ウクライナへの武器支援を調整する連絡会議(ラムシュタイン会議)が23日に開催され、オースティン米国防長官は「黒海の封鎖を解除するためハープーンの提供が決定された」と発表した。
参考:Ukraine to get Harpoon anti-ship missiles from Denmark amid Russian Black Sea blockade
果たして武器供給に応じた20ヶ国は何処なのか?何をウクライナに提供するのか?
米国のオースティン国防長官は20ヶ国が新たにウクライナへの武器支援を決定したと明かしたが詳細は不明で、現時点で判明しているのはデンマークが対艦ミサイル「ハープーン」の発射基とミサイル、チェコ共和国が戦車、ミサイルシステム、攻撃ヘリ含む複数の武器、イタリア、ギリシャ、ノルウェー、ポーランドなどの国が大砲(榴弾砲もしくは自走砲)や弾薬をウクライナに提供するらしい。
ウクライナが供給を要請していた米国製MLRS(ATACMSが使用できるM270かM142)の供給についてオースティン国防長官は言及を避けており、恐らくウクライナ軍がロシア領内の兵站拠点や施設の攻撃にATACMSを使用する懸念があるため提供を見送ったのだろう。
大砲の供給国に英国の名前は含まれていないが、ニュージーランドのアーダーン首相は「要請を受けて105mm榴弾砲L119の操作方法をウクライナ軍の兵士に教えるため30人の国防軍兵士を英国に派遣する」と発表しており、英国が検討していたL118(L119はL118を米国がライセンス生産したもの)のウクライナ供給はほぼ確定したと言っていい。
イタリアはFH70提供(PzH2000かM109A3提供の可能性もある)が有力視されており、ノルウェーは新たに榴弾砲を提供するのか噂されていたM109A3を提供するのかのどちらかで、 ポーランドも新たに榴弾砲を提供するのか提供済みのGoździkを追加で供給するのかのどちらかだろう。
因みにギリシャは以前「これ以上の武器を軍の在庫から提供するのは不可能だ」と述べていたので砲弾の提供のみの可能性が高いが、ギリシャ陸軍は大量の榴弾砲と自走砲を保有しているため無理を承知で大砲の供給に踏み切った可能性も否定できない。
果たして武器供給に応じた20ヶ国は何処なのか?一体に何をどれぐらいウクライナへ提供するのだろうか?
追記:ハープーンが正しいです。完全に間違えました。
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※アイキャッチ画像の出典:U.S. Navy photo by Fire Controlman Aegis 2nd Class Joshua Shafe
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ヨーロッパが民主主義に鬼課金
何度も言われてはいますが、日本もアメリカに処分を委託するという形で、FH70と203mm自走榴弾砲あたりを供与すればいいんですけどね。
今後、世界のブロック化が進むと思われますから、態度を明確にしておく丁度良い機会だとは思うのですが。
来日中のバイデンの言葉を見るに、日本に曖昧政策を選択する余地は残されていないように感じます。
メディアの質問に対し、殺傷兵器は提供しないと岸防衛相が明言してます。
態度は明確にしてますよ。
203mmなんか砲弾や砲身供給考えたら無しだと思うがな。射程も短いし、その威力の為だけに使うにしては難がありすぎる。
まあ、203mmはオマケです(笑)。
アメリカは203mmの砲身を改造してバンカーバスターにしちゃったみたいですけど、とこかに弾薬共々、残していませんかね。
州軍の倉庫あたりに。
さすがに無いかな。
ハープーンの無くなった代わりに日本のやつをデンマークに….
まあ、ロシア海軍にずっとハープーン撃ち続けてやれ
かならずしも本当の供与リストをあげてるとは限るまい、あとから公表することもある
ロシアとてあらかじめどの戦車どの戦闘機を投入してますだの説明はしない
ある識者が論じてたな、自分の必殺技を名乗ってから構えるのはウルトラマンと格闘技漫画の世界だけだと。
本当の戦争でいちいちこれはアメリカ製の正義のハープーンなり!とか叫んで撃つような軍隊はいないよ
そりゃ言ってから撃つわけじゃありませんが、抑止力になるんですよ。ハープーンが配備されると、ロシア海軍は、沿岸に近づけない。ネプチューン使い切ったと思ったらハープーン。ロシア海軍からしたら地獄ですよ。
それも当然、しかし逆もまた然りで効果がある。
すでにハープーンがあるかないか判らない状態で、うかつに沿岸部まで艦艇を寄せられる状況ではないから。
アメリカMLRSの中身が短射程か長距離型か外見からは判んないようにしてあるのと同じことよ
「能ある鷹は爪を隠す」で隠したとしても鷹相手には爪があるという前提で対応するからね。逆に雀が鷹の爪を持っていたとしても、相手はそうとは考えないから抑止にはならないわけで。
すでに抑止の必要よりも、相手を油断させて近づいてくるロシア艦をどんどん沈めるべきでしょう
もう戦争は始まっているんだから
ウルトラマン、喋らなくね?
戦隊モノか仮面ライダーの間違いのような…。
我らパープー仲間。
また一段とウクライナへの支援が充実しましたね。
世界の食糧危機だから封鎖解除しろって散々言われていたのに、ロシアは他人の話を聞かないのだから自業自得だ。
でもどうせ「NATOが事態をエスカレートさせている」と責任転嫁するんだろうなぁ。
もういいからウクライナ海軍はハープーンで黒海艦隊を叩きのめしてやってくれ。ロシアが下らない減らず口を叩けなくなるくらいに。
黒海の封鎖をとこっかい
ウクライナのネプチューンは最新鋭だけに数がなく、下手するとモスクワ攻撃で射耗してしまった可能性もあるので、ハープーン配備はありがたいでしょう。
まあ黒海封鎖打破と言っても、潜水艦はどうするんだと言う話もありますが、ルーマニア上空をNATOのAWACSと一緒に米海軍のP-8がウロウロしていますから、その支援を受けることができれば対潜ヘリで何とかできるかも。
それには航空優勢を取る必要があるから、蛇島を奪還または無力化するか、ペトリオットやF-16の供与が必要そうです。
イタリアにFH-70、デンマークにSSM-1を供与が無理なら、貸し出しという名目で渡せば良さそうですけどね。
AWACSとか、見れるサイトってどこですか?フライトレーダー24では見れなくて。普通に気になるんです。
フライトレーダー24で見ることができます。
飛んでいる時間と場所がある程度決まっている様なので、一度見つけられると次から見つけやすくなります。
フライトレーダー24ではマイナー航空会社や軍用はロゴが表示されないので、ロゴ表示の設定にしてロゴなしの機体を探すと見つけやすいと思います。
私は ADS-B Exchange というサイトを見ています。
右上の「U」ボタンで表示対象を軍用機のみに制限できて便利ですよ。
このサイトでも戦闘機などは表示されないことが多いですが、フライトレーダー24よりは軍用機が多いです。
補足
4発機に丸いコブが付いているアイコンの機体がE-3で、KC-135やRC-135とは明確に区別されています。
現地時間の日中によく見えるかと。
フライトレーダ24で、黒海周辺を飛んでいる飛行機を1機ずつ見ていけばAWACSやらRC-135、グロホとかが周回飛行をしているのを見られますよ。
キロ級では対空がどうにもなりませんし、ロシアの海路での補給は難しくなるでしょうね。
オデッサ方面の安全性は上がるんじゃないかと。
みなさんどうもありがとうございます。無事見つけられました。
P-8もうろついてたのですね。ヘリだと足が短そうなんで中古のP-3Cをどこかが送るのが良いかも。中の人付で。
キロ級討伐できたら、次はオデーサを封鎖してる機雷への対処ですね。…宇海軍に掃海部隊は無さそうだし、有ったとしても沈められてるかもしれない。イギリスやイタリア辺りが穀物危機を名目にして動くしかないか。
世界の食料供給不足のために
ロシア海軍には沈んでいただきたい
ばいばーい
Harpoonってパープーンって読むんでしたかね?
それとも頭の弱いパープーちゃんを送り込むんですかね?それで封鎖なんか解けるでしょうか?
脳みそは溶けてるかもしれませんけどね
転載対策に紛れ込ませてる誤字では
そう信じてた時期が私にもありました
黒海艦隊を壊滅させれば、ウクライナの船舶による輸送も可能なのですかね?前に機雷が敷設してあるとかって記事もありましたが。
穀物に関しては世界中に影響を及ぼすので、戦争とは離してお互いに攻撃しない様な約束はできないのですか?
詳しい方、御教授願います。
ロシアの潜水艦がいるので、コイツらを始末しないと。
ロシアの潜水艦が邪魔。黒海に潜水艦がある国が撃沈してくれたら良いが。機雷に関してはトルコの特別許可がないかぎり除去できるかどうか。まず掃海艇があるかどうか。もがみ型送り込めば一応掃海はできるはず。性能テストもしたいし。
もがみ型は就役したばかりだし1年ぐらい経ってからじゃないと戦力として微妙だろう。
LCSとかテレビカメラ入っていてもグダグダな所を見せていたし。
ガチの戦闘よりの艦船だから優遇もされないだろうな。
陸空海上海中まで対応出来る多機能艦だから偶発的な事態考えるとキナ臭い所での活動には向かない気はする。
自衛隊はペルシャ湾に掃海艇を派遣した実績はあるので、今回もできるといいのですが。トルコとしても黒海に機雷がプカプカしているのは何とかしたいはず。
封鎖を解くには潜水艦を何とかする必要がありますが、対潜兵器については言及がありません。潜水艦は闇に葬ることもできるので何か考えているのではないでしょうか。
このまま戦争が長期化すると、ウクライナ戦争での戦死者より
途上国の餓死者の方が遥かに上回りそうだから、
黒海の開通は文字通り人類の死活問題に直結する。
しかしロシアは国内産業のうちサービス業とハイテク産業、製造業が制裁で干上がっていって、スターリン期のように主要外貨獲得手段としての農作物輸出の促進、結果としてロシア国内およびウクライナ支配領域でのホロドモールが起こる可能性も、戦争が数年単位で長期化すれば有り得そう。
しかしウクライナみたいな肥沃で広大な大地を砲兵が砲弾で耕しているなんて、何ともったいない。戦争が終わってもすぐに農地に使えるのだろうか?
すぐ農地に戻すのは無理なんじゃないかな。不発弾もあるだろうし。戦後の日本に期待
西部やロシア軍を追い出した北部では、農家の方々が不発弾や地雷対策に防弾チョッキ着て命懸けで種まきしている、と先日ニュースで流れていました。
北部や東部ではロシア軍がトラクターやコンバインを大量に盗んでおり、農機の確保が大変という話もあります。
因みに、盗まれた農機はロシアの友好国辺りに転売された様です(ウクライナのトラクターにはコマツの建機みたいなシステムがあるらしく、GPS追跡ができる)が、ウクライナ側は対策としてリモートで盗まれた農機のエンジンをかからなくしているとのこと。
現時点でも世界でもトップクラスの腕を持つモルドバ工兵隊が展開済みのはずだから、まぁ。
安定した戦後が来るなら日本としても地雷や不発弾処理はノウハウあるんで期待かな。
デンマークのハープーンは2003年に退役していたはずなんですけど残ってたんですかね?
発射機はともかくミサイル本体はどこから出てくるのでしょうか
地上発射型ハープーンってデンマークと韓国しか持ってないレア兵器らしいが、気前よく提供しちゃうんだな。
2020年10月に台湾もハープーン沿岸防衛システム×100セット、RGM-84Lブロック2×400を買っていますね、まだ届いてはいませんけど。
デンマークは2000年代にロシア海軍のバルチック艦隊の活動が不活発になったので、ハープーンを退役させたのかもしれませんね。
黒海の入り口は、トルコが軍艦を通さないけど、
実はバルト海から運河を伝って
ライン川→ドナウ川経由で黒海に入れるけどね、
魚雷艇ぐらいなら通れないか?
ロシア海軍艦艇がうじゃうじゃいるところでミサイル艇や魚雷艇何隻か送ったところでねぇ。
兵器がダメなら、レーションでも大量に送ってやれよ…。
戦闘糧食II型ならウクライナ人でも食えるだろ。
さすがにI型だとたくあんとか嫌がらせかと思われかねないがw
サトウのご飯が好評で、送るそうですよw
農林水産省が食料品を送っているようです。
リンク
魚の缶詰、全粉乳、缶詰パンはともかく、パックご飯はウクライナの人の口に合うのかな?と心配していたら、普通に食べるらしい。
リンク
ソーセージとパンの戦闘糧食を送っていたはず
米国製MLRSはATACMSをつけなければ送れると思うんですが、何故躊躇しているんでしょうね?
日本は、農機具、重機、輸送車両など、民生品を送る事は出来ると思うので是非実行してもらいたいですね。
兵器としては非殺傷の対砲兵レーダーなどは、送れるんじゃないでしょうか?
榴弾砲が集まってくれば、必ず必要になるものですし。
余裕があるとは思えないので、補充の予算が必要でしょうが。
黒海のウクライナの穀物輸出ルートが、焦点として浮上してきましたね。
プーチンの南西部戦線への拘泥も、穀物輸出を破壊してウクライナの衰弱を狙う
中長期的な戦略意図の表われでしょう(ロシア自身の継戦能力はともかく)し、
世界的な食糧危機は停戦圧力として作用しますね。どちらにとって有利かは
文脈の持って行きよう次第ですが。
そして外部勢力の介入の契機にもなります。
ロシアの破壊的な意図と国際世論のせめぎ合い次第ですが、
国連あたりのお墨付き貰って有志諸国の掃海と護衛の下、穀物輸送船団が
オデーサまで運航、なんて事になるかも。
日本も他人事じゃないですからね。
ウクライナの穀物は、乾麺等の加工食品として、東欧諸国やトルコを経由して日本に大量に入っているので、
それが絶たれると日本国内での穀物価格は危機的なまでの上昇がおこるのは確実です
どこかの国が極秘裏に開発した完全自律型水中ドローン(カミカゼ機能付き)みたいなのは無いかな?
実戦テストするにゃもってこいの状況だと思うんだが。
それでウクライナから盗んだ穀物を積んだ輸送船を沈めても、ロシアがばらまいた機雷のせいだって言い張れるし、たかだか輸送船沈めるために高価なドローン使うとはロシア自身も半信半疑になるだろうし。
デンマークのRGM-84L-4 BlockⅡの射程だと120km程だよな。これだと射程が短いから渡した感じになるんだろうか。それより新しい地上発射型は240kmらしいがまともな資料が見つからない。
某界隈だと米国が最新ハープーン300kmのミサイル提供みたいな話だった、これだと地上攻撃も出来る射程300kmのミサイルを提供するって話になるから眉唾だったんだけどこれなら納得かな。
流石に最新型ハープーンでも本職の巡航ミサイルみたいな地形追随能力は無いと思うから撃墜されやすい飛行をするかもしれないが地上攻撃出来る事には変わりは無い。
射程300kmあればオデーサからでもセヴァストポリを攻撃出来るから、提供されるならロシア海軍の動きをかなり制限する事が出来る。反面、黒海艦隊全滅してミサイルがまだ残っているなら間違いなく地上に向けて使う事になるからアメリカは提供制限してそうな感じはする。
どの国が、何をどれだけ供与するか、一覧表が楽しみです。
それとは別に、”ケルチ海峡の橋は落とされるべきです” と考えます。
まるで、カトーみたいな言い分ですが。
あと、黒海艦隊を無力化するなら、ハープーンだけでは無理かと思います。