米国関連

米メディア、日米間で練習機を共通化するならT-7Aが唯一の選択肢

毎日新聞は23日「日米がT-4後継機を共同開発する方向で調整を進めている」「自衛隊と米軍が通機体を使用することで連携強化を狙っている」と報じたが、米WarZoneは26日「日米間で練習機を共通化するならT-7Aかその派生型が唯一の現実的な選択肢だ」と報じている。

参考:Japan Wants T-7 Red Hawk As Its Next Trainer: Report

日本がT-7Aを支持することは大規模な発注に繋がる可能性が高く、これはT-7Aに対する大きな信任になるだろう

毎日新聞は23日「日米がT-4後継機を共同開発する方向で調整を進めている」「4月10日の日米首脳会談で共同開発に関する合意を発表する見込み」「生産コストの低減に加え、自衛隊と米軍が訓練段階から共通機体を使用することで連携強化を狙っている」と報じて「共同開発したT-4後継機を空自と米空軍が使用する」と示唆していたが、米WarZoneは26日「日本はT-4後継機にT-7Aを望んでいる」と報じている。

出典:航空自衛隊

WarZoneは毎日新聞の報道を引用して「日本の目的は生産コストの削減と日米間の協力強化だ。毎日新聞の報道は共同開発を示唆しているものの、日米間で練習機の共通化を目指すならT-7Aかその派生型が唯一の現実的な選択肢だ」と指摘し、報道の内容を尋ねられたボーイング関係者も「我々は日本の戦略的ニーズを支援してきた長い歴史があり、今後も日本政府と協力していくことを約束している」と回答。

WarZoneはT-7Aを選択するメリットに「生産ラインやサプライヤーが立ち上がっているプログラムを利用するのはコスト削減に繋がり、スペアパーツの確実な供給、メンテナンス拠点へのアクセス等でも恩恵が受けられる。数年前に生産が終了し、輸出されることもなかったT-4のスペアパーツ供給体制は必ずしも信頼できるものではなかった」と、デメリットに「当初計画よりも実用化が4年遅れているT-7Aの不確実性」を挙げているが、同時に「日本がT-7Aを支持することは大規模な発注に繋がる可能性が高く、これはT-7Aに対する大きな信任になるだろう」と述べている。

出典:U.S. Air Force photo by Senior Airman Kathy Duran

因みにWarZoneは「現段階で日本はT-7Aの現地生産を要求している兆候はない」「日本は量産効率とコスト削減を優先しているように見える」「それでも日本産業界はT-7A生産に関わる可能性がある」と付け加えており、米国側は「T-4後継機を共同開発するのではなくT-7Aか発展型(ATT対応機のことだと思われる)をそのまま採用する」と見ているのが興味深い。

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※アイキャッチ画像の出典:Air Force photo by Todd Schannuth

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コメント

    • すえすえ
    • 2024年 3月 27日

    心配の種はボーイングということぐらいか?
    大丈夫だろうか

    54
      • a
      • 2024年 3月 27日

      練習機も独自開発すれば良いのに。

      4
    • hogehoge
    • 2024年 3月 27日

    まぁ初等訓練と高等訓練でアビオニクス別の機体&エンジンは同一ってのはアリだろうからな。
    T7AベースのATT版を米軍も採用するのであれば、日本が20-30%でも参画出来れば産業的にもメリットは多い。
    しかも、練習機だから武器輸出じゃないよ論法で政治的リスクが低め。

    39
    • バーナーキング
    • 2024年 3月 27日

    さもありなん&米側視点でもT-50は選択肢としてすら無しか。

    14
      • 青いあんちくしょう
      • 2024年 3月 27日

      T-50Aのもう一つの開発・生産国で絶対に問題になるからね。KAIは推し進めたいだろうが国民感情が必ず引っかかってくる。

      33
        • Whiskey Dick
        • 2024年 3月 27日

        「絵に描いた餅」より「気に食わない奴が作った餅」の方が食えるだけマシ。
        ボーイングが関わるとなると「衛生管理の怪しい餅」を掴まされるリスクも有り。

        16
          •  さ
          • 2024年 3月 27日

          その餅、きちんと継続して販売・サポートしてくれるのですかね?

          アメリカの立会い(事実上の保証人状態)の下で、全世界に最終的かつ不可逆的な解決』と宣言したことですら、
          政権が変われば「あれは不当だったから、あんなものは守らない」と堂々と宣言して実行する国家が

          当然、『たかが航空機』での取り決めを破ることなど造作もない事でしょうに
          リスクと前例を余りにも軽視しすぎていますね
          騙す方、約束を守らない方が悪いのは当然ですが、分かり切っていたリスクを考慮しないのも愚かすぎるでしょう

          65
        • あまつ
        • 2024年 3月 27日

        韓国側としては本音ではF-35の整備を日本に任せたい関係でT-50を日本に売りたいんだよね。
        そうすれば『F-35の整備を日本に人質に取られる』代わりに日本に対して『T-50を人質に取れる』から国民への言い訳が出来る。
        勿論そんなのはこっちの知ったこっちゃないんだが。
        ともかく性能云々はさておいて韓国で政権交代が起きたらどうなるか分からん以上T-50は政治的に危険過ぎて手が出せんよ。

        72
      • バーナーキング
      • 2024年 3月 27日

      えーと感情面を含む日本側のあれやこれやは「いつもの話」にしかならず生産性がないのでこのツリーでは脇に置いといて頂きたいです。
      その辺はさておいた「米側視点」では「LM設計で既に飛行中のFBWの現役機」として商材としてそれなりに強みのあるはずのT-50が元記事読んでも名前すら出てこない事を意外に感じたので、話に乗るなら「米側視点」という前提で論じて頂けるとありがたいです。
      もちろん「そんなん知らん。T-50の名前が出たんだから上げるぞ/下げるぞ」というなら一読者でしかない私には止める権利はありませんが…。

      10
        • 戦略眼
        • 2024年 3月 27日

        ボーイングを食わさないと。

        1
          • バーナーキング
          • 2024年 3月 28日

          うーん、それだとM-346という割と強力なライバルがいるので「ボーイングのために米国の利を逃す」事になりかねないし、言ってるのが米政府じゃなくてメディアですのでちとピンと来ませぬ。

          1
        •  さ
        • 2024年 3月 28日

        ボーイング潰れそうだから
        あと自分たちが使ってるものを日本も使ってくれる方が都合がいい

        逆にT-50ですが、 GSOMIAを始め日韓問題でふりまわされた経験を持つ米政権始めとするアメリカが、
        政治的に問題が起きるのが目に見えているT-50をわざわざ押す理由がどこに?
        トラブルが起きて得することなど何もありませんし

        まして例の『全世界に最終的かつ不可逆的な解決』な宣言の立会人の実務当事者は、
        当時副大統領だったバイデン大統領とそのスタッフですよ?
        経験しておきながら、見えてる地雷を踏むとか流石に……

        5
          • バーナーキング
          • 2024年 3月 28日

          上と同じでそれ軍や議会の意見としては分かるのですが、「メディア」が「名前すら出さない」理由にはならんと思うんですよね。
          実際元記事のコメ欄には「マジかよ、T-50にしとけ」という意見はチラホラあるんです。
          てかそもそも「T-50をLMが日本に売る」構図の中にあの国は登場しませんし。

          1
    • 青いあんちくしょう
    • 2024年 3月 27日

    毎日新聞一社だけの報道だから飛ばしの可能性が高いしT-7Aは開発遅延。しかも製造元のボーイングは絶賛炎上中。そんな中で川崎がわざわざボーイングと手を組むメリットはない。もちろん日本にもない。まぁWar Zoneは毎日報道を元に記事を書いたんだろうが1次ソースが飛ばしの可能性があるんだからな

    28
    • AH-X
    • 2024年 3月 27日

    次期戦闘機で予算アップアップでしょうから練習機一から開発するのはないだろうなと個人的には思ってます。
    以前から伝え聞く話からするとT-7一択だと思いますが運用経費含めてコストが気になるところです。安いならM-346がアリなんじゃないかと思いますが。

    15
      • 匿名希望係
      • 2024年 3月 27日

      予算はへたにライセンスするよりかは、税金で回収できる可能性あるからね。
      くあ旅客機にもリソースぶっ込むとはいってるんだが

      2
    • 匿名希望係
    • 2024年 3月 27日

    正直T-7Aは普通にいらん
    せめてATT対応したT-7Cもってこいと

    14
      • バーナーキング
      • 2024年 3月 30日

      余計に要らないのでは…

      1
    • 匿名希望係
    • 2024年 3月 27日

    T-7AはT-4に似た専用の練習機です。アメリカが日本にもT-7Aを購入することを望むのは理解できます。ただし、共同開発は奇妙に思えます。なぜなら、実際には開発する必要がないからです。もしT-7AがATTプログラムの一環として開発されるのであれば、共同開発の必要性はあります。ただし、もしこれが両國の指導者の會議の結果であるなら、それはロッキード・マーティンの評判に大きな影響を與えるでしょう。それはあらかじめ決まった結果のように思われ、競爭が無意味になります。さらに、各メーカーがゼロから始めることには熱心ではないようで、それぞれが自身の利益を持っています。韓國はTF-50Aを使用する傾向にあり、イタリアはM-346Aに焦點を當てています。ボーイングはATTプログラムのためにT-7Aのバリアントを提供しています。したがって、もし彼らが協力してゼロから始めるなら、パートナーは誰になるのでしょうか?ボーイング?ロッキード・マーティン?レオナルド?彼らはどのような提案を出すのでしょうか?最もありそうなシナリオは、既存のモデルのアップグレード版であり、それには生產コストの共有が含まれます。率直に言って、これはアメリカにとっては高額ですが、アジアでは安くなります。ただし、アメリカ、特に上院は、アジアで生產される練習機を受け入れることはできないでしょう。それはありそうにありません!したがって、韓國と日本に部品の外注は既に限界に達しており、さらに増やすことはできません。言い換えれば、もし日本が練習機に関してアメリカと結びつくのであれば、自國の生產および調達コストが増えるだけであり、コスト共有の責任を負う側になります。真に費用対効果の高い解決策はアメリカに受け入れられないでしょう。

    1
      • kitty
      • 2024年 3月 27日

      どうでもいいですけど、どういうIME使えばこういう変換になるんでしょうか

      日本はともかく、韓国への部品の外注率が高いとは知りませんでした。

      20
      • 2024年 3月 28日

      改行を覚えてくれ

      7
    • 匿名
    • 2024年 3月 27日

    どう見てもボーイング救済です。本当にありが…迷惑です。

    53
    • 幽霊
    • 2024年 3月 27日

    まあアメリカ側には日本と新型練習機を共同開発するメリットは殆どないよね。

    10
      • 匿名希望係
      • 2024年 3月 27日

      F-35とF-3の相互運用ぐらいだろうけど
      へたするとF-35がタッチパネルの見直しで物理ボタン増えそうなあたりがね。

      4
        • elmoelmo
        • 2024年 3月 27日

        車も物理ボタンに回帰する方向なんですよね。

        リンク
        乗り物にタッチパネルは合わないかも知れませんね。

        2
      • バーナーキング
      • 2024年 3月 27日

      それで米製機ベースの機体が200機とか売れるなら十分なメリットかと。

      3
    • tk
    • 2024年 3月 27日

    慌ててるなぁ

    4
    • 2024年 3月 27日

    飛ばしだろ
    練習機開発はコストだけじゃなくて雇用や技術継承の意味合いもあるけどそこについて微塵も触れてないし
    そもそもアメリカですらT-7Aに対しては手を焼いてるじゃねーか

    8
    • 牧場
    • 2024年 3月 27日

    正直、もう時間がないのでT-7Aを採用すると思います。ライセンス生産じゃなくても
    部分的にでも国内メーカーが生産に参加できれば良いかなと思います。

    2
      • バーナーキング
      • 2024年 3月 28日

      そんなに切羽詰まってはいないし、逆にそこまで追い詰められてたらT-7Aの完成を待てない。

      3
    • jimama
    • 2024年 3月 27日

    ボーイングはないでしょ
    人の命にかかわるところで手を抜くようなやつは絶対他でも手を抜くし
    一度手抜きおぼえた奴は必ずまたやる
    そういうやつをよしとしてきた企業風土は全員入れ替えでもしない限り残り続ける
    そんなとこと組んでもな
    文字通り空中分解しても驚かん

    26
    • 匿名希望係
    • 2024年 3月 27日

    そもそも共同開発でマンパワー増えてるから普通に新規も作れるんだよね。

    2
    • general
    • 2024年 3月 27日

    日本の金でボーイング救済する気満々で笑えない
    日英伊でM-346のカスタム機採用したほうが絶対いいだろこれ

    32
      • 2024年 3月 27日

      戦闘機作る側もまず練習機から始めるのは良さそうですね

      1
        • ユーリ
        • 2024年 3月 27日

        GCAPにおいて日本は納期を重視しているというのは英国も認識しているところでありその前に練習機は無理だろうと

        11
          • バーナーキング
          • 2024年 3月 27日

          機体を1から新規開発するならともかく

          >日英伊でM-346のカスタム機

          を受けての話なんだからソフトの開発と頑張ってRRの商用ベースエンジンに載せ替えるとか簡易EO-DASつけるとかそんな程度で戦闘機の新規開発とリソースなんかほとんどかぶらないのでは。

          3
            • ユーリ
            • 2024年 3月 27日

            GCAPが航空機開発プロジェクトとして可能な限り最速の進行を日本が求める以上その前に1機種入れるのは原型あっても無理だろうと

            1
              • バーナーキング
              • 2024年 3月 28日

              全然別の開発なので「1機種入れる」という形にはならないんじゃないでしょうか。
              六さんの仰る「まず練習機から始める」という形にはならないかもしれませんが開発の現場はともかくGIGOやJVの上の方にとっては良い肩慣らしになるでしょう。

              1
    • バーナーキング
    • 2024年 3月 27日

    T-7Aがハードは出来ててソフトだけの問題で、ソースやアビオの仕様が日本側に全開示されて好きにイジっていいよ、ってならアリだけど、
    そんな条件は望めないだろうし何よりハードで引っ掛かってるのがよりによって射出座席では妥協して運用する訳にいかんし日本側で解決もできないしなぁ…。

    9
    • まめ
    • 2024年 3月 27日

    共同開発だとT-7Aは無いと思うんですよね。現に開発中ですし途中参加は無いだろうなと。
    古いT-50や超音速でないM-346改造アップデート版なら解るんですけどね。
    単純に訓練機の共通化ならT-7Aを待てば良いだけだし

    3
    • 2024年 3月 27日

    アメリカの報道どおりなら、日本側が共同開発とは言わないと思うんだがな。
    これを輸入するって話だとしても、その前に各社に情報提供を求めたりして、手続きをちゃんと踏むだろうから、最初からT-7ありきにはしないはず。

    4
    • DEEPBLUE
    • 2024年 3月 27日

    ぶっちゃけ日航機の時にボーイングと距離を取るべきでしたし、777も787も蛇足だったと思っています

    3
    • 折口
    • 2024年 3月 27日

    いかに非武装練習機といえど要件定義(しかも多国間で!)から始めて新規開発していたらどんなに早く進んでも7~8年はかかりますから、これは当然の見立てでしょう。まあ次期戦闘機と違って空自T-4後継のほうはそこまで切迫していませんが、反対に米側が切迫した状況である以上、新規開発は無いと思います。

    1
    • Elan
    • 2024年 3月 27日

    「4月10日の日米首脳会談で共同開発に関する合意を発表する見込み」国家観も志も皆無の岸田首相がバイデン大統領からボーイング社救済の金づるにされる予感しかない。それにしても現行共同開発企業のサーブとの関係はどうなるのか

    4
    • はひふへ~ほ~
    • 2024年 3月 27日

    アメリカから見ればそうなるだろうけど、現実的にはT-4の後継機としてはオーバースペックの割には中途半端という感があるわな。

    2
    • 野良猫
    • 2024年 3月 27日

    いくらなんでもアメリカというかボーイングに都合の良すぎる話だな

    10
    • ネコ歩き
    • 2024年 3月 27日

    T-7Aは不具合修正のため遅れていますが新訓練システムと併せて米空軍が導入決定済なので、日米共通機材として今更代替プログラムを立ち上げるとは考え難い。日本側がT-7Aベースの空自仕様を導入したいだけならば敢えて共同開発とする蓋然性は低いと思われます。
    空自はいずれT-4の更新機が必要になるわけですが、戦術訓練機ATTが空自の求める中等訓練にも適した機体となるかは現状不透明です。更に、日本が日米共同開発という形でATTプログラムに参画するならば、三者競合している同プログラムの白紙化が前提になり米側に事前の動きが必要になるかと。そのような情報は現在露ほどもありません。
    私的にはATT共同開発というのも可能性に疑問を持っています。

    ここからは妄想ですが、毎日の報道は取材情報を勘違いした飛ばしかも。
    昨年12月に無人機用AI技術の共同研究で日米が合意していますが、防衛省が「米国防総省と無人機関連の協力をさらに拡大すべく調整を進める」、「日米同盟の相互運用性や技術的優位性を確保する」との談話を出していますので、もしかしたらですが、この流れのような気がしています。

    3
      • ユーリ
      • 2024年 3月 27日

      共同開発でもF-2タイプの日本のみが調達し、F-3とF-35に接続できるように小改良するものなのかなと。
      これならT-7ベースのATT機がさらに元になる話と矛盾しないので

      • バーナーキング
      • 2024年 3月 28日

      そもそもATT云々は毎日の「日米で共通の機体を使う」という報道を「共同開発の成果を日米ともに導入する(=T-7Aと別)」と解釈した上での推測に過ぎないので、
      「日米共通の機体」が「T-7A(と日本が開発というか改修して導入するその派生機)」という意味でしかないとすればATT関係ないんですよね。
      「新規共同開発機をATT用機とT-4後継機に」だとものすごい違和感がありますが「T-7Aを米に手伝ってもらいつつ小改修してT-4後継機に」なら(機体はそのままにしても安全寄りにいじるにしても)分からん話ではなくなりますからね。まあその場合の問題は本家T-7Aの開発状況ですが…

      2
    • とおりすがり
    • 2024年 3月 27日

    とりあえず出来上がってバックオーダー消化してから言ってくれる?感

    5
    • Mob
    • 2024年 3月 28日

    軍事ライターの稲葉義泰氏によると
    リンク
    >”Japan Wants”という表現については、今のところ正確ではないような話も耳にしますね。
    リンク
    >今回のT-4後継機話、聞いている限りの出てきた経緯からして、これまでの話とは一線を画しているというか、防衛省もどうしようかうーんみたいな感じなのではないかしら。
    という感じらしいのでそういう話が出てるだけでまだ決まってないのを毎日が変なところから変な風に聞きかじって先走ったって感じに見える。
    海外メディアは毎日の報道ベースに好き勝手に論評してるだけで新しい情報はない感じ。

    3
    • けい2020
    • 2024年 3月 28日

    そもそもT-7Aが遅延してるのが問題なのにな、未完成のT-7Aをベースにとかギャグかな

    ボーイングの手は長くて広いんだな

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