに当たって
イスラエルという主体者としてどうするべきかを論じてるのが安全保障の観点で論ずるのであればズレてるなと思います。
今論じるべきは、暴走するイスラエルを前にして西側はどうするべきか、つまり西側はこのイスラエルという国を今後どう扱う事で持続的な安全保障を維持していくか?ですよね。
イスラエルという国が今行っている事は、西洋が許容している道徳性の範囲を逸脱しており、それは「過失で逸脱してしまった」のではなく、確信的に逸脱しています。だからもうダメなんです。
だから主体者としてどうすべきかの提案も皆さんが仰る通り現実を踏まえていない観点的、空想的、理想論を並べただけの内容になっています。
安全保障の専門家であれば、西側の安全保障を維持する観点が起点になる筈ですので、このイスラエルという国をどう扱うのが得策かという部分を論じ、そしてその扱い方が実現可能かどうかを米国内部の勢力の観点でこの方のもう一つの専門分野である政治学として語るべきです。
つまり、イスラエルに今後距離を取って見限るという選択が西側の安全保障にとって最善の選択肢であったとしても、それが出来るかどうかはアメリカの中枢にどれだけユダヤロビーの勢力が突き刺さってるかによります。
逆に言えばおもっくそ突き刺さりすぎて、正味の話、イスラエルが今後どんな暴虐をしようとアメリカは実はそれに賛成しか出来ない程もはや自律性が無いのであればそこまで突き刺さってる現状が西側の安全保障問題で最大の課題であり、少なくともイスラエルの国益より西側、アメリカの国益を優先する程度のアメリカの自律性を回復させる議論が最重要な話になります。