ヘルソン方面のウクライナ軍はドニエプル川左岸に上陸して「ピシュチャニフカの北西地点」や「クリンキー集落の一部」を占拠、RYBARは「上陸したウクライナ軍部隊は砲撃とドローンの攻撃に支援されているため(ロシア軍が)中々近づけない」と報告している。
これが全体の戦局にどんな影響(この方面のロシア軍を拘束する以外)を及ぼすのかよく分からない
ヘルソン方面のウクライナ軍は6月にドニエプル川左岸のダチ(アントノフスキー橋の沿いの集落)に上陸、10月にも上陸してピシュチャニフカの北西地点に陣地を構築、さらにクリンキーにも上陸して集落の一部を占拠し、ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARは「上陸したウクライナ軍部隊は右岸からの砲撃とドローンの攻撃に支援されているため(ロシア軍が)中々近づけない」と報告している。
反攻作戦が停滞しているウクライナ軍にとって「ドニエプル川沿いの戦い」は目に見える前進だが、これが大きな話題にならないのは「ここから先の展開が見えない」ためで、恐らく榴弾砲の砲弾が届く範囲(通常弾の射程を考えるとドニエプル川右岸から10km前後)での前進が可能でも、そこから先に進むには装甲車輌、榴弾砲、防空システムといった装備が必要だ。
仮に何らかの手段で重装備の陸揚げに成功しても、左岸に上陸した部隊の規模が大きくなればなるど兵站の維持が困難になり、ザポリージャ方面の反攻作戦も停滞しているためドニエプル川左岸が陸路で繋がる可能性も限りなく低く、これが全体の戦局にどんな影響(この方面のロシア軍を拘束する以外)を及ぼすのかよく分からない。
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— imi (m) (@moklasen) November 4, 2023
もしザポリージャ州オレホボからの南下が順調なら「ドニエプル川左岸への上陸」も意味が出てくると思えるが、なぜ現在のタイミングで上陸を行ったのだろうか?素人に想像もつかない何らかの作戦が水面下で進行中なのだろうか?
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※アイキャッチ画像の出典:35 окрема бригада морської піхоти ім.контр-адмірала Михайла Остроградського
正直両軍共に大して気にしていないと思うなぁ…
ウクライナ軍は重装備が送れない以上過度な前進は自滅への近道ですし、ロシア軍もそれを分かっているから取り合えず監視だけしておいてって感じですかね。
南部戦線で大きな動きがなければちょっとした遠足以上の出来事は起こりにくいでしょう。
大日本帝国末期の大和特攻とか義烈空挺みたいな感じかな。
せっかく訓練した精鋭&装備を消耗戦で使い潰すのはもったいない、能力を発揮できる場を与えよう的な。
素人が勝手な想像をするならば、もしかしたら作戦行動が硬直化してるのかもしれませんね。
記事中にあるように南下が順調だった場合の作戦を行っていると。
何らかの方法で一時的にでもエイタクムス搭載のハイマースを渡河できるならクリミア狙えますからね。そんなもん補給だ兵站だの話にもなりません。ミサイルゲリラですから。
しかし現状はレコン浸透のマンパワーでダンボール無人弾薬の搬入くらいしか無理でしょう。対クリミアでゲリラ戦やるにはヘルソン南下ルートは必要に思えますがね。
政治的意図、ロシア軍拘束の2つだけでしょうね。
重装備が送れない云々については、付加情報が複雑になればなるほど多くの人には伝わりづらく、渡河と橋頭堡の話だけが入ります。
つまり、国際世論や関心を得るには効率的であると。
また、ロシア軍を物理的に拘束できるだけでなく、ザポリージャに展開するロシア軍に対して背後から来るかもしれないと思わせることが心理的圧迫に繋がります。
ただでさえ膠着しているので、この作戦で領土奪還はできないが、意義はあると判断しているのでしょう。
おそらく、というか、ほぼ確実に、そういう意図でやっているのだと私も思う。だから今のウクライナ軍にとっては、維持しているだけでも意義があるのだろう。
朝鮮戦争における仁川上陸作戦を意識したものなのだろうか?
大兵力を一気に渡河させれば行ける目は有るけど歩兵中心ではまず無理だろうしな
素人には想像もつかない作戦…
ドニエプル川に架橋を行いウクライナが温存していた機甲部隊が前進、その間に米海軍による上陸援護の艦砲射撃、NATO空挺部隊による背後地強襲ですかね、F35やB2による砲兵、対空兵器狩りも行われるんでしょう(適当)
実際このくらいないと、現時点で見えている状況では戦況をひっくり返すことは困難ではないでしょうかね。
秘密裏に10個師団くらいウクライナが編成訓練中ならともかく…
それをやるには露に注意を引き付け過ぎですよねー
全く上陸していない状態から一気呵成にならわかるが
F16受け取った後、投入して制空権取るまで粘るか?
創意工夫するウ軍なので何かしらするような気がするけど
あれ、そういや海自のLCAC最近見てないけどどこに行った? みたいなことが…
我が国としては困るのですが
まぁ、順当にいけばいやがらせですけど・・
ウクライナの事はウクライナの方が良くわかるでしょうから、何かの布石であるかもしれませんね。
南部反攻作戦の陽動である以上撤収したら反攻作戦は完全に失敗した、もう前進は諦めたって認めることになるから止めるに止められないのでは
ロシア軍としても脅威と感じない限り無理に掃討しないでしょ。
放置していても精鋭も人間だから孤島のような環境では勝手に疲弊していくのだし。
プーチンが左岸に宇兵がいるのがうぜえとか言い出したら費用対効果無視して掃討するでしょうけど。
結局のところ”橋”なのでしょうね。
何かしら準備はしているのでしょうか。
三ヶ所くらいは必要でしょうか。
ロシア軍はこの地域で40回程空爆しているので大規模な物資や重装備を運べる橋を作るとなると真っ先に破壊されそうなんですよね。実際クピャンスク方面では相次いで橋が狙われていますし。
以下、素人の勝手な想像なのですが。
浮橋だとすぐに壊されるでしょうから水中橋でしょうか。
方法は専門家任せでしょうが。
軍用車両は1m位の水深を渡れるでしょうから、
例えば、通行可能な深さまで鋼管パイプで河を埋める形で。
構造物でないので、爆撃されても補修は容易かな、と想像します。
パイプはたくさん必要でしょうが。
ドニエプル川の上を跨ぐ、いや、下をくぐる地下トンネルじゃないですかね。
アウディーイウカの戦い、コークス工場制圧に向けてロシア軍が足場を築く – 航空万能論GF
リンク
のコメントで地下トンネルが盛り上がっていたので。
あるいは、ハマスの地下トンネルが跳梁跋扈するカザ情勢とか。
ロシア軍が地下トンネルを、強固な前線の突破に使っているなら、ウクライナ軍も既に使っているでしょう。
途上国にアウトソーシングしてしまった砲弾製造と違ってトンネル掘削、特に海面・水面下のような難しい条件での掘削を行える設備・人材なら、欧米でも沢山残っていて供与できるはず。
この戦争による世界的建材不足で、トンネル工事を受注できなくなった欧米(日も混ざってる?)のトンネル屋たちが、工兵としてドニエブル川地下の最前線を匍匐前進しているのかどうかを、地上から確認する術はないでしょう。
真面目(?)に考えて。
仮にトンネル延長が3,000m/本とすると、
シールド工法なら、毎分2.5cm進むとされるようなので、
休まず作業をして、穴を掘るだけで3ヶ月くらいでしょうか。
事前準備も入れれば、1年近いのでは。
実際にそこまで見込んで工事をしているなら、
ウクライナ政府も大したもの(?)と思います。
南部反攻作戦と同じタイミングなら、側面援護で理解できたのですけどね。
アウディーイウカに増援を送るのと、どちからが適切なのか考えてしまいます。
ドニエプル川対岸は、川を渡って補給路を維持する必要もあるわけですから、補給路の維持が大変な訳ですし…。
ウクライナ軍の軍事的な意図(優先順位)が、少しよく分からないですね。
橋頭堡は作っておいて後で使うならそれはそれで良いんですが。
困ったことが一つあり。
今年の隠れたゲームチェンジャーとして見過ごしてはいけないのが「ドローンによる赤外線偵察」がとてつもなく活用され始めており。
あれは戦場を一変させるインパクトがありますよ。
人体も装甲車のエンジンも熱を発してますから,サーモセンサーだと夜だろうが霧だろうが輝くように画面上の光点として見えてしまうんですね。
それがドローンと組み合わさって、塹壕だろうが森林の中だろうが草むらに潜んでいようがギリースーツ着てようが、簡単に検知されてしまうわけです。
さらにそれと徘徊型弾薬が組み合わさって、野戦環境下で兵士を発見して爆撃するのが非常にお手軽かつ有効な戦術になっています。
どう考えてもこれからの冬の季節でサーモセンサーが最大の効果を発揮するので,遮蔽物の少ない橋頭堡に立て篭もるのは自殺行為に見えますね。
確かに!
特に夜間や悪天候時の戦闘では無類の強さを発揮するでしょうね
もう、これからの陸上戦闘では歩兵や戦闘車両はドローンの援護無しでは何も出来なくなるでしょう
と言うか、ドローン同士の戦いで勝った物が戦闘に勝つと言っても良い位
でも、まさかドローンが某機動戦士のMSみたいに戦場を支配する時代が来るとは思いませんでしたが
戦況図に反映されてしまってるので下がるとロシアに取られたみたいになり非常にイメージが悪い。
youは何しにここへ?となってたとしても無理やり常駐させるしかないとなる。
陽動なのでは?
ミッドウェー海戦後幻の水偵攻撃と上陸作戦を実行してみましたって感じですね。
頑張れよ令和の一木支隊
砲撃とドローンで近づけないって維持するのに結構なリソース使ってるんだなあ
ロシアからしたら筏輸送されてる物資を川底に沈めまくれるボーナスステージだし当分維持できそうだな
なんだろう
兵士の命を無駄遣いしているだけのような気がする
なにか考えがあるのかね
一番防衛陣地が薄いってのは事実だし、ロボティネ後にバフムトにいた精鋭や来年用に再編中の部隊を手当てに回すほどロシア防衛線に余剰戦力はないから”現時点では”効果的ではないかもだけど、やらないとほかで不利になるだけだと思う
アウディーイウカなど防戦のほうはヒトより鉄、サボリージャはヒトの比重が増えるけど敵に精兵ぞろい(だから無理攻めすると被害が増えから小康状態にしておいて)、残ったヘルソンで初期の遅々作戦もどきで拘束・牽制・削りをやってる感じ
最終評価は他戦線で持ちこたえれるのかや、他戦線にどういう影響を与えるかの結果がでないと無理だと思う
だって教範に「背水の陣」って書いてたから…
海外でも役者上がりな大統領のメッキが剥がれてきたんで、支援欲しさと格好付けのつもりでやってるんじゃないですかね?
知らんけど